名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 終了ステータス | 属性 | 関連項目 | 注意事項
/usr/sbin/metaoffline -h
/usr/sbin/metaoffline [-s setname] [-f] mirror submirror
/usr/sbin/metaonline -h
/usr/sbin/metaonline [-s setname] mirror submirror
metaoffline コマンドは、Solaris ボリュームマネージャによるオフライン状態のサブミラーへの読み取りと書き込みを阻止します。ミラーに対する書き込みは、サブミラーのオフライン時には領域単位で記録されるだけで、サブミラーがオンライン状態に戻った時に書き込まれます。metaoffline コマンドは、オンラインバックアップ時に利用することができます。サブミラーをオフライン状態にしてバックアップを実行している間でも、そのサブミラーを持つミラーはアクセス可能です。ただし、そのミラーが 2 面のミラーである場合、サブミラーがオフライン状態の間、データの冗長性は失われます。metaoffline コマンドは、サブミラーとミラー間の論理的関連付けを切り離さない点が、metadetach コマンドとは異なります。ミラーからサブミラーを完全に削除したい場合には、metadetach コマンドを使用します。
オフライン状態になったサブミラーは、metaonline コマンドを実行するかシステムをリブートするまで、オフライン状態のままです。
metaonline コマンドを実行すると、サブミラーに対する読み取りや書き込みが再開されます。サブミラーのオフライン時に書き込まれた領域に対して、自動的に再同期処理が行われます。書き込みは、再同期中にそのサブミラーに対して行われますが、読み取るデータは、別のサブミラーから取り込みます。再同期処理が完了すると、処理されたサブミラー上で読み取りと書き込みが行われます。metaonline コマンドは、オフライン状態になっているミラーのサブミラーに対してのみ有効です。
metaoffline コマンドと metaonline コマンドは、アプリケーションベース回復 (ABR) モードの RAID 1 ボリュームには使用できません。
metaofflineコマンドでオフライン状態になったサブミラーは、読み取り専用としてのみマウント可能です。
以下のオプションのうち、-h 以外のオプションを実行するには、スーパーユーザーになる必要があります。
保守を行う必要のあるスライスが含まれているサブミラーを強制的にオフラインにします。
使用方法に関するメッセージを表示します。
metaoffline と metaonline を実行するディスクセットの名前を指定します。このオプションを使用すると、指定したディスクセット内で metaoffline が実行されます。このオプションを使用しないと、ローカルのメタデバイスに対して metaoffline が実行されます。
オフラインまたはオンラインにしたいサブミラーを持つミラーのメタデバイス名を指定します。
オフラインまたはオンラインにしたいサブミラーのメタデバイス名を指定します。
以下の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
使用条件 |
SUNWmdu |
mdmonitord(1M), metaclear(1M), metadb(1M), metadetach(1M), metahs(1M), metainit(1m), metaparam(1M), metarecover(1M), metarename(1M), metareplace(1M), metaroot(1M), metaset(1M), metassist(1M), metastat(1M), metasync(1M), metattach(1M), md.tab(4), md.cf(4), mddb.cf(4), attributes(5), md(7D)
metaonline コマンドと metaoffline コマンドは、アプリケーションベース回復 (ABR) モードのミラーには適用できません。