Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド

セッションの構成

セッション設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「セッション」の順に選択します。

セッション設定ツールを使用すると、セッションを管理できます。セッションの環境を設定して、セッションの開始時に起動するアプリケーションを指定できます。また、Java Desktop System のアプリケーションの状態を保存したり、別のセッションの開始時にその状態を復元したりするように、セッションを構成することができます。この設定ツールを使用して、複数の Java Desktop System セッションを管理することもできます。

次の機能領域内では、セッションおよび起動アプリケーションの設定をカスタマイズできます。

現在のセッションの設定

「セッションのオプション」タブセクションを使用すると、複数のセッションを管理したり、現在のセッションの環境を設定できます。

表 7–27 に、セッションの変更可能なオプションを示します。

表 7–27 セッションのオプション

ダイアログ要素 

説明 

「ログイン時にスプラッシュ画面を表示する」

セッションを開始したときにスプラッシュ画面を表示する 

「ログアウト時にプロンプトを表示する」

セッションを終了するときに確認ダイアログを表示する 

「変更を自動的にセッションに保存する」

セッションマネージャによって、セッションの現在の状態が保存される。セッションマネージャは、セッション管理下にある開いているアプリケーション、およびセッション管理下のアプリケーションと関連付けられている設定を保存する。次回セッションを起動したときに、アプリケーションは保存された設定で自動的に起動する 

このオプションを選択しない場合は、セッションを終了するときに 「ログアウトの確認」ダイアログに「現在の設定を保存」オプションが表示される

「セッション」

ダイアログのこの領域を使用して、以下のように、複数のセッションを Java Desktop System 上で管理する 

  • 新しいセッションを作成するには、「追加」ボタンをクリックする。「新規セッションの追加」ダイアログを使用して、セッションの名前を指定する

  • セッションの名前を変更するには、変更するセッションを「現在のセッションを選択」表から選択する。「編集」ボタンをクリックする。「セッション名の編集」ダイアログが表示される。セッションの新しい名前を入力する

  • セッションを削除するには、削除するセッションを「現在のセッションを選択」表から選択する。「削除」ボタンをクリックする

現在のセッションの設定

「現在のセッション」タブセクションを使用すると、自動起動の順序値を指定したり、現在のセッションでのセッション管理下のアプリケーションの再起動方式を選択できます。

表 7–28 に、構成可能な現在のセッションの設定を示します。

表 7–28 現在のセッションの設定

ダイアログ要素 

説明 

「順番」

「順番」設定は、セッションマネージャが起動するセッション管理下の起動アプリケーションの順序を指定する。セッションマネージャは、低い値を持つアプリケーションから先に起動する。デフォルトは 50

自動起動アプリケーションの順序を指定するには、表からアプリケーションを選択する。「順番」スピンボックスを使用して、起動順序の値を指定する

「スタイル」

「スタイル」設定は、アプリケーションの再起動スタイルを決定する。アプリケーションの再起動スタイルを選択するには、表からアプリケーションを選択して、次のいずれかの方式を選ぶ

  • 「普通」

    Java Desktop System セッションの開始時に自動的に起動する。この再起動方式のアプリケーションをセッション中に終了するには、kill コマンドを使用する

  • 「再起動」

    アプリケーションを閉じるか、終了すると自動的に再起動する。セッション中に継続してアプリケーションを実行する必要がある場合は、アプリケーションにこの方式を指定する。この再起動方式のアプリケーションを終了するには、表からアプリケーションを選択して、「削除」ボタンをクリックする

  • 「ごみ箱」

    Java Desktop System セッションの開始時には起動しない

  • 「設定」

    セッションを開始すると自動的にアプリケーションが起動する。この方式のアプリケーションは、通常、低い起動順序値を持ち、Java Desktop System およびセッション管理下のアプリケーションの構成設定を格納する

「削除」

「削除」ボタンをクリックすると、リストから選択したアプリケーションを削除する。アプリケーションは、セッションマネージャから削除されて、閉じる。削除したアプリケーションは、次回セッションを開始したときに起動されない

「適用」

「適用」ボタンをクリックすると、起動順序および再起動方式に変更を適用する

自動起動アプリケーションの構成

セッション設定ツールの「自動起動プログラム」タブセクションを使用して、非セッション管理下の起動アプリケーションを指定できます。自動起動アプリケーションとは、セッションを開始したときに自動的に起動するアプリケーションのことです。非セッション管理下のアプリケーションを実行するコマンドは、 「自動起動プログラム」タブセクションで指定します。コマンドは、ログイン時に自動的に実行されます。

セッション管理下のアプリケーションを自動的に起動することもできます。詳細については、「現在のセッションの設定」を参照してください。

表 7–29 に、自動起動アプリケーションの変更可能な設定を示します。

表 7–29 自動起動プログラムの設定

ダイアログ要素 

説明 

「追加された自動起動プログラム」

この表を使用して、以下のように、非セッション管理下の自動起動アプリケーションを管理する 

  • 自動起動アプリケーションを追加するには、「追加」ボタンをクリックする。「自動起動プログラムの追加」ダイアログが表示される。アプリケーションを起動するコマンドを「自動起動コマンド」フィールドに入力する

    複数の自動起動アプリケーションを指定する場合は、「順番」スピンボックスを使用して、各アプリケーションの起動順序を指定する。自動起動の順序とは、自動起動アプリケーションを起動する順序を指す

  • 自動起動アプリケーションを編集するには、自動起動アプリケーションを選択して、「編集」ボタンをクリックする。「自動起動プログラムの編集」ダイアログが表示される。ダイアログを使用して、自動起動アプリケーションのコマンドおよび起動順序を変更する

  • 自動起動アプリケーションを削除するには、削除対象の自動起動アプリケーションを選択して、「削除」ボタンをクリックする