Oracle Solaris 10 9/10 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)

custom_probes ファイルの妥当性検査

プロファイル、rules ファイル、および custom_probes ファイルを使用する前に、check スクリプトを実行して、ファイルが正常に設定されていることを検証する必要があります。すべてのプロファイル、ルール、およびプローブ関数と比較関数が正しく設定されている場合は、rules.ok ファイルと custom_probes.ok ファイルが作成されます。表 5–1 に、check スクリプトの実行内容を示します。

表 5–1 check スクリプトの動作

手順 

説明 

check は、custom_probes ファイルを検索します。

ファイルが存在する場合、checkcustom_probes ファイルから custom_probes.ok ファイルを作成し、すべてのコメントと空行を削除して Bourne シェルコマンド、変数、およびアルゴリズムだけを保持します。次に check は次のコメント行をファイルの最後に追加します。

# version=2 checksum=num

Procedurecustom_probes ファイルを妥当性検査する方法

  1. check スクリプトが JumpStart ディレクトリにあることを確認します。


    注 –

    check スクリプトは、Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD の Solaris_10/Misc/jumpstart_sample ディレクトリにあります。


  2. JumpStart ディレクトリに移動します。

  3. check スクリプトを実行して、rules ファイルと custom_probes ファイルの妥当性を検査します。


    $ ./check -p path -r file_name
    
    -p path

    使用しているシステムの check スクリプトではなく、プラットフォームに対応した Solaris ソフトウェアイメージの check スクリプトを使用して、custom_probes ファイルの妥当性を検査します。path は、ローカルディスク上のイメージか、マウントされた Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD 上のイメージです。

    以前のバージョンの Solaris を稼動中のシステムでは、このオプションを指定することにより、check の最新バージョンを実行します。

    -r file_name

    custom_probes 以外のファイル名を指定します。-r オプションを使用することで、一連の関数を custom_probes ファイル内にまとめる前にそれらの妥当性検査を実施できます。

    check スクリプトを実行すると、rules ファイル、custom_probes ファイル、および各プロファイルの妥当性が報告されます。エラーが検出されなければ、スクリプトは次のメッセージを表示します。 「The custom JumpStart configuration is ok」と表示され、JumpStart ディレクトリ内に rules.ok ファイルと custom_probes.ok ファイルが作成されます。

  4. custom_probes.ok ファイルが実行可能かどうか調べます。

    • 実行可能な場合、手順 5 へ進みます。

    • 実行可能でない場合は、次のコマンドを入力します。


      # chmod +x custom_probes
      
  5. rootcustom_probes.ok ファイルを所有し、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認してください。