非同期検索では、パフォーマンス問題の原因となる可能性のある大きな LDAP 結果全体をメモリー内に保存する必要がありません。MTA では、さまざまなタイプの検索を非同期で実行するための機能が提供されます。
非同期 LDAP 検索の使用は、MTA オプション LDAP_USE_ASYNC で制御します。このオプションはビットエンコードされた値です。各ビットは、設定されている場合、MTA 内の特定の LDAP の使用と連動して、非同期 LDAP 検索の使用を有効にします。
表 9–11 に、option.dat ファイルの LDAP_USE_ASYNC MTA オプションに設定するビットと値を示します。
表 9–11 LDAP_USE_ASYNC MTA オプションの設定
ビット |
値 |
LDAP の具体的な使用法 |
---|---|---|
0 |
1 |
LDAP_GROUP_URL1 (mgrpDeliverTo) URL |
1 |
2 |
LDAP_GROUP_URL2 (memberURL) URL |
2 |
4 |
LDAP_GROUP_DN (UniqueMember) DN |
3 |
8 |
auth_list、moderator_list、sasl_auth_list、および sasl_moderator_list の非定位置リストパラメータ URL |
4 |
16 |
cant_list、sasl_cant_list 非定位置リストパラメータ URL |
5 |
32 |
originator_reply 非定位置リストパラメータ URL |
6 |
64 |
deferred_list、direct_list、hold_list、nohold_list 非定位置リストパラメータ URL |
7 |
128 |
username_auth_list、username_moderator_list、username_cant_list 非定位置リストパラメータ URL |
8 |
256 |
エイリアスファイルリストの URL |
9 |
512 |
エイリアスデータベースリストの URL |
10 |
1024 |
LDAP_CANT_URL (mgrpDisallowedBroadcaster) 外部レベル URL |
11 |
2048 |
LDAP_CANT_URL 内部レベル URL |
12 |
4096 |
LDAP_AUTH_URL (mgrpAllowedBroadcaster) 外部レベル URL |
13 |
8192 |
LDAP_AUTH_URL 内部レベル URL |
14 |
16384 |
LDAP_MODERATOR_URL (mgrpModerator) URL |
LDAP_USE_ASYNC MTA オプションのデフォルトは 0 です。つまり、非同期 LDAP 検索はデフォルトでは無効です。