Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

「デバイス割り当てマネージャー (Device Allocation Manager)」

デバイス」は、コンピュータに接続された物理的な周辺装置、または「疑似デバイス」と呼ばれるソフトウェアでシミュレートされたデバイスのいずれかです。デバイスはシステムにデータをインポートおよびエクスポートする手段を提供するため、データが適切に保護されるように制御する必要があります。Trusted Extensions は、デバイス割り当てとデバイスのラベル範囲を使用して、デバイスを通過するデータを制御します。

ラベル範囲を持つデバイスの例として、フレームバッファー、テープドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD-ROM ドライブ、プリンタ、USB デバイスなどがあります。

ユーザーはデバイス割り当てマネージャーを使用してデバイスを割り当てます。デバイス割り当てマネージャーはデバイスをマウントし、クリーンスクリプトを実行してデバイスを準備し、割り当てを実行します。終了すると、ユーザーは デバイス割り当てマネージャーを使用してデバイスを割り当て解除します。別のクリーンスクリプトが実行され、デバイスのマウント解除と割り当て解除が実行されます。

図 2–1 Trusted CDE のデバイス割り当てマネージャーアイコン

「デバイス割り当てマネージャー (Device Allocation Manager)」アイコンを示します。

デバイス割り当てマネージャーの「デバイス管理」ツールを使用してデバイスを管理できます。一般ユーザーは「デバイス管理」ツールにアクセスできません。


注 –

Solaris Trusted Extensions (JDS) では、この GUI はデバイスマネージャーという名前になり、「デバイス管理」ボタンは管理という名前になります。


図 2–2 デバイス割り当てマネージャー GUI

「デバイス割り当てマネージャー (Device Allocation Manager)」ダイアログボックスに、ユーザーが利用できるデバイスと、「デバイス管理」ボタンが表示されます。

Trusted Extensions でのデバイス保護については、第 17 章Trusted Extensions でのデバイス管理 (手順)を参照してください。