pkgtrans コマンドでは、パッケージの移動とパッケージ形式の変換が実行されます。pkgtrans コマンドを使用すると、インストール可能なパッケージに対して次の変換を実行できます。
ファイルシステム形式からデータストリーム形式
データストリーム形式からファイルシステム形式
あるファイルシステム形式から別のファイルシステム形式
まだ行っていない場合は、パッケージを構築し、ディレクトリ形式のパッケージを作成します。
詳細については、「パッケージの構築方法」を参照してください。
パッケージをインストールして、正常にインストールされることを確認します。
必要に応じて、「スタンドアロンシステムまたはサーバーにパッケージをインストールする方法」を参照してください。
パッケージの整合性を確認します。
必要に応じて、「パッケージの整合性を確認する方法」、「pkginfo コマンドで情報を取得する方法」、および「pkgparam コマンドで情報を取得する方法」を参照してください。
インストール済みパッケージをシステムから削除します。
必要な場合は、「パッケージを削除する方法」を参照してください。
パッケージを (パッケージ形式で) 配布媒体に転送します。
基本的な変換を実行するには、次のコマンドを実行します。
$ pkgtrans device1 device2 [pkg-abbrev...] |
device1 |
パッケージが現在常駐しているデバイスの名前です。 |
device2 |
変換後のパッケージを書き込むデバイスの名前です。 |
[pkg-abbrev] |
1 つ以上のパッケージの省略名です。 |
パッケージ名を指定しないと、device1 に常駐しているすべてのパッケージが変換されて、device2 に書き込まれます。
パッケージの複数のインスタンスが device1 に常駐している場合は、パッケージのインスタンス識別子を使用する必要があります。パッケージ識別子については、「パッケージインスタンスの定義」を参照してください。変換中のパッケージのインスタンスが device2 にすでに存在している場合、pkgtrans コマンドでは変換は実行されません。-o オプションを使用すると pkgtrans コマンドでは、出力先デバイスの既存のインスタンスが上書きされ、インスタンスがすでに存在する場合に -n オプションを使用すると新しいインスタンスが作成されます。device2 がデータストリーム形式をサポートする場合はこのチェックが適用されないことに注意してください。
この段階で、パッケージの設計、構築、確認、および転送に必要な手順が完了しています。ケーススタディーを見る場合は、第 5 章パッケージ作成のケーススタディーを参照してください。高度なパッケージ設計のアイデアを見る場合は、第 6 章パッケージの作成のための高度な手法を参照してください。