本書『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム) 』 は、Oracle Solaris システム管理に関する重要な情報を提供するマニュアルの一部です。本書には、SPARC および x86 の両方のシステムに関する情報が含まれています。
本書では、次のことを前提としています。
SunOS 5.10 オペレーティングシステムがインストールされていること
使用するネットワークソフトウェアの設定が完了していること
システム管理者にとって重要な Oracle Solaris 10 リリースの新機能については、各章のはじめにある新機能に関する節を参照してください。
この Oracle Solaris のリリースでは、SPARC および x86 系列のプロセッサアーキテクチャーをサポートしています。サポートされるシステムについては、Solaris 10 Hardware Compatibility List (http://www.sun.com/bigadmin/hcl) を参照してください。本書では、プラットフォームにより実装が異なる場合は、それを特記します。
本書の x86 に関する用語については、以下を参照してください。
「x86」は、64 ビットおよび 32 ビットの x86 互換製品系列を指します。
「x64」は、特に 64 ビットの x86 互換 CPU を指します。
「32 ビット x86」は、x86 をベースとするシステムに関する 32 ビット特有の情報を指します。
サポートされるシステムについては、Solaris 10 Hardware Compatibility List を参照してください。
このマニュアルで説明する Sun 以外の Web サイトの利用については、Sun は責任を負いません。Sun は、これらのサイトあるいはリソースに関する、あるいはこれらのサイト、リソースから利用可能であるコンテンツ、広告、製品、あるいは資料に関して一切の責任を負いません。Sun は、これらのサイトあるいはリソースに関する、あるいはこれらのサイトから利用可能であるコンテンツ、製品、サービスのご利用あるいは信頼によって、あるいはそれに関連して発生するいかなる損害、損失、申し立てに対する一切の責任を負いません。
このマニュアルは、Solaris Oracle Solaris 10 リリースが動作しているシステムの管理者を対象としています。このマニュアルを読むには、 UNIX のシステム管理について 1 - 2 年の経験が必要です。UNIX システム管理のトレーニングコースに参加することも役に立ちます。
システム管理マニュアルセットに含まれる各マニュアルとその内容は、次のとおりです。
マニュアルのタイトル |
内容 |
---|---|
ユーザーアカウントとグループ、サーバーとクライアントのサポート、システムのシャットダウンとブート、およびサービスの管理 |
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端末とモデムの設定、システムリソースの管理 (ディスク割り当て、アカウンティング、および crontab ファイルの管理)、システムプロセスの管理、および Oracle Solaris ソフトウェアの障害追跡 |
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リムーバブルメディア、ディスクとデバイス、ファイルシステム、およびデータのバックアップと復元 |
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TCP/IP ネットワーク管理、IPv4 と IPv6 アドレス管理、DHCP、IPsec、IKE、Solaris IP フィルタ、モバイル IP、IP ネットワークマルチのパス化 (IPMP)、および IPQoS |
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DNS、NIS、および LDAP のネーミングとディレクトリサービス (NIS から LDAP への移行、および NIS+ から LDAP への移行を含む) |
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NIS+ のネーミングとディレクトリサービス |
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Web キャッシュサーバー、時間関連サービス、ネットワークファイルシステム (NFS と autofs)、メール、SLP、および PPP |
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印刷に関するトピックや、サービス、ツー ル、プロトコル、およびテクノロジを使って印刷サービスおよびプリンタを設定および管理する方法 |
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監査、デバイス管理、ファイルセキュリティー、BART、Kerberos サービス、PAM、Solaris 暗号化フレームワーク、特権、RBAC、SASL、および Solaris Secure Shell |
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『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』 |
リソース管理に関連する計画と作業、拡張アカウンティング、リソース制御、フェアシェアスケジューラ (FSS)、資源上限デーモン (rcapd) による物理メモリーの制御、および資源プール (Solaris Zones ソフトウェア区分技術と lx ブランドゾーンによる仮想化) |
ZFS ストレージプールおよびファイルシステムの作成と管理、スナップショット、クローン、バックアップ、アクセス制御リスト (ACL) による ZFS ファイルの保護、ゾーンがインストールされた Solaris システム上での ZFS の使用、エミュレートされたボリューム、およびトラブルシューティングとデータ回復 |
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Oracle Solaris Trusted Extensions 機能固有のシステム管理 |
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Solaris 10 5/08 リリース以降での、Oracle Solaris Trusted Extensions 機能の計画、有効化、および初期設定の方法 |
追加リソースについては、次の Web サイトを参照してください。
Oracle はドキュメントの品質向上のために、お客様のご意見やご提案をお待ちしています。誤りを見つけたり、改善に向けた提案などがある場合は、http://docs.sun.com で「Feedback」をクリックしてください。可能な場合には、ドキュメントのタイトルやパート番号に加えて、章、節、およびページ番号を含めてください。返信を希望するかどうかもお知らせください。
Oracle Technology Network では、Oracle ソフトウェアに関する広範なリソースが提供されています。
ディスカッションフォーラム で技術的な問題や解決策を話し合う。
Oracle By Example のチュートリアルで、手順に従って操作を体験する。
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このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
|
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
Oracle Solaris OS に含まれるシェルで使用する、UNIX のデフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを次に示します。コマンド例に示されるデフォルトのシステムプロンプトは、Oracle Solaris のリリースによって異なります。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bash シェル、Korn シェル、および Bourne シェル
$ command y|n [filename] |
Bash シェル、Korn シェル、および Bourne シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは次の規則が使用されています。
このマニュアル中の手順を実行したり、例 (コマンド入力、コードなど) を使用する場合には、二重引用符 (")、左一重引用符 (`)、右一重引用符 (') をそれぞれ間違えないように注意してください。
このマニュアル中で「Return キー」と表記しているキーは、キーボードによっては「Enter キー」という名前になっていることがあります。
/sbin、/usr/sbin、/usr/bin、および /etc ディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアルでは絶対パス名で表記していない場合があります。ただし、それ以外のあまり一般的でないディレクトリにあるコマンドについては、このマニュアル中の例では絶対パスで表記します。
このマニュアル中の例は、SunOS ソフトウェアが標準的にインストールされていることを前提としています。つまり、バイナリ互換パッケージがインストールされていることや /usr/ucb が検索パスに設定されていることは、前提としていません。
/usr/ucb を検索パスに設定する場合は、パスの一番最後に設定してください。ps コマンドや df コマンドなどは、SunOS コマンドと /usr/ucb コマンドとで形式やオプションがそれぞれ異なります。