名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用例 | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目 | 注意事項
/usr/sbin/lumount [-l error_log] [-o outfile] BE_name [mount_point] [-X]
/usr/sbin/lumount
/usr/sbin/luumount [-f] { [-n] BE_name | [-m] mount_point | block_device} [-l error_log] [-o outfile] [-X]
lumount および luumount コマンドは、Solaris オペレーティング環境の Live Upgrade 機能を提供するコマンド群の一部です。Live Upgrade 機能の説明については、live_upgrade(5) のマニュアルページを参照してください。
lumount および luumount コマンドを使えば、ブート環境 (BE) 内のすべてのファイルシステムをマウントまたはマウント解除できます。これにより、ある BE がアクティブになっていない間に、その BE 内のファイルを検査または変更することができます。lumount はデフォルトで、/.alt.BE_name という形式のマウントポイントにファイルシステムをマウントします。ここで、BE_name は、ファイルシステムをマウントする BE の名前です。「注意事項」 を参照してください。
lumount および luumount は、BE 内部のすべてのインストール済み非大域ゾーンもマウントまたはマウント解除します。lumount は、現在の BE 内の実行中、マウント済み、または準備のできた非大域ゾーンごとに、非大域ゾーンに属するマウント済み BE 内のすべてのファイルシステムを、非大域ゾーン内の指定されたマウントポイントにマウントします。これにより、マウント済みの BE 内に存在する対応するファイルシステムへの非大域ゾーン管理者アクセスが可能になります。
引数を指定しないで lumount を呼び出した場合、システム上のマウント済み BE の名前が返されます。
lumount および luumount コマンドを実行するには、root 特権または Primary Administrator 役割が必要となります。
lumount および luumount コマンドのオプションを、次に示します。
luumount 専用。強制的でないマウント解除の試行 (および失敗) のあと、BE のファイルシステムを強制的にマウント解除します。このオプションは、mount(1M) -f オプションに似ています。
エラーメッセージと状態メッセージを、現在の環境での書き込み先だけでなく、error_log にも書き込みます。
luumount は、mount_point を所有する BE のファイルシステムをマウント解除します。次の「オペランド」に含まれる mount_point の説明を参照してください。luumount でマウントポイントを指定する場合、-m は省略可能です。
ファイルシステムをマウント解除する BE の名前。次の「オペランド」に含まれる BE_name の説明を参照してください。luumount で BE 名を指定する場合、-n は省略可能です。
すべてのコマンド出力を、現在の環境での書き込み先だけでなく、outfile にも書き込みます。
XML 出力を有効にします。XML の特性は DTD (/usr/share/lib/xml/dtd/lu_cli.dtd.<num>) に定義されています。<num> は、各 DTD ファイルのバージョン番号を示します。
luumount でユーザーが引数を指定し、かつ -m、-n のどちらも指定しなかった場合、このコマンドは、その引数が BE 名、マウントポイント、ブロックデバイスのいずれであるかを判定します。その引数がこれら 3 つの 1 つであり、かつその引数に関連する BE がファイルシステムをマウントしていた場合、luumount はその BE のファイルシステムをマウント解除します。 それ以外の場合、luumount はエラーを返します。
ファイルシステムをマウントまたはマウント解除する BE の名前。これは、現在のシステム上に存在している、アクティブ BE 以外の BE です。lumount または luumount コマンドを正しく完了するには、lustatus(1M) で取得される BE のステータスが complete でなければならないことに注意してください。また、BE のどのディスクスライスも、(mount(1M) を使って) マウントすることはできません。
lumount の場合、デフォルトの /.alt.BE_name の代わりに使用するマウントポイント。mount_point が存在しない場合、lumount はそれを作成します。luumount の場合、mount_point に関連付けられた BE のファイルシステムがマウント解除されます。luumount でのマウント解除時にデフォルトのマウントポイントが自動的に削除されることに注意してください。ユーザーが指定したマウントポイントは削除されません。
luumount 専用。block_device は、/dev/dsk/c0t4d0s0 のような、BE のルートスライスです。luumount は、block_device に関連付けられた BE のファイルシステムをマウント解除します。
次のコマンドは、マウントポイント /test を作成し、BE second_disk のファイルシステムを /test にマウントします。
# lumount second_disk /test /test |
その後、cd を実行して /test に移動し、second_disk のファイルシステムを参照できます。/test をマウントポイントとして指定しなかった場合、lumount は、/.alt.second_disk という名前のデフォルトのマウントポイントを作成します。
システムに非大域ゾーンをインストール済みの場合、このコマンドは、現在稼働しているシステム内の対応する非大域ゾーンにある second_disk 内のすべての非大域ゾーンも、マウントポイント /test (マウントポイントが指定されていない場合は /.alt.second_disk) でマウントします。
次のコマンドは、BE second_disk のファイルシステムをマウント解除します。この例では、cd を実行して / に移動していますが、これは、second_disk 内のどのファイルシステムにも入っていない状態にするためです。
# cd / # luumount second_disk # |
/dev/dsk/c0t4d0s0 が second_disk のルートスライスである場合には、次のコマンドを入力しても、上記のコマンドと同じ効果が得られます。
# cd / # luumount /dev/dsk/c0t4d0s0 # |
システム上にある BE のリスト
Live Upgrade の DTD (-X オプションを参照)
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
使用条件 |
SUNWluu |
luactivate(1m), lucancel(1M), lucompare(1M), lucreate(1M), lucurr(1M), ludelete(1m), ludesc(1M), lufslist(1m), lumake(1M), lurename(1M), lustatus(1M), luupgrade(1M), lutab(4), attributes(5), live_upgrade(5), zones(5)
BE 名にスラッシュ (/) が含まれていた場合、lumount は、デフォルトマウントポイント名で、それらのスラッシュをコロンに置き換えます。たとえば、次のように指定します。
# lumount 'first/disk' /.alt.first:disk |
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