Solaris 10 10/09 ご使用にあたって

ZFS ルートプールでリブートのたびに保守が必要になる (6856341)

リブートの後で、ZFS ルートプールが縮退モードになります。この問題により影響を受ける可能性があるミラー化ルートプールには、別のデバイスドライバを使用するディスクデバイスが含まれており、2 番目のドライバがブート処理でロードされていません。

この問題の症状は、システムがリブートされたとき、両方のドライバが同時にロードされないため、プールが縮退状態になることです。この問題により影響を受ける可能性があるミラー化ルートプールでは、zpool のステータス出力が次のようになります。


state: DEGRADED
status: One or more devices could not be opened. Sufficient replicas exist for 
the pool to continue functioning in a degraded state.

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. 強制的にロードされるデバイスドライバを識別します。たとえば、次のような構文で prtconf コマンドを使用します。


    # prtconf -aD /dev/rdsk/c1t0d0
    SUNW,Sun-Fire-280R (driver name: rootnex)
    pci, instance #1 (driver name: pcisch)
    SUNW,qlc, instance #4 (driver name: qlc)
    fp, instance #5 (driver name: fp)
    ssd, instance #5 (driver name: ssd)
  2. /etc/system ファイルを編集し、手順 1 で識別された各ドライバについて forceload エントリを追加します。次に例を示します。


    forceload: drv/qlc
    forceload: drv/ssd
    forceload: drv/fp