ファイルシステムのバックアップの準備は、計画 (第 23 章UFS ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)を参照) から始め、さらに、次の項目を選択します。
バックアップを作成するファイルシステム
実行するバックアップのタイプ (完全または増分)
バックアップのスケジュール
テープドライブ
詳細は、第 23 章UFS ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)を参照してください。
この節では、ファイルシステムのバックアップを作成する前に実行する必要のある、次の 2 つの作業について説明します。
バックアップを作成するファイルシステムの名前を検索する
完全バックアップの作成に必要なテープの本数を決定する
/etc/vfstab ファイルの内容を表示します。
$ more /etc/vfstab |
mount point 列に表示されるファイルシステム名を調べます。
ファイルシステムのバックアップを作成する際、mount point 列に表示されたディレクトリ名を使用します。
この例では、バックアップ対象のファイルシステムはルート (/)、/usr、および /export/home です。
# more /etc/vfstab #device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # fd - /dev/fd fd - no - /proc - /proc proc - no - /dev/dsk/c0t0d0s1 - - swap - no - /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s6 /dev/rdsk/c0t0d0s6 /usr ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s7 /dev/rdsk/c0t0d0s7 /export/home ufs 2 yes - /devices - /devices devfs - no - sharefs - /etc/dfs/sharetab sharefs - no - ctfs - /system/contract ctfs - no - objfs - /system/object objfs - no - swap - /tmp tmpfs - yes - |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
バックアップのサイズをバイト単位で予測します。
# ufsdump [0]S file-system |
ファイルシステムの 1 回目のバックアップ時には、S オプションを使用して、バックアップに必要な予想バイト数を表示します。
ファイルシステムの 2 回目以降のバックアップ時には、0S オプションを使用して、バックアップに必要な予想バイト数を表示します。
予測サイズをテープの容量で割り、必要なテープの数を決定します。
テープの容量の一覧は、表 23–5 を参照してください。
次の例では、150M バイトのテープにファイルシステムが入ります。
# ufsdump S /export/home 178176 |