Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

A.3.5 高可用性フェイルオーバー用のスタンドアロンエージェントの使用

Messaging Server の SNMP 監視が必要な高可用性フェイルオーバー設定では、「A.3.3 スタンドアロン SNMP エージェントとしての実行」の説明に従って、Messaging Server の SNMP サブエージェントをスタンドアロンエージェントとして実行することをお勧めします。サブエージェントをスタンドアロンモードで実行する場合は、Messaging Server の各 HA インスタンスの local.snmp.listenaddr オプションをそのインスタンスのフェイルオーバー IP アドレスの値に設定するようにしてください。管理を簡単にするため、各インスタンスは同じ UDP ポートを使用するべきですが、各物理クラスタホスト上で実行されている snmpd デーモンが使用するポートとは異なるポートを使用するようにしてください。通常、これらのデーモンは UDP ポート 161 を使用するので、local.snmp.port オプションを使用して明示的に異なるポート番号を指定してください。

ここで推奨する方法に従って Messaging Server の SNMP サポートを設定すると、Messaging Server の各インスタンスがどの物理クラスタホスト上で実行されているかに関係なく、監視ステーションは各インスタンスのフェイルオーバー IP アドレスまたはホスト名によってインスタンスを監視できます。さらに、Messaging Server のスタンドアロン SNMP エージェントは、それぞれがそのインスタンス固有のフェイルオーバー IP アドレスによって識別される固有の仮想 Ethernet インタフェースでのみ待機するため、互いに競合しないことが保証されます。これらの仮想 Ethernet インタフェースは、HA フェイルオーバーフレームワークによって自動的に作成されます。UDP ポートが注意深く選択されているため、エージェントはクラスタ内のシステム上で実行されている snmpd デーモンと競合しません。