Java Desktop System Release 3 ユーザーズガイド

第 7 章 設定ツールの使用

この章では、Java Desktop System デスクトップのカスタマイズするための、設定ツールの起動方法および使用方法について説明します。

設定ツールの起動

設定ツールは、次のいずれかの方法で起動できます。

支援技術の設定

「支援技術のサポート」 設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックし、続いて「設定」-> 「アクセシビリティ」->「支援技術のサポート」の順に選択します。

Java Desktop System 内で支援技術を有効にするには、 支援技術設定ツールを使用します。支援技術設定ツールを使用すると、ユーザーがログインする際に支援技術アプリケーションが自動的に起動するように指定するためにも使用できます。

表 7–1 に、支援技術の設定項目の中で変更できるものを示します。

表 7–1 支援技術の設定

ダイアログ要素 

説明 

「支援技術を有効にする」

このオプションは、Java Desktop System 内で支援技術を有効にする場合に選択します。 

「スクリーンリーダ」

このオプションは、ユーザーのログイン時に スクリーンリーダ アプリケーションを自動的に起動する場合に選択します。

「虫眼鏡」

このオプションは、ユーザーのログイン時に 虫眼鏡 アプリケーションを自動的に起動する場合に選択します。

「オンスクリーンキーボード」

このオプションは、ユーザーのログイン時に オンスクリーンキーボード アプリケーションを自動的に起動する場合に選択します。

デスクトップの背景のカスタマイズ

デスクトップの背景設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「表示」-> 「デスクトップの背景」の順に選択します。

デスクトップ背景は、次の方法でカスタマイズできます。

デスクトップの背景の外観は、ファイルマネージャ内から変更することもできます。

表 7–2 に、変更可能な背景設定を示します。

表 7–2 デスクトップの背景の設定

ダイアログ要素 

説明 

「デスクトップ壁紙」

デスクトップの背景に表示する画像を選択する。画像を選択するには、「画像の選択」ボタンをクリックする。「画像の選択」ダイアログが表示される。ダイアログを使用して、画像を選択する。画像を選択して、「了解」をクリックする

「スタイル」

画像の表示方法を指定するには、「スタイル」ドロップダウンリストで次のいずれかのオプションを選択する

  • 「中央」: デスクトップの背景の中央に画像を表示する

  • 「画面ぎっしり埋まるまで」: デスクトップの背景を覆うように画像を拡大し、その画像の相対寸法を維持する

  • 「拡大縮小」: 画面のエッジまで画像を拡大し、その画像の相対寸法を維持する

  • 「タイル状に配置」: 画面のエッジまで画像を拡大し、その画像の相対寸法を維持する

「壁紙の追加」

 

「壁紙の追加」 をクリックすると、「壁紙の追加」 ダイアログが表示される。背景として表示する壁紙を選択して、「開く」をクリックする

「削除」

削除するデスクトップ壁紙を選択して、「削除」をクリックする

デスクトップの色

カラースキームを指定するには、「背景スタイル」ドロップダウンリストのオプションと、「色の選択」ボタンを使用する 

カラースキームは、次のいずれかの方法で指定できる 

  • 「背景スタイル」ドロップダウンリストから、「単色」を選択して、デスクトップ背景に単一色を指定する

    希望する色を選ぶには、「色」ボタンをクリックする。「色の選定」ダイアログが表示される。選んで、「了解」をクリックする

  • 「背景スタイル」ドロップダウンリストから、「水平方向のグラデーション」を選択する。このオプションは、画面のレフトエッジから画面のライトエッジへ、グラデーション効果を作成する

    「左側の色」ボタンをクリックして、「色の選択」ダイアログを表示する。レフトエッジに表示する色を選ぶ

    「右側の色」ボタンをクリックする。ライトエッジに表示する色を選ぶ

  • 「背景スタイル」ドロップダウンリストから、「垂直方向のグラデーション」を選択する。このオプションは、画面のトップエッジから画面のボトムエッジへ、グラデーション効果を作成する

    「上側の色」ボタンをクリックして、「色の選択」ダイアログを表示する。トップエッジに表示する色を選ぶ

    「下側の色」ボタンをクリックする。ボトムエッジに表示する色を選ぶ

CD データベースサーバーの設定

CD データベースサーバー設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「CD データベースサーバー」の順に選択します。

CD データベースサーバー設定ツールでは、システムが照会可能な CD データベースサーバーを設定できます。CD データベースサーバーには、アーティスト名、曲名、および収録曲など、CD に関する情報が含まれています。アプリケーションが CD を再生すると、アプリケーションは CD データベースサーバーを照会して、情報を表示します。

表 7–3 で、CD データベースサーバー環境設定ツールのそれぞれの設定を説明します。

表 7–3 CD データベースサーバーの設定

ダイアログ要素 

説明 

「情報を送信しない」

CD データベースサーバーに情報を送信しない 

「実際の情報を送信する」

ユーザー名とホスト名の情報を CD データベースサーバーに送信する 

「その他の情報を送信する」

ほかの名前およびホスト名の情報を CD データベースサーバーに送信する。「名前」フィールドに名前を入力し、「ホスト名」フィールドにホスト名を入力する

「FreeDB ラウンドロビンサーバー」

FreeDB は CD データベース。FreeDB ラウンド・ロビン・サーバーは、FreeDB サーバーの負荷分散構成になる。このサーバーから FreeDB CD データベースにアクセスする 

「他の FreeDB サーバー」

別のサーバーから FreeDB CD データベースにアクセスする場合はこのオプションを選択する。必要なサーバーをサーバー表から選択する 

「サーバー一覧の更新」

サーバー表内の利用可能な FreeDB サーバーのリストを更新する 

「他のサーバー」

ほかの CD データベースサーバーを使用する。データベースが存在するサーバーの名前を「ホスト名」フィールドに入力する。データベースにアクセスできるポート番号を「ポート」フィールドに入力する

ファイルの関連付けの設定

ファイルの関連付け設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「ファイルの関連付け」の順に選択します。

ファイルの関連付け設定ツールを使用すると、次のものを設定できます。

ファイルタイプ

各種ファイルタイプの表示方法と編集方法を指定できます。たとえば、特定のファイルタイプを表すアイコンを指定できます。また、ファイルがプレーンテキストファイルの場合、そのファイルをテキストエディタで起動するようにも指定できます。

ファイルマネージャなどのデスクトップアプリケーションは、ファイルの内容を確認して、ファイルタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できない場合、アプリケーションはファイル名を確認します。

サービス

URI (Uniform Resource Identifier) は、ファイルシステム内または Web 上の特定の場所を識別する文字列です。たとえば、Web ページのアドレスが URI です。サービスは、URI が要求するプロトコルまたはタスクです。たとえば、http://www.gnome.org という URI は、http サービスを要求しています。

アプリケーションをサービスと関連付けて、そのアプリケーションでサービスが要求するタスクを実行するように設定できます。たとえば、お気に入りのブラウザを http サービスに関連付けることが可能です。

表 7–4 で、ファイルの関連付け設定ツールの要素を説明します。

表 7–4 ファイルの関連付け設定ツールの要素

要素 

説明 

表 

ファイルタイプのカテゴリの内容を表示するには、カテゴリ名の横にある右矢印をクリックする。カテゴリが開き、各ファイルタイプの説明と、そのファイルタイプに関連付けられるファイル拡張子が表示される 

操作するファイルタイプを選択するには、そのファイルをクリックする 

「ファイルタイプの追加」

ファイルタイプを追加する。詳細については、「ファイルタイプを追加する」 を参照

「サービスの追加」

サービスを追加する。詳細については、「サービスを追加する」 を参照

「編集」

ファイルタイプ、サービス、またはファイルタイプのカテゴリを編集するには、編集対象の項目を選択して、「編集」をクリックする

「削除」

ファイルタイプまたはサービスを削除するには、削除対象の項目を選択して、「削除」をクリックする

ファイルタイプを追加する

ファイルタイプを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルの関連付け設定ツールを起動します。

  2. 「ファイルタイプを追加」ボタンをクリックします。

  3. 「ファイルタイプを追加」ダイアログに、ファイルタイプのプロパティを入力します。以下の表に、「ファイルタイプを追加」ダイアログのダイアログ要素を示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「アイコンなし」 

    ファイルタイプを表すアイコンを選択する。アイコンを選択するには、「アイコンなし」ボタンをクリックする。「アイコンを選択」 ダイアログが表示される。ダイアログからアイコンを選択する。別のディレクトリにあるアイコンを選択するには、「参照」をクリックする。アイコンを選択したら「了解」をクリックする

    「説明」

    ファイルタイプの説明を入力する 

    「MIME タイプ」

    このタイプのファイルの MIME タイプを入力する 

    「カテゴリ」

    この設定ツール内でファイルタイプが属するカテゴリを入力する。「選択」をクリックして、「ファイルカテゴリを選択」ダイアログからカテゴリを選択する

    「ファイル名の拡張子」

    ファイルタイプに関連付けるファイルの拡張子を入力する。左側のフィールドにファイル拡張子を入力し、 Return キーを押す。ファイル拡張子を削除するには、右側のフィールドからファイル拡張子を選択して、「削除」ボタンをクリックする

    「ビューアコンポーネント」

    このタイプのファイルをファイルマネージャで表示するときに使用するビューアコンポーネントを選択する 

    「デフォルトのアクション」

    このタイプのファイルを開くときに使用するデフォルトのアプリケーションを選択する 

    「実行するプログラム」

    ファイルタイプに関連付けるプログラムを指定する。このフィールドに、プログラムを起動するコマンドを入力する。あるいは、以前に入力したコマンドを選ぶには、下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選ぶ 

    「参照」ボタンを使用して、実行するコマンドを選択することもできる

    「端末で実行」

    プログラムを端末で実行する。実行するウィンドウを作成しないプログラムには、このオプションを選択する 

  4. 「了解」をクリックします。

サービスを追加する

サービスを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルの関連付け設定ツールを起動します。

  2. 「サービスを追加」ボタンをクリックします。

  3. 「サービスを追加」ダイアログに、サービスのプロパティを入力します。以下の表に、「サービスを追加」ダイアログのダイアログ要素を示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「説明」

    サービスの説明を入力する 

    「プロトコル」

    サービスのプロトコルを入力する 

    「実行するプログラム」

    将来のリリースで情報が追加 

    「プログラム」

    サービスに関連付けるプログラムを指定する。このフィールドに、プログラムを起動するコマンドを入力する。あるいは、以前に入力したコマンドを選ぶには、下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選ぶ 

    「参照」ボタンを使用して、実行するコマンドを選択することもできる

    「端末で実行」

    プログラムを端末で実行する。実行するウィンドウを作成しないプログラムには、このオプションを選択する 

  4. 「了解」をクリックします。

フォルダの設定変更

フォルダは、ニーズと好みに合わせてカスタマイズできます。この節では、フォルダ設定をカスタマイズする方法について説明します。

設定

フォルダ設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「フォルダ」の順に選択します。

あるいは、「ファイルマネージャの設定」ダイアログをファイルマネージャ設定から起動することもできます。。「ファイルマネージャの設定」ダイアログを表示するには、任意のファイルブラウザウィンドウから「編集」-> 「設定」の順に選択します。

設定は、次のカテゴリで設定できます。

表示形式を設定する

デフォルト表示形式を指定して、ソートオプションと表示オプションを選択できます。アイコン表示とリスト表示のデフォルト設定も指定できます。デフォルトの表示形式を指定するには、「編集」-> 「設定」の順に選択します。「表示」タブをクリックして、「表示」タブセクションを表示します。

表 7–5 に、変更可能な表示設定を示します。

表 7–5 表示の設定

ダイアログ要素 

説明 

「新規フォルダの表示方法」

フォルダのデフォルトの表示を選択。フォルダを開いたときに、指定した表示でフォルダが表示される 

「アイテムを整列」

この表示に表示されるフォルダ内の項目を並べ替える特性を選択 

「フォルダをファイルより前に並べる」

フォルダをソートすると、フォルダがファイルの前にリスト表示される 

「隠しファイルとバックアップファイルを表示する」

隠しファイルとバックアップファイルを表示区画に表示する。隠しファイルのファイル名の最初の文字はピリオド (.)。バックアップファイルのファイル名の最後の文字はチルダ (~) 

隠しファイルのファイル名に .hidden 拡張子を追加すると、隠しファイルを表示区画に表示できる

「拡大レベルをデフォルトに戻す」

アイコン表示とリスト表示。この表示に表示されるフォルダのデフォルトの拡大レベルを選択。拡大レベルは、ビュー内の項目のサイズを指定する 

「コンパクトレイアウトを使用」

フォルダ内の項目が互いに接近するようにアイコン表示の項目が整理される 

「アイコンに表示する優先テキスト」(Linux のみ)

アイコン見出しをアイコンの下ではなく、横に表示する 

「フォルダのみ表示する」

サイド区画の「ツリー」にフォルダのみを表示する

動作環境を設定する

ファイルとフォルダの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「動作」タブをクリックして、「動作」タブセクションを表示します。

表 7–6 に、変更可能なファイルとフォルダの設定を示します。

表 7–6 ファイルとフォルダの動作設定

オプション 

説明 

「シングルクリックでアイテムを起動する」

ユーザーが項目をクリックすると、デフォルトのアクションが実行される。このオプションを選択した場合、項目をマウスでポイントすると項目下のタイトルに下線が引かれる 

「ダブルクリックでアイテムを起動する」

ユーザーが項目をダブルクリックすると、デフォルトのアクションが実行される。 

「実行可能なテキストファイルのクリック時に、そのファイルを実行する」

実行ファイルを選択すると、その実行ファイルが実行される。実行ファイルとは、実行可能なテキストファイル、つまりシェルスクリプトを指す 

「実行可能なテキストファイルのクリック時に、そのファイルの中身を表示する」

実行ファイルを選択すると、その内容が表示される 

「毎回確認する」

実行ファイルを選択すると、ダイアログが表示される。ダイアログによって、ファイルを実行するか表示するかを選択できる 

「ごみ箱を空にする、または、ファイルを削除する前に確認を求める」

ごみ箱を空にする (ファイルを削除する) 前に確認メッセージを表示する

「ごみ箱を経由しない削除コマンドを含める」

「削除」メニュー項目を以下のメニューに追加する

  • 「編集」メニュー

  • ファイル、フォルダ、またはデスクトップの背景にあるオブジェクトを右クリックしたときに表示されるポップアップメニュー

項目を選択して「削除」 メニュー項目を選ぶと、その項目は直ちにファイルシステムから削除される

アイコン見出しを設定する

アイコン見出しは、アイコン表示でファイルやフォルダの名前を表示します。アイコン見出しには、ファイルやフォルダの情報が他に 3 つ含まれています。追加情報は、ファイル名の後に表示されます。通常は 1 項目しか表示されていませんが、アイコンを拡大表示すると他の情報も表示されます。どの追加情報をアイコン見出しに表示するかは、変更できます。

アイコン見出しの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「アイコンの見出し」タブをクリックして、「アイコンの見出し」タブセクションを表示します。

3 つのドロップダウンリストからアイコン見出しに表示する項目を選択します。まず最初の項目を最初のドロップダウンリストから選択し、次の項目を次のドロップダウンリストから選択するというように実行します。以下の表には、選択可能な項目が示されています。

インフォメーション 

説明 

「サイズ」

項目のサイズを表示 

「タイプ」

ファイルタイプとプログラム設定ツールから、項目の MIME タイプについての説明を表示

「更新日時」

項目の最終変更日を表示 

「アクセス日」

項目の最終アクセス日を表示 

「所有者」

項目の所有者を表示 

「グループ」

項目が属しているグループを表示 

「アクセス権」

項目のアクセス権を -rwxrw-r-- のように 3 文字の 3 セットで表示

「8 進数表記のアクセス権」

項目のアクセス権を 764 のように 8 進数表記で表示

「MIME タイプ」

項目の MIME タイプを表示 

「なし」

項目の情報を表示しない 

一覧の項目を設定する

ファイルマネージャウィンドウの一覧表示に表示する情報を指定できます。一覧表示に表示する項目、およびこれらの項目の順序を指定できます。   

一覧の項目を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「リストの項目」 タブをクリックして、「リストの項目」 タブセクションを表示します。

一覧表示に表示する項目を指定するには、目的の項目に該当するオプションを選択して、「表示」ボタンをクリックします。一覧表示から項目を削除するには、目的の項目に該当するオプションを選択して、「隠す」ボタンをクリックします。

一覧表示内での項目の位置を指定するには、「上へ移動」および「下へ移動」ボタンを使用します。

デフォルトの項目と位置を使用するには、「デフォルトを使用」ボタンを使用します。

以下の表に、表示可能な項目を示します。

インフォメーション 

説明 

「名前」

項目の名前を表示する 

「サイズ」

項目のサイズを表示 

「タイプ」

ファイルタイプとプログラム設定ツールから、項目の MIME タイプについての説明を表示

「更新日時」

項目の最終更新日時を表示 

「アクセス日」

項目の最終アクセス日を表示 

「グループ」

項目が属しているグループを表示 

「MIME タイプ」

項目の MIME タイプを表示 

「8 進数表記のアクセス権」

項目のアクセス権を 764 のように 8 進数表記で表示

「所有者」

項目の所有者を表示 

「アクセス権」

項目のアクセス権を -rwxrw-r-- のように 3 文字の 3 セットで表示

プレビュー環境を設定する

ファイルマネージャには、ファイルのプレビュー機能がいくつかあります。プレビュー機能は、ユーザーの要求に対するファイルマネージャの応答速度に影響を与える場合があります。ファイルマネージの速度を改善するために、この機能の動作を変更できます。各プレビューの設定に対して、以下の表に示すオプションのいずれか 1 つを選択できます。

オプション 

説明 

「常に表示する」

ローカルファイルと、別のファイルシステム上のファイルの両方に対して、動作を実行する 

「ローカルファイルのみ」

ローカルファイルに対してのみ動作を実行する 

「表示しない」

動作を実行しない 

プレビュー環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「プレビュー」タブダイアログをクリックして、「プレビュー」タブセクションを表示します。

表 7–7 に、変更可能なプレビュー設定を示します。

表 7–7 プレビューの設定

ダイアログ要素 

説明 

「アイコンにテキストを表示」

ファイルを表すアイコンのテキストファイルの内容をいつプレビューするかを指定する 

「サムネイルの表示」

画像ファイルのサムネイルをいつ表示するかを指定する。ファイルマネージャは、各フォルダのサムネイルファイルを、そのフォルダの 1 レベル下にある.thumbnails ディレクトリに格納する

「ファイルの最大サイズ」

ファイルマネージャがサムネイルを作成するファイルの最大サイズを指定する 

「サウンドファイルをプレビュー」

サウンドファイルをいつプレビューするかを指定する 

「項目数のカウント」

フォルダ内の項目の数をいつ示すかを指定する。表示にアイコン表示をすでに設定している場合は、「表示」 タブセクションでデフォルトのズームレベルを上げないと、各フォルダのアイテム数を表示できないことがある

背景の変更

ファイルマネージャには、以下の画面コンポーネントの概観と雰囲気を変更するために使用できる背景が含まれています。

画面コンポーネントの背景を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。

  2. 背景に使用できるパターンのリストを表示するには、「背景とエンブレム」ダイアログの「パターン」ボタンをクリックします。背景に使用できる色のリストを表示するには、「色」ボタンをクリックします。

  3. 背景をパターンに変更するには、そのパターンを画面コンポーネントにドラッグします。背景を色に変更するには、その色を画面コンポーネントにドラッグします。

  4. 「閉じる」をクリックします。

表示区画やサイド区画の背景をデフォルトの背景に戻すには、区画の背景を右クリックし、「デフォルトの背景を使用」を選択します。

特定のフォルダのサイド区画または表示区画の背景を変更した場合、ファイルマネージャは指定した背景を記憶します。次回、そのフォルダを表示したとき、指定した背景が表示されます。つまり、フォルダの背景を変更した場合、そのフォルダが指定の背景を表示するようにカスタマイズされます。

パターンを追加する

画面コンポーネントで使用できるパターンに、パターンを追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「パターン」ボタンをクリックし、「新規パターンを追加」ボタンをクリックします。ダイアログが表示されます。ダイアログを使用して、新しいパターンを見つけます。「閉じる」をクリックして、新しいパターンを「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。

色を追加する

画面コンポーネントで使用できる色に、色を追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「色」ボタンをクリックし、「新規色を追加」ボタンをクリックします。「色の選択」ダイアログが表示されます。色ガイドまたはスライダを使用して色を選びます。「了解」をクリックして、新しい色を「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。

デフォルトのフォントの選択

フォント 設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」->「デスクトップの設定」-> 「表示」-> 「フォント」の順に選択します。

フォント設定ツールを使用すると、アプリケーション、ウィンドウ、端末、またはデスクトップの背景で使用するフォントを選択できます。

表 7–8 に、変更可能なフォント設定を示します。

表 7–8 フォントの設定

ダイアログ要素 

説明 

「アプリケーションのフォント」

フォント選択ボタンをクリックして、アプリケーションで使用するフォントを選択する 

「デスクトップのフォント」

フォント選択ボタンをクリックして、デスクトップの背景のみで使用するフォントを選択する 

「ウィンドウタイトルのフォント」

フォント選択ボタンをクリックして、ウィンドウのタイトルバーで使用するフォントを選択する 

「端末のフォント」

フォント選択ボタンをクリックして、端末 アプリケーションで使用するフォントを選択する

「フォントの描画形式」

画面上のフォントのレンダリング方法を指定するには、次のオプションのどれかを選択する 

  • 「モノクロ」: フォントを白黒だけに加工する。文字がアンチエイリアシングされないので、文字の端がぎざぎざに見えることがある。アンチエイリアシングは、文字を滑らかに見せるために文字の端に使われる効果である

  • 「最適な形状」: 可能なかぎりフォントをアンチエイリアシングする。CRT モニタにはこのオプションを使用すること

  • 「最適なコントラスト」: できるだけはっきりしたコントラストを実現するためにフォントを調節し、文字の端がなめらかになるようにフォントをアンチエイリアシングする。このオプションにより、視力の弱いユーザーに対する Java Desktop System のアクセシビリティが拡大する

  • 「サブピクセルのスムージング (LCDs)」: LCD のピクセルのそれぞれの形を利用して、フォントを滑らかにする技術を使用。LCD またはフラットスクリーンディスプレイには、このオプションを使用すること

「詳細」

画面上のフォントの処理方法をさらに詳細に指定するには、このボタンをクリックする 

  • 「解像度 (ドット/インチ)」: このスピンボックスでは、画面のフォント処理時に使われる解像度を指定する

  • 「スムージング」: フォントのアンチエイリアシング方法を指定するオプションの 1 つを選択する

  • 「画面ピクセルの設定 (Hinting)」: ヒント は、小さいフォントや解像度の低い画面のフォントの質を改善するフォント処理技術。フォントをヒント処理する方法を指定するオプションの 1 つを選択する

  • 「サブピクセルの順番」: フォントのサブピクセルの色の順番を指定するオプションの 1 つを選択する。LCD またはフラットスクリーンディスプレイには、このオプションを使用すること

プロキシ接続の設定

プロキシの設定設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「プロキシの設定」の順に選択します。

プロキシの設定設定ツールを使用すると、システムのインターネットへの接続方法を構成できます。Java Desktop System をプロキシサーバーに接続するように構成して、プロキシサーバーの詳細を指定することができます。プロキシサーバーとは、別のサーバーへの要求を傍受して、可能な場合に、その要求をこのプロキシサーバー自体が実行するサーバーのことです。プロキシサーバーのドメインネームサービス (DNS) の名前か、インターネットプロトコル (IP) アドレスを入力できます。DNS 名は、ネットワーク上のコンピュータに固有のアルファベットで表される識別子です。IP アドレスは、ネットワーク上のコンピュータの、数字で表される固有の識別子です。

表 7–9 に、プロキシの変更可能な設定を示します。

表 7–9 インターネットの設定

ダイアログ要素 

説明 

「直接インターネットに接続する」

プロキシサーバーを使わずに直接インターネットに接続する 

「マニュアルでプロキシの設定を行う」

プロキシサーバーを通してインターネットに接続し、プロキシサーバーを手動で構成する 

「HTTP プロキシ」

HTTP サービスを要求するときに使用するプロキシサーバーの DNS 名または IP アドレスを入力する。プロキシサーバー上の HTTP サービスのポート番号を「ポート」スピンボックスに入力する

「SSL プロキシ」

Secure HTTP サービスを要求するときに使用するプロキシサーバーの DNS 名または IP アドレスを入力する。プロキシサーバー上の Secure HTTP サービスのポート番号を「ポート」スピンボックスに入力する 

「FTP プロキシ」

FTP サービスを要求するときに使用するプロキシサーバーの DNS 名または IP アドレスを入力する。プロキシサーバー上の FTP サービスのポート番号を「ポート」スピンボックスに入力する

「Socks ホスト」

使用する Socks ホストの DNS 名または IP アドレスを入力する。プロキシサーバー上の Socks プロトコルのポート番号を「ポート」スピンボックスに入力する

「自動的にプロキシの設定を行う」

プロキシサーバーを通してインターネットに接続し、プロキシサーバーを自動で構成する 

「自動構成する URL」

プロキシサーバーを自動構成するために必要な情報が保存されている URL を入力する 

キーボードアクセシビリティオプションの構成

キーボードアクセシビリティ設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「アクセシビリティ」-> 「キーボード」の順に選択します。

キーボードアクセシビリティ設定ツールを使用して、キーボードのアクセシビリティ設定を設定します。キーボードアクセシビリティ設定ツールは、AccessX として知られています。

キーボードのアクセシビリティ設定を次の機能分野ごとにカスタマイズできます。

基本設定

表 7–10 に、変更可能なキーボードの基本アクセシビリティ設定を示します。

表 7–10 キーボードアクセシビリティの設定

ダイアログ要素 

説明 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「未使用の場合は無効にする時間」

一定時間キーボードが使用されないと、キーボードアクセシビリティ設定を無効にする。スライダを使用して、キーボードアクセシビリティ設定が無効になるまでのキーボードのアイドル時間を秒数で指定する。指定した秒数が経過すると、以下のキーボードアクセシビリティ設定が無効になる 

  • バウンスキー

  • マウスキー

  • スローキー

  • スティッキキー

  • トグルキー

「キーボードで機能を変更したときにビープ音を鳴らす」

スティッキキーまたはスローキーなどの機能が有効または無効になると、音で示す 

「設定の取り込み」

このボタンをクリックすると、AccessX構成ファイルをインポートする

「スティッキキーを有効にする」

順にキーを押したとき、複数のキーを同時に押す操作を実行する。あるいは、Shift キーを 5 回押すことによって、スティッキキー機能を有効にできる

設定できるスティッキキーの設定は次のとおりです。 

  • 「修飾キーが押されたときにビープ音を鳴らす」: 修飾キーを押したときに、音によって示す

  • 「同時に 2 つのキー入力を無効にする」: 2 つのキーを同時に押した場合に、それ以上続けてキーを押しても無効にする

「リピートキーを有効にする」

キーボードの自動繰り返し設定を有効にする次の自動繰り返し設定を設定できる 

  • 「遅延」: スライダまたはスピンボックスを使用して、最初にキーを押した後、押したキーの自動繰り返しが行われるまでの間隔を指定する

  • 「速度」: スライダまたはスピンボックスを使用して、1 秒間に何文字入力するかを指定する

「設定内容の確認」

テスト入力領域は、入力したときに、キーボード設定がディスプレイにどのように影響するかがわかる対話型のインターフェイス。テスト入力領域にテキストを入力して、設定の影響を確認する 

キーボードアクセシビリティの基本設定の詳細については、『Java Desktop System Release 3 Accessibility Guide』を参照してください。

フィルタの設定

表 7–11 に、変更可能なフィルタ設定を示します。

表 7–11 フィルタの設定

ダイアログ要素 

説明 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「スローキーを有効にする」

認識されるまでキーを押し続ける必要のある時間を制御する。あるいは、Shift キーを 8 秒間押し続けることによって、スローキー機能を有効にできる

次のスローキー設定を設定できる 

  • 「キー入力を受け付けるまでの時間」: スライダまたはスピンボックスを使用して、認識されるまでキーを押し続ける必要のある時間を指定する

  • 「キーが次の状態のときにビープ音を鳴らす」: 入力、受付、拒否を音によって示す

「バウンスキーを有効にする」

キー入力を受け付けて、キーボードのキーの繰り返し特性を制御する。次のバウンスキー設定を設定できる 

  • 「重複したキー入力を無効にする間隔」:スライダまたはスピンボックスを使用して、最初にキーを押した後、押したキーの自動繰り返しが行われるまでの間隔を指定する

  • 「キー入力が拒否された場合にビープ音を鳴らす」: キー拒否を音によって示す

「トグルキーを有効にする」

トグルキーが押されたことを音によって示す。トグルキーが有効になるとビープ音が 1 回聞こえる。トグルキーが無効になると ビープ音が 2 回聞こえる 

「設定内容の確認」

テスト入力領域は、入力したときに、キーボード設定がディスプレイにどのように影響するかがわかる対話型のインターフェイス。テスト入力領域にテキストを入力して、設定の影響を確認する 

キーボードアクセシビリティのフィルタ設定の詳細については、『Java Desktop System Release 3 Accessibility Guide』を参照してください。

マウスの設定の変更

表 7–12 に、変更可能なマウス設定を示します。

表 7–12 マウスの設定の変更

ダイアログ要素 

説明 

「キーボードアクセシビリティ機能を有効にする」

キーボードのアクセシビリティ機能を有効にする。このオプションを選択すると、設定ツールのほかのオプションも利用可能になる 

「マウスキーを有効にする」

数字キーパッドがマウス操作をエミュレートする。次のマウスキー設定を設定できる 

  • 「マウスポインタの最大速度」: スライダまたはスピンボックスを使用して、ポインタが画面上を移動する最大速度を指定する

  • 「最大速度まで加速するまでの時間」: スライダまたはスピンボックスを使用して、ポインタの加速時間の間隔を指定

  • 「キー入力してからポインタが移動するまでの遅延」:スライダまたはスピンボックスを使用して、キーを押してからポインタが移動するまでの時間を指定する

「マウスの設定」

マウス 設定ツールを開く

マウスのアクセシビリティの設定についての詳細は、『Java Desktop System Release 3 Accessibility Guide』を参照してください。

キーボードの動作の設定

キーボード設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」->「デスクトップの設定」-> 「キーボード」-> 「動作」.の順に選択します。

キーボードの動作設定ツールを使用すると、キーボードの自動繰り返しの設定を変更したり、キー入力の休止を設定したりできます。

次の機能領域内では、キーボードの動作設定ツールの設定を設定できます。

キーボードの設定の変更

「キーボード」タブセクションを使用して、一般的なキーボードの環境を設定します。キーボードアクセシビリティ設定ツールであるAccessX を起動するには、「アクセシビリティ」ボタンをクリックします。

表 7–13 に、変更可能なキーボード設定を示します。

表 7–13 キーボードの設定の変更

ダイアログ要素 

説明 

「キーを押し続けたときにキー入力を繰り返す」

キーボードの繰り返しを有効にする。キーボードの繰り返しが有効な場合、キーを押したままにすると、そのキーと関連付けられる操作が繰り返し実行される。たとえば、文字キーを押したままにすると、その文字が繰り返し入力される 

「遅延」

キーを押したときから、操作が繰り返されるまでの遅延を指定する 

「速度」

操作が繰り返される速度を指定する 

「テキストボックスとフィールドでカーソルを点滅させる」

フィールドおよびテキストボックスでカーソルを点滅させる 

「速度」

スライダを使用して、フィールドおよびテキストボックスでのカーソルの点滅速度を指定する 

「設定内容の確認」

テスト入力領域は、入力したときに、キーボード設定がディスプレイにどのように影響するかがわかる対話型のインターフェイス。テスト入力領域にテキストを入力して、設定の影響を確認する 

キー入力の休止の設定

キー入力の休止を設定するには、「キー入力の休止」タブセクションを使用します。キーボードアクセシビリティ設定ツールであるAccessX を起動するには、「アクセシビリティ」ボタンをクリックします。

表 7–14 に、変更可能なキー入力の休止の設定を示します。

表 7–14 キー入力の休止の設定

ダイアログ要素 

説明 

「キー入力の休止を強制するために画面をロックする」

キー入力の休止に入ったときに画面をロックする 

「開始するまでの時間」

スピンボックスを使用して、キー入力の休止の状態に入る前に操作が可能な時間を指定する 

「休止する時間」

スピンボックスを使用して、キー入力の休止時間の長さを指定する 

「休止の延長を許可する」

キー入力の休止を延長できるようにする 

キーボードのレイアウト

キーボードのレイアウトを設定するには、「レイアウト」 タブセクションを使用します。ドロップダウンリストから、キーボードモデルを選択します。ナビゲーションボタンを使用して、選択したレイアウトを使用可能なレイアウトのリストに追加したり、リストから削除したりします。

異なるロケールには、それぞれに合った複数のレイアウトを選択できます。

キーボードアクセシビリティ設定ツールであるAccessX を起動するには、「アクセシビリティ」ボタンをクリックします。

キーボードのレイアウトオプション

キーボードのレイアウトオプションを設定するには、「レイアウトオプション」タブセクションを使用します。使用可能なレイアウトオプションのリストからオプションを 1 つ選択して 「追加」をクリックすると、オプションが選択されます。選択したオプションを削除するには、「削除」 ボタンを使用します。

キーボードアクセシビリティ設定ツールである AccessX を起動するには、「アクセシビリティ」ボタンをクリックします。

アプリケーションのメニューおよびツールバーのカスタマイズ

メニューとツールバー設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」->「表示」-> 「メニューとツールバー」の順に選択します。

メニューとツールバー設定ツールを使用して、GNOME 準拠のアプリケーションのメニュー、メニューバー、およびツールバーをカスタマイズできます。

表 7–15 に、GNOME 準拠のアプリケーション用にカスタマイズできるメニューおよびツールバー設定を示します。

表 7–15 メニューとツールバーの設定

ダイアログ要素 

説明 

「メニューにアイコンを表示」

メニュー内の各項目の横にアイコンを表示する。メニュー項目のなかには、アイコンを持たないものもある 

「ツールバーを取り外し可能にする」

ツールバーをアプリケーションウィンドウから、画面上の任意の場所に移動する。このオプションを選択した場合、アプリケーションのツールバーの左側に、ハンドルが表示される。ツールバーを移動するには、ハンドルをクリックアンドホールドして、別の位置にツールバーをドラッグする 

「ツールバーのスタイル」

以下に示すオプションのいずれか 1 つを選択して、GNOME 準拠のアプリケーションのツールバーで表示する項目を指定する 

  • 「アイコンの下にテキストを表示」: ツールバーの各ボタン上にテキストとアイコンを表示する

  • 「アイコンに表示する優先テキスト」: ツールバーの各ボタン上にアイコンだけを表示し、重要なボタンにのみテキストも表示する

  • 「アイコンのみ」: ツールバーの各ボタン上にアイコンのみを表示する

  • 「テキストのみ」: ツールバーの各ボタン上にテキストのみを表示する

マウスの設定

マウス設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「マウス」の順に選択します。

マウス設定ツールを使用すると、マウスを右利き用または左利き用に構成できます。また、マウス動作の速度および感度を指定することもできます。

次の機能領域内では、マウス設定ツールの設定をカスタマイズできます。

ボタンの設定

「ボタン」タブセクションを使用すると、マウスボタンを右利き用または左利き用に構成できます。また、ダブルクリック時のクリックの間隔を指定することもできます。

表 7–16 に、マウスの変更可能なボタン設定を示します。

表 7–16 マウスボタンの設定

ダイアログ要素 

説明 

「左利き用マウス」

マウスを左利き用に構成する。マウスを左利き用に構成した場合、左マウスボタンの機能と右マウスボタンの機能が入れ替わる 

タイムアウト

スライダを使用して、ダブルクリック時のクリックの間隔を指定する。最初のクリックと 2 回目のクリックの間隔がここで指定した時間を越える場合、その操作はダブルクリックとして解釈されない 

ポインタの設定

「カーソル」タブセクションを使用すると、マウスポインタの環境を設定できます。

表 7–17 に、マウスの変更可能なポインタ設定を示します。

表 7–17 マウスポインタの設定

ダイアログ要素 

説明 

「小」(Linux のみ)

小さいマウスポインタを表示する 

「中」

中くらいのマウスポインタを表示する 

「大」

大きいマウスポインタを表示する 

Ctrl キーを押したときポインタをハイライトする

Ctrl キーを押して放したときのマウスポインタのアニメーションを有効にする。この機能は、マウスポインタの検出を補助する

動作の設定

「動作」タブセクションを使用して、マウス動作の環境を設定します。

表 7–18 に、マウスの変更可能な動作設定を示します。

表 7–18 マウス動作の設定

ダイアログ要素 

説明 

「加速」

スライダを使用して、マウス移動時の、画面上でのマウスポインタの移動速度を指定する 

「感度」

スライダを使用して、マウスの動きに対する、マウスポインタの感度を指定する 

「しきい値」

スライダを使用して、移動操作がドラッグアンドドロップ操作として解釈されるまでの、項目の移動距離を指定する 

パネルのカスタマイズ

パネル設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「パネル」の順に選択します。

パネル 設定ツールでは、パネルの動作を構成できます。パネル設定ツールで行なった変更は、すべてのパネルに影響します。

表 7–19 に、変更可能なパネル設定を示します。

表 7–19 パネルの設定

ダイアログ要素 

説明 

「ランチャーをクリックし引き出しを閉じる」

引き出し内のランチャーを選択したときに、パネル上のその引き出しを閉じる 

「引き出しとパネルのアニメーション」

アニメーションスタイルでパネルや引き出しを表示し、隠す 

「アニメーションの速度」

ドロップダウンリストから、パネルのアニメーション速度を選択する 

PDA デバイスの設定

PDA デバイス設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックし、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「PDA デバイス」の順に選択します。

PDA (携帯情報端末) は、個人用の整理手帳として利用できるハンドヘルドコンピュータです。PDA には、アポイント、タスク、連絡先などの情報を保存できます。これらの情報を、PDA と Java Desktop System のアプリケーションの間で転送することもできます。たとえば、カレンダのアポイントを PDA から Ximian Evolution に、および Evolution から PDA にコピーすることができます。

PDA とコンピュータ間でデータの転送を行う場合、ユーザーは HotSync 処理を行います。HotSync 処理時に発生すアクションは、コンジットによって制御されます。コンジットは、コンピュータと PDA 間でデータの転送を行うアプリケーションです。

コンジットに指定可能なアクションの 1 つとして、PDA とコンピュータ間でデータを結合します。これは、同期アクションと呼ばれます。たとえば、連絡先情報を PDA に追加し、Evolution には別の連絡先情報を追加することがあります。この場合、PDA 上の連絡先情報を Evolution に追加し、Evolution 上の連絡先情報を PDA に追加する必要が生じます。そのためには、PDA と Evolution 間でデータを同期させる必要があります。

PDA デバイス設定ツールでは、PDA が Java Desktop System と連動するように設定したり、設定済みの PDA を変更したりできます。PDA デバイス設定ツールで、以下のタスクを実行できます。

バックグラウンドアプリケーションは、PDA がコンピュータと同期をとるための試行を待機します。このようなバックグラウンドアプリケーションは、PDA デーモンと呼ばれます。PDA がコンピュータとの同期とりを試みると、PDA デーモンが PDA 上のデータをコンピュータ上のデータと同期させます。


ヒント –

GNOME パイロットには、PDA デーモンの動作が表示されます。GNOME パイロットをパネルに追加するには、 パネル上を右クリックして、「パネルに追加」-> 「ユーティリティ」-> 「PDA モニター」 の順に選択します。GNOME パイロットの詳細については、『GNOME パイロットアプレットのマニュアル』を参照してください。


PDA を設定する

PDA は、次のいずれかの方法で設定できます。

アシスタントを使用して PDA を設定する

PDA を設定するには、以下の操作を実行します。

  1. PDA をコンピュータに接続します。PDA にクレードルが付いている場合は、PDA をクレードルにセットします。

  2. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。GNOME パイロットの設定アシスタントが表示されます。「進む」ボタンをクリックして構成プロセスを開始します。

  3. PDA がコンピュータに接続する方法に関する情報を、「クレードルの設定」ページに入力します。次の表に、「クレードルの設定」ページの設定を示します。

    要素 

    説明 

    「名前」

    テキストボックスに接続の名前を入力する 

    「ポート」

    ドロップダウンコンビネーションボックスに、接続用のポートを入力する。たとえば、PDA が USB (Universal Serial Bus) ポートを使用する場合、このフィールドに /dev/ttyUSB1 と入力する。PDA が正常に接続しない場合、ほかのポートで試行する

    「ポート」フィールドのデフォルト値は、/dev/pilot。このフィールドのデフォルト値を変更しない場合は、PDA が使用するポートから /dev/pilot へのシンボリックリンクを作成できる。たとえば、PDA が USB ポートを使用する場合は、次の例のようなコマンドを実行する

    # ln -s /dev/ttyUSB1 /dev/pilot


    注 –

    指定したポートにアクセスするには、適切な権限が必要になる。適切な権限を与えられていない場合は、システム管理者に問い合わせる


    「速度」

    ドロップダウンリストから、接続の速度を選択する 


    ヒント –

    最も遅い速度を選択する。最も遅い速度でも PDA への接続が確実に確立される場合は、その次に速い速度を選択する。これを、PDA への接続が確実に確立される最も速い速度が判明するまで繰り返す


    タイムアウト

    スピンボックスを使用して、接続が切断される前にアイドル状態で維持される時間を分単位で指定する 

    「タイプ」

    ポートのタイプをラジオボタンから選択する。次のオプションがあります。 

    • 「シリアル」: シリアルポートの場合に選択

    • 「USB」: USB ポートの場合に選択

    • 「IrDA」: 赤外線ポートの場合に選択

    • 「ネットワーク」: ネットワーク接続ポートの場合に選択

    接続情報の指定が完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  4. 「パイロットの識別情報」ページに PDA の識別情報を入力します。次の表に、「パイロットの識別情報」ページの要素を示します。

    要素 

    説明 

    「はい。このパイロットを用いて以前に同期を行ったことがあります。」

    この PDA にユーザー名と識別子を設定済みである場合に選択する。コンピュータで PDA を設定した場合、ユーザー名と ID は PDA に設定される 

    「いいえ。このパイロットで同期を行うのは初めてです。」

    この PDA にユーザー名と識別子を設定していない場合に選択する 

    「ユーザー名」

    この PDA にユーザー名と識別子を設定していない場合、このテキストボックスにユーザー名を入力する 

    「ID」

    この PDA にユーザー名と識別子を設定していない場合、このテキストボックスに識別子を入力する。この識別子は、使用するすべての PDA で一意である必要がある 

    識別情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。「最初の同期」ページが表示されます。

  5. PDA 上の「HotSync」ボタンを押します。「パイロットの識別情報」ページで選択したオプションに応じて、GNOME パイロットの設定アシスタントが次のいずれかの処理を実行します。

    • 「はい。このパイロットを用いて以前に同期を行ったことがあります。」オプションを選択した場合、GNOME パイロットの設定アシスタントは、PDA に現在登録されているユーザー名と識別子を取得する

    • 「いいえ。このパイロットで同期を行うのは初めてです。」オプションを選択した場合、GNOME パイロットの設定アシスタントは、PDA のユーザー名と識別子を「ユーザー名」テキストボックスと「ID」テキストボックスの値に設定する

    最初の同期が完了したら、「進む」ボタンをクリックします。「パイロットの属性」ページが表示されます。

  6. 「パイロットの属性」ページに、PDA の名前とディレクトリ情報を入力します。次の表に、「パイロットの属性」ページの設定を示します。

    要素 

    説明 

    「パイロットの名前」

    PDA の名前を入力する。この名前は、ユーザーインターフェイスで PDA を識別するために使用される 

    「ローカルベースディレクトリ」

    PDA データを保存するディレクトリを入力する 

    名前とディレクトリ情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  7. 「成功」ページで「適用」ボタンをクリックして、GNOME パイロットの設定アシスタントを閉じます。

    または、「取り消し」ボタンをクリックして、PDA の設定を取り消します。

PDA デバイス設定ツールを使用して PDA を設定する

次の手順を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. 「パイロットの設定」ダイアログの「パイロット」タブセクションで、「追加」ボタンをクリックします。「パイロットの設定」ダイアログが表示されます。

  3. PDA からユーザー名と識別子を取得するには、「パイロットから取得」ボタンをクリックします。ユーザー名と識別子を PDA に割り当てるには、テキストボックスにユーザー名と識別子を入力して、「パイロットに送信」ボタンをクリックします。

  4. 「パイロットの名前」フィールドおよび「ローカルベースディレクトリ」フィールドに、PDA の名前とディレクトリ情報を入力します。これらのフィールドの詳細については、「アシスタントを使用して PDA を設定する」を参照してください。

PDA を変更する

次の手順を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. 「パイロットの設定」ダイアログの「パイロット」タブセクションで、変更したい PDA を選択して「編集」ボタンをクリックします。「パイロットの設定」ダイアログが表示されます。

  3. PDA からユーザー名と識別子を取得するには、「パイロットから取得」ボタンをクリックします。ユーザー名と識別子を PDA に割り当てるには、テキストボックスにユーザー名と識別子を入力して、「パイロットに送信」ボタンをクリックします。

  4. 「パイロットの名前」フィールドおよび「ローカルベースディレクトリ」フィールドに、PDA の名前とディレクトリ情報を入力します。これらのフィールドの詳細については、「アシスタントを使用して PDA を設定する」を参照してください。

  5. 「パイロットの設定」ダイアログの「了解」をクリックします。

PDA がコンピュータに接続する方法を設定する

次の手順を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. 「パイロットの設定」ダイアログの「デバイス」タブセクションで、「追加」ボタンをクリックします。

  3. 「デバイスの設定」ダイアログに、PDA の接続情報を入力します。「デバイスの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「アシスタントを使用して PDA を設定する」を参照してください。

PDA がコンピュータに接続する方法を変更する

次の手順を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. 「パイロットの設定」ダイアログの「デバイス」タブセクションで、変更したいハードウェア設定を選択して「編集」ボタンをクリックします。

  3. 「デバイスの設定」ダイアログに、PDA のハードウェア設定を入力します。「デバイスの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「アシスタントを使用して PDA を設定する」を参照してください。

PDA とアプリケーション間でデータを転送する方法を指定する

次の手順を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. PDA デーモンが有効であり、正常に動作することを確認します。そのためには、GNOME パイロットアプレットをパネルに追加します。GNOME パイロットアプレットのアイコンが白黒で表示される場合、PDA デーモンは有効です。

  3. 「パイロットの設定」ダイアログの「コンジット」タブセクションで、設定したいコンジットが含まれる PDA を「パイロットの名前」ドロップダウンリストから選択します。

  4. コンジットを有効にするには、表からコンジットを選択して「有効」ボタンをクリックします。

  5. コンジットを無効にするには、表からコンジットを選択して「無効」ボタンをクリックします。

  6. コンジットを設定するには、表からコンジットを選択して、「設定」ボタンをクリックします。「コンジットの設定」ダイアログに、コンジットの設定に関する詳細情報を入力します。「コンジットの設定」ダイアログ内の要素は、次の表のとおりです。

    要素 

    説明 

    「アクション」

    HotSync 処理時に実行されるアクションを選択する 

    次のオプションの中からいずれか 1 つを選択する 

    • 「無効」: このコンジットに対してアクションを実行しない

    • 「同期」: PDA 上のデータをコンピュータ上のデータと同期させる

    • 「パイロットからコピー」: PDA からコンピュータにデータをコピーし、コンピュータ上の元のデータを上書きする

    • 「パイロットへコピー」: コンピュータから PDA にデータをコピーし、PDA 上の元のデータを上書きする

    「一回だけの操作」

    1 回だけ実行するアクションを選択する。このアクションは、次の HotSync 処理時に実行される。次のオプションの中からいずれか 1 つを選択する 

    • 「なし」: 1 回だけのコンジットアクションを設定しない

    • 「同期」: PDA 上のデータをコンピュータ上のデータと同期させる

    • 「パイロットからコピー」: PDA からコンピュータにデータをコピーし、コンピュータ上の元のデータを上書きする

    • 「パイロットへコピー」: コンピュータから PDA にデータをコピーし、PDA 上の元のデータを上書きする

    「バックアップディレクトリ」

    PDA のバックアップデータを保存するディレクトリを入力する 

    バックアップコンジットのみ

    「変更があったものだけを保存する」

    最後のバックアップ後に変更されたデータのみをバックアップする。変更されていないデータはバックアップディレクトリから削除されない 

    バックアップコンジットのみ

    「パイロットで削除したら、ローカルのディレクトリも削除する」

    PDA から削除されたデータをコンピュータからも削除する 

    バックアップコンジットのみ

    「# 保持するための古いバックアップ」

    スピンボックスを使用して、コンピュータに保持する過去のバックアップの数を指定する 

    バックアップコンジットのみ

    「プライベートレコードの同期」

    HotSync 処理の実行時に、プライベートとしてマークが付けられたデータを含める 

    このオプションは、以下のコンジットのみに適用される 

    • 「EAddress」

    • 「ECalendar」

    • 「EToDo」

    「デフォルトで同期するアドレス」

    1 つの連絡先に複数のアドレスが設定されていることがある。たとえば、1 つの連絡先にビジネス用アドレスと自宅用アドレスが設定されている場合がある。PDA の連絡先マネージャは、複数アドレスをサポートしていない 

    同期させるアドレスのカテゴリをドロップダウンリストから選択する。たとえば、ビジネス用アドレスのみを同期させる場合は、「ビジネス」を選択する

    EAddressコンジットのみ

    「複数日のイベントに分割」

    複数の日に渡って発生するアポイントを分割して別々のアポイントにする 

    ECalendarコンジットのみ

    「デフォルトの優先度」

    スピンボックスを使用して、優先度が割り当てられていないタスクに適用されるデフォルトの優先度を指定する 

    EToDoコンジットのみ

  7. 「了解」をクリックして、「コンジットの設定」ダイアログを閉じます。

PDA のデータをコンピュータにバックアップする

PDA に問題が発生した場合のデータの消失を避けるために、PDA のデータをコンピュータにバックアップすることがあります。PDA のデータをコンピュータにバックアップするには、以下の操作を実行します。

  1. 「起動」をクリックし、「設定」-> 「PDA デバイス」を選択して、PDA デバイス設定ツールを起動します。

  2. PDA デーモンが有効であり、正常に動作することを確認します。そのためには、GNOME パイロットアプレットをパネルに追加します。GNOME パイロットアプレットのアイコンが白黒で表示される場合、PDA デーモンは有効です。

  3. 「パイロットの設定」ダイアログの「コンジット」タブセクションで、バックアップしたいデータが含まれる PDA を「パイロットの名前」ドロップダウンリストから選択します。

  4. 表から「バックアップ」コンジットを選択し、「有効」ボタンをクリックします。

  5. 「コンジットの設定」ダイアログに、「バックアップ」コンジットの設定に関する詳細情報を入力します。「コンジットの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「PDA とアプリケーション間でデータを転送する方法を指定する」を参照してください。

  6. PDA 上の「HotSync」ボタンを押します。

バックアップデータを復元する方法については、『GNOME パイロットアプレットのマニュアル』を参照してください。

優先するアプリケーションの選択

優先するアプリケーション設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「優先するアプリケーション」の順に選択します。

優先するアプリケーション設定ツールを使用して、優先するアプリケーションの起動時に Java Desktop System が使用するアプリケーションを指定します。たとえば、優先端末アプリケーションとして、Xterm を指定できます。「起動」 をクリックし、「アプリケーション」-> 「ユーティリティ」->「端末」の順に選択するとXterm が起動します。

次の領域内では、「優先するアプリケーション」設定ツールの設定をカスタマイズできます。

Web ブラウザの設定

優先 Web ブラウザを設定するには、「Web ブラウザ」タブセクションを使用します。優先 Web ブラウザは、URL をクリックしたときに開きます。たとえば、アプリケーションで URL を選択するか、デスクトップで URL ランチャーを選択したときに、優先 Web ブラウザが開きます。

表 7–20 に、優先 Web ブラウザの変更可能な設定を示します。

表 7–20 Web ブラウザの設定

ダイアログ要素 

説明 

「Web ブラウザを選択」

標準の Web ブラウザを使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先 Web ブラウザを選択する 

「カスタム Web ブラウザ」

カスタムの Web ブラウザを使用する 

「コマンド」

カスタム Web ブラウザを起動するコマンドを入力する。クリックした URL をブラウザが表示できるようにするには、コマンドのあとに、“%s” を指定する

「端末内で実行」

端末でコマンドを実行する。実行するウィンドウを作成しないブラウザには、このオプションを選択 

電子メールクライアントの設定

優先電子メールクライアントを設定するには、「メールリーダ」タブセクションを使用します。

表 7–21 に、優先電子メールクライアントの変更可能な設定を示します。

表 7–21 優先電子メールクライアントの設定

ダイアログ要素 

説明 

「メールリーダの選択」

標準の電子メールクライアントを使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先電子メールクライアントを選択する 

「他のメールリーダ」

カスタムの電子メールクライアントを使用する 

「コマンド」

カスタムの電子メールクライアントを起動するコマンドを入力する 

「端末内で実行」

端末でコマンドを実行する。実行するウィンドウを作成しない電子メールクライアントには、このオプションを選択 

テキストエディタの設定

テキストエディタ」タブセクションを使用すると、優先テキストエディタを構成できます。

表 7–22 に、優先テキストエディタの変更可能な設定を示します。

表 7–22 優先テキストエディタの設定

ダイアログ要素 

説明 

「エディタを選択」

標準のテキストエディタを使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先テキストエディタを指定する 

「カスタムエディタ」

カスタムのテキストエディタを使用する。「カスタムエディタプロパティ」ダイアログが表示される 

  • 「名前」: カスタムテキストエディタの名前を入力する

  • 「コマンド」: カスタムテキストエディタを起動するコマンドを入力する

  • 「このアプリケーションは複数のファイルを開くことができます」: デフォルトのテキストエディタが複数のファイルを開く場合に選択する

  • 「このアプリケーションはシェル上で実行する必要があります」: 端末でコマンドを実行する。実行するウィンドウを作成しないエディタには、このオプションを選択

カスタムテキストエディタを指定したあと、「プロパティ」ボタンをクリックして、「カスタムエディタプロパティ」ダイアログを表示できる。ダイアログを使用して、カスタムテキストエディタの設定を変更できる

「このエディタを使用してファイルマネージャのテキストファイルを開く」

ファイルマネージャが、テキストファイルの表示にカスタムテキストエディタを起動する 

端末の設定

「端末」タブセクションを使用して、優先端末を構成します。

表 7–23 に、優先端末の変更可能な設定を示します。

表 7–23 優先端末の設定

ダイアログ要素 

説明 

「端末を選択」

標準の端末を使用する。ドロップダウンコンビネーションボックスを使用して、優先端末を指定する 

「カスタム端末」

カスタムの端末を使用する 

「コマンド」

カスタム端末を起動するコマンドを入力する 

「実行フラグ」

コマンドに指定する実行オプションを入力する

画面解像度の設定

画面の解像度設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「表示」 ->「画面の解像度」の順に選択します。

この画面の解像度設定ツールを使用して、画面の解像度を指定します。表 7–24 に、変更できる解像度設定項目を示します。

表 7–24 画面解像度の設定

ダイアログ要素 

説明 

「解像度」

ドロップダウンリストから、画面に使用する解像度を選択する 

「リフレッシュレート」

ドロップダウンリストから、画面に使用するリフレッシュレートを選択する 

「このコンピュータでのみデフォルトにする」

ログインしているシステムでのみ画面解像度をデフォルト設定にする 

スクリーンセーバーの設定

スクリーンセーバー設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「表示」-> 「スクリーンセーバー」の順に選択します。

スクリーンセーバーは、画面が使用されていないときに、画面の画像の代わりに使用されるアプリケーションです。スクリーンセーバーは、次の方法で使用できます。

次の機能領域内では、スクリーンセーバー設定ツールの設定をカスタマイズできます。

表示モードの設定

「表示モード」タブセクションを使用すると、表示モードを設定できます。

表 7–25 に、表示モードの変更可能な設定を示します。

表 7–25 スクリーンセーバー表示モードの設定

ダイアログ要素 

説明 

「モード」

ドロップダウンリストを使用して、スクリーンセーバーの動作を指定する。次のオプションがあります。 

  • 「スクリーンセーバーを無効化にする」: スクリーンセーバーを使用しない場合に選択する

  • 「ブランクスクリーンのみ」: 画面をロックしたときに、画面を空白にする場合に選択する

  • 「1 つのスクリーンセーバーのみ」: 画面をロックしたときに、ディスプレイリストから、単一のスクリーンセーバーディスプレイを表示する場合に選択する

  • 「ランダムなスクリーンセーバー」: 画面をロックしたときに、ディスプレイリストから無作為に選択したスクリーンセーバーディスプレイを表示する場合に選択する

ディスプレイリスト 

リストから希望のスクリーンセーバーディスプレイを選択する 

「ブランクの間隔」

最後にマウスまたはキーボードを使用してから、スクリーンセーバーを起動するまでの待ち時間を指定する 

「繰り返しの間隔」

あるスクリーンセーバーの表示から次のスクリーンセーバーの表示までの時間を指定する 

「スクリーンロックの間隔」

スクリーンセーバーが起動したあと、スクリーンロックする場合に選択する。スピンボックスを使用して、スクリーンセーバーの起動とスクリーンロックまでの遅延時間を指定する 

「プレビュー」

このボタンをクリックすると、スクリーンセーバーディスプレイリストで選択したスクリーンセーバーディスプレイをプレビューできる。プレビューを停止するには、任意のキーを押すか、マウスボタンをクリックする 

「設定」

このボタンをクリックすると、スクリーンセーバーディスプレイリストで選択したスクリーンセーバーディスプレイのオプションを表示できる 

拡張設定

「拡張設定」タブセクションを使用すると、スクリーンセーバーの拡張設定を設定できます。

表 7–26 に、スクリーンセーバーの変更可能な拡張設定を示します。

表 7–26 スクリーンセーバーの拡張設定

ダイアログ要素 

説明 

「デスクトップ画像を操作対象にする」

一部のスクリーンセーバーでは、画面のスクリーンショットを撮ることができるため、そのスクリーンショットを使用してスクリーンセーバーディスプレイを作成できる。スクリーンセーバーで画面のスクリーンショットを撮る場合は、このオプションを選択する 

「ビデオ入力を操作対象にする」

一部のスクリーンセーバーでは、ビデオのフレームを取り込めるため、取り込んだ画像を使用してスクリーンセーバーディスプレイを作成できる。システムにビデオキャプチャカードがある場合、このオプションを選択すると、スクリーンセーバーでビデオのフレームを取り込むことができる 

「画像をランダムに選択」

指定したディレクトリ内の画像をスクリーンセーバーに使用する場合に選択する。ディレクトリのパスをフィールドに入力する。または、「参照」をクリックしてダイアログを表示し、ディレクトリを選択する

「診断情報を詳細にする」

スクリーンセーバーの診断情報を表示する場合に選択する 

「サブプロセスのエラーを表示する」

画面上のスクリーンセーバーのサブプロセスに関連するエラーを表示する場合に選択する 

「起動時にスプラッシュスクリーンを表示する」

スクリーンセーバー を開始したときに、スクリーンセーバー が「スプラッシュ」ダイアログを表示するようにする場合に選択する

「パワーマネージメントを有効にする」

モニタの電源管理機能を有効にする場合に選択する。電源管理機能は、モニタを使用していないときの電力消費を削減する 

「スタンバイの間隔」

モニタが待機モードになるまでの時間を指定する。モニタが待機モードになると、画面は空白になる 

「サスペンドの間隔」

モニタが省電力モードになるまでの時間を指定する 

「電源 OFF」

モニタの電源を切るまでの時間を指定する 

「カラーマップをインストールする」

スクリーンセーバーがアクティブのとき、専用のカラーマップをインストールする場合に選択する。専用のカラーマップを使用することで、特定のスクリーンセーバーディスプレイの画像品質を改善できる 

「ブランクするときフェードアウトする」

スクリーンセーバーを起動するときに、徐々に黒の画面を表示したい場合に選択する 

「ブランクを解除するときにフェードインする」

スクリーンセーバーを停止するときに、表示を徐々に黒から画面の内容へ表示したい場合に選択する 

「フェード時間」

スクリーンセーバーを起動するときに、黒にフェードする時間を指定する 

セッションの構成

セッション設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「セッション」の順に選択します。

セッション設定ツールを使用すると、セッションを管理できます。セッションの環境を設定して、セッションの開始時に起動するアプリケーションを指定できます。また、Java Desktop System のアプリケーションの状態を保存したり、別のセッションの開始時にその状態を復元したりするように、セッションを構成することができます。この設定ツールを使用して、複数の Java Desktop System セッションを管理することもできます。

次の機能領域内では、セッションおよび起動アプリケーションの設定をカスタマイズできます。

現在のセッションの設定

「セッションのオプション」タブセクションを使用すると、複数のセッションを管理したり、現在のセッションの環境を設定できます。

表 7–27 に、セッションの変更可能なオプションを示します。

表 7–27 セッションのオプション

ダイアログ要素 

説明 

「ログイン時にスプラッシュ画面を表示する」

セッションを開始したときにスプラッシュ画面を表示する 

「ログアウト時にプロンプトを表示する」

セッションを終了するときに確認ダイアログを表示する 

「変更を自動的にセッションに保存する」

セッションマネージャによって、セッションの現在の状態が保存される。セッションマネージャは、セッション管理下にある開いているアプリケーション、およびセッション管理下のアプリケーションと関連付けられている設定を保存する。次回セッションを起動したときに、アプリケーションは保存された設定で自動的に起動する 

このオプションを選択しない場合は、セッションを終了するときに 「ログアウトの確認」ダイアログに「現在の設定を保存」オプションが表示される

「セッション」

ダイアログのこの領域を使用して、以下のように、複数のセッションを Java Desktop System 上で管理する 

  • 新しいセッションを作成するには、「追加」ボタンをクリックする。「新規セッションの追加」ダイアログを使用して、セッションの名前を指定する

  • セッションの名前を変更するには、変更するセッションを「現在のセッションを選択」表から選択する。「編集」ボタンをクリックする。「セッション名の編集」ダイアログが表示される。セッションの新しい名前を入力する

  • セッションを削除するには、削除するセッションを「現在のセッションを選択」表から選択する。「削除」ボタンをクリックする

現在のセッションの設定

「現在のセッション」タブセクションを使用すると、自動起動の順序値を指定したり、現在のセッションでのセッション管理下のアプリケーションの再起動方式を選択できます。

表 7–28 に、構成可能な現在のセッションの設定を示します。

表 7–28 現在のセッションの設定

ダイアログ要素 

説明 

「順番」

「順番」設定は、セッションマネージャが起動するセッション管理下の起動アプリケーションの順序を指定する。セッションマネージャは、低い値を持つアプリケーションから先に起動する。デフォルトは 50

自動起動アプリケーションの順序を指定するには、表からアプリケーションを選択する。「順番」スピンボックスを使用して、起動順序の値を指定する

「スタイル」

「スタイル」設定は、アプリケーションの再起動スタイルを決定する。アプリケーションの再起動スタイルを選択するには、表からアプリケーションを選択して、次のいずれかの方式を選ぶ

  • 「普通」

    Java Desktop System セッションの開始時に自動的に起動する。この再起動方式のアプリケーションをセッション中に終了するには、kill コマンドを使用する

  • 「再起動」

    アプリケーションを閉じるか、終了すると自動的に再起動する。セッション中に継続してアプリケーションを実行する必要がある場合は、アプリケーションにこの方式を指定する。この再起動方式のアプリケーションを終了するには、表からアプリケーションを選択して、「削除」ボタンをクリックする

  • 「ごみ箱」

    Java Desktop System セッションの開始時には起動しない

  • 「設定」

    セッションを開始すると自動的にアプリケーションが起動する。この方式のアプリケーションは、通常、低い起動順序値を持ち、Java Desktop System およびセッション管理下のアプリケーションの構成設定を格納する

「削除」

「削除」ボタンをクリックすると、リストから選択したアプリケーションを削除する。アプリケーションは、セッションマネージャから削除されて、閉じる。削除したアプリケーションは、次回セッションを開始したときに起動されない

「適用」

「適用」ボタンをクリックすると、起動順序および再起動方式に変更を適用する

自動起動アプリケーションの構成

セッション設定ツールの「自動起動プログラム」タブセクションを使用して、非セッション管理下の起動アプリケーションを指定できます。自動起動アプリケーションとは、セッションを開始したときに自動的に起動するアプリケーションのことです。非セッション管理下のアプリケーションを実行するコマンドは、 「自動起動プログラム」タブセクションで指定します。コマンドは、ログイン時に自動的に実行されます。

セッション管理下のアプリケーションを自動的に起動することもできます。詳細については、「現在のセッションの設定」を参照してください。

表 7–29 に、自動起動アプリケーションの変更可能な設定を示します。

表 7–29 自動起動プログラムの設定

ダイアログ要素 

説明 

「追加された自動起動プログラム」

この表を使用して、以下のように、非セッション管理下の自動起動アプリケーションを管理する 

  • 自動起動アプリケーションを追加するには、「追加」ボタンをクリックする。「自動起動プログラムの追加」ダイアログが表示される。アプリケーションを起動するコマンドを「自動起動コマンド」フィールドに入力する

    複数の自動起動アプリケーションを指定する場合は、「順番」スピンボックスを使用して、各アプリケーションの起動順序を指定する。自動起動の順序とは、自動起動アプリケーションを起動する順序を指す

  • 自動起動アプリケーションを編集するには、自動起動アプリケーションを選択して、「編集」ボタンをクリックする。「自動起動プログラムの編集」ダイアログが表示される。ダイアログを使用して、自動起動アプリケーションのコマンドおよび起動順序を変更する

  • 自動起動アプリケーションを削除するには、削除対象の自動起動アプリケーションを選択して、「削除」ボタンをクリックする

キーボードショートカットのカスタマイズ

ショートカット設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックし、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「キーボード」-> 「ショートカット」の順に選択します。

キーボードショートカットは、単独のキーまたは複数のキーの組み合わせで、通常の操作の代替方法を提供します。

ショートカット設定ツールを使用すると、デフォルトのキーボードショートカットを表示できます。必要に応じて、デフォルトのキーボードショートカットをカスタマイズできます。また、マルチメディア機能向けのショートカットを設定することもできます。

Solaris システムでは、ホットキーも作成できます。アプリケーションを起動できるキーボードショートカット。

表 7–30 に、キーボードショートカットの、Linux 上でカスタマイズ可能な設定を示します。

表 7–30 Linux でのキーボードショートカットの設定

ダイアログ要素 

説明 

「テキスト編集ショートカット」

次のいずれかの設定を選択する 

  • 「デフォルト」: 標準のショートカットの設定

  • 「Emacs」: Emacs ショートカットの設定

「デスクトップショートカット」

この表は、操作と、各操作に関連付けられているショートカットキーを示す 

操作に関連付けられているショートカットキーを変更するには、該当する操作をクリックして選択し、その操作のショートカットを選択する。操作に関連付けるキーを押す 

操作に関連付けられているショートカットキーを無効にするには、該当する操作をクリックして選択し、その操作のショートカットを選択する。Back Space を押す

表 7–31 に、キーボードショートカットの、Solaris 上でカスタマイズ可能な設定を示します。

表 7–31 Solaris でのキーボードショートカットの設定

ダイアログ要素 

説明 

「テキスト編集ショートカット」

次のいずれかの設定を選択する 

  • 「デフォルト」: 標準のショートカットの設定

  • 「Emacs」: Emacs ショートカットの設定

「デスクトップショートカット」

この表は、操作と、各操作に関連付けられているショートカットキーを示す 

操作に関連付けられているショートカットキーを変更するには、該当する操作をクリックして選択し、その操作のショートカットを選択する。操作に関連付けるキーを押す 

操作に関連付けられているショートカットキーを無効にするには、該当する操作をクリックして選択し、その操作のショートカットを選択する。Back Space を押す

「カスタムショートカット」

ホットキーを追加するには、次の手順を実行する 

  1. 「新規」をクリックする。「カスタムバインディング」ダイアログが表示される。「新規コマンド」フィールドに、ホットキーに関連付けるコマンドを入力する。または、「参照」ボタンをクリックしてコマンドをブラウズする。コマンドを選択したら、「了解」をクリックする。「デスクトップショートカット」表の「カスタムショートカット」セクションにコマンドが追加される

  2. 「デスクトップショートカット」表の「カスタムバインディング」セクションで、コマンドの「ショートカット」列をクリックする。コマンドに関連付ける単独のキーまたは複数のキーを押す

ホットキーを編集するには、「デスクトップショートカット」表の「カスタムショートカット」セクションでホットキーを選択して、「編集」をクリックする。「カスタムバインディング」ダイアログでコマンドを編集する

ホットキーを削除するには、 「デスクトップショートカット」表の「カスタムショートカット」セクションでホットキーを選択して、「削除」をクリックする。

マルチメディアキー設定ツールを使用すると、アクションにショートカットキーを割り当てることができます。

表 7–32 に、マルチメディア機能に割り当てることができるショートカットキーの設定を示します。

表 7–32 マルチメディアキーの設定

ダイアログ要素 

説明 

マルチメディアキーの表 

アクションのショートカットキーを追加するには、アクションをクリックして選択して、そのアクションに関連付けるキーを押す 

アクションのショートカットキーを無効にする場合は、そのアクションをクリックしてから Back Space キーを押す

「主音量の代わりに PCM 音量を使用する」

主音量の代わりにパルスコードモジュレーション (PCM) 音量を使用する場合は、このオプションを選択する 

サウンドの設定

サウンド設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」-> 「サウンド」の順に選択します。

サウンド設定ツールを使用すると、Java Desktop System サウンドサーバーをいつ起動するかを制御できます。また、特定のイベントが発生したときに再生されるサウンドも指定できます。

次の機能領域内では、サウンド設定ツールの設定をカスタマイズできます。

一般的なサウンド設定

Java Desktop System サウンドサーバーをいつ起動するかを指定するには、サウンド設定ツールの「一般」タブセクションを使用します。このタブセクションでは、サウンドイベント機能も有効に設定できます。

表 7–33 に、変更可能な一般的なサウンド設定を示します。

表 7–33 一般的なサウンド設定

ダイアログ要素 

説明 

「起動時にサウンドサーバーを使う」

セッションを開始したときに、サウンドサーバーを起動する。サウンドサーバーがアクティブな場合、Java Desktop System はサウンドを再生できる 

「イベントの効果音を鳴らす」

Java Desktop System 上で特定のイベントが発生したときにサウンドを再生する。このオプションは、「起動時にサウンドサーバーを使う」オプションが選択されている場合にのみ指定できる

サウンドイベントの設定

サウンド設定ツールの「サウンドイベント」タブセクションを使用して、特定のサウンドを特定のイベントに関連付けることができます。


注 –

「サウンドイベント」タブセクションにアクセスするには、先に「起動時にサウンドサーバーを使う」オプションと、「イベントの効果音を鳴らす」オプションを選択する必要があります。


表 7–34 に、サウンドイベントの変更可能な設定を示します。

表 7–34 サウンドイベントの設定

ダイアログ要素 

説明 

「サウンド」表

「サウンド」表を使用して、特定のサウンドを特定のイベントに関連付ける

「イベント」列は、発生するイベントの階層リストを表示する。イベントのカテゴリを開くには、イベントのカテゴリの横にある右矢印をクリックする

「ファイル」列は、イベントが発生したときに再生するサウンドファイルをリストする

「再生」

このボタンをクリックすると、選択したイベントに関連付けられるサウンドファイルを再生する 

サウンドファイルのドロップダウンコンビネーションボックスの「参照」

サウンドをイベントに関連付けるには、「サウンド」表内のイベントを選択する。ドロップダウンコンビネーションボックスから選択したイベントに関連付けるサウンドファイルの名前を入力する。または、「参照」をクリックして、「サウンドファイルを選択」ダイアログを表示する。ダイアログを使用して、選択したイベントに関連付けるサウンドファイルを指定する


注 –

イベントに関連付けることができるサウンドファイルの形式は、.wav 形式のみ


システムベルの設定

「システムベル」タブセクションを使用すると、システムベルを設定できます。

一部のアプリケーションは、キーボードの入力エラーを知らせるベルの音を鳴らします。「システムベル」タブセクションの設定を使用して、ベルのサウンドを設定します。表 7–35 に、システムベルの変更可能な設定を示します。

表 7–35 システムのベルの設定

ダイアログ要素 

説明 

「聞き取れる効果音を鳴らす」

システムベルを有効にする 

「視覚的なフィードバックを有効にする」

入力エラーを示す視覚的なフィードバックを有効にする 

「ウィンドウのタイトルバーを点滅させる」

入力エラーを示すためにウィンドウのタイトルバーを点滅させる 

「画面全体を点滅させる」

入力エラーを示すために画面全体を点滅させる 

テーマのカスタマイズ

テーマ設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックして、「設定」-> 「デスクトップの設定」->「表示」-> 「テーマ」の順に選択します。

「テーマ」は、Java Desktop System の外観を指定する統合的な設定グループです。テーマを選ぶことにより、Java Desktop System の外観を変更できます。テーマを選択するには、テーマ設定ツールを使用します。利用可能なテーマのリストからテーマを選択できます。利用可能なデスクトップテーマのリストには、ユーザーがアクセス可能な要件を満たすいくつかのテーマが含まれています。

テーマには、以下のように Java Desktop System の個別の部分を制御できる設定が含まれています。

コントロール

テーマのコントロール設定は、ウィンドウ、パネル、パネルアプリケーションの外観を指定します。また、ウィンドウ、パネル、およびパネルアプリケーション上に現れる GNOME 対応インターフェイス (メニュー、アイコン、ボタンなど) の外観も決定します。利用可能なコントロール設定オプションの中には、特別なアクセシビリティ要件を満たすように設計されているものもあります。コントロール設定のオプションは、テーマ設定ツールの「コントロール」タブセクションで選択できます。

ウィンドウフレーム

テーマのウィンドウフレーム設定は、ウィンドウフレームの外観だけを指定します。ウィンドウフレーム設定のオプションは、テーマ設定ツールの「ウィンドウフレーム」タブセクションで選択できます。

アイコン

テーマのアイコン設定は、パネルとデスクトップ背景にあるアイコンの外観を指定します。アイコン設定のオプションは、テーマ 設定ツールの「アイコン」タブセクションで選択できます。

カスタムテーマを作成する

テーマ 設定ツールに一覧があるテーマは、コントロールオプション、ウィンドウフレームオプションおよびアイコンオプションの複数の組み合わせです。コントロールオプション、ウィンドウフレームオプションおよびアイコンオプションの複数の組み合わせを使ったカスタムテーマを作成できます。

カスタムテーマを作成するには、次の手順を実行します。

  1. テーマ設定ツールを起動します。

  2. テーマリストからテーマを 1 つ選択します。

  3. 「テーマの詳細」ボタンをクリックします。「テーマの詳細」ダイアログが表示されます。

  4. カスタムテーマで使用するコントロールオプションを「コントロール」タブセクションのリストから選択します。利用可能なコントロールオプションのリストには、ユーザーがアクセス可能な要件を満たすいくつかのオプションが含まれています。

  5. 「ウィンドウフレーム」タブを選択して、「ウィンドウフレーム」タブセクションを表示します。カスタムテーマで使用するウィンドウフレームオプションを利用可能なオプションのリストから選択します。利用可能なウィンドウフレームオプションのリストには、ユーザーがアクセス可能な要件を満たすいくつかのオプションが含まれています。

  6. 「アイコン」タブをクリックして、「アイコン」タブセクションを表示します。カスタムテーマで使用するアイコンオプションを利用可能なオプションのリストから選択します。利用可能なアイコンオプションのリストには、ユーザーがアクセス可能な要件を満たすいくつかのオプションが含まれています。

  7. 「閉じる」をクリックして、「テーマの詳細」ダイアログを閉じます。

  8. テーマ設定ツールで、「テーマを保存」ボタンをクリックします。

  9. 「テーマをディスクに保存」ダイアログでカスタムテーマの名前と簡単な説明を入力し、「保存」をクリックします。カスタムテーマが、利用可能なテーマリストの中に表示されます。

新しいテーマをインストールする

利用可能なテーマのリストにテーマを追加できます。新しいテーマは、tar および zip でアーカイブされたファイルでなければなりません。つまり、新しいテーマは、.tar.gz ファイルになります。

新しいテーマをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. テーマ設定ツールを起動します。

  2. 「テーマのインストール」ボタンをクリックします。

  3. 「テーマのインストール」ダイアログのドロップダウンコンビネーションボックスに、テーマのアーカイブファイルの保存場所を入力します。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズします。ファイルを選択したら、「了解」をクリックします。

  4. 「インストール」ボタンをクリックして、新しいテーマをインストールします。

新しいテーマオプションをインストールする

新しいコントロールオプション、ウィンドウフレームオプションまたはアイコンオプションをインストールできます。インターネット上で多くのコントロールオプションを入手できます。

新しいコントロールオプション、ウィンドウフレームオプションまたはアイコンオプションをインストールするには、以下の手順を実行します。

  1. テーマ設定ツールを起動します。

  2. 「テーマの詳細」ボタンをクリックします。

  3. 「テーマの詳細」ダイアログで、インストールするテーマのタイプに対応するタブをクリックします。たとえば、アイコンオプションをインストールする場合は、「アイコン」タブをクリックします。

  4. 「テーマのインストール」ボタンをクリックします。

  5. 「テーマのインストール」ダイアログのドロップダウンコンビネーションボックスに、オプションのアーカイブファイルの保存場所を入力します。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズします。ファイルを選択したら、「了解」をクリックします。

  6. 「インストール」ボタンをクリックして、新しいオプションをインストールします。

テーマオプションを削除する

コントロールオプション、ウィンドウフレームオプションまたはアイコンオプションを削除できます。

コントロールオプション、ウィンドウフレームオプションまたはアイコンオプションを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. テーマ設定ツールを起動します。

  2. 「テーマの詳細」ボタンをクリックします。

  3. 「テーマの詳細」 ダイアログで、削除するオプションのタイプに対応するタブをクリックします。

  4. 「テーマフォルダへ移動」ボタンをクリックします。デフォルトオプションフォルダで、ファイルマネージャウィンドウが開きます。

  5. ファイルマネージャウィンドウを使って、オプションを削除します。

ウィンドウのカスタマイズ

ウィンドウの動作 設定ツールにアクセスするには、「起動」をクリックし、「設定」->「デスクトップの設定」-> 「表示」->「ウィンドウの動作」の順に選択します。

ウィンドウの動作設定ツールを使用すると、Java Desktop System のウィンドウの動作をカスタマイズできます。

表 7–36 に、ウィンドウの変更可能な設定を示します。

表 7–36 ウィンドウの設定

ダイアログ要素 

説明 

「マウスがウィンドウの上を移動したときに、そのウィンドウを選択する」

ウィンドウをポイントすると、そのウィンドウがフォーカスされる。別のウィンドウをポイントするまで、そのウィンドウはフォーカスされている 

「一定時間後に指定したウィンドウを前面に出す」

ウィンドウにフォーカスが移って少したってから、そのウィンドウを前面に出す 

「前面に出るまでの時間」

フォーカスされてからウィンドウが前面に出るまでの時間を指定する 

「タイトルバーをダブルクリックして実行するアクション」

ウィンドウのタイトルバーをダブルクリックしたときに行われる動作を選択する。次のオプションの中からいずれか 1 つを選択する 

  • 「巻き上げ」: ウィンドウをシェードする

  • 「最大化」: ウィンドウを最大化する

「ウィンドウを移動するには、このキーを押したままウインドウをつかんでください」

ウィンドウをドラッグして移動するときに、押したままにしておくキーを選択する