Sun ONE Web Server 6.1 管理者ガイド |
付録 D
国際化とローカライズのサポートSun ONE Web Server 6.1 の国際化され、ローカライズされたバージョンは、複数の言語および複数のエンコーディングをサポートします。
この付録では、次の主要機能について説明します。
マルチバイトデータの入力サーバーマネージャまたは管理サーバーのページにマルチバイトデータを入力する場合、次の問題に注意する必要があります。
ファイル名またはディレクトリ名
ファイル名またはディレクトリ名を URL で表示する場合、8 ビット文字やマルチバイト文字は使用できません。
LDAP ユーザーとグループ
電子メール アドレスには、RFC 1700 (ftp://ds.internic.net/rfc/rfc1700.txt) で許可された文字のみを使用します。ユーザー ID およびパスワード情報は、ASCII 形式で保存する必要があります。
正しい書式でユーザーとグループの文字情報を入力しているかどうかを確認するには、UTF-8 フォームが有効なクライアント (Netscape Communicator など) を使用して、8 ビットまたはマルチバイトのデータを入力します。
複数文字エンコーディングのサポートSun ONE Web Server 6.1 は、次の機能で複数の文字エンコーディングをサポートしています。
WebDAV
Sun ONE Web Server 6.1 は、PROPPPATCH メソッドと PROPFIND メソッドでマルチバイトプロパティの設定と取得をサポートします。要求のエンコーディング形式は問われませんが、サーバーからの応答は常に UTF-8 となります。
検索
Sun ONE Web Server 6.1 は、フルテキストインデックス、および基本となる Java VM が対応しているすべての文字エンコーディングのドキュメント検索をサポートしている Java ベースの検索エンジンを使用します。ドキュメントのデフォルトエンコーディングは、検索コレクションの作成時に指定できます。HTML ドキュメントでは、HTML メタデータからエンコーディングが推測されますが、この推測が不可能な場合はデフォルトエンコーディングが使用されます。
検索インタフェースは JSP タグライブラリに基づいており、あらゆる言語とエンコーディングでカスタマイズおよびローカライズすることができます。タグライブラリのリストは、『Sun ONE Web Server 6.1 Programmer's Guide to Web Applications』に記載されています。詳細は、「検索クエリページのカスタマイズ」を参照してください。
言語の設定エンドユーザー側のエラーメッセージの表示に使用される、サーバーのデフォルト言語は、サーバー設定の「Magnus Editor」を使用して設定できます。Sun ONE Web Server 6.1 のローカライズされたバージョンは、次の 7 言語をサポートします。
Sun ONE Web Server 6.1 のローカライズされたバージョンのエンドユーザー検索インタフェースは、完全にローカライズされています。
ローカライズされたコンテンツを配信するようにサーバーを設定するエンドユーザーは、アクセスするコンテンツの言語設定を説明する Accept-language ヘッダーを送信するようにブラウザを設定できます。サーバー側では、管理サーバーの「Edit Classes」メニューで VS クラスの acceptlanguage をオンに設定することで、Accept-language ヘッダーに基づいてコンテンツを配信するように設定できます。この設定により、エンドユーザー側のすべてのエラーメッセージの表示言語も Accept-language ヘッダーに基づいて行われます。
たとえば、acceptlanguage を on に設定し、クライアントが次の URL を要求するときに fr-CH,de という値を持つ Accept-language ヘッダーを送信するとします。
http://www.someplace.com/somepage.html
サーバーは、次の順序でファイルを検索します。
- Accept-language の設定である fr-CH,de
http://www.someplace.com/fr_ch/somepage.html
http://www.someplace.com/somepage_fr_ch.html
http://www.someplace.com/de/somepage.html
http://www.someplace.com/somepage_de.html
- 国コードを除いた言語コード (fr-CH の場合は fr)
http://www.someplace.com/fr/somepage.html
http://www.someplace.com/somepage_fr.html
- magnus.conf ファイルに指定されている DefaultLanguage (en など)
http://www.someplace.com/en/somepage.html
http://www.someplace.com/somepage_en.html
- いずれも見つからない場合は、次のようなページ
http://www.someplace.com/somepage.html