Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Trusted Extensions のオートマウンタに対する変更

Trusted Extensions では、ラベルごとに別個のホームディレクトリマウントが必要です。automount コマンドは、これらのラベル付き自動マウントを処理できるように修正されています。各ゾーンでは、オートマウンタ autofsauto_home_zone-name ファイルをマウントします。たとえば、auto_home_global ファイルの大域ゾーンに対するエントリは次のようになります。


+auto_home_global
*       -fstype=lofs    :/export/home/&

下位レベルのゾーンのマウントを許可するゾーンが起動すると、次のようになります。下位レベルのゾーンのホームディレクトリは、/zone/<zone-name>/export/home 以下に読み取り専用でマウントされます。auto_home_<zone-name> マップにより、/zone パスが、/zone/< zone-name>/home/<username> への lofs 再マウントのソースディレクトリとして指定されます。

たとえば、上位レベルのゾーンから生成された auto_home_zone-at-higher-label マップにおける auto_home_public エントリは、次のようになります。


+auto_home_public
*       -fstype=lofs    :/zone/public/export/home/&

公共ゾーンで対応するエントリは次のとおりです。


auto_home_public
*       -fstype=lofs    :/export/home/&

    ホームディレクトリが参照され、その名前が auto_home_<zone-name> マップのどのエントリにも一致しない場合、マップはこのループバックマウント指定との照合を試行します。次の 2 つの条件が満たされた場合に、ホームディレクトリが作成されます。

  1. マップが、一致するループバックマウント指定を検出する

  2. ホームディレクトリ名が、zone-name にまだホームディレクトリを持たない有効なユーザーに一致する

オートマウンタに対する変更については、automount(1M) のマニュアルページを参照してください。