Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

A.3.3 スタンドアロン SNMP エージェントとしての実行

スタンドアロン SNMP エージェントとして実行されるように Messaging Server の SNMP サブエージェントを設定する場合は、最初にエージェントが SNMP 要求を待機する Ethernet インタフェースと UDP ポートを決定する必要があります。デフォルトでは、UDP ポート 161 を使用し、利用可能なすべての Ethernet インタフェースで待機します。ほとんどの場合、プラットフォームの SNMP マスターエージェントである snmpd を妨害しないようにポート番号を変更する必要があります。HA フェイルオーバーなど、状況によっては、Ethernet インタフェースも、利用可能なすべてのインタフェース (INADDR_ANY) から IP アドレスで識別される特定のインタフェースに変更する必要があります。Ethernet インタフェースと UDP ポートという 2 つの概念は、local.snmp.listenaddr オプションと local.snmp.port オプションによって制御されます。

Ethernet インタフェースと UPD ポートを選択したら、local.snmp.standalone オプションの値を 1 に設定し、サブエージェントを再起動するようにしてください。再起動後のサブエージェントは、snmpd やほかのサブエージェントとは独立した SNMP エージェントとして動作します。

たとえば、IP アドレスが 10.53.1.37 である Ethernet インタフェースの UDP ポート 9161 で待機するスタンドアロンエージェントとして実行するには、次に示すコマンドを発行します。

スタンドアロンエージェントとして実行するための設定:


% configutil -o local.snmp.port -v 9161
% configutil -o local.snmp.listenaddr -v 10.53.1.37
% configutil -o local.snmp.standalone -v 1
% stop-msg snmp
% start-msg snmp
% snmpwalk -v 1 -c public 10.53.1.37:9161 .
SNMPv2-SMI::mib-2.27.1.1.2.1 = STRING: "/opt/SUNWmsgsr MTA on mail.siroe.com"
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