アプリケーションパッケージ開発者ガイド

ターゲットシステムでの追加領域の予約

ターゲットシステムでは、パッケージは追加のディスク領域が必要かどうかを判定する必要があります。この領域は、パッケージオブジェクトで必要な領域とは別に追加するものです。必要な場合は、space 情報ファイルを作成します。この作業は、「インストール時に作成される追加のオブジェクトの定義」で説明した、インストール時の空のファイルとディレクトリの作成とは異なるものです。

pkgadd コマンドを使用すると、pkgmap ファイルでのオブジェクト定義に基づいて、パッケージのインストールに十分なディスク領域が確保されます。ただし、パッケージでは、pkgmap ファイルで定義されているオブジェクトが必要とするディスク領域以上の追加の領域が必要になる場合があります。たとえば、パッケージのインストール後に、ディスク領域を消費するデータベース、ログファイルなど、ファイルサイズが大きくなる可能性があるファイルが作成されるような場合です。このような場合のために領域を予約するには、必要なディスク領域を指定する space ファイルを含めるようにしてください。pkgadd コマンドは、space ファイルで指定されている追加領域をチェックします。詳細については、space(4) のマニュアルページを参照してください。


注 –

space ファイルのエントリが prototype ファイルにあることを確認してください。ファイルタイプは、i (パッケージ情報ファイル) としてください。