この付録では、インストールを計画するためのワークシートを示します。ワークシートには次のものがあります。
Directory Server を Java Enterprise System インストーラまたは以前のインストールによってインストールします。表 D–1 の Directory Server のインストールおよび設定パラメータに記入してください。これは『Communications Suite 配備計画ガイド』に示されているワークシートのレプリカです。Administraion Server と Messaging Server をインストールして設定するときは、これらのパラメータが必要になります。
表 D–1 Directory Server インストールパラメータ
パラメータ: |
説明: |
例: |
使用する場所: |
回答: |
---|---|---|---|---|
Directory インストールルート |
サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルを保管するための、専用のディレクトリサーバーマシン上のディレクトリです。 |
/var/mps/serverroot/ |
comm_dssetup.pl Perl スクリプト 「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」を参照してください。 | |
ホスト |
ホスト名は、IP ホスト名です。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (fiddle など) または完全修飾ホスト名が使用されます。完全修飾ホスト名は、ホスト名とドメイン名の 2 つの部分から構成されます。 |
fiddle.west.sesta.com |
管理サーバー設定 「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」を参照してください。 | |
LDAP ディレクトリのポート番号 |
LDAP ディレクトリサーバーのデフォルト値は 389 です。 |
389 |
管理サーバー設定と Messaging Server 設定 詳細については、「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」および 「1.3 Messaging Server の初期実行時設定を作成する」を参照してください。 | |
管理者 ID およびパスワード |
設定情報を担当する、または設定情報に責任を持つ管理者。 管理者のパスワード |
Admin PaSsWoRd |
管理サーバー設定 「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」を参照してください。 | |
ユーザーおよびグループツリーのサフィックス |
ユーザーとグループのデータが格納されるディレクトリツリーの最上部の LDAP エントリの識別名。 |
o=usergroup |
comm_dssetup.pl Perl スクリプト 「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」を参照してください。 | |
Directory Manager の DN およびパスワード |
UNIX のスーパーユーザーに相当する権限を持つディレクトリ管理者です。通常この管理者は、ユーザーとグループのデータに責任を持ちます。 Directory Manager のパスワードです。 |
cn=Directory Manager pAsSwOrD |
comm_dssetup.pl Perl スクリプトおよび Messaging Server の設定 詳細については、「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」および 「1.3 Messaging Server の初期実行時設定を作成する」を参照してください。 | |
管理ドメイン |
管理制御の対象範囲です。 |
System Lab |
管理サーバーの設定 「1.2 Messaging Server 設定用に Directory Server を準備する」を参照してください。 |
Directory Server 設定スクリプト (comm_dssetup.pl) を実行して Messaging Server の設定用に Directory Server を準備する場合は、表 D–2 にインストールパラメータを記入してください。これらのパラメータの中には、Messaging Server 初期実行時設定に必要なものがあります。
表 D–2 comm_dssetup.pl スクリプトパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
回答: |
---|---|---|---|
サーバールート |
サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルを保管するための、専用の Directory Server のインストールルートです。 |
/var/mps/serverroot/ | |
サーバーインスタンス |
ほとんどの機能を管理する LDAP Directory Server デーモンまたはサービスです。導入によっては、インスタンスをユーザーとグループの保守専用に取っておき、設定用に別のインスタンスを管理することがあります。 |
slapd-varrius | |
DC ルート |
二重ツリーの DIT プロビジョニングモデル (Sun LDAP Schema 1 または Sun ONE LDAP Schema.2 の互換モード) を持ちたい場合は、DC ツリーがローカル DNS 構造をミラー化し、システムが DC ツリーを、ユーザーデータおよびグループデータのエントリを含む組織ツリーへのインデックスとして使用します。 |
o=internet | |
ユーザーおよびグループベースのサフィックス |
ユーザーエントリおよびグループエントリのネームスペースを保持する、組織ツリー内の最上位エントリです。 |
o=usergroup | |
Directory Manager の DN およびパスワード |
組織ツリー内のユーザーデータおよびグループデータを管理する管理者です。Sun Java Enterprise System インストーラで指定した管理者と同じ管理者にする必要があります。 Directory Manager DN のパスワード |
cn=Directory Manager pAsSwOrD |
Messaging Server の初期実行時設定プログラムを実行するときは、表 D–3 にインストールパラメータを記入してください。いくつかの質問に対する回答には、「D.1 Directory Server インストール」のチェックリストも参考になります。
表 D–3 初期実行時設定のパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
回答: |
|
---|---|---|---|---|
設定およびデータディレクトリ |
Messaging Server 設定ファイルのすべてを含みます。 msg-svr-base/data ディレクトリは、このディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。 |
/var/mps/SUNmsgsr/ | ||
UNIX システムユーザー |
システムユーザーに特定の権限を指定することで、ユーザーが実行するプロセスに適切な許可を与えることができます。このシステムユーザーは、管理サーバーの初期実行時設定で指定したユーザーと同じにしないでください。 |
mailsrv | ||
UNIX システムグループ |
特定の UNIX ユーザーが属するグループ。このシステムグループは、管理サーバーの初期実行時設定で指定したグループと同じにしないでください。 |
| ||
Configuration Directory LDAP URL、Directory Manager、およびパスワード |
Configuration Directory Server、LDAP URL、バインド DN、およびパスワードです |
cn=Directory Manager PaSsWoRd | ||
User/Group Directory LDAP URL、Directory Manager、およびパスワード |
User/Group Directory Server、LDAP URL、バインド DN、およびパスワードです。 ユーザーおよびグループディレクトリは設定ディレクトリとは別のものにすることをお勧めします。 |
cn=Directory Manager PaSsWoRd | ||
ポストマスターの電子メールアドレス |
ポストマスターのメールを監視する管理者の電子メールアドレスです。アドレスはメールボックスと関連付けられているため、完全修飾アドレスにする必要があります。 |
pma@siroe.com | ||
管理者アカウントのパスワード |
サービス管理者、ユーザーおよびグループの管理者、エンドユーザー管理権限、および PAB 管理者と SSL パスワードに使用するパスワードです。 |
paSSwoRD | ||
デフォルトの電子メールドメイン |
ドメインが指定されていない場合に使用される、電子メールのデフォルトです。 |
siroe.com | ||
デフォルトの電子メールドメインの組織名 |
組織が属していて、組織ツリーの構築に使用される組織名です。 |
たとえば、組織名が Engineering の場合、siroe.com (デフォルトの電子メールドメイン) のすべてのユーザーは、LDAP DN o=Engineering, o=usergroup の下に置かれます。 ユーザーおよびグループディレクトリサフィックスは、comm_dssetup.pl で指定されています。 |