インストールおよび初期実行時設定プログラムで、各種サービス用のポート番号が選択されます。これらのポート番号は 1 から 65535 までの任意の値を指定できます。
表 1–2 に、インストール後に指定されるポート番号のリストを示します。
表 1–2 インストール中に指定されるポート番号
ポート番号 |
サービス (configutil パラメータ) |
---|---|
389 |
Directory Server をインストールするマシン上の標準 Directory Server LDAP ポート。このポートは、Directory Server インストールプログラムに指定されています。(local.ugldapport) |
110 |
標準 POP3 ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.pop.port) |
143 |
標準 IMAP4 ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.imap.port ) |
25 |
標準 SMTP ポート。(service.http.smtpport) |
80 |
Messenger Express HTTP ポート。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は Web Server のポートと競合する可能性があります。(service.http.port) |
995 |
SSL を使用した POP3 ポート。暗号化された通信に使用されます。(service.pop.sslport) |
993 |
SSL を使用した IMAP ポート。暗号化された通信に使用されます。同一マシンにインストールされている場合、このポート番号は MMP のポートと競合する可能性があります。(service.imap.sslport) |
443 |
SSL を使用した HTTP ポート。暗号化された通信に使用されます。(service.http.sslport) |
7997 |
Messaging and Collaboration ENS (イベント通知サービス) ポート。 |
27442 |
内部製品通信用にジョブコントローラが使用するポート。 |
49994 |
内部製品通信用に Watcher が使用するポート。Watcher の詳細については、『Sun Java System Messaging Server 管理ガイド』を参照してください。(local.watcher.port) |
製品が特定の組み合わせで同一のマシンにインストールされている場合、ポート番号が競合する可能性があります。競合が発生する可能性があるポート番号を表 1–3 に示します。
表 1–3 可能性のあるポート番号の競合
ポート番号の競合 |
ポート |
競合するポート |
---|---|---|
995 |
POP3 over SSL |
SSL を使用した MMP POP3 プロキシ |
143 |
IMAP サーバー |
MMP IMAP プロキシ |
110 |
POP3 サーバー |
MMP POP3 プロキシ |
993 |
SSL を使用した IMAP |
SSL を使用した MMP IMAP プロキシ |
80 |
Web Server ポート |
Messenger Express |
可能であれば、ポート番号が競合する製品は、別々のマシンにインストールすることをお勧めします。それができない場合は、競合する製品のいずれかでポート番号を変更する必要があります。
ポート番号を変更するには、configutil ユーティリティーを使用します。
完全な構文と使用方法については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』の「configutil」を参照してください。
次の例は、service.http.port configutil パラメータを使用して、Messenger Express HTTP ポート番号を 8080 に変更します。
# configutil -o service.http.port -v 8080 # stop-msg http $start-msg http |