アプリケーションパッケージ開発者ガイド

faspac ユーティリティー

faspac ユーティリティーは、標準 ABI パッケージを、バンドル版のパッケージで使用されるクラスアーカイブ形式に変換します。このユーティリティーでは、cpio を使用してアーカイブを行い、compress を使用して圧縮を行います。結果のパッケージには、最上位のディレクトリに archive というディレクトリが追加されています。このディレクトリには、クラスごとに名前が付けられたすべてのアーカイブが含まれます。install ディレクトリには、各アーカイブの展開に必要なクラスアクションスクリプトが含まれます。絶対パスはアーカイブされません。

faspac ユーティリティーの形式は次のとおりです。


faspac [-m Archive Method] -a -s -q [-d Base Directory] /
[-x Exclude List] [List of Packages]

次の表で、faspac コマンドの各オプションについて説明します。

オプション 

説明 

-m Archive Method

 

アーカイブまたは圧縮の方法を示します。bzip2 はデフォルトで使用される圧縮ユーティリティーです。zip または unzip に切り替えるには、-m zip を使用します。cpio または compress の場合は、-m cpio を使用します。

-a

属性を固定します (ルートで実行する必要がある)。 

-s

標準 ABI 型のパッケージ変換を示します。このオプションは、cpio または圧縮されたパッケージを取り、標準 ABI 準拠のパッケージ形式にします。 

-q

非出力モードを示します。 

-d Base Directory

コマンド行で要求される場合にすべてのパッケージの基準になるディレクトリを示します。これは List of Packages エントリとは相互排他的です。

-x Exclude List

処理から除外するパッケージの、コンマ区切りまたは引用符付きスペース区切りの一覧を示します。 

List of Packages

処理されるパッケージの一覧を示します。