Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

はじめに

本書では、Sun JavaTM System Calendar Server 6.3 バージョンの管理方法について説明します。Calendar Server は、企業およびサービスプロバイダ向けの一元化されたカレンダ機能およびスケジュール機能を提供するスケーラブルな Web ベースソリューションです。Calendar Server は、個人的なカレンダ機能だけでなく、グループとリソースのスケジュール機能もサポートしています。

この章では、次の項目を説明します。

対象読者

このマニュアルは、Calendar Server の管理と設定を行う Calendar Server 管理者およびサポートスペシャリストを対象としています。

このマニュアルをお読みになる前に

Calendar Server のインストールと管理を開始する前に、次の概念について習熟する必要があります。

内容の紹介

パートのタイトル 

説明 

 

パート I「Calendar Server 6.3 ソフトウェアの概要」

コンポーネント、アーキテクチャー、インタフェース、プロトコルなど、Calendar Server の概要について説明します。 

 

パート II「Calendar Server バージョン 6.3 ソフトウェアのインストール後の設定」

csconfigurator.sh プログラムを実行するための手順、および csmigcsvdmigcsmigratecommdirmig などのインストール後のデータベース移行ユーティリティーの使用方法について説明します。


注 –

Directory Preparation Tool (comm_dssetup.pl) に関する章は、『Sun Java System Communications Suite Installation and Configuration Guide』に移動されました。


 

パート III「Calendar Server の設定のカスタマイズ」

Calendar Server のさまざまな面のカスタマイズ手順について説明します。また、CLD プラグインの設定、高可用性環境の設定、SSL の設定と管理、Access Manager 認証または Managing Server (トラストサークス) を使用したシングルサインオンの設定、csstored の設定によるバックアップの自動作成、複数ドメインを使用する Calendar Server の設定についても説明します。

 

パート IV「Calendar Server 6.3 の管理」

サービスの開始および停止などの一般的な Calendar Server のタスクについて説明します。また、複数ドメイン環境でのドメインの作成、変更、削除、およびリスト表示、ユーザーおよびリソース LDAP エントリの管理、アクセス制御も含むカレンダの管理、Calendar Server データベースおよびデータの管理と保守、Calendar Server データのバックアップ作成と復元、Delete Log データベース (ics50deletelog.db) の管理についても説明します。

 

パート V「付録」

ここでは、Calendar Server の設定スクリプト、csconfiguator.sh の実行に必要となる情報を収集するためのワークシートが含まれます。最後の 2 つの付録には、Calendar Server のコマンド行ユーティリティーと ics.conf のパラメータへの参照も含まれます。

Calendar Server バージョン 6.3 の関連マニュアル

次の Calendar Server のマニュアル (PDF 形式および HTML 形式のオンラインファイル) を利用できます。

このほかに、グラフィカルユーザーインタフェース、Communications Express、および Delegated Administration Console からでもオンラインヘルプを利用できます。

Calendar Server バージョン 6.3 関連のサードパーティーの Web サイトリファレンス

このマニュアルには、追加の関連情報を提供するために、サードパーティーの URL も記載されています。


注 –

このマニュアルで説明する Sun 以外の Web サイトの利用については、Sun は責任を負いません。こうしたサイトやリソース上の、またはこれらを通じて利用可能な、コンテンツ、広告、製品、その他の素材について、Sun は推奨しているわけではなく、Sun はいかなる責任も負いません。こうしたサイトやリソース上で、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生した (あるいは発生したと主張される) 実際の (あるいは主張される) 損害や損失についても、Sun は一切の責任を負いません。


マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun のサービス 

URL 

内容 

マニュアル 

http://jp.sun.com/documentation/

PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 

サポートおよびトレーニング 

http://jp.sun.com/supportraining/

技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 

表記上の規則

次の表に、このマニュアルで使用される表記上の変更点を示します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用して、すべてのファイルを表示します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します 

machine_name% su

Password:

aabbcc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

AaBbCc123

参照する書名、新しい単語、または、強調する単語を示します。 

『ユーザーズガイド』の第 6 章を参照してください。 

パッチの分析を実行してください。

このファイルは保存しないでください。

(オンライン表示の場合、強調する語が太字で表示される場合があります。) 

コマンド例で使用されるシェルプロンプト

次の表は、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルのデフォルトシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを示しています。

表 P–2 シェルプロンプト

シェル 

プロンプト 

C シェルプロンプト 

machine_name%

C シェルのスーパーユーザープロンプト 

machine_name#

Bourne シェルおよび Korn シェルのプロンプト 

$

Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザープロンプト 

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