Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

監査管理のための役割の設定

Trusted Extensions では、監査を担当する役割が 2 つあります。 システム管理者役割は、ディスクと監査ストレージのネットワークを設定します。セキュリティー管理者役割は、監査の対象を決定し、監査構成ファイルに情報を指定します。Solaris OS の場合と同じく、管理者がソフトウェアで役割を作成します。これら 2 つの役割に対する権利プロファイルが用意されています。初期設定チームは、初期構成中にセキュリティー管理者役割を作成しました。詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド』「Trusted Extensions でセキュリティー管理者役割を作成する」を参照してください。


注 –

システムは、監査構成ファイルによってシステムが記録するように設定されている (事前選択の) セキュリティー関連イベントのみを記録します。したがって、後続の監査見直しでは、記録されたイベントしか考慮しません。設定に誤りがあると、システムのセキュリティーに対する侵入の試みが検出されなかったり、セキュリティー侵入の責任があるユーザーを管理者が特定できなくなる可能性があります。管理者は定期的に監査証跡を分析して、セキュリティー侵入をチェックする必要があります。