Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

Procedure制限容量の通知を設定する

制限容量の通知とは、制限容量に近づいたときにユーザーに警告メッセージを送信する処理のことです。この機能を使用するには、3 つの手順が必要です。

  1. 制限容量の通知を有効にします。

    コマンド行で次のコマンドを実行します。

    configutil -o store.quotanotification -v [ yes | no ]

    メッセージに何も設定されなかった場合、ユーザーには制限容量の警告メッセージは送信されません。

  2. 制限容量の警告メッセージを定義します。

    この警告メッセージは、ディスク制限容量に近づいたユーザーに送信されるメッセージです。コマンド行で制限容量の警告メッセージを定義する場合は、次のようになります。

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ’message

    メッセージは RFC 822 形式でなければなりません。メッセージには少なくとも件名行を含むヘッダーがあり、$$、メッセージ本文がそのあとに続いている必要があります。$ は、新しい行を表します。使用しているシェルによっては、$ の前に \ を追加して、$ が持つ特殊な意味をエスケープする必要があることもあります (ほとんどの場合、$ はシェルのエスケープ文字。)例:

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ”Subject: WARNING: User quota exceeded$$User quota threshold exceeded - reduce space used.’

    さらに、次の変数がサポートされます。

    [ID] - ユーザー ID

    [DISKUSAGE] - ディスク使用量

    [NUMMSG] - メッセージの数

    [PERCENT] - store.quotawarn パーセンテージ

    [QUOTA] - mailquota 属性

    [MSGQUOTA] - mailmsgquota 属性

    次にこれらの変数の使用例を示します。

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ”Subject: Overquota Warning$$[ID],$$Your mailbox size has exceeded [PERCENT] of its alloted quota.$Disk Usage: [DISKUSAGE]$Number of Messages: [NUMMSG]$Mailquota: [QUOTA]$Message Quota: [MSGQUOTA]$$-Postmaster’

  3. 警告メッセージの送信頻度を指定する場合は、次のようになります。

    次のパラメータを設定します。

    configutil -o store.quotaexceededmsginterval -v number

    この number は日数を示しています。たとえば、3 が入っていれば 3 日ごとにメッセージが送信されます。

  4. 制限容量のしきい値を指定します。

    制限容量のしきい値は、クライアントに警告が送信されるときの、制限容量を超えたパーセンテージです。ユーザーのディスク使用量が指定したしきい値を超えたら、サーバーからユーザーに警告メッセージが送信されます。


    注 –

    local.store.quotaoverdraft=on の場合、store.quotawarn で設定されたしきい値に関係なく、ユーザーのディスク使用量が制限容量の 100% を超えるまで電子メール通知はトリガーされません。


    クライアントが IMAP ALERT 機能をサポートしている IMAP ユーザーの場合は、ユーザーがメールボックスを選択するたびに画面にメッセージが表示され、メッセージは IMAP ログにも書き込まれます。

    コマンド行で制限容量のしきい値を指定する場合は、次のようになります。

    configutil -o store.quotawarn -v number

    この number は許可された制限容量のパーセンテージを示しています。