Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

Procedure発見された iSCSI ターゲットを削除する方法

発見アドレス、iSNS サーバー、または静的構成を削除するか、あるいは発見方式を無効にしたあとで、関連付けられたターゲットがログアウトします。たとえば、これらの関連付けられたターゲットが引き続き使用され、ファイルシステムがマウントされている場合は、これらのデバイスのログアウトが失敗し、アクティブターゲットリスト上に残ります。

この省略可能な手順では、ユーザーが現在ログインしているローカルシステム上で、iSCSI ターゲットデバイスへのアクセスがすでに構成されているものとします。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) 次のいずれかを使って iSCSI ターゲット発見方式を無効にします。

    • SendTargets 発見方式を無効にする必要がある場合は、次のコマンドを使用します。


      initiator# iscsiadm modify discovery --sendtargets disable
      
    • iSNS 発見方式を無効にする必要がある場合は、次のコマンドを使用します。


      initiator# iscsiadm modify discovery --iSNS disable
      
    • 静的ターゲット発見方式を無効にする必要がある場合は、次のコマンドを使用します。


      initiator# iscsiadm modify discovery --static disable
      
  3. 次のいずれかを使って iSCSI デバイス発見エントリを削除します。

    • iSCSI SendTargets 発見エントリを削除します。

      次に例を示します。


      initiator# iscsiadm remove discovery-address 10.0.0.1:3260
      
    • iSCSI iSNS 発見エントリを削除します。

      次に例を示します。


      # iscsiadm remove isns-server 10.0.0.1:3205
      
    • 静的 iSCSI 発見エントリを削除します。

      次に例を示します。


      initiator# iscsiadm remove static-config eui.5000ABCD78945E2B,10.0.0.1
      

    注 –

    使用中の論理ユニットが関連付けられた発見エントリを無効化または削除しようとすると、次のメッセージが表示され、無効化または削除が失敗します。


    logical unit in use

    このエラーが発生した場合は、論理ユニット上の関連付けられたすべての入出力を停止し、ファイルシステムのマウント解除などを行います。そのあとで無効化または削除の操作を再び実行します。


  4. iSCSI ターゲットデバイスを削除します。

    論理ユニット番号 (LUN) を指定して、ターゲットを削除します。ターゲットの作成時に LUN を指定しなかった場合、値 0 が使用されます。ターゲットに複数の LUN が関連付けられている場合は、LUN 0 を最後に削除する必要があります。

    次に例を示します。


    initiator# iscsitadm delete target --lun 0 sandbox