Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド

Solaris 10 完全ルートゾーンの例

これは、Communications Suite ソフトウェアを Solaris 10 完全ルート非大域ゾーンにインストールする例です。

ProcedureSolaris 10 ゾーン用のシーケンスを作成する (完全ルート)

必要な作業の概要は以下のとおりです。

  1. ホストに Solaris 10 がインストールされているかどうかを確認します。

    大域ゾーンは自動的に作成されます。

  2. 実装計画に指定したすべての非大域ゾーンが、大域ゾーン管理者によって“完全にルート”のゾーンとして作成されているかどうかを確認します。

    非大域ゾーンの作成に関する詳細については、『System Administration Guide: Solaris Containers-Resource Management and Solaris Zones』の第 18 章「Planning and Configuring Non-Global Zones (Tasks)」を参照してください。

  3. 大域ゾーンでインストーラを起動し、コンポーネントの選択で共有コンポーネントのみを選択します。

    コンポーネントの選択では「共有コンポーネント」のみを選択し、ほかのコンポーネントは選択しないでください。共有コンポーネントのインストールが完了すると、共有コンポーネントが大域ゾーンにインストールされ、すべての非大域ゾーンに伝播します。


    注 –

    共有コンポーネントは、Sun Java Web Console 以外は完全ルートローカルゾーンにインストールできます。インストーラがバンドルされた Sun Java Web Console のバージョンを検出した場合、Sun Java Web Console を削除するか大域ゾーンからアップグレードしないと続行できません。


  4. インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。

    この例に当てはまるガイドラインをチェックし、必要に応じて調整を行います。

  5. インストールの前提要件をチェックします。

    開始する前に、このインストールで行う必要のあるタスクについてチェックします。

  6. 希望する非大域ゾーンでインストーラを起動します

  7. コンポーネントの選択で、希望するコンポーネントを選択します。

    一部のコンポーネントは、大域ゾーン機能にアクセスする必要があるため非大域ゾーンにはインストールできません。これらのコンポーネントは、コンポーネントの選択で利用できません。

  8. インストールを実行します

  9. インストールサマリーとログを表示します

  10. 必要に応じて、インストール後の設定を完了します

    第 6 章「Communications Suite のインストール後設定の完了」には、インストール後の設定に関する手順が示されています。

  11. 製品コンポーネントを起動します。

    製品コンポーネントの起動と停止の手順については、第 7 章「インストール済み製品コンポーネントの確認」を参照してください。

  12. 必要に応じて、追加の非大域ゾーンでこのプロセスを繰り返します。