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Sun Java Enterprise System 2004Q2 配備実例集: 評価のシナリオ 

付録 A
Message Queue のアップグレード

第 2 章で説明されているインストール手順で、システムにインストールされている Message Queue と Java ES との互換性がないと判定される場合があります。Java ES インストーラは、Message Queue を直接アップグレードすることはできません。インストーラを終了し、Message Queue を削除してから、インストーラを再起動する必要があります。この付録では、Message Queue をシステムから削除する方法について説明します。次の手順を実行します。

  1. Message Queue ブローカが実行されているかどうかを確認します。実行されている場合は、停止します。
  2. インストールされている Message Queue ソフトウェアを削除します。Solaris Product Registry ツールを使用します。
  3. 第 2 章に戻り、Java ES インストーラを再起動します。インストーラにより、Java ES と互換性のあるバージョンの Message Queue がインストールされます。


Message Queue ブローカの停止

デフォルトでは、Message Queue ブローカは実行されていません。システムのブローカの状態が不明な場合は、次の手順を実行して、ブローカが実行されているかどうかを判別します。Message Queue ブローカが実行されていると判別した場合は、ブローカを停止する必要があります。

Message Queue ブローカを停止するには
  1. 次のコマンドを実行して、システムで実行されているプロセスをリスト表示します。
  2. ps -A

  3. Message Queue プロセスを探します。
  4. imqbrokerd

  5. imqbrokerd プロセスが実行されている場合、次のコマンドを実行して、そのプロセスをシャットダウンします。
  6. imqcmd shutdown bkr -u admin -p admin


    サンプルの imqcmd コマンドでは、デフォルトの管理ユーザー名 (admin) とパスワード (admin) が使用されています。システムに別の管理ユーザー名とパスワードを設定している場合は、それらを使用する必要があります。


インストールされている Message Queue の削除

この手順では、システムから Message Queue ソフトウェアを削除する方法について説明します。Message Queue を削除した後、Java Enterprise System インストーラを再起動します。インストーラにより、Java Enterprise System と互換性のあるバージョンの Messaging Server がインストールされます。

インストールされている Message Queue を削除するには
  1. 次のコマンドを実行して、Solaris Product Registry を起動します。
  2. prodreg

    「Solaris Product Registry」が開きます。システムにインストールされているソフトウェアがツリー構造で示されます。

  3. ツリー構造で、Message Queue のリーフノードを選択します。
  4. Message Queue のリーフノードを見つけるには、Solaris 9 System Software および Entire Distribution Plus OEM Support のノードを展開します。図 A-1 に、アンインストール対象として選択された Message Queue を示します。

    図 A-1 アンインストールする Message Queue の選択
    画面例、Sun ONE Message Queue ノードがアンインストール対象として選択された状態。

  5. 「アンインストール」をクリックします。
  6. ダイアログボックスが開き、次の警告が表示されます。

    Entire Distribution plus OEM support に必要なSun ONE Message Queue を アンインストールしようとしています。処理を進めてよろしいですか ? アンインストール に失敗することがあります

    この警告は無視してかまいません。

  7. 「了解」をクリックします。
  8. ダイアログボックスが開き、次のメッセージが表示されます。

    Sun ONE Message Queue を手動でアンインストールする必要があります。対話式のア ンインストーラを実行するには、「了解」を選択してください。

    続行して、対話型アンインストーラを使用します。

  9. 「了解」をクリックします。
  10. 対話型アンインストーラのダイアログボックスに、次のメッセージが表示されます。

    次の順序を実行すると Sun ONE Message Queue をアンインストールしソフトウェアを 手動で削除することができます。実行しますか ?

  11. 「了解」をクリックします。
  12. 対話型アンインストーラのダイアログボックスに、削除されるパッケージのリストが表示され、次のメッセージが表示されます。

    よろしいですか ?

  13. 「了解」をクリックします。
  14. 対話型アンインストーラにより、端末ウィンドウが表示されます。端末ウィンドウでは、Message Queue パッケージが特定され、次のメッセージが表示されます。

    Do You Want to Remove This Package [y, n, ?, q]

  15. y」と入力し、Enter キーを押します。
  16. 端末ウィンドウに、次の Message Queue パッケージについてのメッセージが表示されます。

  17. y」と入力し、Enter キーを押します。すべての Message Queue パッケージが削除されるまで操作を続けます。
  18. 対話型アンインストーラにより、pkgrm が完了したというメッセージが表示されます。

  19. 「了解」をクリックします。
  20. 「Solaris Product Registry」に戻ります。

  21. 「Solaris Product Registry」を終了します。
  22. Java ES のインストール手順を再開します。


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