Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

ローカライズされたメールボックス名

IMAP プロトコルでは、メールボックス名に modified UTF-7 形式のエンコーディングを使用するように規定されています。Messaging Server は、メールボックス名をローカライズできるように、外部インタフェース上のローカライズされた文字セットをサポートします。ただし、システムの内部ではローカライズされた名前が UTF-7 に変換されるため、クライアント上でローカライズされたメールボックス名を持つフォルダには、それに対応する UTF-7 形式のメールボックスファイル名が設定されます。(IMAP のエラーメッセージでは、ローカライズされた文字セットではなく、UTF-7 形式でメールボックス名が出力されます。)

一般に、メールボックス名を必要とするほとんどのメッセージストアユーティリティーでは、ローカライズされた文字セットによるメールボックス名が想定されていますが、異なる文字セットを使用できるようにするオプションフラグが用意されている場合もあります。これらのユーティリティーには、reconstructmboxutilimsbackupimsrestorehashdir などがあります。ただし、imexpire では、folderpattern 属性として指定するメールボックス名を UTF-7 形式にする必要があります。ローカライズされた名前を使用すると機能しません。

imexpire に使用する適切な folderpattern を取得するには、ローカライズされたメールボックス名を modified UTF-7 形式に変換する必要がある場合があります。この作業は、次のように mboxutil -E コマンドを使用して行います。

mboxutil で、ローカライズされたファイル名と modified UTF-7 形式のファイル名を表示する。

1 つ目の mboxutil では、ローカライズされたファイル名が表示されています。2 つ目の mboxutil では、modified UTF-7 形式のファイル名が表示されています。次のように、IMAP の list コマンドを使用することもできます。

IMAP の list コマンド