この章では、Solaris 印刷マネージャーのグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使ってプリンタを設定および管理する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
印刷の概要については、第 1 章Oracle Solaris オペレーティングシステムでの印刷の概要を参照してください。
作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
Solaris 印刷マネージャーの GUI を起動します。 |
プリンタを設定および管理する目的で、Solaris 印刷マネージャーの GUI にアクセスします。 | |
Solaris 印刷マネージャーを使用して、直接接続された新しいローカルプリンタを追加します。 |
プリンタをシステムに物理的に接続したあとで、Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタを印刷できるようにします。 | |
Solaris 印刷マネージャーを使って印刷待ち行列を追加しますが、その際、システムのホスト名として localhost を指定します。 |
Solaris 印刷マネージャーを使えば、新しい印刷待ち行列を追加するときや既存の印刷待ち行列を変更するときに、印刷システムのデータベースにホスト名として localhost を指定できます。 | |
Solaris 印刷マネージャーを使用して、ネットワークに接続された新しいプリンタを追加します。 |
Solaris 印刷マネージャーを使用して、ネットワークに接続された新しいプリンタを追加します。 |
Solaris 印刷マネージャーは Java ベースのグラフィカルユーザーインタフェースで、ローカルおよびリモートのプリンタ構成を管理できます。このツールは次のネームサービス環境で使用できます。 LDAP、NIS、NIS+、および files です。このツールを使用するには、スーパーユーザーとしてログインする必要があります。
印刷サーバーや印刷クライアントを設定する場合に、Solaris 印刷マネージャーを使用します (「プリンタへのアクセスを追加」)。「接続したプリンタ」とは、印刷サーバーに物理的にケーブル接続したプリンタのことです。「ネットワーク接続プリンタ」とは、ネットワークに物理的に接続したプリンタのことです。プリンタへのアクセスを追加する (または、リモートアクセスを追加する) とは、印刷クライアント (サーバー以外のすべてのマシン) がプリンタにアクセスできるようにする手順のことです。印刷関連用語の詳細については、用語集を参照してください。
Solaris 10 5/08: 印刷システムは、印刷システムデータベースでホスト名として localhost を認識し、使用することができます。以前は、/bin/hostname を使用して印刷ホスト名を生成していました。これらの改善により、印刷サーバーはマシンのホスト名にかかわらず、同じ印刷ホスト名を維持できるようになりました。詳細は、「印刷待ち行列の追加時に localhost をホスト名として指定する方法 (Solaris 印刷マネージャー)」を参照してください。
Solaris 印刷マネージャーを起動する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
ビットマップディスプレイモニター (Oracle ワークステーションに付属の標準ディスプレイモニターなど) を用意する必要があります。Solaris 印刷マネージャーは、ビットマップ画面のコンソールを持つシステムでだけ使用できます。
GNOME デスクトップ環境のような X Window System を実行しているか、xhost 環境が動作するシステムでリモート表示機能を使用している必要があります。
印刷サーバーで、スーパーユーザーとしてログインしているか、同等の役割になっている必要があります。
LDAP、NIS、および NIS+ データベースを管理するために必要なアクセス権限を持っている必要があります。
ネームサービスが LDAP の場合は、次の事項が必要になります。
プリンタの管理者の識別名 (DN) とディレクトリのパスワード。
管理ドメインにサービスを提供する LDAP サーバーの IP アドレスまたは名前。この情報は、通常は自動的に表示されて選択されます。
ネームサービスが NIS の場合は、NIS マスターの root パスワードが必要です。
ネームサービスが NIS+ の場合は、次の手順を実行しなければならない場合があります。
NIS+ マスターにスーパーユーザーとしてログインします。
次に示すようにプリンタテーブルを所有するグループを確認します。
# niscat -o printers.org_dir.domain-name.com . . . Group : "admin.domain-name.com" |
必要に応じて、printers.org_dir.<domain> ファイルの更新を許可された NIS+ admin グループに、Solaris 印刷マネージャーを実行するシステムを追加します。
# nisgrpadm -a admin.domain-name.com hostname |
Solaris 印刷マネージャーを実行するシステムにスーパーユーザーとしてログインします。NIS+ の構成によっては、/usr/bin/keylogin コマンドの実行が必要な場合があります。詳細は、keylogin(1) のマニュアルページを参照してください。
SUNWppm パッケージがインストールされていること。
# pkginfo | grep SUNWppm system SUNWppm Solaris Print Manager |
次のいずれかの方法で、Solaris 印刷マネージャーを起動します。
GNOME デスクトップで「プリンタの追加/削除」を選択します。
起動 -> 設定 -> システムの設定 -> プリンタの追加/削除
root のパスワードを要求するプロンプトが表示されます。
次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/printmgr & |
printmgr コマンドの元のパスを使用して Solaris 印刷マネージャーを起動することもできます。
# /usr/sadm/admin/bin/printmgr & |
Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウ上に「ネームサービスを選択」ウィンドウが重なって表示されます。
GNOME デスクトップメニューやコマンド行から Solaris 印刷マネージャーを起動できない場合は、次の確認をしてください。
ローカルシステムやリモートシステムの Xserver プロセスに接続する権限がスーパーユーザー (root) にない可能性があります。その場合は、次のように入力します。
$ ssh -Xhostname $ su (Enter root's password) # /usr/sbin/printmgr & |
Solaris 印刷マネージャーを再起動する前に、ローカルシステムまたはリモートシステムの名前で hostname を置き換えます。
ローカルシステムまたはリモートシステムに SUNWppm パッケージがインストールされていることを確認します。
$ pkginfo | grep SUNWppm |
ネットワークで使用されているネームサービスを「ネームサービスを選択」ウィンドウから選択します。選択肢は LDAP、NIS、NIS+、または files です。
ドメイン名が正しいことを確認します。
ネームサービスが正常に読み込まれると、Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウが表示されます。
Solaris 印刷マネージャーを使えば、プリンタの追加、変更、削除のほか、プリンタアクセスの追加も行えます。lpadmin コマンドを使って指定可能なオプションの大部分は、Solaris 印刷マネージャーを使っても指定できます。
Solaris 印刷マネージャー内の一部のオプションにアクセスするには、スーパーユーザーになるか、それと同等の権限を持つ役割を引き受ける必要があります。このツールにあるオプションと選択可能な属性は、ユーザーの役割によって異なります。
Solaris 印刷マネージャーを使用して設定またはリセットできるすべてのプリンタ定義の詳細については、「Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタ定義の設定」を参照してください。
次の表は、Solaris 印刷マネージャーを使ってプリンタに設定できるプリンタ定義について説明したものです。LP 印刷コマンドを使って同じ定義をプリンタに設定できます。
表 4–2 プリンタ定義の説明
プリンタ定義 |
説明 |
例 |
デフォルト |
必須か省略可能か |
---|---|---|---|---|
プリンタ名 |
プリンタの名前 |
laser1 |
なし |
接続プリンタやネットワーク接続プリンタをインストールし、プリンタへのアクセスを追加するのに必須 |
印刷サーバー |
印刷サーバーの名前 |
venus |
デフォルトで選択される「印刷サーバーとして localhost を使用」属性のチェックボックス |
接続プリンタやネットワーク接続プリンタをインストールし、プリンタへのアクセスを追加するのに必須 このフィールドはツールによって設定されます。 |
説明 |
ユーザー定義の文字列 |
laser printer near breakroom |
なし |
任意 |
プリンタポート |
プリンタが接続されているデバイス |
/dev/term/a |
/dev/term/a |
接続したプリンタをインストールするのに必須 |
プリンタタイプ |
プリンタのタイプ |
unknown |
PostScript |
PPD ファイルを指定せずに接続プリンタまたはネットワーク接続プリンタをインストールするのに必須 |
ファイル内容形式 |
印刷する内容 |
任意 |
PostScript |
PPD ファイルを指定せずに接続プリンタまたはネットワーク接続プリンタをインストールするのに必須 |
プリンタメーカー |
プリンタのメーカー |
Lexmark |
なし |
PPD ファイルを指定して接続プリンタまたはネットワーク接続プリンタをインストールするのに必須 |
プリンタモデル |
プリンタのモデル |
Lexmark Optra E312 |
なし |
PPD ファイルを指定して接続プリンタまたはネットワーク接続プリンタをインストールするのに必須 |
プリンタドライバ |
PPD ファイルを指定することによって使用されるドライバ |
Foomatic/PostScript |
なし |
PPD ファイルを指定して接続プリンタまたはネットワーク接続プリンタをインストールするのに必須 |
プリンタ障害通知 |
ユーザーに障害を通知する方法 |
スーパーユーザーにメールを送信する |
スーパーユーザーに対し write を実行する |
任意 |
デフォルトプリンタ |
デフォルトプリンタを識別する |
なし |
なし |
任意 |
バナーページドロップダウンメニュー: |
バナーページを印刷することを指定する |
なし |
lp コマンドと適切なオプションを使ってオフにしない限り、バナーは印刷される |
任意 |
ユーザーアクセスリスト |
印刷サーバーで印刷できるユーザーのリスト |
rimmer,lister |
すべてのユーザーが印刷できる |
任意 |
Solaris 印刷マネージャーに含まれる「PPD ファイルを使用」オプションを選択すれば、新しい印刷待ち行列を作成したり既存の印刷待ち行列を変更したりする際に PPD ファイルを指定できます。PPD ファイルを指定しない場合は、このオプションの選択を解除してもかまいません。
RIP 機能を搭載しているプリンタでは、PPD ファイルは必要ありません。
PPD ファイルを使用するプリンタの設定時には、次の情報を指定する必要があります。
プリンタメーカー
プリンタモデル
プリンタドライバ
次の手順では、Solaris 印刷マネージャーで「PPD ファイルを使用」デフォルト属性を選択して、新しい接続プリンタを追加する方法を説明します。PPD ファイルを指定せずに、新しく接続したプリンタを追加するには、チェックボックスのチェックマークを外してこの属性の選択を解除します。
印刷サーバーであるシステムを選択します。
プリンタを印刷サーバーに接続し、プリンタの電源を入れます。
ハードウェアのスイッチとケーブル接続の要件については、プリンタのインストールマニュアルを参照してください。
プリンタを接続した印刷サーバー上で Solaris 印刷マネージャーを起動します。
手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。
印刷システムのデータベースにホスト名として localhost を指定できます。この変更により、印刷サーバーはマシンのホスト名にかかわらず、同じ印刷ホスト名 localhost を維持できるようになりました。Solaris 印刷マネージャーでは、このオプションはデフォルトで選択されています。このチェックボックスの選択を解除すると、このオプションの以前の動作に戻すことができます。このオプションは、ローカル印刷待ち行列の設定にのみ適用されることに注意してください。詳細は、「Solaris 印刷マネージャーでプリンタを設定するときに PPD ファイルを指定する」を参照してください。
lpadmin コマンドを s オプションとともに使用して、ホスト名として -localhost を指定してローカル印刷待ち行列を設定する方法については、「印刷待ち行列の追加時に localhost をホスト名として指定する方法 (LP 印刷コマンド)」を参照してください。
「プリンタ」メニューから「新しいローカルプリンタを設定」を選択します。
「新しいローカルプリンタを設定」ウィンドウが表示されます。
必須フィールドに適切な情報を入力します。
フィールドに入力するために情報が必要な場合は、「ヘルプ」ボタンをクリックします。
たとえば、PPD ファイルを指定して、新しく接続したプリンタを追加するには、次のフィールドに適切な情報を入力します。
Printer Name: Description: Printer Port: Printer Make: Printer Model: Printer Driver: Fault Notification: Options: Default Printer Always Print Banner User Access List: |
「印刷サーバー」フィールドは Solaris 印刷マネージャーによって入力されます。
PPD ファイルを指定せずに、新しく接続したプリンタを追加するには、次のフィールドに適切な情報を入力します。
Printer Name: Description: Printer Port: Printer Type: File Contents: Fault Notification: Options: Default Printer Always Print Banner User Access List: |
「印刷サーバー」フィールドは Solaris 印刷マネージャーによって入力されます。
「了解 (OK)」をクリックします。
プリンタがインストールされていることを確認します。確認するには、Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。
プリンタが要求どおり印刷できることを確認します。
# lp -d printer-name filename |
Solaris 印刷マネージャーの新しい機能が動作していることを確認します。
Solaris 印刷マネージャーを使用して印刷待ち行列を作成または変更するときには、ネームサービスとして「files」オプションを選択します。メニューから「新しいローカルプリンタを設定」オプションを選択します。ドロップダウンメニューに「プリンタメーカー」と「プリンタモデル 」が表示される場合、新しい機能は動作しています。
RIP を使用すると、PostScript 処理機能を持たないプリンタでも印刷できます。
RIP 機能が動作していることを確認するには、新しい印刷待ち行列を作成する必要があるため、Solaris 印刷マネージャーの「新しいローカルプリンタを設定」画面または「新しいネットワークプリンタを設定」画面から、プリンタのメーカーとモデルの対を 1 つ選択します。そして、新しいプリンタで印刷してみます。印刷ジョブの出力が正しい場合、RIP 機能は動作しています。印刷ジョブの出力が正しくない場合、RIP 機能は動作していません。
この手順は、Solaris 印刷マネージャーを使ってローカル印刷待ち行列を追加する際に、localhost を印刷システムデータベース内のホスト名として指定する方法を示したものです。この変更により、印刷サーバーはマシンのホスト名にかかわらず、同じ印刷ホスト名を維持できるようになりました。これらのコマンドを使って印刷待ち行列を変更することもできます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」の手順に従って Solaris 印刷マネージャーを起動します。
Solaris 印刷マネージャーで、印刷ホスト名を localhost に設定します。
手順については、「Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタ定義の設定」を参照してください。
/etc/printers.conf ファイルのエントリを確認します。
# lpget new-print-queue new-print-queue: bsdaddr=abc,new-print-queue,Solaris |
印刷待ち行列が正常に作成または変更されていれば、新しい印刷待ち行列または変更された印刷待ち行列の名前が lpget コマンドの出力に表示されます。
lpadmin コマンドを使用して印刷待ち行列を追加または変更するときに、印刷サーバーのホスト名として localhost を指定する方法については、「印刷待ち行列の追加時に localhost をホスト名として指定する方法 (LP 印刷コマンド)」を参照してください。
Solaris 印刷マネージャーによるネットワーク接続プリンタの設定方法は、直接接続プリンタの設定方法と似ています。設定する必要のあるプリンタ定義は異なります。ネットワーク接続プリンタの設定中に設定する必要のあるプリンタ定義については、「Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタ定義の設定」を参照してください
Solaris 印刷マネージャーのデフォルト属性「PPD ファイルを使用」では、新規プリンタを追加する際に、プリンタのメーカー、モデル、およびドライバを選択できます。
次の手順では、Solaris 印刷マネージャーで「PPD ファイルを使用」デフォルト属性を選択して、新しいネットワーク接続プリンタを追加する方法を説明します。PPD ファイルを指定せずに新しいネットワーク接続プリンタを追加するには、チェックボックスのチェックマークを外してこの属性の選択を解除します。
印刷サーバーであるシステムを選択します。
プリンタをネットワークに接続します。プリンタの電源を入れます。
ハードウェアのスイッチとケーブル接続の要件については、プリンタのインストールマニュアルを参照してください。
印刷サーバーで Solaris 印刷マネージャーを起動します。
手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。
この Solaris リリースでは、印刷システムのデータベースにホスト名として localhost を指定できます。この変更により、印刷サーバーはマシンのホスト名にかかわらず、同じ印刷ホスト名 localhost を維持できるようになりました。Solaris 印刷マネージャーでは、このオプションはデフォルトで選択されています。このオプションの以前の動作に戻すには、チェックボックスの選択を解除します。このオプションは、ローカル印刷待ち行列の設定にのみ適用されることに注意してください。
lpadmin コマンドを s オプションとともに使用して、ホスト名として -localhost を指定してローカル印刷待ち行列を設定する方法については、「印刷待ち行列の追加時に localhost をホスト名として指定する方法 (LP 印刷コマンド)」を参照してください。
「プリンタ」メニューから「新しいネットワークプリンタを設定」を選択します。
「新しいネットワークプリンタを設定」ウィンドウが表示されます。
必須フィールドに適切な情報を入力します。
フィールドに入力するために情報が必要な場合は、「ヘルプ」ボタンをクリックします。
たとえば、PPD ファイルを指定して新しいネットワーク接続プリンタを追加するには、次のフィールドに適切な情報を入力します。
Printer Name: Description: Printer Make: Printer Model: Printer Driver: Fault Notification: Destination: Protocol: Options: Default Printer Always Use Banner User Access List: |
「印刷サーバー」フィールドは Solaris 印刷マネージャーによって入力されます。
PPD ファイルを指定せずに新しいネットワーク接続プリンタを追加するには、次のフィールドに適切な情報を入力します。
Printer Name: Description: Printer Type: File Contents: Fault Notification: destination: Protocol: Options: Default Printer Always Use Banner User Access List: |
「印刷サーバー」フィールドは Solaris 印刷マネージャーによって入力されます。
「了解 (OK)」をクリックします。
プリンタがインストールされていることを確認します。確認するには、Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。
プリンタが要求どおり印刷できることを確認します。
$ lp -d printer-name filename |
次の表に、Solaris 印刷マネージャーを使って実行可能な印刷管理作業の一覧を示します。Solaris 印刷マネージャーを使ってすべての印刷管理作業を実行できるわけではありません。印刷スケジューラの停止や起動といったいくつかの作業は、LP 印刷コマンドを使って実行する必要があります。LP 印刷コマンドを使ってプリンタを管理する方法の詳細については、「LP 印刷コマンドを使用した印刷要求の管理 (作業マップ)」を参照してください。
表 4–3 Solaris 印刷マネージャーを使用したプリンタの管理 (作業マップ)
作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタアクセスを追加します。 |
Solaris 印刷マネージャーを使用して、印刷クライアントでプリンタへのアクセスを追加します。 | |
Solaris 印刷マネージャーを使用してプリンタまたはプリンタアクセスを削除します |
Solaris 印刷マネージャーを使用して、ローカルプリンタ、リモートプリンタ、およびプリンタアクセスを削除します。ただし、Solaris 印刷マネージャーを使用して、待ち行列に入っている印刷要求を別のプリンタに移動することはできません。 |
次の手順では、Solaris 印刷マネージャーを使用して、印刷クライアントでプリンタアクセスを追加する方法を説明します。そのあとに、lp 印刷コマンドを使用してプリンタアクセスを追加する例を示します。
リモートプリンタへのアクセスを追加したいシステム上で Solaris 印刷マネージャーを起動します。
手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。
「プリンタ」メニューから「プリンタへのアクセスを追加」の順に選択します。
「プリンタへのアクセスを追加」ウィンドウが表示されます。
入力フィールドに情報を入力します。
フィールドに入力するために情報が必要な場合は、「ヘルプ」ボタンをクリックします。
「了解 (OK)」をクリックします。
プリンタへのアクセスが追加されていることを確認します。確認するには、Solaris 印刷マネージャーのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。
プリンタが要求どおり印刷できることを確認します。
$ lp -d printer-name filename |
この手順は、あるプリンタをサービスから削除し、そのプリンタ情報を印刷サーバーから削除する場合に使用します。
LP 印刷コマンドを使ってプリンタの削除やプリンタアクセスの削除を行う方法については、「LP 印刷コマンドを使用してプリンタおよびプリンタアクセスを削除する方法」を参照してください。
プリンタの印刷要求の受け付けを停止します。
# reject printer-name |
印刷待ち行列に残っている印刷要求がある場合は、別のプリンタに移動します。
印刷要求を別のプリンタに移動する方法については、「印刷要求を別のプリンタに移動する方法」を参照してください。
印刷を停止する方法については、「プリンタを使用可能または使用不可にする方法」を参照してください。
Solaris 印刷マネージャーを起動します。
手順については、「Solaris 印刷マネージャーを起動する方法」を参照してください。
プリンタを削除するには、次の手順に従います。
プリンタが削除されていることを確認します。
# lpstat -p printer-name |