Oracle Solaris 10 9/10 ご使用にあたって

第 4 章 サポート中止に関する情報

この章では、製品のサポート中止情報について説明します。


注 –

Oracle Solaris OS メディアキットには、Oracle Solaris 10 OS ソフトウェア以外に、Oracle Solaris OS 用および Oracle Solaris Companion CD 用の開発キットが含まれています (便利で一般的なテクノロジが、サポート対象外の付加価値フリーソフトウェアとして提供されているものです)。http://www.sun.com/service/serviceplans/solaris/10/ の情報には、Oracle Solaris 10 OS メディアキットのコンポーネントの一覧が記載されています。また、SunSpectrum プログラムおよび Sun ソフトウェアサポート契約の下でこれらのコンポーネントに提供されるサポートについても記載されています。


このリリースで削除された製品

現在の Open Solaris リリースでは次の製品が削除されました。

StarSuite

StarSuite 統合オフィスツールは、このリリースでは利用できなくなりました。OpenOffice.org 統合オフィスツールを http://www.openoffice.org からダウンロードして、このツールに移行できます。

EOL RealPlayer

RealPlayer はこのリリースには同梱されなくなりました。http://www.real.com/solaris から RealPlayer をダウンロードできます。

MySQL 5.0

MySQL は MySQL Database Server version 5.0 に関してアクティブな開発とサポートを終了しました。有償の MySQL サブスクリプションのお客様のみ、延長サポートをご利用できます。詳細については、http://www.mysql.com/about/legal/lifecycle/#calendar を参照してください。MySQL ライフサイクルポリシーに従い、MySQL 5.0 に対してはセキュリティーおよび重要度レベル 1 の問題のみが修正されます。MySQL ライフサイクルポリシーの詳細については、http://www.mysql.com/about/legal/lifecycle/#policy を参照してください。

将来のリリースで提供されなくなる予定の製品

ここでは、Oracle Solaris オペレーティングシステムの将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。

SYSV3 SCO 互換の環境変数

SYSV3 SCO 互換の環境変数は、将来の Oracle Solaris リリースで削除される可能性があります。これにより影響を受けるコマンドを次に示します。

passmgmt コマンド

passmgmt コマンドは、将来の Oracle Solaris リリースで削除される可能性があります。同じ機能を提供する次のコマンドを使用できます。

ロケール管理

localeadm(1M) コマンドは、将来の Oracle Solaris リリースで利用できなくなる可能性があります。

SIP Express Router (SER)

SER および SERWeb は、将来の Oracle Solaris リリースには含まれない可能性があります。

Oracle Solaris 10 OS での Jakarta Tomcat 4 インタフェース

Jakarta Tomcat 4 は、将来のリリースには含まれない可能性があります。同じ機能を提供する Jakarta Tomcat 5.5 または Jakarta Tomcat 6 に移行できます。

x86: 1x ブランドゾーン

将来の Oracle Solaris Zone リリースでは、1x ブランドゾーンがサポートされなくなる可能性があります。

SPARC ワークステーション

次の SPARC ワークステーションは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

これらのハードウェアの使用期間中は引き続き Oracle Solaris 10 OS を利用し、それ以降は x64 ワークステーションまたは Sunray デスクトップに移行してください。

プロットコマンド

将来のリリースでは次のプロットコマンドのサポートが中止される可能性があります。

さらに、LPR の -g オプションも将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

MySQL 4

MySQL 4 RDBMS は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。同じ機能を提供する MySQL 5.1 に移行できます。

Apache httpd 1.3

Apache httpd 1.3 は、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。同じ機能を提供する Apache httpd 2 に移行できます。

audit_user(4) データベース

audit_user(4) データベースおよび getuausernam(3BSM) アクセサの機能は、将来の Oracle Solaris リリースでは削除される可能性があります。ユーザーごとの監査事前選択フラグの指定方法が異なる可能性があります。

さまざまな SPARC 互換グラフィックスカード用のドライバ

SPARC プラットフォームの次のグラフィックスカード用ドライバは、Oracle Solaris OS の将来のリリースに含まれない可能性があります。

カード/デバイス 

ドライバ名 

GX、GXplus、TurboGX、TurboGXplus 

cg6 

Creator、Creator3D 

ffb 

Elite3D 

afb 

Expert3D、Expert3D Lite  

ifb 

PGX 

m64 

PGX32 

gfxp 

PGX64 

m64 

Ultra 5/10 のオンボードグラフィックス 

m64 

SunBlade 100/150 のオンボードグラフィックス 

m64 

Ultra 3 ラップトップのオンボードグラフィックス 

m64 

XVR-200 

mko 

XVR-500 

ifb 

XVR-600 

jfb 

XVR-1000 

gfb 

XVR-1200 

jfb 

XVR-4000 

zulu 

ロケールの省略形式

次の表に、将来の Oracle Solaris リリースで削除される可能性のあるロケールのリストを示します。さらに、代替ロケールのリストも示します。同じロケールデータを使用する場合には、これらの代替ロケールを使用する必要があります。

廃止されるロケール 

代替ロケール 

ar  

ar_EG.ISO8859-6  

bg_BG 

bg_BG.ISO8859-5 

ca 

ca_ES.ISO8859-1 

ca_ES 

ca_ES.ISO8859-1 

cs 

cs_CZ.ISO8859-2 

cs_CZ 

cs_CZ.ISO8859-2 

da 

da_DK.ISO8859-1 

da_DK 

da_DK.ISO8859-1 

da.ISO8859-15 

da_DK.ISO8859-15 

de 

de_DE.ISO8859-1 

de_AT 

de_AT.ISO8859-1 

de_CH 

de_CH.ISO8859-1 

de_DE 

de_DE.ISO8859-1 

de.ISO8859-15 

de_DE.ISO8859-15 

de.UTF-8 

de_DE.UTF-8 

el 

el_GR.ISO8859-7 

el_GR 

el_GR.ISO8859-7 

el.sun_eu_greek 

el_GR.ISO8859-7 

el.UTF-8 

el_CY.UTF-8 

en_AU 

en_AU.ISO8859-1 

en_CA 

en_CA.ISO8859-1 

en_GB 

en_GB.ISO8859-1 

en_IE 

en_IE.ISO8859-1 

en_NZ 

en_NZ.ISO8859-1 

en_US 

en_US.ISO8859-1 

es 

es_ES.ISO8859-1 

es_AR 

es_AR.ISO8859-1 

es_BO 

es_BO.ISO8859-1 

es_CL 

es_CL.ISO8859-1 

es_CO 

es_CO.ISO8859-1 

es_CR 

es_CR.ISO8859-1 

es_EC 

es_EC.ISO8859-1  

es_ES 

es_ES.ISO8859-1 

es_GT 

es_GT.ISO8859-1 

es.ISO8859-15 

es_ES.ISO8859-15 

es_MX 

es_MX.ISO8859-1 

es_NI 

es_NI.ISO8859-1  

es_PA 

es_PA.ISO8859-1 

es_PE 

es_PE.ISO8859-1 

es_PY 

es_PY.ISO8859-1 

es_SV 

es_SV.ISO8859-1 

es.UTF-8 

es_ES.UTF-8 

es_UY 

es_UY.ISO8859-1 

es_VE 

es_VE.ISO8859-1 

et 

et_EE.ISO8859-15 

et_EE 

et_EE.ISO8859-15 

fi 

fi_FI.ISO8859-1 

fi_FI 

fi_FI.ISO8859-1 

fi.ISO8859-15 

fi_FI.ISO8859-15 

fr 

fr_FR.ISO8859-1 

fr_BE 

fr_BE.ISO8859-1 

fr_CA 

fr_CA.ISO8859-1 

fr_CH 

fr_CH.ISO8859-1 

fr_FR 

fr_FR.ISO8859-1 

fr.ISO8859-15 

fr_FR.ISO8859-15 

fr.UTF-8 

fr_FR.UTF-8 

he 

he_IL.ISO8859-8 

he_IL 

he_IL.ISO8859-8 

hr_HR 

hr_HR.ISO8859-2 

hu 

hu_HU.ISO8859-2 

hu_HU 

hu_HU.ISO8859-2 

is_IS 

is_IS.ISO8859-1 

it 

it_IT.ISO8859-1 

it.ISO8859-15 

it_IT.ISO8859-15 

it_IT 

it_IT.ISO8859-1 

it.UTF-8 

it_IT.UTF-8 

ja 

ja_JP.eucJP 

ko 

ko_KR.EUC 

ko.UTF-8 

ko_KR.UTF-8 

lt 

lt_LT.ISO8859-13 

lt_LT 

lt_LT.ISO8859-13 

lv 

lv_LV.ISO8859-13 

lv_LV 

lv_LV.ISO8859-13 

mk_MK 

mk_MK.ISO8859-5 

nl 

nl_NL.ISO8859-1 

nl_BE 

nl_BE.ISO8859-1 

nl.ISO8859-15 

nl_NL.ISO8859-15 

nl_NL 

nl_NL.ISO8859-1 

いいえ 

nb_NO.ISO8859-1 

no_NO 

nb_NO.ISO8859-1 

no_NO.ISO8859-1@bokmal 

nb_NO.ISO8859-1 

no_NO.ISO8859-1@nynorsk 

nn_NO.ISO8859-1 

no_NY 

nn_NO.ISO8859-1 

pl 

pl_PL.ISO8859-2 

pl_PL 

pl_PL.ISO8859-2 

pl.UTF-8 

pl_PL.UTF-8 

pt 

pt_PT.ISO8859-1 

pt_BR 

pt_BR.ISO8859-1 

pt.ISO8859-15 

pt_PT.ISO8859-15 

pt_PT 

pt_PT.ISO8859-1 

ro_RO 

ro_RO.ISO8859-2 

ru 

ru_RU.ISO8859-5 

ru.koi8-r 

ru_RU.KOI8-R 

ru_RU 

ru_RU.ISO8859-5 

ru.UTF-8 

ru_RU.UTF-8 

sh 

bs_BA.ISO8859-2 

sh_BA 

bs_BA.ISO8859-2 

sh_BA.ISO8859-2@bosnia 

bs_BA.ISO8859-2 

sh_BA.UTF-8 

bs_BA.UTF-8 

sk_SK 

sk_SK.ISO8859-2 

sl_SI 

sl_SI.ISO8859-2 

sq_AL 

sq_AL.ISO8859-2 

sr_CS 

sr_ME.UTF-8 or sr_RS.UTF-8 

sr_CS.UTF-8  

sr_ME.UTF-8 or sr_RS.UTF-8 

sr_SP 

sr_ME.ISO8859-5 or sr_RS.ISO8859-5 

sr_YU 

sr_ME.ISO8859-5 or sr_RS.ISO8859-5 

sr_YU.ISO8859-5 

sr_ME.ISO8859-5 or sr_RS.ISO8859-5 

sv 

sv_SE.ISO8859-1 

sv_SE 

sv_SE.ISO8859-1 

sv.ISO8859-15 

sv_SE.ISO8859-15 

sv.UTF-8 

sv_SE.UTF-8 

th 

th_TH.TIS620 

th_TH 

th_TH.TIS620 

th_TH.ISO8859-11 

th_TH.TIS620 

tr 

tr_TR.ISO8859-9 

tr_TR 

tr_TR.ISO8859-9 

zh 

zh_CN.EUC 

zh.GBK 

zh_CN.GBK 

zh_TW 

zh_TW.EUC 

zh.UTF-8 

zh_CN.UTF-8 

Java SE 1.4.2 のサポート

Java SE 1.4.2 のサポートは、Oracle Solaris 10 の将来のリリースで削除される可能性があります。重要な修正を受け取るために、次のオプションを考慮してください。

技術サポートと EOL ポリシーについては、http://java.sun.com/products/archive/eol.policy.html を参照してください。

Java SE 5.0 のサポート

Java SE 5.0 のサポートは、Oracle Solaris 10 の将来のリリースで削除される可能性があります。重要な修正を受け取るために、次のオプションを考慮してください。

技術サポートと EOL ポリシーについては、http://java.sun.com/products/archive/eol.policy.html を参照してください。

@euro のロケールバリエーション

次の @euro ロケールバリエーションは、Oracle Solaris の将来のリリースで削除される可能性があります。

ca_ES.ISO8859-15@euro 

de_AT.ISO8859-15@euro 

de_DE.ISO8859-15@euro 

de_DE.UTF-8@euro 

el_GR.ISO8859-7@euro 

en_IE.ISO8859-15@euro 

es_ES.ISO8859-15@euro 

es_ES.UTF-8@euro 

fi_FI.ISO8859-15@euro 

fr_BE.ISO8859-15@euro 

fr_BE.UTF-8@euro 

fr_FR.ISO8859-15@euro 

fr_FR.UTF-8@euro 

it_IT.ISO8859-15@euro 

it_IT.UTF-8@euro 

nl_BE.ISO8859-15@euro 

nl_NL.ISO8859-15@euro 

pt_PT.ISO8859-15@euro 

対応する、バリエーションではないロケールを使用してください。

ucblinks コマンド

SunOS 4.x デバイス名のリンクを /dev ディレクトリに作成する ucblinks 機能は、Oracle Solaris 10 の将来のリリースではサポートされない可能性があります。現在のリリースでは、SunOS 5.x デバイス名が使用されています。

次の表は、将来削除される可能性がある SunOS 4.x のデバイス名リンクの一覧です。

SunOS 4.x のデバイス名 

デバイスの種類 

/dev/[r]fd%d

fd フロッピー  

/dev/[r]sr%d

sd/atapi CD-ROM 

/dev/[r]sd%d

sd ディスク  

/dev/[r]n%d

st テープ 

次の表は、現行の SunOS 5.x のデバイス名リンクの一覧です。

SunOS 5.x のデバイス名 

デバイスの種類 

/dev/[r]diskette

fd フロッピー  

/dev/[r]dsk/*

sd/atapi CD-ROM 

/dev/[r]dsk/*

sd ディスク  

/dev/rmt/*

st テープ 

Xprt サーバーと Xprint 拡張機能

X Window システムへの Xprt サーバーと Xprint 拡張機能は、Oracle Solaris の将来のリリースには含まれない可能性があります。libXp ライブラリは、バイナリ互換性のために保持されます。これによって、このソフトウェアをすでに使用しているユーザーは、Oracle Solaris 10 およびそれ以前のリリースを実行している Xprt サーバー、または他のプラットフォームによる Xprint 実装へ、引き続きネットワーク経由で印刷を実行できます。

xmh コマンド

xmh コマンドは、Oracle Solaris の将来のリリースには含まれない可能性があります。サポートされる電子メール GUI は Thunderbird および Evolution です。

XIE ライブラリ

XIE ライブラリは、Oracle Solaris の将来のリリースには含まれない可能性があります。

bdftosnf コマンドおよび showsnf コマンド

bdftosnf コマンドおよび showsnf コマンドは、Oracle Solaris の将来のリリースには含まれない可能性があります。

PostgreSQL 8.1 および 8.2

PostgreSQL バージョン 8.1 および 8.2 は、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。


注 –

PostgreSQL 8.1 およびそのインタフェースすべては、Oracle Solaris 10 OS で廃止されています。アプリケーションを、Oracle Solaris OS で使用可能なより上位の PostgreSQL のバージョンに移行してください。


ロケールバリアント cz

チェコ語ロケールの短いバリアント cz は、将来の Oracle Solaris リリースで削除される可能性があります。ユーザーは代わりに次のチェコ語ロケールを使用するようにしてください。

Oracle Solaris 監査コマンド

次の Oracle Solaris 監査インタフェースは、将来の Oracle Solaris リリースで同等の機能に置き換えられる可能性があります

xorgcfg および xorgconfig ユーティリティー

xorg.conf ファイルを生成するための xorgcfg および xorgconfig ユーティリティーは、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

多くの場合、Xorg(1) サーバーは xorg.conf(4) ファイルを必要とせず、このファイルが存在しない場合は自身を自動構成します。デフォルトの構成がユーザーのニーズに合わない場合は、次のいずれかの代替方法を使ってカスタマイズ用の xorg.conf ファイルを生成するようにしてください。

監査ファイルサイズ統計およびファイルサイズ制限のインタフェース

監査ファイルサイズ統計およびファイルサイズ制限のインタフェース getfsize および setfsize は、auditon (2) システムコール内にある同様の名前の付いたサブコマンドと、auditconfig(1M) コマンドに渡されるオプションから構成されますが、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

Oracle Berkeley DB 4.2

Oracle Berkeley DB (BDB) 4.2 は、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

audiorecord および audioplay アプリケーションの一部のスイッチ

-audiorecord-audioplay の両アプリケーションの p および b スイッチと、-audiorecord アプリケーションの m スイッチは、将来の Oracle Solaris リリースで削除される可能性があります。

コマンド行にファイル名が指定されていない場合、標準入力と標準出力が tty でないと、これらのアプリケーションはどちらもエラーで終了します。これらのアプリケーションで加えられたオーディオ音量設定の変更はインスタンス間で持続されません。オーディオデバイスの設定を調整するには、mixerctl(1) および gnome-volume-control(1) アプリケーションに移行するようにしてください。

CD メディア

将来の Oracle Solaris リリースでは、Oracle Solaris 10 OS を CD では利用できなくなる可能性があります。

インバウンドのオープンソースおよびサードパーティーベンダー提供のオープンソースコンポーネントの方針転換

オープンソースコミュニティーが Mozilla などのインバウンドのオープンソースコンポーネントの開発を中止したときは、Sun でもこの製品バージョンの開発とサポート活動をすべて中止します。Sun では、管理している製品の EOSL (End-of-Software Support List) を http://www.sun.com/service/index.jsp で公開し、サポートが中止されるコンポーネントの情報でそのリストを毎月更新します。

Mozilla 1.X のサポート

Solaris 10 10/08 リリース以降、新たなインバウンドのオープンソースコンポーネントの方針転換を受けて、Mozilla 1.X ソフトウェアのサポートは中止されました。ユーザーは Firefox にアップグレードするようにしてください。

x86: sbpro ドライバ

SoundBlaster Pro、SoundBlaster 16、および SoundBlaster AWE32 ISA デバイス用の Sound Blaster Pro デバイスドライバ (sbpro) は、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

CacheFS ファイルシステム

CacheFS ファイルシステムは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

sdtudctool コマンド

sdtudctool コマンドは、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。詳細は、『User Defined Characters Migration Guide 』 (http://developers.sun.com/global/products_platforms/solaris/reference/techart/UDCGuide.html) の移行に関する説明を参照してください。

SPARC: SBus グラフィックスカード用の cg6 ドライバ

次の SBus グラフィックスカード用の cg6 ドライバは、将来のリリースに含まれない可能性があります。

ctlmp および ctlconvert_txt ユーティリティー

/usr/openwin/bin/ctlmp および /usr/openwin/bin/ctlconvert_txt ユーティリティーは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。代わりに、mp(1) 印刷フィルタなどの適切な印刷機構を使用するようにしてください。

genlayouttbl ユーティリティー

複合文字言語 (CTL) のデータを CDE/Motif GUI ツールキットに提供する genlayouttbl(1) ユーティリティーは、将来のリリースで使用できなくなる可能性があります。

Mobile IPv4

mipagent(1M) のマニュアルページに記載されている Mobile IPv4 機能は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。

Gnopernicus

Java DS のスクリーンリーダー Gnopernicus は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。代わりに Orca スクリーンリーダーを使用するようにしてください。

Xsun サーバー

X ウィンドウシステムの Xsun サーバーは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。Xorg サーバーに移行するようにしてください。

Display Postscript (DPS) や X イメージング拡張機能 (XIE) など、Xsun では提供されているが Xorg では提供されていない機能は、含まれなくなる可能性があります。

共通デスクトップ環境

共通デスクトップ環境 (CDE) は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。ユーザーは Java Desktop System に移行するようにしてください。

CDE のイメージビューア

CDE のイメージビューア sdtimage は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。画像ファイルを開くには、GNOME Open gnome-open に移行するようにしてください。

Sun Java System Calendar Server のクライアントアプレット

Sun Java System Calendar Server のクライアントアプレットである Now アプレットは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。

DARPA 簡易ネームサーバー

DARPA 簡易ネームサーバー in.tnamed(1M) は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。同様の機能は、インターネットドメインネームサーバー named(1M) で提供されています。

I2O Intelligent I/O

I2O Intelligent I/O ドライバフレームワークおよび対応するすべてのドライバは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。これには、i2o_bs(7D)i2o_scsi(7D) ドライバ、および I2O に関連するすべての機能が含まれます。

PDF ファイルおよび PostScript ファイルの GNOME ビューア

PDF ファイルおよび PostScript ファイルの GNOME ビューアは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。代替アプリケーションで PDF ファイルと PostScript ファイルの表示が可能になる予定です。

スマートカード管理インタフェース

グラフィカルなスマートカード管理インタフェース sdtsmartcardadmin(1M) は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。同じ機能が smartcard(1M) コマンドに用意されています。

iButton スマートカード

ocf_ibutton(7d) で説明されている Dallas Semiconductor 製 iButton Java Card スマートカードおよび OCF (OpenCard Framework) の端末ドライバは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスに移行するようにしてください。

Cyberflex スマートカード

Cyberflex スマートカードは、将来の Oracle Solaris リリースの pam_smartcard(5) コマンドおよび smartcard(1m) コマンドでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスとカードに移行するようにしてください。

PAM スマートカード

PAM スマートカードモジュール pam_smartcard(5) は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。

OCF/SCF スマートカードフレームワーク

OCF/SCF スマートカードフレームワークは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。ocfserv(1M) の機能は、pcscd(1M) によって提供されます。smartcard(1M) のカードプロビジョニング機能は、muscletool(1M) によって提供されます。smartcard(1M) によって提供されるドライバ構成機能は、通常は pcscd(1M) には必要ありません。ただし、システム管理者は必要な場合に reader.conf(4) ファイルを編集することができます。

SCF スマートカード API

libsmartcardsmartcard.jar によってエクスポートされる SCF (SmartCard Framework) インタフェースは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。これらのインタフェースは旧式となりました。新しい C アプリケーションを作成するときは、libpscslite(3lib) からエクスポートされる PS/SC インタフェースを使用するようにしてください。現時点では、SCF Java インタフェースの代替は計画されていません。

Remote Program Load サーバー機能

rpld(1M) および rpld.conf(4) によって提供される RPL (Remote Program Load) サーバー機能は、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります

sun4V システムのデフォルトの Ethernet ドライバが ipge から e1000g NIC ドライバに移行

sun4V システム用の ipge ドライバとそのすべての SUNWipge パッケージは、将来の Oracle Solaris リリースで提供されなくなる可能性がありますSolaris 10 8/07 リリース以降、Ontario やほかの SPARC プラットフォームは ipge ドライバから e1000g ドライバに移行します。Intel 1G チップセットを使用しているすべての Sun プラットフォームで、e1000g ドライバがデフォルトの Ethernet ドライバになります。

Solstice Enterprise Agents のサポート

次の Solstice Enterprise Agents (SEA) エージェント、ライブラリ、およびパッケージは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

システム管理エージェント (System Management Agent、SMA) は、前述のソースに対して同様の機能を提供します。

32 ビット x86: 拡張メモリーファイルシステムのサポート

拡張メモリーファイルシステム (xmemfs) は、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

詳細は、xmemfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。

Standard Type Services Framework のサポート

Standard Type Service Framwork (STSF) は、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

これには次のものが含まれます。

この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。

SPARC: jfca ドライバのサポート

JNI Fibre Channel Adapter (jfca) ドライバは、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

詳細は、jfca(7D) のマニュアルページを参照してください。

zic -s オプションのサポート

zic コマンドの -s オプションは、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

詳細は、zic(1M) のマニュアルページを参照してください。

リムーバブルボリューム管理のサポート

ボリューム管理デーモン (vold)、ボリューム管理ファイルシステム (volfs)、および関連するボリューム管理コマンドは、将来の Oracle Solaris リリースに組み込まれなくなる可能性があります。

リムーバブルメディアの自動マウントおよびマウント解除は、引き続きサポートされます。

詳細は、vold(1M) および volfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。

32 ビット x86: コントローラデバイスとドライバ

次のデバイスは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

また、これらのコントローラに用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。

64 ビット SPARC: デュアル基本速度 ISDN インタフェースとマルチメディアコーデックチップ

T5900FC デュアル基本速度 ISDN インタフェース (DBRI) および関連するマルチメディアコーデックチップは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。また、これらのデバイス用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。

SPARC: 将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性がある特定のドライバ

次のドライバは、将来の Oracle Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。

自動セキュリティー拡張ツールのサポート

/usr/aset ディレクトリ内の自動セキュリティー拡張ツール (ASET) によって提供されるチェックサム機能は、将来の Oracle Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。

この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。

アジアの短縮 dtlogin

次にリストするアジアの短縮ロケール名は、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。

Solaris 8 リリース以降、下記を含む新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。

監査デーモンインタフェース

Solaris 監査デーモンが使用する次のインタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。

Cfront 実行時サポートライブラリ

libC.so.3 ライブラリは、Cfront C++ コンパイラ C++ 3.0 でコンパイルされたプログラムのための実行時サポートライブラリです。コンパイラ自体もコンパイラで作成されたプログラムも、Oracle Solaris 10 OS では動作しません。このライブラリは Oracle Solaris の将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります

構成管理者の fp プラグインハードウェアオプション

構成管理者の (cfgadm) の fp プラグインの次のオプションは、将来の Oracle Solaris リリースではサポートされない可能性があります。

基本セキュリティーモジュールのデバイス割り当てインタフェース

基本セキュリティーモジュールのデバイス割り当てメカニズムに含まれる次のコンポーネントは、Oracle Solaris ソフトウェアの将来のリリースには含まれない可能性があります。

旧式となるデバイスドライバインタフェース (DDI)

将来のリリースでは、一部のデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interface、DDI) がサポートされなくなります。

次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定の DDI インタフェースと、代わりに推奨される DDI インタフェースを示します。

旧式となるインタフェース 

推奨インタフェース 

mmap

devmap

identify

nulldev に設定

copyin

ddi_copyin

copyout

ddi_copyout

ddi_dma_addr_setup

ddi_dma_addr_bind_handle

ddi_dma_buf_setup(9F)

ddi_dma_buf_bind_handle

ddi_dma_curwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_free

ddi_dma_free_handle

ddi_dma_htoc

ddi_dma_addr[buf]_bind-handle

ddi_dma_movwin

ddi_dma_getwin

ddi_dma_nextseg

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_nextwin

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_segtocookie

ddi_dma_nextcookie

ddi_dma_setup

ddi_dma_*_handle

ddi_dmae_getlim

ddi_dmae_getattr

ddi_getlongprop

ddi_prop_lookup

ddi_getlongprop_buf

ddi_prop_lookup

ddi_getprop

ddi_prop_get_in

ddi_getproplen

ddi_prop_lookup

ddi_iopb_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_iopb_free

ddi_dma_mem_free

ddi_mem_alloc

ddi_dma_mem_alloc

ddi_mem_free

ddi_dma_mem_free

ddi_map_regs

ddi_regs_map_setup

ddi_prop_create

ddi_prop_update

ddi_prop_modify

ddi_prop_update

ddi_segmap

devmap を参照

ddi_segmap_setup

devmap_setup

ddi_unmap_regs

ddi_regs_map_free

free_pktiopb

scsi_free_consistent_buf

get_pktiopb

scsi_alloc_consistent_buf

makecom_g0

scsi_setup_cdb

makecom_g0_s

scsi_setup_cdb

makecom_g1

scsi_setup_cdb

makecom_g5

scsi_setup_cdb

scsi_dmafree

scsi_destroy_pkt

scsi_dmaget

scsi_init_pkt

scsi_pktalloc

scsi_init_pkt

scsi_pktfree

scsi_destroy_pkt

scsi_resalloc

scsi_init_pkt

scsi_resfree

scsi_destroy_pkt

scsi_slave

scsi_probe

scsi_unslave

scsi_unprobe

ddi_peek{c,s,l,d}

ddi_peek{8,16,32,64}

ddi_poke{c,s,l,d}

ddi_poke{8,16,32,64}

in{b,w,l}

ddi_get{8,16,32}

out{b,w,l}

ddi_put{8,16,32}

repins{b,w,l}

ddi_rep_get{8,16,32}

repouts{b,w,l}

ddi_rep_put{8,16,32}

power.conf ファイルの Device Management エントリ

power.conf ファイルの Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Oracle Solaris ソフトウェアでは、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。

詳細は、power.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

デバイスとドライバソフトウェアのサポート

次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定のデバイスとドライバソフトウェアを示します。

表 4–1 デバイスとドライバソフトウェア

物理デバイス名 

ドライバ名 

カードの種類 

AMI MegaRAID ホストバスアダプタ、第一世代 

mega

SCSI RAID 

Compaq 53C8x5 PCI SCSI および Compaq 53C876 PCI SCSI 

cpqncr

SCSI HBA 

Compaq SMART-2/P Array Controller および Compaq SMART-2SL Array Controller 

smartii

SCSI RAID コントローラ 

FMLI (Form and Menu Language Interpreter)

FMLI (Form and Menu Language Interpreter) コマンドは旧式のため、将来の Oracle Solaris リリースではサポートされない可能性があります。次のコマンドは旧式です。

/etc/net/ti* のホストファイル

/etc/net/ti* にあるホストファイルは、Oracle Solaris OS に残ってはいますが、OS 内で参照されなくなりました。Oracle Solaris の将来のリリースでは、これらのホストファイルはすべて削除される可能性があります。

krb5.conf の Kerberos Ticket Lifetime パラメータ

Kerberos Ticket Lifetime パラメータ max_life および max_renewable_life は、Oracle Solaris OS の将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。これらのパラメータは、/etc/krb5/krb5.conf ファイルの appdefaults セクションにあります。これらのパラメータの代わりに、/etc/krb5/krb5.conflibdefaults セクションにある max_lifetime および renew_lifetime を使用してください。

韓国語 CID フォント

韓国語の CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止されます。Oracle Solaris ソフトウェアには、韓国語 CID フォントに代わるものとして 韓国語 TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。

UTF-8 でないレガシー (従来の) ロケール

Sun では、文字エンコーディングに Unicode の採用を進めています。これにともない、zh_CN.GB18030 ロケールおよび C ロケールを除き、UTF-8 でないロケールは、将来の Oracle Solaris リリースで Java Desktop System のログインロケールとしては削除される可能性があります。

CPU パフォーマンスカウンタライブラリ (libcpc) の関数

ハードウェアパフォーマンスカウンタを使用すると、CPU 動作に関連するさまざまなハードウェアイベントを測定できます。CPU パフォーマンスカウンタライブラリ (libcpc) に含まれている次の関数は、Oracle Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

cpc_access 

cpc_bind_event 

cpc_count_sys_events 

cpc_count_usr_events 

cpc_event_accum 

cpc_event_diff 

cpc_eventtostr 

cpc_getcciname 

cpc_getcpuref 

cpc_getcpuver 

cpc_getnpic 

cpc_getusage 

cpc_pctx_bind_event 

cpc_pctx_invalidate 

cpc_pctx_rele 

cpc_pctx_take_sample 

cpc_rele 

cpc_seterrfn 

cpc_shared_bind_event 

cpc_shared_close 

cpc_shared_open 

cpc_shared_rele 

cpc_shared_take_sample 

cpc_strtoevent 

cpc_take_sample 

cpc_version 

cpc_walk_names 

 

Oracle Solaris 10 OS では、このライブラリに新しい関数が追加されています。上のリストに示したインタフェースをコードで使用している場合は、対応する次の新しい関数を代わりに使用してください。

cpc_open 

cpc_close 

cpc_set_create 

cpc_set_destroy 

cpc_set_add_request 

cpc_set_request_preset 

cpc_buf_create 

cpc_buf_destroy 

cpc_bind_curlwp 

cpc_bind_pctx 

cpc_bind_cpu 

cpc_unbind 

cpc_set_sample 

cpc_buf_sub 

cpc_buf_add 

cpc_buf_copy 

cpc_buf_zero 

cpc_buf_get 

cpc_buf_set 

cpc_buf_hrtime 

cpc_buf_tick 

cpc_walk_requests 

cpc_walk_events_all 

cpc_walk_events_pic 

cpc_walk_attrs 

cpc_enable 

cpc_disable 

cpc_caps 

cpc_npic 

cpc_cpuref 

cpc_cciname 

cpc_seterrhndlr 

詳細は、cpc(3CPC) のマニュアルページを参照してください。

libXinput ライブラリ

libXinput.so.0 ライブラリは、Oracle Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris 2.1 および Solaris 2.2 の標準 (草案) X 入力 API を使用して構築された X11R4 アプリケーションとの下位互換性を目的として提供されています。X11 標準 X 入力拡張ライブラリである libXi は、Solaris 2.3 に統合されました。

libXinput API に依存するすべてのアプリケーションは、将来の互換性および標準適合のために、libXi 共有ライブラリを使用して構築するべきです。

NIS+ ネームサービスの種類

NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアには、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。

nstest テストプログラム

nstest は、DNS クエリーの構築と送信を行うための対話式 DNS テストプログラムです。このプログラムは、Oracle Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。dig コマンドと nslookup コマンドを使用することにより、このテストプログラムと同じ機能が得られます。

Perl バージョン 5.6.1

Perl バージョン 5.6.1 は、Oracle Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Oracle Solaris 10 OS でのデフォルトバージョンは Perl バージョン 5.8.4 で、これは Perl バージョン 5.6.1 とバイナリ互換ではありません。ただし、この リリースには以前のバージョンも残っています。サイトで独自にインストールしたカスタムモジュールは、Perl バージョン 5.8.4 を使用して再構築および再インストールする必要があります。スクリプトでバージョン 5.6.1 を使用する必要がある場合は、スクリプトを変更して、バージョン 5.8.4 ではなくバージョン 5.6.1 のインタプリタを使用するよう指定してください。 Perl の各バージョンに対応するインタプリタは、それぞれ次のディレクトリに置かれています。

Perl 5.6.1

/usr/perl5/5.6.1/bin/perl

Perl 5.8.4

/bin/perl/usr/bin/perl、または /usr/perl5/bin/perl

Solaris 管理コンソールのパッチツール (パッチマネージャー)

Oracle Solaris 管理コンソールのパッチツールであるパッチマネージャーは、将来のリリースでは提供されない可能性があります。

Solstice Enterprise Agents

Solstice Enterprise Agents は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。

スタンドアロンのルーター検出

IPv4 ICMP ルーター発見プロトコルの /usr/sbin/in.rdisc 実装は、Oracle Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このプロトコルとほぼ同等のバージョンが、/usr/sbin/in.routed のコンポーネントとして実装されており、拡張された管理インタフェースをサポートしています。/usr/sbin/in.routed コンポーネントは、経路制御情報プロトコル (RIP: Routing Information Protocol) バージョン 2 の実装をサポートします。/usr/sbin/in.routed コンポーネントには、モバイル IP 通知をルーター発見メッセージと区別する機能もあります。

Oracle の Sun Fire Link インタフェース

Oracle Sun Fire Link インタフェースは、将来の Oracle Solaris リリースではサポートされなくなる可能性があります。

Java Desktop System アプリケーション

Java Desktop System, Release 3 の次のアプリケーションは、将来のリリースから 削除される可能性があります。

トークンリングおよび FDDI デバイスタイプ

トークンリング (DL_TPR) および FDDI (光ファイバ分散データインタフェース、Fiber Distributed Data Interface) のデバイスタイプは、汎用 LAN ドライバ (GLD) でサポートされていますが、Oracle Solaris の将来のリリースではこのサポートが中止される可能性があります。GLD でのサポートが中止されたあと、このサポートに依存しているトークンリングドライバや FDDI ドライバは動作しなくなります。ただし、このサポートを使用しないドライバやアプリケーションは、影響を受けません。ドライバが GLD に依存しているかどうかを調べるには、次のスクリプトを実行します。


#!/bin/sh
#
# Test a driver binary for use of GLD
#
for file
do
 	/usr/ccs/bin/nm $file | /bin/awk '
 	/\|gld_register$/       { isgld=1; }
 	END {
 		if (isgld)
 			print file, "uses GLD";
 		else
 			print file, "does not use GLD";
 	}' file=$file
done

汎用 LAN ドライバの詳細は、gld(7D) のマニュアルページおよび『Writing Device Drivers』を参照してください。

WBEM 動的再構成

WDR (Web-Based Enterprise Management Dynamic Reconfiguration) と呼ばれる機能は、Oracle Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。現在、WDR は Sun Fire ミッドレンジシステムおよびハイエンドシステムでサポートされています。

XIL インタフェース

XIL インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。


          WARNING: XIL OBSOLESCENCE
 This application uses the Solaris XIL interface 
which has been declared obsolete and may not be 
present in version of Solaris beyond Solaris 9. 
Please notify your application supplier. 
The message can be suppressed by setting the environment variable 
"_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG.

xetops ユーティリティー

xetops ユーティリティーは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。xetops ユーティリティーは、アジア言語のテキストファイルを PostScript ファイルに変換します。この変換により、アジア文字をその組み込みフォントを持たない PostScript プリンタでも印刷できるようになります。

同様の機能は、mp コマンドで提供されています。ネイティブなアジア言語のすべてのエンコーティングについて、オプションおよび機能が追加され、サポートが拡張されています。

x86: Xsun DDX のモジュール、ライブラリ、および関連ファイル

Xsun の一部の DDX モジュールは、将来の Oracle Solaris リリースから削除される可能性があります。これらのモジュールは、「XF86」という接頭辞が付いていないエントリを選択して、kdmconfig の「Video Device Selection」画面で Xsun X サーバーを構成するときに使用されます。この削除通知には、次のファイルが関係します。

優先度の高い X サーバーには、DDX モジュールが Xsun X サーバーと互換性を持つ、Xorg X サーバーを使用することが推奨されています。ただし、Xsun X サーバーを使用する場合でも、XFree86 DDX モジュールを使用できます。これらのモジュールは、接頭辞が ddxSUNWxf86 で、kdmconfig の「Video Device Selection」画面には「XF86」で始まるエントリとして表示されます。これらのモジュールは、削除される可能性がある Xsun DDX モジュールに相当する機能を提供します。