Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

非準拠 USB 大容量ストレージデバイスの使用

デバイスの識別が間違っていたり、USB 大容量ストレージクラスと互換性がないとされているドライバでも、USB 大容量ストレージドライバをサポートする場合があります。scsa2usb.conf ファイルには、大容量デバイスに対応するかどうかを示す、ベンダー ID、製品 ID、およびバージョンを一覧表示した属性オーバーライドリストが含まれています。またデフォルトのデバイス属性をオーバーライドするフィールドも含まれています。このリストのエントリは、デフォルトでコメントアウトされています。これらのエントリをコピーしてコメントを解除すれば、特定のデバイスのサポートを有効にできます。

この Solaris リリースで動作するシステムに USB 大容量ストレージデバイスを接続したが、システムでそのデバイスを使用できない場合、/kernel/drv/scsa2usb.conf ファイルでこのデバイスに一致するコメントエントリがあるかどうか確認できます。scsa2usb.conf ファイルの指示に従って、オーバーライド情報を使用して、特定のデバイスをサポートできるかどうか確認してください。

推奨される USB 大容量ストレージデバイスについては、次の Web サイトを参照してください。

http://www.sun.com/io_technologies/USB.html

詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

Procedure互換性のない USB 大容量ストレージデバイスの使用方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. /kernel/drv/scsa2usb.conf ファイルにエントリを追加します。

    次のエントリは、USB メモリースティック用です。


    attribute-override-list = "vid=* reduced-cmd-support=true";
  3. システムをリブートするか、次の操作を実行します。

    1. デバイスを取り外します。

    2. ドライバを手動で更新します。


      # update_drv -f scsa2usb
      
    3. デバイスを追加します。