Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

A.3.6 SNMP v3 コンテキスト名による複数インスタンスの識別

「A.3.3 スタンドアロン SNMP エージェントとしての実行」の説明に従ってスタンドアロンモードで Messaging Server の SNMP サポートを使用することによるマイナス面は特にありませんが、サイトによっては、同じシステム上で同時に実行されている複数の Messaging Server インスタンスを監視する機能を維持しながら、従来のサブエージェントモードを使用するのが望ましい場合があることがわかっています。たとえば、ライセンスモデルによってポーリングできる IP アドレスの数が制限される SNMP 監視システムの場合などです。この目的を達成するには、local.snmp.standalone を 0 に設定したままで Messaging Server の SNMP サブエージェントを実行し続けます。また、local.snmp.enablecontextname オプションに 0 以外の値を指定することにより、異なる SNMP v3 コンテキスト名を使用するように Messaging Server の各インスタンスを設定します。service.defaultdomain の値とは異なるコンテキスト名を使用する必要がある場合は、その名前を local.snmp.contextname オプションに設定します。Messaging Server の SNMP サブエージェントの各インスタンスは、再起動後、適切なコンテキスト名を含む SNMP v3 クエリーによって監視できます。同じシステム上で実行されている 2 つの Messaging Server インスタンスの MIB はそのインスタンスの SNMP v3 コンテキスト名によって識別されるため、MIB のオブジェクト識別子 (OID) の競合は発生しません。