この節に示す例では、ユーザー joe に対して次の制限容量を設定します。
デフォルトのメールボックス保存制限容量は 40M
デフォルトのメールボックスメッセージ制限容量は 5000
アーカイブフォルダの保存制限容量は 100M
テキストメッセージタイプの保存制限容量は 10M
テキストメッセージタイプのメッセージ制限容量は 2000
ボイスメッセージタイプの保存制限容量は 10M
ボイスメッセージタイプのメッセージ制限容量は 200
この制限容量を設定したルートは、ほかのすべてのフォルダおよびメッセージタイプの合計 (60M) より大きい保存容量 (100M) をアーカイブフォルダに許可します。また、アーカイブフォルダに対するメッセージ制限容量は設定されていません。この例では、アーカイブに関しては保存容量の制限のみが問題になります。
メッセージタイプには、保存容量とメッセージ数の両方の制限が設定されます。
メッセージタイプの制限容量は、メッセージがアーカイブフォルダ、またはほかのフォルダのどちらに保存されるかに関係なく、該当するタイプのメッセージすべての合計に対して適用されます。
デフォルトのメールボックス制限容量は、メッセージタイプがテキストでもボイスでもなく、アーカイブフォルダに保存されないすべてのメッセージに対して適用されます。つまり、メッセージタイプの制限容量とアーカイブの制限容量は、デフォルトのメールボックス制限容量の一部として数えられません。
この例の制限容量を設定したルートを設定するには、次の手順を実行します。
store.messagetype.x.quotaroot パラメータを次のように設定します。
store.messagetype.1.quotaroot = text store.messagetype.2.quotaroot = voice |
ユーザー joe に対する mailQuota 属性を次のように設定します。
mailQuota: 20M;#text%10M;#voice%10M;Archive%100M |
ユーザー joe に対する mailMsgQuota 属性を次のように設定します。
mailMsgQuota: 5000;#text%2000;#voice%200 |
getquotaroot IMAP コマンドを実行すると、ユーザー joe のメールボックスに関するすべての制限容量を設定したルートが、実行結果の IMAP セッションに次のように表示されます。
1 getquotaroot INBOX * QUOTAROOT INBOX user/joe user/joe/#text user/joe/#voice * QUOTA user/joe (STORAGE 12340 20480 MESSAGE 148 5000) * QUOTA user/joe/#text (STORAGE 1966 10240 MESSAGE 92 2000) * QUOTA user/joe/#voice (STORAGE 7050 10240 MESSAGE 24 200) 2 getquotaroot Archive * QUOTAROOT user/joe/Archive user/joe/#text user/joe/#voice * QUOTA user/joe/Archive (STORAGE 35424 102400) * QUOTA user/joe/#text (STORAGE 1966 10240 MESSAGE 92 2000) * QUOTA user/joe/#voice (STORAGE 7050 10240 MESSAGE 24 200) |