Solaris 10 11/06 ご使用にあたって

地域化に関する注意事項

ここでは、Solaris 10 OS の地域化に関する注意事項について説明します。

Wnn8 日本語入力方式

Wnn8 サーバーが使用可能になっていない場合、Wnn8 日本語入力方式は使用できません。

回避方法: Wnn8 サーバーを使用可能にします。


# svcadm enable wnn8/server

また、iiim-properties コマンドを実行して、日本語エンジンとして Wnn8 を選択します。

スペイン語ロケールでの Mozilla のキーボードショートカットはあいまいである (6288620)

Mozilla 1.7 のキーボードショートカットは、スペイン語 (Es) ロケールであいまいです。たとえば、Ctrl + S はコピーまたは保存に使用できます。エラーメッセージは表示されません。

回避方法: ユーザー操作に割り当てられているショートカットキーを製品のメニューから使用します。

ロケールによっては、アンインストーラで文字列が正しく表示されない (6487062)

このバグは、C、POSIX、および任意の英語ロケールを除くロケールで、prodreg を使用して Solaris Trusted Extensions をアンインストールする方法に影響します。これらのロケールでは、prodreg を使用してアンインストールするときに文字列が正しく表示されません。

エラーメッセージは表示されません。アンインストーラではプレースホルダ文字列が表示され、ボタンも正しく表示されません。

回避方法: prodreg でアンインストールを行う前に、次のコマンドを実行します。


# cd <Solaris_installation_media>/Solaris_10/ExtraValue/CoBundled/Trusted_Extensions
# cp -rp locale /var/sadm/tx

その後、prodreg でアンインストールを行います。

Primary Administrator 権限で入力方式を有効にすることができない (6475081)

Primary Administrator 権限を持っているユーザーが、特定のロケールの入力方式を使用できず、文字を正常に入力できません。入力方式ステータスがワークスペースに表示されません。エラーメッセージは表示されません。

回避方法: 次の行を /etc/security/exec_attr ファイルに追加します。


Primary Administrator:solaris:cmd:::/usr/bin/csh:uid=0;gid=0
Primary Administrator:solaris:cmd:::/usr/bin/ksh:uid=0;gid=0
Primary Administrator:solaris:cmd:::/usr/bin/sh:uid=0;gid=0

ファイルの書式については、exec_attr(4) のマニュアルページを参照してください。

アジア言語入力方式および Wnn 入力方式で補助ウィンドウが開かない (6481697)

このバグは、Solaris Trusted Extensions デスクトップで一部のアジア言語ロケールで特定のラベルを操作する場合に影響します。アジア言語入力方式および Wnn 入力方式では、補助ウィンドウ (候補ウィンドウや補助パレット) が開きません。このため、アジア言語の文字を正常に入力できません。キーボードを使用すると、複数バイト文字が表示されます。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. 次の 3 行を /usr/openwin/server/etc/TrustedExtensionsPolicy ファイルと /usr/X11/lib/X11/xserver/TrustedExtensionsPolicy ファイル (x86 システムの場合のみ) に追加します。


    selection /^Wnn/
    selection /^wnn/
    selection /^com.sun.iiim/
  2. X サーバーを再起動します。

IIIMF 第 12 版へのアップグレードでは New ChuYin 入力方式がサポートされない (6492129)

OS を Solaris 10 6/06 リリースまたは Solaris 10 11/06 リリースにアップグレードすると、入力方式フレームワークおよび個々の入力方式が第 10 版から第 12 版にアップグレードされます。ただし、サポートされている入力方式のリストには ChuYin が含まれていません。また、ファンクションキー F2 および F3 を使用して入力方式を切り替えることができません。

回避方法: Hanyu PinYin を使用して繁体字中国語の文字を入力するには、PinYin を使用します。入力方式を切り替えるには、Ctrl + Shift を使用します。

一部のロシア語ロケールで AltGr がモードスイッチとして機能しない (6487712)

ru_RU.KOI8-R ロケールと ru_RU.ANSI1251 ロケールでは、AltGr キーがロシア語 Xsun 配列のモードスイッチとして機能しません。

回避方法 1: ru_RU.UTF-8 ロケールまたは ru_RU.ISO8859-5 ロケールに切り替えます。

回避方法 2: ロシア語キー配列の代わりに IIIMFTM を使用します。

Arabic6.kt キーテーブルにアラビア語シンボルが含まれていない (6463576)

Arabic6.kt キーテーブルにはアラビア語シンボルがまったく含まれていません。

回避方法: IIIMF を使用します。AltGr キーを使用してアラビア語に切り替えるのではなく、gimlet スイッチを使用してアラビア語入力に設定します。

GTK アプリケーションで一部の Compose キー入力が機能しない (6467756)

EMEA UTF-8 ロケールでは、Compose + ? + ?Compose + | + | などの一部の Compose キー入力が GTK アプリケーションで機能しません。ただし、GTK 以外の Motif や Java などのアプリケーションでは、IM がアクティブでないときにこの入力は正常に機能します。

回避方法 1:

  1. /usr/openwin/lib/locale/common/imsscript/S505multi を編集して、GTK_IM_MODULE=iiimGTK_IM_MODULE=xim に変更します。

  2. システムに再度ログインします。

回避方法 2:

GTK アプリケーションのガイドラインに従って、テキスト領域のコンテキストメニューの「入力方式」サブメニューから「X 入力方式」を選択します。IM がアクティブでないときは Compose キー入力が機能します。

Trusted Java DS 環境で入力方式スイッチが機能しない (6438372)

Java Desktop Systems (Java DS) パネルの入力方式スイッチからは、入力方式ステータスの表示および言語切り替え機能が機能しません。ただし、管理ラベルで実行したアプリケーションは機能します。

回避方法:

  1. 入力方式ステータスを表示するには、次の手順を実行して、入力方式ステータスの表示をアプリケーションのフレームに変更します。

    • 入力方式設定エディタをコマンド行 (iiim-properties) または起動メニュー (「設定」->「デスクトップの設定」->「入力方式」) から起動します。

    • 「一般」タブの「表示方法:」で「ウィンドウ枠に添付」を選択します。

    • 「適用」を押すか、「OK」ボタンをクリックします。

  2. 表示される言語リストを使用して、入力言語を切り替えます。GTK 以外のアプリケーションで、添付された入力方式ステータスウィンドウを左クリックします。


注 –

GTK アプリケーションの場合、言語リストは表示されません。「その言語をすべてのアプリケーションに適用する」チェックボックスのチェックマークを外した場合を除き、GTK 以外のアプリケーションのいずれかで言語を切り替えると、すべてのアプリケーションに反映されます。入力方式設定エディタの「一般」タブで、このチェックボックスにはデフォルトでチェックマークが付けられています。GTK アプリケーションを GTK_IM_MODULE=xim で実行した場合は、言語リストが表示されます。次に例を示します。


% env GTK_IM_MODULE=xim gedit

ar ロケールでアラビア語のテキストが表示されない

x86 システムで Xorg をデフォルトの Xserver として使用している場合は、ar ロケールでアラビア語のフォント (iso7759-6) が表示されません。Xorg の代わりに Xsun を使用している場合は、このエラーは発生しません。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. スーパーユーザーとして、/usr/dt/config/Xservers を編集します。

    • 次の行をコメント解除するか、追加します。


      :0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 
      -nobanner -defdepth 24
    • 次の行をコメントにします。


      :0 Local local_uid@console root /usr/X11/bin/Xorg :0
  2. システムをリブートします。

別の方法として、ar_EG.UTF-8 などの UTF-8 ロケールにログインすることもできます。

Solaris PDASync がマルチバイトの国際化された PDA デバイスとのデータ交換をサポートしていない (4263814)

PDA デバイスと Solaris CDE との間でマルチバイトのデータを交換すると、両方の環境でデータが破壊されることがあります。

回避方法: Solaris PDASync アプリケーションを実行する前に、PDA バックアップユーティリティーを使用してパーソナルコンピュータ上のデータのバックアップを作成してください。誤ってマルチバイトのデータを交換し、そのデータを破壊してしまった場合は、作成したバックアップからデータを復元します。

localeadm コマンドを使用して地域を追加できない (6350486)

localeadm コマンドで地域を追加する機能は、新しい構成ファイルを作成した場合には動作しません。次の地域を追加するときに、LANGUAGES CD が検出されません。

次のエラーメッセージが表示されます。


No langcd image has been found in
/cdrom/sol_10_1005_x86_4/Solaris_10/Product

No langcd image has been found in
/cdrom/sol_10_1005_x86_4 /cdrom/sol_10_1005_x86_4
/cdrom/sol_10_1005_x86_4
/cdro m/sol_10_1005_x86_4
/cdrom/sol_10_1005_x86_4

Please enter the path to this image/disk, or enter 'q' to quit:

回避方法: 新しい構成ファイルの作成を求められたら、「いいえ」を選択してください。代わりに、システムにインストールされている構成ファイルを使用してください。

localeadm ユーティリティーを使用してロケールを追加するとローカライズされたメッセージが表示されない (6423974)

DVD またはネットイメージを使用して Locale_config 構成ファイルを作成した場合、Locale_config ファイルを使用してロケールを追加すると、ローカライズされていない多くのメッセージが Gnome Desktop 上に残ります。エラーメッセージは表示されません。

回避方法 1:

    スーパーユーザーとしてログインし、次の手順を実行します。

  1. localeadm Locale_config ファイルの場所に移動します。


    # cd /usr/sadm/lib/localeadm/
    
  2. localeadm ユーティリティーにバンドルされている既存の Locale_config ファイルに戻します。


    # mv Locale_config_S10.txt.old Locale_config_S10.txt
    

回避方法 2:

CD イメージを使用して Locale_config ファイルを再作成します。

SPARC: キーコード 50 はヨーロッパ言語キー配列で機能しない (6387317)

キーコード 50 はヨーロッパ言語キー配列で機能しません。この問題はすべてのヨーロッパ *6.kt キーテーブルファイルで発生します。すべてのキーテーブルは、いくつかのシンボルをキーコード 50 に割り当てますが、キーは機能しません。エラーメッセージは表示されません。

回避方法:

/usr/openwin/share/etc/keytables ディレクトリにある *6.kt ファイルを編集します。影響を受ける *6.kt ファイルのキーコード 49 にキーコード 50 を複製します。 たとえば、キーコード 49 の次のエントリを影響を受けるキーテーブルファイルに追加します。

49 RN XK_numbersign XK_asciitilde

いくつかのアラビア語フォントは GNOME で機能しない (6384024)

GNOME では、特定のアラビア語フォントを選択すると、文字が表示されません。この問題は GNOME のフォントプロパティーメニューを使用して、アプリケーション、デスクトップ、またはウィンドウタイトルのフォントを選択するときに発生します。影響を受けるフォントは次のとおりです。

エラーメッセージは表示されません。

回避方法:

新しく提供された Kacst フォントファミリを使用して、アラビア文字を GNOME アプリケーションで表示します。

セッション保存アプリケーションで入力言語を切り替えられない (6360759)

UTF-8 ロケールでは複数の言語入力がサポートされていますが、ログイン後にマウスボタン 1 が最初にクリックされた場合、言語の切り替えはセッション保存アプリケーションで機能しません。この問題は Java Desktop System (JDS) で発生します。エラーメッセージは表示されません。

回避方法:

アプリケーションをクリックする前に、バックグラウンドワークスペースまたは起動メニューでマウスボタン 1 をクリックします。

一部の言語入力は U.S. キー配列以外では正しく機能しない (6319383)

キリル文字やアラビア語などのローカライズされたキー配列ベースの言語入力は、U.S. キー配列以外では正しく機能しません。たとえば、フランス語キーボードを使用して、アラビア語入力に切り替えると、入力した出力の結果はアラビア語キー配列に基づいていません。入力方式の詳細については、入力方式設定エディタおよび入力方式スイッチアプレットのヘルプを参照してください。エラーメッセージは表示されません。

回避方法 1:

XKB 拡張を使用して Xorg サーバーのキー配列を切り替えます (x86 のみ)。たとえば、次のエントリを xorg.conf 構成ファイルに追加します。


Section "InputDevice"
        Identifier "Keyboard1"
        Driver "Keyboard"

        Option "XkbModel" "pc105"
        Option "XkbLayout" "us,fr,ru"
        Option "XKbOptions" "grp:alt_shift_toggle"
EndSection

この構成では、Alt + Shift キーを押して U.S.、フランス語、およびロシア語キー配列間で切り替えることができます。詳細は、/usr/X11/share/doc/README.XKB-Config ファイルを参照してください。

回避方法 2:

xorgcfg ユーティリティーを使用してローカライズされたキー配列を構成します (x86 のみ)。

非ルートユーザーが xorgcfg ユーティリティーを使用する場合、構成は保存されませんが、現在のセッションのキー配列は変更されます。

ES ロケールでの Mozilla のキーボードショートカットは独特であいまいである (6288620)

Mozilla 1.7 のキーボードショートカットは、特にスペイン語ロケールで独特です。たとえば、Ctrl + S は保存だけでなくコピーにも使用されます。エラーメッセージは表示されません。

回避方法:

ユーザー操作に割り当てられているショートカットキーを製品のメニューから確認します。

ログイン画面で UTF-8 ロケールに推奨のマークが付いている

ログイン画面の言語メニューでは、 UTF-8 ロケールに推奨オプションを表すラベルが付いています。たとえば、日本語ロケールの場合、画面は次のように表示されます。


ja_JP.eucJP -------------- Japanese EUC
ja_JP.PCK  --------------- Japanese PCK
ja_JP.UTF-8 (Recommended) - Japanese UTF-8

Java Desktop System では UTF-8/Unicode を内部文字エンコーディングとして使用するため、JDS のユーザーには UTF-8 ロケールの使用が推奨されています。これは、将来 UTF-8 以外のロケールのソフトウェアサポートが中止されることも踏まえて推奨されます。詳細は、「UTF-8 でないレガシー (従来の) ロケール」を参照してください。

UTF-8 ロケールへの移行に関する注意事項

UTF-8 ロケールに移行すると、それらのファイルはデータをインポートまたはエクスポートするときに使用する方法に影響します。

Microsoft Office ファイル

Microsoft Office ファイルは、Unicode でエンコードされています。StarSuite アプリケーションでは、Unicode でエンコードされたファイルの読み取りと書き込みを行うことができます。

HTML ファイル

Mozilla Composer などの HTML エディタを使用して作成した HTML ファイルや、Web ブラウザで保存された HTML ファイルには通常、charset エンコーディングタグが含まれています。エクスポートまたはインポートしたあとの HTML ファイルは、HTML ファイル内のエンコーディングタグに基づいて、Mozilla Navigator Web ブラウザで表示したり、Mozilla Composer を使用して編集したりすることができます。

壊れた HTML ファイルの修正

HTML ファイルが文字化けして表示されることがあります。この問題は通常、次の理由で発生します。

HTML ファイルの charset エンコーディングタグを見つけるには、次の手順を実行します。

  1. Mozilla を使用してファイルを開きます。

  2. Ctrl + I キーを押すか、「表示」をクリックして「表示」メニューを開きます。

  3. 「ページ情報」をクリックします。

charset 情報は、「一般」タブの下に、次のように表示されます。


Content-Type text/html; charset=us-ascii

文字列 charset=us-ascii がファイルの実際のエンコーディングと一致しない場合、そのファイルは壊れているように見えることがあります。HTML ファイルのエンコーディングを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Mozilla Composer でファイルを開きます。

  2. 「ファイル」メニューを開きます。

  3. 「文字エンコードの保存および変更」を選択します。

  4. 正しいエンコーディングを選択します。Mozilla Composer は、自動的にエンコーディングと charset タグを適切に変換します。

汎用形式で保存された電子メール

現在の電子メールには、MIME charset タグが指定されています。電子メールおよびカレンダアプリケーションは、MIME charset タグに対応しています。エンコーディング変換を実行する必要はありません。

プレーンテキストファイル

プレーンテキストファイルには、charset タグがありません。ファイルが UTF-8 エンコーディング形式でない場合には、エンコーディング変換を行う必要があります。たとえば、繁体字中国語 (BIG5) でエンコードされているプレーンテキストファイルを UTF-8 に変換するには、次のコマンドを実行します。


iconv -f big5 -t UTF-8 inputfilename



 > outputfilename

ファイルシステム検査器を使用して、エンコーディングを変換することもできます。

テキストエディタを使用して文字エンコーディングテキストの読み取りおよび書き込みを行うことができますが、自動的にエンコーディングが変換される場合と、ファイルを開くか保存するときに明示的にエンコーディングを指定する場合があります。

テキストエディタを起動するには、「起動」をクリックし、「アプリケーション」->「アクセサリ」->「テキストエディタ」の順に選択します。

ファイル名とディレクトリ名

複数バイト文字を使用するファイル名やディレクトリ名が UTF-8 エンコーディング形式でない場合は、エンコーディング変換を行う必要があります。ファイルシステム検査器を使用して、レガシー文字エンコーディングによるファイル名、ディレクトリ名、およびプレーンテキストファイルの内容を、UTF-8 エンコーディングに変換することができます。詳細は、ファイルシステム検査器のオンラインヘルプを参照してください。

ファイルシステム検査器を起動するには、「起動」をクリックし、「アプリケーション」->「ユーティリティ」->「ファイルシステム検査器」の順に選択します。

ファイルマネージャーを使用して SMB 経由で Microsoft Windows 上の UTF-8 以外のファイル名やディレクトリ名にアクセスする場合は、エンコーディングを変換しなくても UTF-8 以外のファイル名やディレクトリ名にアクセスできます。

従来のロケール固有のアプリケーションの起動

Unicode UTF-8 への移行準備が整っていないアプリケーションの場合、フロントパネルに起動ツールを作成すると、従来のロケールでアプリケーションを開始できます。コマンド行からそれらのアプリケーションを直接起動することもできます。アプリケーションの起動ツールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. パネル上で起動ツールを配置する場所を右クリックします。

  2. 「パネルに追加」->「ランチャー」と選択します。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログの「コマンド」フィールドに、次の書式で必要な項目を入力します。


    env LANG=locale LC_ALL=
    locale application name
    

    たとえば、/usr/dt/bin から motif-app という名前のアプリケーションを中国語 (BIG5) ロケールで起動する場合は、「ランチャーの作成」の「コマンド」フィールドに、次のテキストを入力します。


    env LANG=zh_TW.BIG5 LC_ALL=zh_TW.BIG5 /usr/dt/bin/motif-app
    
  4. 「了解」をクリックすると、パネルに起動ツールが作成されます。

従来のロケール固有の CLI (コマンド行インタフェース) アプリケーションを実行する必要があるときは、まず従来のロケールで端末ウィンドウを開いてから、その端末ウィンドウで CLI アプリケーションを実行します。端末ウィンドウを従来のロケールで開くには、次のコマンドを入力します。


eng LANG=locale LC_ALL=locale GNOME-TERMINAL –disbable-factory.

従来のロケールで新規の端末ウィンドウを開く代わりに、現在の端末ウィンドウの「文字エンコーディングの設定」メニューでエンコーディングを変更することで、ロケール設定を UTF-8 から従来のロケールに切り替えることもできます。この場合、現在のシェルに対して LANG および LC_ALL 環境変数を設定し直す必要があります。

エストニア語タイプ 6 キーボード、フランス語 (カナダ) タイプ 6 キーボード、プログラマ向けポーランド語タイプ 5 キーボードのハードウェアがサポートされない

Solaris OS 用に、新しく 3 つのキー配列のソフトウェアサポートが追加されました。エストニア語タイプ 6 キーボード、フランス語 (カナダ) タイプ 6 キーボード、プログラマ向けポーランド語タイプ 5 キーボードです。

エストニア、カナダ、およびポーランドのユーザーは、必要に応じて標準 U.S. キーボード配列を変更できます。このため、柔軟性の高いキーボード入力が可能になります。

現時点では、この 3 つのキーボードタイプに適合するハードウェアは入手できません。

回避方法: この新しいキーボードソフトウェアを有効利用するには、次のいずれかの方法で /usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイルを編集します。

PDF ドキュメントを印刷することができない (6239307、6218079)

すべてのロケールのドキュメントビューアで、地域対応された PDF (Portable Document Format) ファイルを印刷することはできません。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

x86: 特定のアジア言語の UTF-8 以外のロケールでログインプロセスがハングアップすることがある (6215527)

一部の x86 ベースのシステムで、特定のアジア言語の UTF-8 以外のロケールにログインすると、ログインプロセスがハングアップすることがあります。たとえば、次のようなロケールでエラーが検出されます。

回避方法: ログインウィンドウの言語メニューで、UTF-8 ロケールを選択してください。

特殊キーボードキーが機能しない (5077631)

キーボードの左側にある特殊なキーは、ヨーロッパのキーボードマッピングでは機能しません。この問題は、すべてのヨーロッパロケールに適用されます。

回避方法: 特殊キーボードキーの代わりに、ショートカットキーを使用してください。次のリストは、ショートカットキーと対応する機能の例です。

修飾キーが正しく機能しない (4996542)

すべてのロケールで、インターネットまたはイントラネット入力方式を使用するときに、Alt キーと Shift キーが修飾キーとして機能しないことがあります。たとえば、Shift キー + 矢印キーの組み合わせを使用してテキストを選択できない場合があります。代わりに、ラテン文字が挿入されます。

回避方法: デフォルトの入力方式など、別の入力方式を使用してください。入力方式を切り替えるには、オブジェクトを右クリックして入力方式を選択します。

中国語と韓国語の文字が、四角形として印刷される (4977300)

ポストスクリプトプリンタには、中国語または韓国語のフォントは含まれていません。このため、中国語または韓国語ロケールで Mozilla ブラウザから印刷しようとすると、それらの文字が四角形として印刷されます。ファイルを印刷する前に、Common UNIX Printer System (CUPS) による Mozilla ポストスクリプトフォントの変換が必要です。

回避方法: 次の手順を実行してください。

  1. 「起動」=>「設定」=>「プリンタ」の順に選択します。

  2. PostScript プリンタアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  3. 「詳細」タブをクリックします。

  4. 「Ghostscript pre-filtering」を「Convert to PS level 1」に設定します。

ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールで、ソート機能が正しく動作しない (4307314)

ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールでソート機能を実行すると、正しく動作しません。

回避方法: フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語の UTF-8 ロケールでソートを行う前に、LC_COLLATE 変数をその言語の ISO8859-1 ロケールに設定してください。


# echo $LC_COLLATE
>  es_ES.UTF-8
# LC_COLLATE=es_ES.IS08859-1
# export LC_COLLATE

上記のように LC_COLLATE 変数を設定後、ソートを行なってください。