ここでは、このリリースの Messaging Server に対する次のプラットフォーム、クライアント製品、およびソフトウェアの追加要件について説明します。
以前のバージョンの Messaging Server から Messaging Server 6.3 へのアップグレードの詳細については、「Messaging Server のインストールに関する注意事項」を参照してください。
Sun Java System Messaging Server の最新の必須パッチの一覧を参照するには、http://sunsolve.sun.com にアクセスし、「パッチ」または「パッチ・サポート・ポータル」のいずれかを選択します。オペレーティングシステムのパッチ要件に変更があり、Java Enterprise System コンポーネントのパッチが利用可能になった場合、更新は SunSolve から入手できます。最初は、推奨パッチクラスタの形式で提供されます。
Sun Java Communications Suite 5 の一般リリース時点では、次の Messaging Server 6.3 のアップグレードパッチが利用できます。
プラットフォーム |
パッチ番号 (英語) |
パッチ番号 (ローカライズされた言語) |
---|---|---|
Solaris、SPARC |
120228-16 |
117784-17 |
x86 |
120229-16 |
117785-17 |
Linux |
120230-16 |
117786-17 |
今回のリリースは、次のプラットフォームに対応しています。
Solaris 9 Operating System Update 2 + 必須パッチ (SPARC® および x86 プラットフォーム版)
Solaris 10 Operating System + ゾーンのサポート (SPARC および x86 プラットフォーム版)
Red Hat Enterprise Linux Advanced Server (32 ビットおよび 64 ビットバージョン)、バージョン 3 (すべての更新) および 4 (すべての更新)。「Messaging Server の推奨されなくなった機能および削除された機能」を参照
Red Hat Enterprise Linux Enterprise Server (32 ビットおよび 64 ビットバージョン)、バージョン 3 (すべての更新) および 4 (すべての更新)
Messaging Server は HP-UX または Windows プラットフォームではサポートされなくなりました。
必要なアップグレードパッチやカーネルバージョンなど、Solaris および Linux の要件の詳細については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』を参照してください。
Messaging Server パッケージの一覧については、『Sun Java Communications Suite 5 インストールガイド』の付録 E「このリリースの製品コンポーネント」を参照してください。
インストーラは必要なプラットフォームパッチをチェックします。すべての必須パッチをインストールする必要があります。そうしないと、インストール処理は続行されません。
Messaging Server のパフォーマンスは、CPU のパワー、使用可能なメモリー、ディスク容量、ファイルシステムのパフォーマンス、使用パターン、ネットワークの帯域幅など、さまざまな要因によって左右されます。たとえば、スループットはファイルシステムのパフォーマンスに直接関連します。サイズ決定やパフォーマンスについて質問がある場合には、Sun Java System のご購入先に連絡してください。
Communications Express が Messaging Server にアクセスするには、JavaScript 対応ブラウザが必要です。パフォーマンスを最適化するには、「Communications Express のブラウザ要件」で推奨されているブラウザを使用してください。
この節では、Messaging Server と互換性がある製品のバージョンを示します。
表 3–3 Messaging Server の製品バージョン互換性要件
製品 |
バージョン |
---|---|
Sun Java System Directory Server |
5.1、5.2、6.0 |
Sun Java System Message Queue |
3.7 |
Sun Java System Access Manager (旧 Identity Server) |
旧バージョン (6.x): Access Manager 6 コンソールやディレクトリ情報ツリー (DIT) など、Access Manager 6 の機能をサポートします。Access Manager のほかに Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging をインストールする場合には、Access Manager の「互換 (6.x)」インストールタイプを選択する必要があります。 レルム (7.x): 新しい Access Manager 7 コンソールなど、Access Manager 7 の機能をサポートします。Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging をインストールしない場合にのみ、「拡張 (7.x)」インストールタイプを使用してください。 |
Sun Java System Web Server |
7.x |
Sun Java System Application Server |
8.2 |
Messaging Server 6.3 には、共有セキュリティーコンポーネントの NSS version 3.9.3 を使用する必要があります。
製品バージョンの依存関係の詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)』および 『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』を参照してください。
Messaging Server の本稼働配備では、高性能キャッシュを使用する DNS サーバーがローカルネットワークに必要です。Messaging Server のパフォーマンスは、DNS サーバーの応答性とスケーラビリティーに大きく依存します。
また、DNS が適切に設定されており、ローカルサブネット上にないホストへのルーティングが明確に指定されていることを確認してください。
/etc/defaultrouter に、ゲートウェイシステムの IP アドレスが含まれているはずです。このアドレスはローカルサブネット上にある必要があります。
/etc/resolv.conf が存在し、アクセス可能な DNS サーバー用の適切なエントリとドメインサフィックスが含まれている必要があります。
/etc/nsswitch.conf では、hosts: 行に files、dns、nis キーワードを追加します。キーワード files は dns と nis の前に記述する必要があります。
完全修飾ドメイン名が /etc/hosts ファイル内の最初のホスト名であることを確認してください。
/etc/hosts ファイル内のインターネットホストテーブルが次のように表示される場合、
123.45.67.89 budgie.west.sesta.com 123.45.67.89 budgie loghost mailhost |
ホストの IP アドレスの行が 1 行だけになるように変更します。1 番目のホスト名が完全修飾ドメイン名であることを確認します。次に例を示します。
123.45.67.89 budgie.west.sesta.com budgie loghost mailhost |
Messaging Server は、Solaris 9 または Solaris 10 環境における次のバージョンの Sun Cluster および Veritas Cluster Server で実行できます。
製品 |
サポートされるバージョン |
---|---|
Sun Cluster (SC) |
SPARC: 3.0、3.1 x86: 3.1 Update 4 Linux の場合: サポートしない |
Veritas Cluster Server (VCS) |
SPARC: 3.5、4.0、4.1、5.0 x86: 3.5、4.0、4.1、5.0 Linux の場合: サポートしない |
メッセージストアには次のファイルシステムを推奨します。
LUFS (Logging UFS)。
VxFS (Veritas File System)。Veritas ファイルシステムは、正しく設定すれば、高いシステムパフォーマンスを示します。VxVM (Veritas Volume Manager) を使用する場合は、ボリュームと、ボリュームのログファイルが定期的に削除されるように設定されているか確認してください。
HAStoragePlus ファイルシステム (Sun Cluster インストール用)。HAStoragePlus ファイルシステムは、デフォルトの Sun Cluster グローバルファイルシステムよりも高いパフォーマンスを示します。
NFS (Network File System)。
NFS は、MTA リレーマシン上で使用したり、LMTP 用、自動返信履歴用、メッセージデフラグ用として使用したりできます。(『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』を参照。) さらに、NFS は、メッセージストアだけでなく BSD スタイルのメールボックス (/var/mail/) 上でもサポートされます。NFS のバージョンのうち、Sun StorEdge 5310 NAS Appliance は Messaging Server での使用に問題がないことが証明されています。