多くの現代のコンピュータシステムが 24 ビット色 (16,777,216 色) をサポートします。しかし、多くのユーザーが今だ 8 ビット色 (256 色) をサポートするシステムを使用しています。
Java Desktop System は、websafe カラーパレットを使用します。このパレットは 216 色の汎用パレットであり、8 ビット色をサポートするシステム上での色の使用を最適化するように設計されています。一方、 Java Desktop System の一部の視覚構成要素は、24 ビット色をサポートするシステム用に設計されています。
以下に示す表示上の問題が、8 ビットをサポートするシステムで発生する可能性があります。
ウィンドウ、アイコン、および背景イメージの粒子が粗くなる可能性があります。多くのテーマ、背景イメージ、およびアイコンは、 websafe カラーパレットにはない色を使用します。パレットにない色は、最も近い色またはディザ処理した近似色に入れ替わります。このように色の入れ替えが原因で、粒子が粗くなります。
websafe カラーパレットを使用しないアプリケーションは、利用可能な色が少なくなります。このためカラーエラーが発生する可能性があります。一部の色が、アプリケーションのユーザーインタフェース上に現れない可能性があります。また、アプリケーションが色を割り当てることができない場合に、一部のアプリケーションで障害が発生する可能性があります。
websafe カラーパレットを使用するアプリケーションと、このカラーパレットを使用しないアプリケーションとの間で切り替えを行うと、色の点滅が発生する場合があります。websafe カラーパレットを使用しないアプリケーションは、カスタムカラーマップを使用している可能性があります。カスタムカラーマップが使用されている場合、ほかの視覚構成要素が色を失い、見えなくなる可能性があります。
このあとの節では、8 ビット色をサポートするシステムで、Java Desktop System デスクトップの外観を最適化する方法について説明します。
一部のウィンドウフレームテーマオプションは、websafe カラーパレット内の色を使用します。Bright と Esco は、websafe カラーパレットを使用します。Bright と Esco は、8 ビットのカラーディスプレイでのほかのウィンドウフレームオプションのように粒子が粗くありません。8 ビットのビジュアルモードでは、Bright または Esco を使用すると色がきれいに表示されます。
テーマオプションの変更方法については、「CPU リソースをあまり必要としないウィンドウフレームオプションを使用する」を参照してください。
メニュー上のいくつかの項目は、その項目の横にアイコンが表示されます。アイコンに websafe カラーパレットにはない色が含まれている場合、この機能によって使用される色の数が増えます。
この機能を無効にする方法については、「メニュー上のアイコンをオフにして CPU 使用率を減らす」を参照してください。
スプラッシュ画面をオフにすると、 Java Desktop System およびアプリケーションが利用できる色が増えます。
スプラッシュ画面をオフにする方法については、「スプラッシュ画面をオフにして CPU 使用率を減らす」を参照してください。
デスクトップ背景には単一色を使用します。単一色の使用により、Java Desktop System が使用する色の数が減ります。
デスクトップ背景に単一色をセットするには、次のコマンドを実行します。
# gconftool-2 --type string --set /desktop/gnome/background/picture_options none
# gconftool-2 --type string --set /desktop/gnome/background/color_shading_type solid
# gconftool-2 --type string --set /desktop/gnome/background/primary_color \#hexadecimal-color
または、デスクトップの背景
設定ツールでデスクトップ背景の単一色を選択します。