この章では、 Identity Synchronization for Windows 6.0 を削除する手順を説明します。この章の内容は次のとおりです。
ソフトウェアを削除する前に、次の点を確認してください。
関連するコネクタをアンインストールする前に、サブコンポーネントとディレクトリサーバープラグインをアンインストールします。また、コアをアンインストールする前に、すべてのコネクタをアンインストールします。Active Directory コネクタには、アンインストールするサブコンポーネントはありません。
いずれかのコンポーネントを正しい順序でアンインストールしなかった場合、その他のコンポーネントを選択してアンインストールすることができなくなります。たとえば、コネクタを先にアンインストールしなければ、コアを選択してアンインストールすることはできません。
コアをアンインストールする前に、ディレクトリサーバープラグインをアンインストールします。
コアを先にアンインストールすると、プラグインのビットは削除されますが、Directory Server からは登録解除されず、手動で cn=pswsync,cn=plugins,cn=config を削除しないかぎり、Directory Server を起動できなくなります。
主サーバーと副サーバーのほかにレプリカを使用するレプリケート環境では、ディレクトリサーバープラグインをアンインストールしたあとに、サーバーを再起動してください。
各コネクタはどのような順序でアンインストールしてもかまいません。
Sun Java System ディレクトリサーバーコネクタまたは Windows コネクタをアンインストールしたあとは、追加の手順を実行して、別のマシンにコネクタを再インストールするか、または別のサーバーポートを使用するように設定します。
この場合、対応するすべてのサブコンポーネントをアンインストールおよび再インストールし、コアがインストールされている Identity Synchronization for Windows デーモンまたはサービスを再開します (「サービスの起動および停止」を参照)。
Windows 2000 および NT プラットフォームでは、isw-hostname ディレクトリにある uninstall.cmd スクリプトを実行します。このバッチファイルは、管理者として実行します。
Solaris または Linux オペレーティングシステムでは、インストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUN/isw) にある Uninstall.sh スクリプトを実行します。このスクリプトは、root として実行します。
手順に従って製品のコンポーネントとサブコンポーネントを明示的にアンインインストールし、すべてのコンポーネントが正しくアンインストールされたことを確認してください。
システムには、次のいずれかまたはすべての Identity Synchronization for Windows コンポーネントがインストールされている場合があります。
Active Directory コネクタ
ディレクトリサーバーコネクタおよびプラグイン
コア
Windows NT システムには、Windows NT コネクタとサブコンポーネントが含まれている場合があります。
Solaris の場合は runUninstaller.sh、Linux の場合は uninstaller.sh、Windows の場合は uninstall.cmd を使用して、すべてのコネクタとサブコンポーネントを削除してから、コアを削除します (インストールされている場合)。
ここでは、次の手順について説明します。
アンインストールプログラム (Solaris の場合は runUninstaller.sh、Linux の場合は uninstaller.sh、Windows の場合は uninstall.cmd) を起動します。
これらのプログラムは、インストールディレクトリ (デフォルトでは /opt/SUNWisw ディレクトリ) にあります。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
設定ディレクトリのホスト名とポート番号を入力します。
設定ディレクトリのルートサフィックスを選択します。必要な場合は、「更新」をクリックしてサフィックスのリストを表示します。
アンインストールプログラムと設定ディレクトリサーバーの間の通信をセキュリティー保護する場合は、「セキュリティー保護されたポート」ボックスにチェックマークを付け、Directory Server の SSL ポート番号を指定します。
設定ディレクトリの管理者の名前とパスワードを入力します。
アンインストールするコネクタを選択します。
選択したコネクタは、ターゲットホストに存在している必要があります。
「次へ」をクリックして、さらにアンインストール関連の作業を行います。
概要ウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される指示に従います。
Solaris システムの場合: アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれます。
Linux システムの場合: アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれます。
Windows システムの場合: アンインストールログは %TEMP% ディレクトリに書き込まれます。このディレクトリは、次の場所にある Local Settings フォルダのサブディレクトリです。
C:\Documents and Settings\Administrator
Windows 2000 Advanced Server などの一部の Windows システムでは、Local Settings フォルダは隠しフォルダになっています。このフォルダと Temp サブディレクトリを表示するには、次の手順に従います。
Windows エクスプローラを開き、メニューバーから「ツール 」->「フォルダ オプション」を選択します。「フォルダ オプション」ダイアログボックスが表示されたら、「表示」タブをクリックし、「すべてのファイルとフォルダを表示する」オプションを有効にします。
「閉じる」をクリックしてプログラムを終了します。
ターゲットホストにインストールされているコネクタがそれ以上存在しない場合は、isw-hostname フォルダを安全に削除できます。
コネクタがインストールされているすべてのホストに対して、「コネクタのアンインストール」の手順を繰り返します。
コアをアンインストールする前に、ディレクトリサーバープラグインをアンインストールしてください。
プラグインより先にコアをアンインストールすると、プラグインのビットは削除されますが、Directory Server からは登録解除されないため、手動で cn=pswsync,cn=plugins,cn=config を削除しないかぎり、Directory Server を起動できなくなります。
アンインストールプログラムを起動します。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
設定ディレクトリのホスト名とポート番号を入力します。
設定ディレクトリの管理者の名前とパスワードを入力します。
アンインストールするコアを選択し、「次へ」をクリックします。
設定ディレクトリの URL を入力し、「更新」をクリックして、ドロップダウンリストから適切なルートサフィックスを選択します。
「次へ」をクリックして、さらにアンインストール関連の作業を行います。
概要ウィンドウが表示されます。このウィンドウに表示される指示に従います。
Solaris システムの場合: アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれます。
Linux システムの場合: アンインストールログは /var/sadm/install/logs/ に書き込まれます。
Windows システムの場合: アンインストールログは %TEMP% ディレクトリに書き込まれます。このディレクトリは、次の場所にある Local Settings フォルダのサブディレクトリです。
C:\Documents and Settings\Administrator
Windows 2000 Advanced Server などの一部の Windows システムでは、Local Settings フォルダは隠しフォルダになっています。
このフォルダと Temp サブディレクトリを表示するには、次の手順に従います。
Windows エクスプローラを開き、メニューバーから「ツール 」->「フォルダ オプション」を選択します。「フォルダ オプション」ダイアログボックスが表示されたら、「表示」タブをクリックし、「すべてのファイルとフォルダを表示する」オプションを有効にします。
「閉じる」をクリックしてプログラムを終了します。
ハードドライブの障害によりコネクタファイルを失った場合など、何らかの理由で特定のコネクタに対してアンインストーラを実行できない場合は、idsync resetconn サブコマンドを使用します (「resetconn の使用」を参照)。
このコマンドを実行すると、設定ディレクトリ内のコネクタの状態がアンインストール済みにリセットされるので、そのコネクタを別の場所に再インストールできるようになります。resetconn サブコマンドでは、設定ディレクトリにアクセスするその他のコマンドと同様に、次の 2 つのオプションを指定できます。
-e dir-source: リセットするディレクトリソースの名前を指定します。インストーラでは、ディレクトリソース名によってコネクタが識別されます。
-n (セーフモード): 実際の処理を行わずに、コマンドに指定された引数が正しいかどうかを示します。
コマンドの例を次に示します。
idsync resetconn -D "cn=Directory Manager" -w [-h CR-hostname] [-p 389] [-s dc=example,dc=sun,dc=com] -q [-Z] [-P "cert8.db"] [-m "secmod.db"] -e "dc=central, dc=example,dc=com" [-n] |
resetconn の出力は次のようになります。
注意: このプログラムは、指定されたディレクトリソース 'dc=central,dc=example,dc=com' に関連するコネクタ のインストール状態を UNINSTALLED にリセットします。コネクタの状態を UNINSTALLED に変更するのは最後の手 段です。これは、コネクタをアンインストールすることが目的ではありません。通常は、そのコネクタを使用する マシンを失い、アンインストーラを実行できない場合に使用します。また、このプログラムは既存の設定を書き換 えます。これは少し手間のかかるプロセスです。処理を進める前に、コンソール、実行中のインストーラ、および その他すべてのアイデンティティ同期プロセスを停止します。また、設定レジストリ内の ou=Services ツリーを バックアップのために ldif ファイルにエクスポートします。 コネクタのインストーラ設定をリセットしてよろしいですか (y/n)? |
その他の Identity Synchronization for Windows コンポーネントをすべて削除したあとに、コンソールを手動でアンインストールしなければならない場合があります。
設定ディレクトリから次のサブツリーを削除します。
cn=Sun Java (TM) System Identity Synchronization for Windows, cn=server_group,cn=hostname, ou=domain_ name, o=netscaperoot |
インストールされたすべてのコンソールで、次のディレクトリから、プレフィックスが isw の .jar ファイルをすべて削除します。
serverroot/server/java/jars |