このガイドでは、Sun JavaTM System Messaging Server と付属するソフトウェアコンポーネントの管理方法について説明します。Messaging Server は、オープンインターネット規格を使用したあらゆる規模の企業およびメッセージングホストの電子メールニーズに対応する、強力で柔軟性のあるクロスプラットフォームのソリューションを提供します。
このマニュアルは、管理するサイトで、Messaging Server の管理や実装に対し、責任ある立場の方を対象としています。『Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド』も読んでおく必要があります。
このマニュアルは、Messaging Server ソフトウェアの管理を担当する責任者を対象とし、次の一般的な知識を持っていることを前提にしています。
インターネットおよび WWW (ワールドワイドウェブ)
Messaging Server のプロトコル
Sun Java System Directory Server および LDAP
システム管理とネットワーキング
一般的な配備アーキテクチャー
このマニュアルは、次の章および付録から構成されています。
表 P–1 内容の紹介
章 |
説明 |
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はじめに |
このマニュアルについての一般情報です。 |
正常に機能している Messaging Server を使用できるようにするための手順を説明します。 |
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第 2 章「Messaging Server 5.2 から Sun Java System Messaging Server へのアップグレード」 |
Messaging Server 5.2 からこのバージョンの Messaging Server へのアップグレード方法について説明します。 |
高可用性のクラスタリングソフトウェア Veritas Cluster Server および Sun Cluster を、Messaging Server とともに使用するための設定方法について説明します。 |
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一般的な Messaging Server タスクについて説明します。 |
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POP、IMAP、および HTTP サービスをサポートするようにサーバーを設定する方法について説明します。 |
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シングルサインオンを有効にする方法について説明します。 |
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標準メールプロトコル (POP、IMAP、および SMTP) 対応の Messaging Multiplexor (MMP) について説明します。 |
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MTA の概念について説明します。 |
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アドレス変換とルーティングについて説明します。 |
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MTA のサービスと設定について説明します。 |
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imta.cnf ファイル内で書き換えルールを設定する方法について説明します。 |
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MTA 設定ファイル imta.cnf でのチャネルキーワード定義の使用方法について説明します。 |
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MTA の定義済みチャネルの使い方を説明します。 |
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Messaging Server を使用して、スパムおよびウイルスフィルタリングソフトウェアを統合および設定する方法について説明します。 |
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SMTP 対話中に、偽造された電子メールを検出して拒否することのできるテクノロジについて説明します。 |
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LMTP の運用と開発について説明します。 |
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不在時の自動返信機構について説明します。 |
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メールをソース (差出人、IP アドレスなど) やヘッダー文字列に基づいてフィルタリングする方法について説明します。 |
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conn_throttle.so の代替として同様の機能を提供し、Messaging Server のインストール全体にその機能を拡張するリポジトリプロセスについて説明します。 |
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メッセージストアとその管理インタフェースについて説明します。 |
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Messaging Server のアーカイブの概念について説明します。 |
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Message Queue サービスでクライアントによって消費されるメッセージを生成する JMQ 通知プラグインを設定する方法について説明します。 |
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Messaging Server に対するセキュリティーおよびアクセス制御の設定方法について説明します。 |
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S/MIME を管理する方法について説明します。 |
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Messaging Server のロギング機能について説明します。 |
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MTA の障害追跡のための共通のツール、メソッド、および手続きについて説明します。 |
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Messaging Server の監視について説明します。 |
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Messaging Server の SNMP サポートを有効にする方法について説明します。 |
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Messaging Server 内で Event Notification Service Publisher (ENS Publisher) を有効にして Event Notification Service (ENS) を管理する方法について説明します。 |
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Short Message Service (SMS) を実装する方法について説明します。 |
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インストールを計画するためのワークシートを示します。 |
次の表に、Messaging Server のコアマニュアルセットに含まれるマニュアルの概要を示します。
表 P–2 Messaging Server のマニュアル
マニュアルタイトル |
内容 |
---|---|
『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』 |
Messaging Server のコマンド、configutil パラメータ、設定ファイルとオプション、およびサポートする標準についての詳細な参照情報を提供します。 |
Messaging Server を含む、Sun Java System Communications Services の配備に必要な情報を提供します。 |
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Sun Java System Communications Services Delegated Administrator の設定および管理方法について説明します。また、Delegated Administrator のコマンドについても解説します。 |
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LDAP Schema 1 の Sun Java System LDAP Directory データを、System Messaging Server および Calendar Server 用の LDAP Schema 2 に移行する方法について説明します。 |
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『Sun Java Communications Suite 5 Event Notification Service Guide 』 |
Messaging Server および Calendar Server の Event Notification Service (ENS) アーキテクチャーおよび API について説明します。サーバーインストールのカスタマイズに使用可能な ENS API に関する詳細な指示が含まれます。 |
Sun Java System Messaging Server のリリース時点で入手できる重要な情報が含まれています。ここでは、新機能、拡張機能、既知の問題、制限事項などについても説明します。 |
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Messaging Server および Calendar Server 用のスキーマ情報のリファレンスとして使用できます。 |
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Communications Express および付属するソフトウェアコンポーネントの管理方法について説明します。 |
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『Sun Java System Communications Express 6.3 Customization Guide』 |
Communications Express のルックアンドフィールのカスタマイズ方法を説明します。最も一般的なカスタマイズの実行方法を中心に説明します。 |
Sun Java Enterprise System (Java ES) ソフトウェアをインストールする際に必要な情報が含まれます。 |
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『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 MTA Developer’s Reference』 |
Messaging Server Message Transfer Agent (MTA) Software Development Kit (SDK) および Callable Send 機能について説明します。 |
用語集。 |
|
Communications Suite マニュアルへのトピック別のリンク。 |
また、次の URL を使用すると、Communications Services 製品のすべてのマニュアルを参照できます。
http://docs.sun.com の Web サイトを利用すると、Sun の技術的なマニュアルにオンラインでアクセスできます。アーカイブを参照したり、特定のマニュアルタイトルや題目を検索したりできます。
Messaging Server の配備に関連するその他のサーバーマニュアルについては、次を参照してください。
Access Manager のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1658.1
Calendar Server のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1702.1
Communications Express のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1703.1
Directory Server のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1660.1
Instant Messaging のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1704.1
Messaging Server のマニュアル: http://docs.sun.com/app/docs/coll/1705.1
次の表は、このマニュアルで使用されるデフォルトのパスとファイル名を示します。
表 P–3 デフォルトのパスとファイル名
プレースホルダ |
説明 |
デフォルト値 |
---|---|---|
msg-svr-base |
Messaging Server のベースインストールディレクトリを表します。Messaging Server のデフォルトのベースインストールディレクトリおよび製品ディレクトリは、プラットフォームにより異なります。 |
Solaris システム: /opt/SUNWmsgsr |
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–4 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
machine_name% su Password: |
|
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
コード例は次のように表示されます。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェル
$ command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
次の表に、デフォルトのシステムプロンプトおよびスーパーユーザーのプロンプトを示します。
表 P–5 シェルプロンプト
シェル |
プロンプト |
---|---|
UNIX システムおよび Linux システムの C シェル |
machine_name% |
UNIX システムおよび Linux システムの C シェルスーパーユーザー |
machine_name# |
UNIX システムおよび Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェル |
$ |
UNIX システムおよび Linux システムの Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー |
# |
次の表は、この用語集で使用される記号の一覧です。
表 P–6 記号の表記規則
記号 |
説明 |
例 |
意味 |
---|---|---|---|
[ ] |
省略可能な引数やコマンドオプションが含まれます。 |
ls [-l] |
-l オプションは必須ではありません。 |
{ | } |
必須のコマンドオプションの選択肢を囲みます。 |
-d {y|n} |
-d オプションには y 引数か n 引数のいずれかを使用する必要があります。 |
${ } |
変数参照を示します。 |
${com.sun.javaRoot} |
com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。 |
- |
同時に押すキーを示します。 |
Control-A |
Control キーを押しながら A キーを押します。 |
+ |
順番に押すキーを示します。 |
Ctrl+A+N |
Control キーを押してから放し、それに続くキーを押します。 |
-> |
グラフィカルユーザーインタフェースでのメニュー項目の選択順序を示します。 |
「ファイル」->「新規」->「テンプレート」 |
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。 |
docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。マニュアルは、PDF 形式と HTML 形式のオンラインファイルとして提供されています。障害を持つユーザーのための支援技術により、どちらの形式も読みやすくなっています。
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