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Sun Java System Message Queue 3.5 SP1 管理ガイド 

付録 D
Windows のサービスとしてのブローカの使用

この付録では、Windows のサービスとして実行するブローカのインストール、クエリー、および削除を行うサービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin) の使用方法について説明します。


Windows のサービスとしてのブローカの実行

Message Queue をインストールするときに、ブローカを Windows のサービスとしてインストールすることができます。また、Message Queue のインストール後に、imqsvcadmin を使用して、ブローカを Windows のサービスとしてインストールすることも可能です。

ブローカは Windows のサービスとしてインストールされると、システムの起動時に起動され、システムをシャットダウンするまでバックグラウンドで実行されます。したがって、別のインスタンスを起動する必要がないかぎり、ブローカを起動するのに imqbrokerd コマンドを使用することはありません。ブローカに起動オプションを渡すには、imqsvcadmin コマンド (表 D-2 を参照) で -args 引数を使用し、imqbrokerd コマンド (「ブローカの起動」を参照) に使用したのと同じオプションを指定します。ブローカの動作を通常どおり制御するには、imqcmd コマンドを使用します。

Windows のサービスとして実行する場合は、ブローカは 2 つの実行可能プロセスとして、タスクマネージャに表示されます。1 つ目は、Windows のネイティブサービスラッパーである imqbrokersvc.exe です。2 つ目は、実際にブローカを実行する Java ランタイムです。

1 回につき 1 つのブローカだけを、Windows のサービスとしてインストールおよび実行できます。


サービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin)

サービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin) を使用すると、Windows のサービスとして起動するブローカのインストール、クエリー、および削除を行うことができます。この節では、imqsvcadmin コマンドの基本構文、サブコマンドのリスト、imqsvcadmin コマンドのオプションの概要、および特定のタスクを実行するこれらのコマンドの使用方法について説明します。

imqsvcadmin コマンドの構文

imqsvcadmin コマンドの一般的な構文は、次のとおりです。

-v、-h、および -H オプションを指定する場合、そのコマンド行で指定するその他のサブコマンドは実行できません。たとえば、次のコマンドを入力すると、ヘルプ情報が表示されますが、query サブコマンドは実行されません。

imqsvcadmin のサブコマンド

Message Queue サービス管理ユーティリティ (imqsvcadmin) には、次の表 D-1 に示すようなサブコマンドが含まれています。

表 D-1 imqsvcadmin のサブコマンド 

サブコマンド

説明

install

サービスをインストールし、スタートアップのオプションを指定する

query

imqsvcadmin コマンドのスタートアップのオプションを表示する。これには、サービスを手動または自動のどちらで起動するのか、サービスの場所、Java ランタイムの場所、起動時にブローカに渡される引数の値などが含まれる

remove

サービスを削除する

imqsvcadmin のオプションの概要

表 D-2 に、imqsvcadmin コマンドのオプションを一覧表示します。これらの使用方法については、タスクごとに説明した後続の節を参照してください。

表 D-2 imqsvcadmin のオプション 

オプション

説明

-h

使用方法に関するヘルプを表示する。コマンド行ではそれ以外のことは実行されない

-javahome path

使用する代替の Java 2 互換のランタイムへのパスを指定する。デフォルトではシステム上のランタイムまたは Message Queue にバンドルされたランタイムを使用する

例 : imqsvcadmin -install -javahome d:¥jdk1.4

-jrehome path

Java 2 互換の JRE へのパスを指定する

例 : imqsvcadmin -install -jrehome d:¥jre¥1.4

-vmargs arg [[arg]...]

ブローカサービスを実行する Java VM に渡す追加の引数を指定する。これらの引数は、「Windows サービスコントロールパネルの開始パラメータ」フィールドで指定することも可能

例 :-vmargs "-Xms16m -Xmx128m"

-args arg [[arg]...]

ブローカサービスに渡す追加のコマンド行引数を指定する。imqbrokerd オプションについては、「ブローカの起動」を参照

これらの引数は、「Windows サービスコントロールパネルの開始パラメータ」フィールドで指定することも可能。たとえば、次のように指定する

imqsvcadmin -install
-args "-passfile d:¥imqpassfile"

-javahome オプション、-vmargs オプション、および -args オプションを使用して指定した情報は、次のパスの JavaHome キー、JVMArgs キー、および ServiceArgs キーの下にある Windows のレジストリに保存されます。

ブローカサービスの削除

ブローカサービスを削除する前に、imqcmd shutdown bkr コマンドを使用して、ブローカをシャットダウンしておく必要があります。次に、imqsvcadmin remove コマンドを使用して、サービスを削除し、コンピュータを再起動します。

ブローカサービスの再設定

サービスを再設定するには、最初にサービスを削除してから、-args 引数を使用して異なるスタートアップのオプションを指定し、サービスをインストールし直します。

代替 Java ランタイムの使用

代替の Java ランタイムの場所を指定する場合、-javahome オプション、または -jrehome オプションのどちらかを使用することができます。これらのオプションは、「Windows サービスコントロールパネルの開始パラメータ」フィールドで指定することも可能です。「開始パラメータ」フィールドでは、円記号 (¥) はエスケープ文字として処理されるため、パスの区切り文字として使用する場合、-javahome d:¥¥jdk1.3 などのように、円記号を 2 つ入力してください。

ブローカサービスのクエリー

ブローカサービスの起動オプションを指定するには、imqsvcadmin コマンドの -q オプションを使用します。

imqsvcadmin -query

Service iMQ_Broker is installed.

Display Name:iMQ_Broker

Start Type:Manual

Binary location:c:¥Program Files¥Sun Microsystems¥
                    Message Queue 3.5¥bin¥imqbrokersvc

JavaHome:c:¥j2sdk1.4.0

Broker Args:-passfile d:¥imqpassfile

トラブルシューティング

サービスを開始しようとしたときにエラーが発生する場合、次の操作を実行すると記録されているエラーイベントを確認できます。

記録されているサービスのエラーイベントを表示するには
  1. イベントビューアを起動します。
  2. 「ログ」>「アプリケーション」を選択します。
  3. 「表示」>「最新の情報に更新」を選択して、エラーイベントを確認します。


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