Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド

9.5 同じセマンティクスによる複数の異なる LDAP 属性の処理

MTA は、同じセマンティクスで複数の異なる LDAP 属性を処理できるようになりました。これは、これまでもサポートされてきた、同じ属性で複数の値を処理することとは違うことに注意してください。属性のセマンティクスに応じて処理する属性を受け取ります。可能なオプションには次のものがあります。

  1. 複数の異なる属性は無意味であり、ユーザーのエントリは無効になります。Mail Server バージョン 6.2 以降では、特に指定しないかぎり、この処理がすべての属性のデフォルトになりました。

  2. 複数の異なる属性を指定した場合、無作為に 1 つが選択され使用されます。バージョン 6.2 でのみ、LDAP_AUTOREPLY_SUBJECTLDAP_AUTOREPLY_TEXT、および LDAP_AUTOREPLY_TEXT_INT のすべてで、この処理を受け取ります。6.3 以降では、「17.4 不在返信メッセージの自動返信の属性」で説明する処理を受け取ります。6.3 では、LDAP_SPARE_3 属性および LDAP_PERSONAL_NAME 属性がこのカテゴリに追加されました。 6.2 より前では、この方法ですべての属性が処理されてきたことに留意してください。

  3. 複数の異なる属性には意味があり、それらすべてが有効でなければなりません。この処理は、現在のところ LDAP_CAPTURE LDAP_ALIAS_ADDRESSESLDAP_EQUIVALENCE_ADDRESSES、および LDAP_DETOURHOST_OPTIN で有効です。LDAP_DETOURHOST_OPTIN 属性は、バージョン 6.3 で最初に追加されました。