自動メッセージ削除は、imsched スケジューリングデーモンによってアクティブになります。デフォルトでは、imsched は毎日 23:00 に imexpire を呼び出し、メッセージは消去および消去されます。このスケジュールは、configutil パラメータの local.schedule.expire および store.cleanupage を設定することによってカスタマイズできます。表 20–10 を参照してください。
有効期限および消去は、大きなメッセージストアでは完了するまでに時間のかかることがあるので、これらのプロセスの実行頻度は実験して決定することをお勧めします。たとえば、有効期限および消去の 1 サイクルに 10 時間かかる場合、有効期限および消去のデフォルトスケジュールを 1 日に 1 回とするわけにはいきません。有効期限および消去をスケジュールするには、imexpire コマンドと自動タスクスケジューリングパラメータ (「4.6 自動タスクをスケジュールする」を参照) を使用します。次に例を示します。
configutil -o local.schedule.expire -v "0 1 * * 6 /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire -e" configutil -o local.schedule.mspurge -v "0 23 * * * /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire -c" |
この例では、メッセージが毎週日曜日の午前 1 時に有効期限切れになり、毎日午後 11 時に消去されます。消去のスケジュールを設定しなかった場合、imexpire は有効期限切れ後に消去を実行します。
表 20–10 有効期限および消去 configutil ログおよびスケジュールパラメータ
パラメータ |
説明 |
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imexpire を実行する間隔です。次に示す UNIX の crontab の書式を使用します。分 時 日付 月 曜日 値は空白文字またはタブ文字で区切られ、値の範囲は、分は 0 〜 59、時は 0 〜 23、日付は 1 〜 31、月は 1 〜 12、曜日は 0 〜 6 (0 = 日曜日) となります。各時間フィールドには、アスタリスク (すべての取りうる値)、コンマ区切りの値のリスト、またはハイフンで区切られた 2 つの値による範囲を使用することもできます。日は、「日」と「曜日」の両方で指定できることに注意してください。ただし、このような発生回数は非常に少ないので、通常、両方で指定することはありません。日と曜日の両方で指定した場合、その両方が必須条件になります。たとえば、17 日と火曜日を設定すると、両方の値が真であることが求められます。 imexpire に -e フラグおよび -c フラグを指定して、それぞれ有効期限切れのみ、および消去のみを実行することもできます。『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』の「imexpire」を参照してください。 実行間隔の例 1) imexpire を 12:30am、8:30am、4:30pm に実行する場合 30 0,8,16 * * * /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire 2) imexpire を平日の朝 3:15am に実行する場合 15 3 * * 1-5 /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire 3) imexpire を毎週月曜日だけ実行する場合0 0 * * 1 /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire デフォルト: 0 23 * * * /opt/SUNWmsgsr/sbin/imexpire 無効にするには、local.schedule.expire.enable を NO に設定します。 |
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purge で完全に削除するまでの、有効期限が切れた、または消去されたメッセージの存続期間 (時間数) です。 デフォルト: なし |
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ログのレベルを指定します。 1 = expire セッション全体の要約をログに記録します。 2 = 有効期限が切れたメールボックスごとに 1 メッセージをログに記録します。 3 = 有効期限が切れたメッセージごとに 1 メッセージをログに記録します。 デフォルト: 1 |
imexpire が完了すると、デフォルトのログファイルに要約が記録されます。有効期限をコマンド行から呼び出す場合は、-v (詳細) および -d (デバッグ) の各オプションを使用して、詳細ステータスまたはデバッグメッセージを stderr に記録するように imexpire に指示できます。imsched を使用して imexpire を呼び出す場合は、configutil パラメータの local.store.expire.loglevel を 1、2、または 3 に設定して各ログレベルを選択できます。Loglevel 1 はデフォルトで、有効期限セッション全体の要約が記録されます。Loglevel 2 では、有効期限切れのメールボックスごとに 1 つのメッセージが記録されます。Loglevel 3 では、有効期限切れのメッセージごとに 1 つのメッセージが記録されます。
msg-svr-base/config/ 内の expire_exclude_list ファイルで、1 行に 1 つずつユーザー ID を追加して、指定したユーザーを有効期限ルールから除外できます。または、ユーザーのメールボックスの下に、ダミーの排他的な有効期限ルールを設定します。