Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

22.3.1 通知メッセージ

メッセージストア内で発生するさまざまな種類のイベントに対して通知メッセージを生成できます。たとえば、ユーザーがログインしたら、Login メッセージを生成して Message Queue ブローカに配信できます。

configutil パラメータは、生成する各メッセージの種類を指定します。各種の configutil パラメータを設定することによって、どのイベントでメッセージを生成するかを決定します。configutil パラメータは、1 つ以上の JMQ 通知プラグインライブラリによって参照されます。

送信先の種類が "topic" または "queue" のどちらに設定されているかに応じて、すべてのメッセージがトピックまたはキューに配信されます。Message Queue 送信先を設定する方法については、「JMQ 通知プラグインを設定する」を参照してください。

各メッセージは、次のメッセージヘッダーで識別されます。

MQ_MESSAGE_TYPE_HEADER_PROPERTY

JMQ 通知プラグインは、次の表に示すメッセージをサポートしています。

これらのメッセージを有効にする configutil パラメータのリストについては、「22.3.4 configutil パラメータのデフォルト値」を参照してください。

表 22–1 JMQ 通知メッセージ

通知メッセージ 

説明 

DeleteMsg

「削除済み」としてマークされたメッセージがメールボックスから削除されました。これは IMAP の破棄と同等です。 

Login

ユーザーが IMAP、HTTP、または POP からログインしました。このメッセージは、configutil のパラメータ local.store.notifyplugin.*.LogUser.enable で有効になります。

Logout

ユーザーが IMAP、HTTP、または POP からログアウトしました。このメッセージは、configutil のパラメータ local.store.notifyplugin.*.LogUser.enable で有効になります。

MsgFlags

メッセージ上のメッセージフラグが変更されました。古いフラグと新しいフラグがこのメッセージに含まれます。 

NewMsg

新しいメッセージがユーザーのメールボックスに受信されました。メッセージヘッダーや本文が含まれている可能性があります。 

OverQuota

ユーザーのメールボックスがいずれかの制限容量 (diskquota、msgquota) を超えたために操作が失敗しました。制限容量が変更されるか、またはユーザーのメールボックスが制限容量未満になるまで、MTA チャネルはメッセージを保持します。MTA に保持されている間にメッセージの期限が切れると、そのメッセージは破棄されます。 

PurgeMsg

メッセージが期限切れになったために、サーバープロセス imexpire によってメールボックスから破棄されました。DeleteMsg がクライアント側の破棄であるのに対して、これはサーバー側の破棄です。これは本来の意味の削除ではありません。 

ReadMsg

メールボックス内のメッセージが読み取られました。IMAP プロトコルでは、メッセージが「開封済み」としてマークされました。 

TrashMsg

IMAP または HTTP によってメッセージに削除のマークが付けられました。メールクライアントの設定によっては、フォルダ内のメッセージが引き続きユーザーに表示される可能性があります。これらのメッセージは、破棄が実行された時点でフォルダから削除されます。 

UnderQuota

制限容量が OverQuota 状態から正常に戻りました。 

UpdateMsg

IMAP 操作によってメッセージがメールボックスに追加されました。たとえば、ユーザーが電子メールメッセージをメールボックスにコピーしました。メッセージヘッダーや本文が含まれている可能性があります。