Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

有効期間ルールのガイドライン

この節では、store.expirerule ファイルルールのガイドラインを示します。


注 –

以前のリリースの Messaging Server では、有効期限ルールは、configutil パラメータの store.expirerule.attribute で設定できました (『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』「configutil Parameters」を参照)。このリリースでもこれは引き続き可能ですが、ヘッダーの制約を使用した有効期限ルール (特定の件名でメッセージの有効期限が切れるなど) はサポートされません。いずれの場合でも、store.expirerule を使用してすべての有効期限ルールを指定することをお勧めします。


表 20–8 imexpire 属性

属性 

説明 (属性値) 

action

有効期限ルールによって捕捉されたメッセージに対して実行するアクションを指定します。使用可能な値は次のとおりです。 

discard は、メッセージを破棄します。これがデフォルトです。

report アクションは、メールボックス名、UID 有効期間、および UID を標準出力に出力します。

archive は、Sun Compliance and Content Management System を使用してメッセージをアーカイブしたあと、メッセージを破棄します。

fileinto:folder アクションは、メッセージを特定のフォルダに保存します。共有フォルダプレフィックスを使用すると、ほかのユーザーが所有するフォルダにメッセージを保存できます。

exclusive

ルールが排他的であるかどうかを指定します。exclusive として指定すると、指定したメールボックスにこのルールのみが適用され、これ以外のルールはすべて無視されます。複数の排他的なルールが存在する場合、最後にロードされた排他的なルールが使用されます。たとえば、グローバルな排他的ルールおよびローカルな排他的ルールが指定された場合、ローカルルールが使用されます。グローバルな排他的ルールが複数存在する場合、configutil によって最後にリストされたグローバルルールが使用されます。(1/0)

folderpattern

このルールによって影響を受けるフォルダを指定します。形式は user/ で始まる必要があり、これはディレクトリ store_root/partition/*/ を表します。表 20–9 を参照してください。(POSIX 正規表現)

messagecount

フォルダ内の最大メッセージ数です。この数を超える新しいメッセージが配信されると、もっとも古いメッセージが消去されます。(整数) 

foldersize

新しいメッセージが配信されたときにもっとも古いメッセージが消去される前のフォルダの最大サイズです。(バイトを表す整数) 

messagedays

メッセージが消去されるまでの存続日数です。(整数) 

messagesize

消去のマークが付けられる前のメッセージの最大サイズです。(整数) 

messagesizedays

猶予期間。指定されたサイズを超えたメッセージをフォルダに残さなければならない日数です。(整数) 

messageheader.header

メッセージに削除のマークを付けるためのヘッダーフィールドと文字列を指定します。値は大文字と小文字が区別されず、正規表現は認識されません。例: Rule1.messageheader.Subject: Get Rich Now!

Expires ヘッダーや Expiry-Date ヘッダーについては、これらのヘッダーフィールドで指定された日付の値が messagedays 属性よりも古い場合、imexpire によってそのメッセージは削除されます。有効期限に関するヘッダーフィールドが複数指定された場合、もっとも古い有効期限が使用されます。(文字列)。

regexp

UNIX 正規表現をルール作成において有効にします。(1 または 0)。この属性を指定しないと、IMAP 表現が使用されます。 

savedays

メッセージがフォルダに保存されてから削除されるまでの日数です。 

seen

seen はメッセージのステータスフラグの 1 つであり、ユーザーがメッセージを開いたときにシステムによって設定されます。seen 属性が and に設定されている場合、メッセージが開封済みであり、かつ、ほかの条件が満たされていればルールは適用されます。seen 属性が or に設定されている場合、メッセージが開封済みであるか、または、もう 1 つの条件が満たされていればルールは適用されます。(and/or)。

sieve

メッセージ選択条件を指定する Sieve ルールです。例: Rule17.sieve: header :contains "Subject" "Vigara"

deleted

deleted はメッセージのステータスフラグの 1 つであり、ユーザーがメッセージを削除したときにシステムによって設定されます。属性 deletedand に設定されている場合、メッセージが削除済みであり、かつ、もう 1 つの条件が満たされていればルールは適用されます。deleted 属性が or に設定されている場合、メッセージが開封済みであるか、または、もう 1 つの条件が満たされていればルールは適用されます。(and/or)

action