useconfig ユーティリティーを使用することで、HA 環境の複数のノード間で単一の設定を共有することができます。このユーティリティーは、既存の設定をアップグレードまたは更新するものではありません。
たとえば、一次ノードをアップグレードする場合は、Java Enterprise System インストーラからインストールを行なってから Messaging Server を設定します。そのあと、Java Enterprise System インストーラを使って Messaging Server パッケージをインストールする二次ノードにフェイルオーバーします。ただし、初期実行時設定プログラム (configure) をもう一度実行する必要はありません。代わりに、useconfig ユーティリティーを使用することができます。
このユーティリティーを使用するには、useconfig を実行して、以前の Messaging Server 設定を指定します。
msg-svr-base/sbin/useconfig install/configure_YYYYMMDDHHMMSS |
configure_YYYYMMDDHHMMSS は以前の構成設定ファイルです。
新しいノードでは、共有ディスク上の msg-svr-base/data/setup ディレクトリに configure_YYYYMMDDHHMMSS があります。
次の節、「3.5 Veritas Cluster Server エージェントのインストール」および 「3.4 Sun Cluster のインストール」には、useconfig ユーティリティーをいつ使用できるかが記載されています。