メッセージタイプの store.messagetype.x.flagname パラメータを設定すると、そのメッセージタイプを識別する一意のフラグが作成されます。エンドユーザーはこのフラグを変更できません。
Messaging Server は、このメッセージタイプフラグをユーザーフラグとして IMAP クライアントに提示します。メッセージタイプをユーザーフラグに対応付けることにより、メールクライアントは簡単な IMAP コマンドを使用して、メッセージをメッセージタイプ別に操作できるようになります。
たとえば、次の操作を実行できます。
IMAP FETCH FLAGS コマンドを使用して、メッセージタイプフラグ名をユーザー定義フラグとしてクライアントに表示します。
IMAP FETCH FLAGS コマンドの使用例については、次に示す例 20–1 を参照してください。
メッセージタイプフラグを IMAP SEARCH コマンド内のキーワードとして使用します。
IMAP SEARCH コマンドの使用例については、次に示す例 20–1 を参照してください。
メッセージタイプユーザーフラグは読み取り専用です。IMAP コマンドを使用して変更することはできません。
次に示す例では、メッセージタイプの configutil パラメータが次の値で設定されていることを想定します。
store.messagetype.enable = yes store.messagetype.1 = text/plain store.messagetype.1.flagname = text store.messagetype.1.quotaroot = text store.messagetype.2 = multipart/voice-message store.messagetype.2.flagname = voice_message store.messagetype.2.quotaroot = voice |
次の IMAP セッションでは、現在選択されているメールボックスに対応するメッセージを取得しています。
2 fetch 1:2 (flags rfc822) * 1 FETCH (FLAGS (\Seen text) RFC822 {164} Date: Wed, 8 July 2006 03:39:57 -0700 (PDT) From: bob.smith@siroe.com To: john.doe@siroe.com Subject: Hello Content-Type: TEXT/plain; charset=us-ascii * 2 FETCH (FLAGS (\Seen voice_message) RFC822 {164} Date: Wed, 8 July 2006 04:17:22 -0700 (PDT) From: sally.lee@siroe.com To: john.doe@siroe.com Subject: Our Meeting Content-Type: MULTIPART/voice-message; ver=2.0 2 OK COMPLETED |
前の例では、1 つのテキストメッセージと 1 つのボイスメールの計 2 つのメッセージが取得されています。
メッセージタイプフラグは、store.messagetype.*.flagname パラメータで設定された形式で表示されます。
メッセージタイプは、Content-Type ヘッダーフィールドによって識別されます。メッセージタイプ名は、受信メッセージ内で受信されたときに表示されます。メッセージタイプ名には、大文字と小文字が混在し、charset=us-ascii などのメッセージタイプ引数が含まれています。
次の IMAP セッションでは、現在選択されているメールボックスに対応するボイスメッセージを検索しています。
3 search keyword voice_message * SEARCH 2 4 6 3 OK COMPLETED |
前の例では、2、4、および 6 がボイスメッセージです。検索に使用されたキーワードは、store.messagetype.2.flagname パラメータの値である voice_message です。