Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

パート V 付録

ここには、管理ガイドの付録が記載されています。

付録 A ディレクトリ設定のワークシート

このワークシートは、comm_dssetup.pl を実行するときに求められる情報の収集に役立ちます。1 列目に、サイレントモードのオプション、そのあとに必要な情報を示します。2 列目には、対話型モードでの同じオプションとデフォルトの回答を示します。

右の列に、回答を記入するための下線があります。この回答は、サイレントモードと対話型モードの両方に適用されます。サイレントモードでは、回答をオプションのあとに付ける値として使用します。対話型モードでは、プロンプトの位置に値を入力します。

comm_dssetup.pl の実行例と実行方法の説明については、『Sun Java System Communications Suite 5 Installation and Configuration Guide』を参照してください。

表 A–1 Directory Server セットアップスクリプト (comm_dssetup.pl) のワークシート

サイレントモードのオプション 

対話型ダイアログとデフォルト値 

-i yes | no

新しい Directory Server インデックスを追加します (yes または no)。 

デフォルト: yes 

実際の値:  

-R yes | no

再インデックスをすぐに行います (yes または no)。 

デフォルト: yes 

実際の値:  

-c Directory Server Root

Directory Server のルートパス名。 

デフォルト: /var/opt/Sun/dsins

実際の値:  

-d Directory Server Instance

Directory Server インスタンスのサブディレクトリ。 

デフォルト: なし 

実際の値:  

-r DC Root Suffix

DC ツリーのルートサフィックス。 

デフォルト: o=internet

実際の値:  

-u User and Group Base Suffix

ユーザーおよびグループのルートサフィックス。 

デフォルト: o=usergroup

実際の値:  

-s yes | no

スキーマ更新 (yes または no)。 

デフォルト: yes 

実際の値:  

-D Directory Manager DN

Directory Manager の識別名 (DN)。 

デフォルト: "cn=Directory Manager"

実際の値:  

-w Directory Manager DN Password

Directory Manager の DN パスワード。 

デフォルト: なし 

実際の値:  

-b yes | no

このディレクトリを使用して、設定とユーザーデータの両方 (yes) または設定データだけ (no) を格納します。 

デフォルト: yes 

実際の値:  

-t 1|1.5|2

スキーマのバージョン。 

  • オプション 1: Schema バージョン 1

  • オプション 1.5: Schema バージョン 2 の互換モード

  • オプション 2: Schema バージョン 2 ネイティブモード

    デフォルト: 1

    実際の値:

-m yes|no

ディレクトリサーバーを変更するかどうかを指定します。 

デフォルト: yes 

no はスクリプトを出力しますが実行しません。 

-S PathtoSchemaFile

スキーマファイルが格納されているディレクトリへのパス。 

デフォルト: ./schema

実際の値:  

付録 B Calendar Server 設定ワークシート

この付録では、第 2 章「Calendar Server 6.3 ソフトウェアの初期実行時設定プログラム (csconfigurator.sh)」で説明している Calendar Server 設定プログラムの実行に必要な情報を記録しておくのに役立つ次のワークシートを示します。

B.1 管理、ユーザー設定、および認証画面のワークシート

表 B–1 管理、ユーザー設定、および認証画面のワークシート

オプション 

説明 

LDAP サーバーのホスト名 

ユーザー認証に使用する LDAP ディレクトリサーバーのホスト名。 

デフォルト: 現在のホスト 

実際の値:  

LDAP サーバーのポート 

LDAP サーバーが待機するポート番号。 

デフォルト: 389。 

実際の値:  

ベース DN 

検索の開始点として使用する LDAP ディレクトリ内のエントリ。 

デフォルト: o=host.com

実際の値:  

Directory Manager DN 

ディレクトリサーバースキーマに変更を加えることができるユーザーの名前。 

デフォルト: cn=Directory Manager

実際の値:  

ディレクトリマネージャーパスワード 

Directory Manager DN のパスワード。 

デフォルト: なし 

実際の値:  

管理者ユーザー ID 

Calendar Server 管理者のユーザー ID。上記 LDAP ディレクトリサーバーに登録されているユーザーである必要があります。 

デフォルト: calmaster

実際の値:  

管理者パスワード 

Calendar Server 管理者のパスワード。 

デフォルト: なし 

実際の値:  

B.2 電子メールと電子メールアラームのワークシート

表 B–2 電子メールと電子メールアラームのワークシート

オプション 

説明 

電子メールアラーム 

サーバーに問題が生じたときに Calendar Server が Calendar Server 管理者に電子メールのアラームメッセージを送信するかどうかを指定します。 

デフォルト: 対応済み 

実際の値:  

管理者の電子メールアドレス 

電子メールのアラームメッセージを受信する Calendar Server 管理者の電子メールアドレス。 

デフォルト: ありません。 

実際の値:  

SMTP ホスト名 

電子メールアラームメッセージが送信される SMTP サーバーのホスト名。 

デフォルト: 現在のホスト。 

実際の値:  

B.3 ランタイム設定のワークシート

表 B–3 ランタイム設定のワークシート

オプション 

説明 

サービスポート 

Web (HTTP) アクセスができるようにするために Calendar Server が待機しているポートの番号。 

デフォルト: 80。 

実際の値:  

最大セッション 

Calendar Server セッションの最大数。 

デフォルト: 5000。 

実際の値:  

最大スレッド 

Calendar Server スレッドの最大数。 

デフォルト: 20。 

実際の値:  

サーバープロセスの数 

Calendar Server プロセスの最大数。 

デフォルト: Calendar Server をインストールしたサーバーの CPU 数。 

実際の値:  

ランタイムユーザー ID 

Calendar Server を実行する UNIX ユーザー名。 

デフォルト: icsuser

実際の値:  

ランタイムグループ ID 

Calendar Server を実行する UNIX グループ。 

デフォルト: icsgroup

実際の値:  

Calendar Server の起動 

インストールが成功したら起動します。 

デフォルト: 選択済み。 

実際の値:  

システムの起動時に起動します。 

デフォルト: 選択済み。 

実際の値:  

B.4 データベース、ログ、および一時ファイルのディレクトリのワークシート

表 B–4 データベース、ログ、および一時ファイルのディレクトリのワークシート

オプション 

説明 

データベースディレクトリ 

Calendar Server でカレンダデータベースファイルを作成し、格納するディレクトリ。 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/csdb

実際の値:  

ログディレクトリ 

Calendar Server がログファイルを書き込むディレクトリ。 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/logs

実際の値:  

一時ファイルディレクトリ 

Calendar Server が一時ファイルを書き込むディレクトリ。 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/tmp

実際の値:  

付録 C Calendar Server 設定ワークシート

C.1 Calendar Server 設定ワークシート

次の表は、Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh) の実行時に設定する値を示しています。

表 C–1 Calendar Server 設定ワークシート

コンポーネント 

説明とコメント 

LDAP サーバーのホスト名 

次に例を示します。ldaphost.sesta.com

実際の値:  

LDAP サーバーのポート 

LDAP サーバーが待機するポート番号。 

デフォルト: 389。 

実際の値:  

Directory Manager DN 

ディレクトリサーバースキーマに変更を加えることができるユーザーの名前。 

デフォルト: cn=Directory Manager

実際の値:  

ディレクトリマネージャーパスワード 

Directory Manager DN のパスワード。 

デフォルト: なし 

実際の値:  

管理者ユーザー ID 

Calendar Server 管理者のユーザー ID。上記 LDAP ディレクトリサーバーに登録されているユーザーである必要があります。 

デフォルト: calmaster

実際の値:  

管理者パスワード 

Calendar Server 管理者のパスワード 

デフォルト: なし 

実際の値:  

電子メールアラーム 

サーバーに問題が生じたときに Calendar Server が Calendar Server 管理者に電子メールのアラームメッセージを送信するかどうかを指定します。 

デフォルト: 対応済み 

実際の値:  

管理者の電子メールアドレス 

電子メールのアラームメッセージを受信する Calendar Server 管理者の電子メールアドレス。 

デフォルト: ありません。 

実際の値:  

SMTP ホスト名 

電子メールアラームメッセージが送信される SMTP サーバーのホスト名。 

デフォルト: 現在のホスト。 

実際の値:  

サービスポート 

Web (HTTP) アクセスができるようにするために Calendar Server が待機しているポートの番号。 

デフォルト: 80。 

実際の値:  

最大セッション 

Calendar Server セッションの最大数。 

デフォルト: 5000。 

実際の値:  

最大スレッド 

Calendar Server スレッドの最大数。 

デフォルト: 20。 

実際の値:  

サーバープロセスの数 

Calendar Server プロセスの最大数。 

デフォルト: Calendar Server をインストールしたサーバーの CPU 数。 

実際の値:  

ランタイムユーザー ID 

デフォルト値 : icsuser

HA 設定では、クラスタ内のすべてのノードで /etc/passwd のあとに追加します。

実際の値:  

ランタイムグループ ID 

デフォルト値 : icsgroup

HA 設定では、クラスタ内のすべてのノードで /etc/group のあとに追加します。

実際の値:  

Calendar Server の起動 

インストールが成功したら起動します。 

デフォルト: チェックマークあり。 

実際の値: HA 設定では、このオプションにチェックマークを付けません

システムの起動時に起動します。 

デフォルト: チェックマークあり。 

実際の値: HA 設定では、このオプションにチェックマークを付けません

データベースディレクトリ 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/csdb

次に例を示します。/global/cal/var/opt/SUNWics5/csdb

実際の値:  

ログディレクトリ 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/logs

次に例を示します。/global/cal/var/opt/SUNWics5/logs

実際の値:  

一時ファイルディレクトリ 

デフォルト: /var/opt/SUNWics5/tmp

次に例を示します。/global/cal/var/opt/SUNWics5/tmp

実際の値:  

付録 D Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス

「D.3 csattribute」

「D.10 csexport

「D.17 csschedule

「D.4 csbackup

「D.11 csimport

「D.18 csstats

「D.5 cscal

「D.12 csplugin」

「D.19 csuser

「D.6 csclean

「D.13 cspurge

「D.20 start-cal

「D.7 cscomponents

「D.14 csrename

「D.21 stop-cal

「D.8 csdb

「D.15 csresource

 

「D.9 csdomain

「D.16 csrestore

 

各ユーティリティーの簡単な説明については、「D.2 コマンド行ユーティリティーの簡単な説明」を参照してください。

Calendar Server には、Access Manager にバンドルされている Delegated Administrator に含まれていないコマンド行ユーティリティーが用意されています。

これらの Calendar Server ユーティリティーはバッチ、シェル、および Perl などのスクリプトプログラムから実行できます。ユーティリティーの一部 (csusercsresource csdomain) は Delegated Administrator ユーティリティーに取って代わられましたが、その他は Schema バージョン 2 環境でも使用されています。Schema バージョン 1 の場合は、Delegated Administrator を使用せず、csusercsresource 、および csdomain の使用を継続する必要があります。

これらのユーティリティーは、必要に応じて ics.conf 設定ファイルに記録されているデフォルト値を使用します。

コマンド行ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。 cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin

すべてのユーティリティーは、必ず sbin ディレクトリから起動してください。ただし、例外として start-cal および stop-cal は、フルパスを指定すればどのディレクトリからでも実行できます。


注 –

これらの管理ツールによるエラーメッセージは、csdb ディレクトリの admin.log ファイルに書き込まれます。


この章では、次の内容について説明します。

D.1 コマンド行ユーティリティーの実行

Calendar Server の実行ユーザーおよびグループ、または root としてログインしている状態でコマンド行ユーティリティーを実行します。これはインストール時に指定し、デフォルトは icsusericsgroup です。

たとえば、Calendar Server のベースディレクトリが cal-svr-base の場合、cscal ユーティリティーの list コマンドを実行するには、ログイン後に次のようにします。

cd cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin
./cscal list

D.1.1 コマンド行ユーティリティーの構文

Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの構文は次のとおりです。

utility [ -option [value]] command [target]

ここで使用されているオプション、変数は次のとおりです。

utility は、cscalcsuser など、実行可能なユーティリティーの名前を表します。

option には、コマンドが実行する処理を指定します。オプションは、-d のように、ハイフン (-) に続けて小文字で指定します。角カッコ ([]) で囲まれているオプションは省略可能です。そのように明記されている場合は、複数のオプションを同時に指定できます。

value は、option によって指定される動作をさらに修飾します。たとえば、-d オプションで使用する説明などがこれに該当します。角カッコ ([]) で囲まれている値は省略可能です。空白文字を含む値は、引用符 (" ") で囲む必要があります。複数の値を指定するときは全体を引用符 (" ") で囲み、各値を空白文字で区切ります。ただし、セミコロンで区切ったリストを使用する場合など、特に明記されている場合を除きます。

command は、たとえば listcreate のように、ユーティリティーが実行する処理を指定します。縦棒 (|) で区切られているコマンドは、一度に実行できるコマンドがいずれか (両方ではない) であることを示します。

target は、コマンドの実行対象となるカレンダ ID やユーザー ID などのオブジェクトです。

D.1.2 コマンド行ユーティリティーの使用規則

コマンド行ユーティリティーの使用には、一般に次の規則が適用されます。

D.1.3 スクリプト内のリターンコード

スクリプトからコマンド行ユーティリティーを実行する場合、ユーティリティーの実行に成功した場合はリターンコード “0” が返され、失敗した場合は “-1” が返されます。

D.2 コマンド行ユーティリティーの簡単な説明

次の表は、Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの簡単な説明を示します。

表 D–1 Calendar Server のコマンド行ユーティリティーの概要

ユーティリティー 

説明 

「D.3 csattribute」

Schema バージョン 1 のカレンダユーザーまたはリソースのLDAP 属性を管理します。 

「D.4 csbackup

個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースをバックアップします。 

「D.5 cscal

カレンダとそのプロパティーを管理します。 

「D.6 csclean

状態属性 (inetUserStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされている Calendar Server ユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。 

「D.7 cscomponents

カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。 

「D.8 csdb

カレンダデータベースを管理します。 

「D.9 csdomain

Schema バージョン 1 のドメイン LDAP エントリ内の Calendar Server 属性を管理します。 

「D.10 csexport

カレンダを iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにエクスポートします。

「D.11 csimport

iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにカレンダをインポートします。

「D.13 cspurge

削除ログデータベース (ics50deletelog.db) 内のエントリを手動で削除します。

「D.14 csrename

ユーザー ID の名前変更を許可します。これによって、データベース全体が書き換えられます。 

「D.15 csresource

会議室や機器などのカレンダリソースを管理します。 

「D.16 csrestore

個々のカレンダ、ユーザー、カレンダデータベースを復元します。 

「D.17 csschedule

GSE (グループスケジューリングエンジン) キュー内のスケジューリングエントリを管理します。 

「D.18 csstats

Calendar Server にカウンタを表示します。 

「D.19 csuser

Schema バージョン 1 のカレンダユーザーを管理します。 

「D.20 start-cal

すべての Calendar Server プロセスを開始します。 

「D.21 stop-cal

すべての Calendar Server プロセスを停止します。 

D.3 csattribute

csattribute ユーティリティーは、Schema バージョン 1 モードでみ機能します。これは、Calendar Server ユーザーまたはリソースの LDAP エントリ属性を管理します。次のコマンドがあります。


注 –

LDAP CLD プラグインを利用しているサイトでは、icsDWPHost 属性の値を新しいバックエンドホストサーバーに変更するときに csattribute を使用しないでください。icsDWPHost を変更しても、新しいカレンダは新しいバックエンドホストに作成されません。詳細は、第 5 章「Calendar Server バージョン 6.3 での複数のマシンへのカレンダデータベースの分散の設定」を参照してください。


D.3.1 要件

D.3.2 構文


csattribute [-q|-v] 
             -a attribute=value 
            [-t resource | user]
            [-d domain] 
            add target

csattribute [-q|-v] 
             -a attribute[=value] 
            [-t resource | user]
            [-d domain] 
            delete target

csattribute [-q | -v] 
            [-t resource | user] 
            [-d domain] 
            list target

次の表は、csattribute ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–2 csattribute ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

add target

指定したターゲット (ユーザーまたはリソースオブジェクト) に LDAP 属性と値を追加します。 

list target

ターゲットオブジェクトの属性をリスト表示します。 

delete target

ターゲットから属性を削除します。 

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csattribute ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–3 csattributeユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a attribute = value

または、 

-a attribute [= value ]

LDAP 属性と値。 

  • -a オプションを使用する場合は attribute の指定は必須です。

  • add コマンドで -a オプションを使用する場合は value の指定は必須です。ただし、delete コマンドと list コマンドで -a オプションを使用する場合は省略可能です。

-t user | resource

ターゲットの種類 (ユーザーまたはリソースオブジェクト)。デフォルトはユーザーです。 

[-d domain]

ドメインの名前を指定します。デフォルトはics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。

D.3.3 例

D.4 csbackup

csbackup ユーティリティーは、カレンダデータベース、指定したカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダをバックアップします。次のコマンドがあります。

バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。

csrestore については、「D.16 csrestoreを参照してください。

D.4.1 要件

D.4.2 構文


csbackup [-q|-v] 
          -f database target

csbackup [-q|-v] 
          -c calid 
         calendar target

csbackup [-q|-v] 
          -a userid 
         [-b basedn] 
         defcal target

次の表は、csbackup ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–4 csbackup ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

database target

カレンダデータベースを指定のターゲットデータベースディレクトリにバックアップします。デフォルトのターゲットデータベースディレクトリは次のとおりです。 

cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/target-directory

ターゲットデータベースディレクトリだけを指定するときは、ディレクトリ名の前にスラッシュ (/) を含めません。次に例を示します。

csbackup database backupdir

注: ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在し、-f オプションを指定しない場合は、csbackup ユーティリティーの実行は失敗します。たとえば、backupdir ディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリが空であっても次のコマンドの実行は失敗します。

csbackup database backupdir

このため、既存のターゲットバックアップディレクトリを指定するとき は、-f オプションを指定して csbackup を実行する必要があります。

存在しないターゲットバックアップディレクトリを指定し、csbackup にディレクトリを新規作成させることもできます。

calendar calid target

指定した ID のカレンダを、指定したターゲット出力ファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

defcal userid target

指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを、指定したターゲットファイルにバックアップします。データの形式はファイル拡張子によって示されます。.ics は text/calendar、.xml は text/xml です。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csbackup ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–5 csbackup ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a userid

バックアップするカレンダのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 

-b basedn

このユーザーに使用されるベース DN。デフォルトは、ics.conf ファイルの service.schema2root の設定から取得されます。

ベース DN (識別名) は、検索の開始点として使用される LDAP ディレクトリのエントリです。 

たとえば、ベース DN として ou=people, o=sesta.com を指定すると、Calendar Server が行う LDAP 検索では常に o=sesta.com ディレクトリツリー内の ou=people サブツリーだけが対象となります。

-c calid

バックアップするカレンダの ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細は、「15.2 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-f

既存のバックアップファイルの削除を強制します。 

現在のリリースでは、バックアップターゲットディレクトリがすでに存在する場合は、それが空の場合でも -f オプションを指定する必要があります。

-l

SolsticeTM BackupTM または Legato NetworkerTM バックアッププログラムで使用するバックアップファイルを準備します。詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。

D.4.3 例

D.5 cscal

cscal ユーティリティーは、カレンダとそのプロパティーを管理します。次のコマンドがあります。

D.5.1 要件

D.5.2 構文


cscal [-q|-v] 
      [-a aces] 
      [-c charset] 
      [-d description] 
      [-g categories]
      [-k yes|no] 
      [-l langcode]
      [-m email]
      [-n name] 
      [-o owner’s uid]
      [-y otherowners]
      create|modify calid

cscal [-q|-v] 
      [-o owner’s uid]
      [-O] 
      delete|reset calid

cscal [-q|-v] 
      [-o owner’s uid]
      [-O] 
      disable|list [calid]

cscal [-q|-v] 
      [-k yes|no]
      [-o owner’s uid]
      [-O] 
      enable [calid]

注 –

cscal は、-o (所有者の uid ) を入力するときに大文字と小文字をチェックしませんが、検索では大文字と小文字が区別されます。


次の表は、cscal ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–6 cscal ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create calid

指定した calid のカレンダを作成します。 

: サイトで LDAP CLD プラグインを使用している場合、特定ユーザー用のすべてのカレンダが、ユーザーの icsDWPHost LDAP 属性によって指定されている同じバックエンドサーバーに格納されている必要があります。別のバックエンドサーバーにユーザーのカレンダを作成しようとすると、Calendar Server はエラーを返します。

delete calid

指定した calid のカレンダを削除します。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが削除されます。

enable [ calid ]

指定した calid のカレンダを有効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが有効になります。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが有効になります。

disable [ calid ]

指定した calid のカレンダを無効にします。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダが無効になります。

-o owner オプションを指定した場合は、指定した uid が一次所有者であるすべてのカレンダが無効になります。

list [ calid ]

指定した calid のカレンダのプロパティーをリスト表示します。calid を指定しない場合は、すべてのカレンダのプロパティーがリスト表示されます。

-o owner's uid オプションを指定した場合は、指定した所有者の uid が一次所有者であるすべてのカレンダがリスト表示されます。

modify calid

指定した calid のカレンダのプロパティーを変更します。

reset calid

指定した calid のカレンダのプロパティーをデフォルト設定にリセットします。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、cscal ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–7 cscal ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a [ aces]

指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。

デフォルトは、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl パラメータの設定です。

ACE の形式については、「1.8 Calendar Server バージョン 6.3 のアクセス制御」を参照してください。

-c charset

文字セット。デフォルトは文字セットなしです。 

-d description

説明 (カレンダの目的として表示されるコメント)。デフォルトは説明なしです。 

-g category

カテゴリ。複数のカテゴリを指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはカテゴリなしです。

-k yes|no

ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、カレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

-k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.conf ファイルの user.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、user.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。

カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した cscal コマンドを再実行します。

-l langcode

言語コードです。デフォルトは言語コードなしです。 

-m email

電子メールアドレス。デフォルトは電子メールアドレスなしです。 

-n name

表示名。デフォルトは名前なしです。 

-o owner

(小文字の o) 

一次所有者。デフォルトの設定は、一次所有者の一意の ID (uid) です。

-O

(大文字の O) 

一次所有者のすべてのカレンダを指定します。デフォルトは名前を指定したカレンダのみです。 

-y otherowners

その他のカレンダ所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ("") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。

D.5.3 バックエンドマシンでカレンダを作成する場合に考えられる問題

指定したバックエンドマシンでカレンダを作成しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。Invalid DWP Host Server。これは次のどちらかを意味します。サーバーが適切に設定されていないか、カレンダの所有者がすでに別のバックエンドサーバーに割り当てられています。

D.5.3.1 バックエンドマシンが適切に設定されていない

問題となっているバックエンドサーバーの ics.conf で次の設定があることを確認します。

service.dwp.enable = "yes"
caldb.cld.type = "directory"
local.hostname = "back-end hostname"

D.5.3.2 カレンダ所有者が別のバックエンドマシンに割り当てられている

ユーザーの LDAP エントリを見つけ、icsDWPHost 属性が存在するかを確認します。icsDWPHost の値は、カレンダを作成しようとしているバックエンドサーバー名と一致する必要があります。このユーザーのカレンダを別のバックエンドサーバー上に作成することはできません。

D.5.4 例

D.6 csclean

csclean ユーティリティーは、Schema バージョン 2 モードでのみ動作します。状態属性 (icsStatus) が Delegated Administrator によって「削除」としてマークされているユーザーのユーザーカレンダとリソースカレンダを削除します。

Schema バージョン 1 の場合、削除されたユーザーのカレンダをすべて削除するには、csusercscal を使用します。

D.6.1 要件

D.6.2 構文


csclean [-q | -v] 
        [-g graceperiod]
        clean domain

次の表は、csclean ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–8 csclean ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-g graceperiod

そのユーザーのカレンダサービスが削除されてから経過した日数を指定します。 

デフォルトは 10 日です。 

domain

すべてのユーザーとリソースのカレンダを削除するドメインを指定します。 

アスタリスク (*) を指定すると、すべてのドメインから、すべてのユーザーとリソースのカレンダが削除されます。

D.6.3 例

D.7 cscomponents

cscomponents ユーティリティーは、カレンダコンポーネントである予定と作業 (仕事) を管理します。次のコマンドがあります。

D.7.1 要件

D.7.2 構文


cscomponents [-v|-q] 
             [-e endtime] 
             [-s starttime] 
             [-t event|task]
             delete|list calid

次の表は、cscomponents ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–9 cscomponents ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

delete calid

指定したカレンダ ID のカレンダから予定と作業を削除します。 

list calid

カレンダ ID で指定したカレンダの予定と作業を表示します。 

version

ユーティリティーのバージョンを画面に表示します。 

次の表は、cscomponents ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–10 cscomponents ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-e endtime

コンポーネントを時間で範囲指定する場合の終了時刻。終了時刻に 0 を指定すると、開始時刻以後のすべてが対象となります。デフォルトは 0

-s starttime

コンポーネントを時間で範囲指定する場合の開始時刻。開始時刻に 0 を指定すると、終了時刻以前のすべてが対象となります。デフォルトは 0

-t event|task

処理の対象となるコンポーネントの種類 (予定または作業)。デフォルトは両方です。 

D.7.3 例

D.8 csdb

csdb ユーティリティーは、カレンダデータベース (カレンダ、セッション、統計情報) を管理します。次のコマンドがあります。

D.8.1 要件

D.8.2 構文


csdb [-q|-v] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     create|delete [dbdir]

csdb [-q|-v] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     list [dbdir]

csdb [-q|-v] 
     [-f] 
     [-t caldb|sessdb|statdb] 
     recover [dbdir]

csdb check [dbdir]

csdb rebuild [-a, -V] 
     [-g] [dbdir [dstdir]]

次の表は、csdb ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–11 csdb ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create [dbdir]

指定したデータベースディレクトリにデータベースを作成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。サーバーの起動時にデータベースが存在しない場合は、Calendar Server により自動的に作成されます。 

delete [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースを削除します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。開いているデータベース (Calendar Server の稼動中) は削除できません。 

list [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているデータベースの情報を表示します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 

recover [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されている障害のあるカレンダデータベースの復元を試みます。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。セッションデータベースまたは統計情報データベースには実装されません。 

check [dbdir]

指定したデータベースディレクトリに格納されているカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、結果をレポートとして出力します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。 

rebuild [dbdir [dstdir]]

指定したデータベースディレクトリに格納されているすべてのカレンダデータベースを走査して破損の発生を調べ、再構築したカレンダデータベース (.db ファイル) を生成します。データベースディレクトリが指定されていない場合は、現在のディレクトリが適用されます。データベースが再構築されたら、db_verify が実行されます。

dstdir は、出力先を指定します (省略可能)。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csdb ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–12 csdb ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-a

rebuild コマンド専用で、アラームデータベースのみ再構築します。

-V

アラームデータベースを再構築する場合に、-a オプションと一緒に渡す必要があります。アラームデータベースを含むすべてのデータベースに対して、検証が実行されます。

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-f

カレンダデータベースの復元を強制します。 

-g

rebuild コマンドで、その他のカレンダデータベースのほかに GSE (グループスケジューリングエンジン) データベースも再構築します。

-t caldb|sessdb|statdb

次のターゲットデータベースを指定します。 

  • caldb (カレンダ)

  • sessdb (セッション)

  • statdb (統計情報)

    注: -t オプションを指定しない場合、csdb はすべてのデータベースグループを対象に実行されます。ただし、checkrecover、および rebuild コマンドの実行対象は、caldb (カレンダ) だけです。

D.8.3 例

D.9 csdomain

csdomain ユーティリティーは、ドメイン LDAP エントリ内の Calendar Server 属性を管理します。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。次のコマンドがあります。

D.9.1 要件

D.9.2 構文


csdomain [-q | -v] 
          -n node 
         create domain

csdomain [-q | -v] 
         {-a attr[=value] | 
          -f filename} 
         add domain

csdomain [-q | -v] 
         [-a attr | 
          -f filename] 
         delete domain

csdomain [-q | -v] 
         list domain

次の表は、csdomain ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–13 csdomain ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create

ドメインを LDAP ディレクトリに新規作成します。 

add

ドメインの LDAP エントリに、Calendar Server の属性とそれに関連する値を追加します。csdomain を使用してドメインの属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。

delete

指定したドメインの LDAP ディレクトリから Calendar Server 属性を削除します。またはドメイン全体のすべての LDAP エントリを削除します。 

list

指定したドメインの LDAP ディレクトリに格納されている Calendar Server 属性を表示します。 

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csdomain ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–14 csdomain ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a attr[=value]

LDAP 属性のプロパティーとそのオプション値を指定します。 

属性とプロパティー名のリストについては、「D.9.3 LDAP 属性とプロパティー名」を参照してください。

-f filename

Calendar Server の LDAP ディレクトリプロパティーの名前と値を含むテキストファイルを指定します。 

次に例を示します。 

createLowerCase="yes"

filterPrivateEvents="no"

fbIncludeDefCal="no"

subIncludeDefCal="no"

uiProxyUrl="https://proxyserver "

-n node

create コマンドに次のように適用されます。 

  • LDAP Schema バージョン 1 の場合: すべてのユーザーとリソースがその下に作成されるノードを指定します。次に例を示します。o=node2,o=node1,o=sesta

  • LDAP Schema バージョン 2 の場合: このドメイン用に作成されるノードの名前を指定します。次に例を示します。o=west.sesta.com

    ノードを指定しない場合、ドメイン名が適用されます。

domain

add、delete、list コマンドでは、LDAP ディレクトリ内の既存のドメインを指定します。 

create コマンドでは、LDAP ディレクトリに作成される新規ドメインの一意の名前を指定します。 

次に例を示します。west.sesta.com

D.9.3 LDAP 属性とプロパティー名

次の表は、csdomain ユーティリティーに適用される LDAP 属性とプロパティー名を示しています。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。値を追加または削除するときは、属性名ではなく、プロパティー名を指定する必要があります。

csdomain を使用してドメインの LDAP 属性を追加または変更した場合は、新しい値が適用されるように Calendar Server を再起動します。

D.9.3.1 icsAllowRights 属性: csdomain ユーティリティー

「D.9.3 LDAP 属性とプロパティー名」では、csdomain ユーティリティーで設定できる icsAllowRights 属性とプロパティーについて説明しています。この属性は 32 ビットの数値文字列で、文字列の各ビットは特定のユーザー権限に対応しています。最新リリースでは、一部のビットが使用されず、デフォルトでゼロ (0) に設定されています。特定の権限に対応しているビットが設定されている場合 (value=1)、その権限は許可されません。ビットが設定されていない場合 (value=0)、その権限は許可されます。

icsAllowRights 属性の各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (value = 0) または指定されていない場合 (service.virtualdomain.support = “no”)、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。

icsAllowRights の値は数値文字列であり、整数ではありません。icsAllowRights をプログラム的にビットとして使用するには、事前に文字列の値を整数に変換する必要があります。

表 D–15 LDAP ディレクトリ属性 icsAllowRights とそのプロパティー

ビット 

プロパティー名 

説明 

allowCalendarCreation

設定した場合 (ビット 0 = 1)、カレンダの作成は許可されません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowcreatecalendars

allowCalendarDeletion

設定した場合 (ビット 1 = 1)、カレンダの削除は許可されません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowdeletecalendars

allowPublicWritableCalendars

設定した場合 (ビット 2 = 1)、書き込み可能なカレンダの公開は許可されません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowpublicwriteablecalendars

 

現在のリリースでは使用されていません。 

allowModifyUserPreferences

設定した場合 (ビット 4 = 1)、ドメイン管理者は WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得または設定できません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.wcap.allowgetmodifyuserprefs

allowModifyPassword

設定した場合 (ビット 5 = 1)、ユーザーはこのサーバーを通じてパスワードを変更することができません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowchangepassword

 

現在のリリースでは使用されていません。 

 

現在のリリースでは使用されていません。 

allowUserDoubleBook

設定した場合 (ビット 8 = 1)、ユーザーのカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

user.allow.doublebook

allowResourceDoubleBook

設定した場合 (ビット 9 = 1)、リソースカレンダで複数のユーザーからの予約は許可されません。 

ics.conf の対応するパラメータ:

resource.allow.doublebook

10 

allowSetCn

設定した場合 (ビット 10 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して commonName (cn) 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.cn

11 

allowSetGivenName

設定した場合 (ビット 11 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して givenName 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.givenname

12 

allowSetGivenMail

設定した場合 (ビット 12 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して mail 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.mail

13 

allowSetPrefLang

設定した場合 (ビット 13 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して preferredLanguage 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.preferredlanguage

14 

allowSetSn

設定した場合 (ビット 14 = 1)、ユーザーは WCAP set_userprefs コマンドを使用して surname (sn) 属性を設定できません。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.allowsetprefs.sn

15–31 

 

現在のリリースでは使用されていません。 

D.9.3.2 icsExtendedDomainPrefs 属性: csdomain ユーティリティー

次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できる icsExtendedDomainPrefs 属性とプロパティーを示しています。各プロパティーには、ics.conf ファイル内に対応するパラメータがあります。プロパティーが設定されていない場合 (たとえば、value = 0service.virtualdomain.support= “no”) または指定されていない場合、Calendar Server はデフォルト値として ics.conf ファイル内の対応するパラメータの設定を適用します。

表 D–16 LDAP ディレクトリ属性 icsExtendedDomainPrefs

プロパティー名 

説明 

allowProxyLogin

プロキシログインの可否を yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.http.allowadminproxy (default = "yes")

calmasterAccessOverride

Calendar Server 管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを yes または no で指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

service.admin.calmaster.overrides.accesscontrol (デフォルトは no)

calmasterCred

Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのパスワードが記録された ASCII テキストを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.siteadmin.cred (デフォルトなし)

calmasterUid

Calendar Server のドメイン管理者として指定されたユーザーのユーザー ID が記録された ASCII テキストを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.siteadmin.userid (デフォルトなし)

createLowercase

新規カレンダの作成時、またはカレンダの検索時に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを yes または no で指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.calendar.create.lowercase (デフォルトは no)

domainAccess

ドメインの ACL (アクセス制御リスト) を指定します。ACL については、「1.8.3 Calendar Server バージョン 6.3 のアクセス制御リスト (ACL)」を参照してください。

この ACL は、ドメイン間検索で使用されます。詳細は、「11.2 Calendar Server 6.3 システムでのドメイン間の検索」を参照してください。


注意 – 注意 –

domainAccess の単一のインスタンスのみが許可されます。ただし、重複していてもシステムは警告しません。値を変更する場合は、必ず 1 しかないことを確認する必要があります。


fbIncludeDefCal

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.freebusy.include.defaultcalendar (デフォルトは yes)

filterPrivateEvents

Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを yes または no で指定します。no を指定した場合、Calendar Server はこれを 公開予定または作業として扱います。

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.filterprivateevents (デフォルトは yes)

groupMaxSize

出席依頼のために拡張される LDAP グループの最大サイズを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.group.attendee.maxsize (デフォルトは0: サイズに関係なくグループを拡張)

language

ドメインの言語を指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

local.domain.language

resourceDefaultAcl

リソースカレンダの作成時にデフォルトのアクセス制御として適用される ACL (アクセス制御リスト) を指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

resource.default.acl (デフォルトは

"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g")

setPublicRead

ユーザーのデフォルトカレンダの初期設定を、公開読み取り/非公開書き込み (yes) または非公開読み取り/非公開書き込み (no) に指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

service.wcap.login.calendar.publicread (デフォルトは no)

searchFilter

ユーザー検索用のデフォルトのフィルタを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

local.userSearchFilter

ssoCookieDomain

指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指定します。この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。.sesta.com 

ics.conf の対応するパラメータ:

sso.cookiedomain (デフォルトは現在のドメイン)

ssoUserDomain

ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

sso.userdomain (デフォルトなし)

subIncludeDefCal

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを yes または no で指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.subscribed.include.defaultcalendar (デフォルトは yes)

uiAllowAnyone

ユーザーインタフェースが、「全員」ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.allow.anyone (デフォルトは yes)

uiAllowDomain

ユーザーインタフェースが、このドメインの ACL (アクセス制御リスト) を表示および使用するかどうかを yes または no で指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.allow.domain (デフォルトは no)

uiBaseUrl

ベースサーバーアドレスの URL を指定します。次に例を示します。"https://proxyserver"

ics.conf の対応するパラメータ: 

ui.base.url (デフォルトなし)

uiConfigFile

ユーザーインタフェースの一部を非表示にするために、Calendar Server が起動時に読み込む xml ベースのオプション設定ファイルを指定します。

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.config.file (デフォルトなし)

uiProxyURL

HTML UI JavaScript ファイル内で先頭に追加されるプロキシサーバーアドレスの URL を指定します。次に例を示します。"https://web_portal.sesta.com/"

ics.conf の対応するパラメータ:

ui.proxyaddress.url (デフォルトなし)

D.9.3.3 その他の LDAP ディレクトリ属性: csdomain ユーティリティー

次の表は、csdomain ユーティリティーで設定できるその他の LDAP 属性とプロパティーを示しています。

表 D–17 csdomain ユーティリティーのその他の LDAP ディレクトリ属性

LDAP 属性 

プロパティー名 

説明 

icsAllowedServiceAccess

allowedAccessProtocols

Calendar Server へのアクセスが許可されるかどうかを指定します。http に設定した場合、アクセスは拒否されます。その他の値に設定した場合、アクセスは許可されます。 

Calendar Server は、icsStatus 属性が設定されていない場合にだけこの属性を使用します。

icsDefaultAccess

userDefaultAcl

新規作成するユーザーカレンダの ACL を指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ:

calstore.calendar.default.acl

icsDomainNames

searchDomainNames

カレンダまたはユーザーの検索時に、このドメインが検索できる外部ドメインを指定します。 

ics.conf の対応するパラメータ: なし

icsDWPBackEndHosts

(未定義) 

ホスト名が明示的に指定されていない場合に適用される、ユーザーのデフォルトバックエンドホスト (DNS 名) を指定します。この属性は、Calendar Server のモードが LDAP CLD の場合に使用されます。 

icsStatus

statusCalendarDomain

Calendar Server の状態を指定します。 

  • active: Calendar Server にアクセスできます。

  • inactive: Calendar Server にアクセスできません。カレンダはデータベースに残され、Calendar Server の LDAP 属性も変更されません。

  • deleted: ユーザーが「削除」としてマークされているため、Calendar Server にアクセスできません。

  • removed: カレンダはカレンダデータベースから削除されています。

    icsStatus の設定は、icsAllowedServiceAccess 属性に優先して適用されます。

    icsStatus を設定しない場合、Calendar Server は icsAllowedServiceAccess 属性の設定を使用します。

icsTimezone

timezone

デフォルトのタイムゾーン ID を指定します。例: America/New_York、Asia/Tokyo。 

サポートされるタイムゾーンについては、timezones.ics ファイルを参照してください。

D.9.4 例

D.10 csexport

csexport ユーティリティーは、iCalendar 形式 (.ics) または XML 形式 (.xml) のファイルにカレンダをエクスポートします。次のコマンドがあります。

D.10.1 要件

D.10.2 構文


csexport [-v|-q]
         -c calid
         calendar outputfile

次の表は、csexport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–18 csexport ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

calendar outputfile

指定した出力ファイルにカレンダをエクスポートします。ファイルのデータ形式は、次の指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar)

  • .xml for XML (text/xml)

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csexport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–19 csexport ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-c calid

エクスポートするカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 

D.10.3 例

D.11 csimport

csimport ユーティリティーは、csexport ユーティリティーを使用して作成した iCalendar 形式 (ics) または XML 形式のファイルからカレンダをインポートします。次のコマンドがあります。

カレンダのコンポーネントのインポート日の計算には、コンポーネントに関連付けられた X-NSCP-DTSTART-TZID で指定したタイムゾーンを使用します。タイムゾーンを指定していない場合は、ics.conf にあるサーバーのタイムゾーンが使用されます。

D.11.1 要件

D.11.2 構文


csimport [-v|-q]
          -c calid
         calendar inputfile

次の表は、csimport ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–20 csimport ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

calendar inputfile

指定した入力ファイルからカレンダをインポートします。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar)

  • .xml for XML (text/xml)

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csimport ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–21 csimport ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-c calid

インポートするカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。 

指定したカレンダ ID がすでに存在する場合、インポートされたデータはそのカレンダにマージされます。デフォルト値はありません。 

詳細は、「15.2 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

D.11.3 例

D.12 csplugin

csplugin は、Calendar Server のインストールに設定されている CSAPI プラグインを管理します。次のコマンドがあります。

D.12.1 要件

D.12.2 構文


csplugin [-q|-v] 
         [-r] 
          -t ac|attr|auth|locate|lookup|xlate
         activate|deactivate plugin

csplugin [-q|-v] list

次の表は、csplugin ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–22 csplugin ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

activate -t type name

指定した種類と名前のプラグインをロードし、有効にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–23-t オプションを参照)。

deactivate -t type name

指定した種類と名前のプラグインを終了し、無効 にします (サポートされるプラグインの種類については、表 D–23-t オプションを参照)。

list

サポートされるすべてのプラグインの種類、名前、有効状態を表示します。(サポートされるプラグインの種類については、表 D–23-t オプションを参照)。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csplugin ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–23 csplugin ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-r

activate コマンドで使用した場合、プラグインを Calendar Server の plugin ディレクトリに物理的にコピーします。

deactivate コマンドで使用した場合、plugin ディレクトリからプラグインを削除します。

-t type

サポートされている次の種類のプラグインから 1 つを指定します。 

  • ac: デフォルトのグループスケジューリングアクセス制御メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。

  • attr: ユーザー属性の格納と取得のメカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。

  • auth: ログイン認証メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。

  • locate: 指定した修飾 URL のカレンダ ID を取得します。

  • lookup: デフォルトのカレンダ検索メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。

  • xlate: 入出力データの形式変換メカニズムを補強する、またはそのメカニズムに優先する別のメカニズムを適用します。

D.12.3 例

D.13 cspurge

cspurge ユーティリティーを使用することで、削除ログデータベース (ics50deletelog.db) のエントリを手動で削除できます。

D.13.1 要件

D.13.2 構文


cspurge [-q|-v] 
        -e endtime 
        -s starttime

次の表は、cspurge ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–24 cspurge ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-e endtime

対象範囲の終了時刻を GMT (UTC、Zulu とも呼ばれる) 形式で指定します。この値と同時刻の場合は対象に含まれません。 

デフォルトは 0 で、開始時刻以後のすべてが対象となります。 

-s starttime

対象範囲の開始時刻を GMT (UTC、Zulu とも呼ばれる) 形式で指定します。この値と同時刻の場合は対象に含まれます。 

デフォルトは 0 で、終了時刻以前のすべてが対象となります。 

D.13.3 例

D.14 csrename

csrename ユーティリティーを使用すると、1 人以上のカレンダユーザーの名前を変更できます。このユーティリティーを使用してカレンダユーザーの名前を変更するには、次のことを行います。

csrename ユーティリティーは次のディレクトリに格納されています。

cal-svr-base /SUNWics5/cal/sbin

D.14.1 要件

csrename を実行する前に、次のことを実行する必要があります。

csrename を実行するには、icsuser (または設定中に指定された Calendar Server ランタイムユーザー ID) としてログインします。スーパーユーザー (root) として csrename を実行する場合は、新しいデータベースファイルに対するアクセス権のリセットが必要になることもあります。LDAP ディレクトリサーバー属性を変更するには、そのディレクトリに対する管理権限も必要です。

インストールしている Calendar Server の構成にフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーが含まれている場合は、各バックエンドサーバー上で csrename を実行する必要があります。

D.14.2 構文

次の構文を使用して csrename を実行します。


csrename [-t DestinationDB] 
         [-c ConfigFile]
         [-e ErrorFile] 
          -m MappingFile 
         rename [DB|LDAP]

次の表に、このユーティリティーのオプションを一覧表示し、各オプションについて説明します。

表 D–25 csrename のオプション

オプション 

説明 

-t DestinationDB

csrename で、変換後のユーザー名が付いた新しいデータベースが生成される出力先ディレクトリを指定します。デフォルトは MigratedDB です。csrename の終了後、ics.conf ファイル内の caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータは出力先データベースをポイントしている必要があります。caldb.berkeleydb.homedir.path をリセットして出力先データベースディレクトリをポイントするか、または出力先データベースファイルをこのパラメータで指定されたディレクトリに移動します。

-c ConfigFile

Calendar Server 設定ファイルを指定する入力パラメータ。デフォルトは ics.conf ファイルです。csrename ユーティリティーは設定ファイルの caldb.berkeleydb.homedir.path パラメータを使用して、入力カレンダデータベースの場所を特定します。カレンダデータベースのデフォルトの場所は cal_svr_base/var/opt/SUNWics5/csdb です。

-e ErrorFile

csrename でエラーや解決できないデータベースエントリが書き込まれるファイル。デフォルトは MigrateError です。

-m MappingFile

入力マッピングファイルを指定します。デフォルトは MigrateMapping です。入力マッピングファイルとは、既存のユーザー ID を新しいユーザー ID にマッピングするテキストファイルのことです。csrename を実行する前に、マッピングファイルを作成する必要があります。古い値と新しい値の間にスペースを入力し、1 行に 1 つのエントリを指定します。

次に例を示します。 

tchang tc897675

jsmith js963123

bkamdar bk548769

結果を調べたときに 1 つ以上の名前変更に失敗したことがわかった場合は、変更に失敗した名前だけの新しいマッピングファイルを作成し、csrename を再実行すると、エラーを解決できます。

DB|LDAP

更新するデータベースを指定します。 

DB: 新しいカレンダデータベースのユーザー ID だけを変換します (デフォルト)。

LDAP: 新しいカレンダデータベースと LDAP ディレクトリサーバー属性の両方のユーザー ID を変換します。

D.14.3 例

D.15 csresource

csresource ユーティリティーは、会議室や機器など、LDAP エントリとリソースのカレンダを作成および管理します。csresource ユーティリティーは、リソースに関連付けられているカレンダだけに対して使用でき、ユーザーのカレンダに対して実行した場合はエラーが返されます。次のコマンドがあります。

D.15.1 要件

D.15.2 構文


csresource [-q|-v] 
           [-a aces] 
           [-b  basedn] 
           [-d domain] 
           [-t description] 
           [-k yes|no] 
           [-o owner] 
           [-y otherowners] 
            -m email 
            -c calid 
           create common_name

csresource [-q|-v] 
           [-b basedn] 
           [-d domain]
           delete|disable|enable [common_name]

csresource [-q|-v] 
           [-b basedn]
           [-d domain]
           [-h host] 
           list [common_name]

次の表は、csresource ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–26 csresource ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

create common_name

指定したカレンダ ID の新規リソースを作成します。 

delete [common_name]

指定したリソースを削除します。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが削除されます。

enable [common_name]

指定したリソースを有効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが有効化されます。

disable [common_name]

指定したリソースを無効にします。common_name を指定しない場合は、すべてのリソースが無効化されます。

list [common_name]

指定したリソースカレンダを表示します。name を指定しない場合は、すべてのリソースカレンダが表示されます。

-h host オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のリソースカレンダ (またはすべてのリソースカレンダ) のカレンダ属性が表示されます。


注 –

上のいずれかのコマンドで name に空白文字が含まれる場合は、引用符 (" ") で囲む必要があります。


次の表は、csresource ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–27 csresource ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a [aces]

指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ)。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。

デフォルトは、ics.conf ファイルの resource.default.acl パラメータの設定です。

ACE の形式については、「15.4 カレンダのアクセス制御」を参照してください。

-b [basedn]

指定したリソースに適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn パラメータの設定から取得されます。

-c calid

icsCalendar 属性。create コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。詳細は、「15.2 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

-d domain

ドメインの名前を指定します。デフォルトはics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。

-t [description]

カレンダの目的として表示されるコメントを指定します。デフォルトは説明なしです。 

-h host

リソースカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 

-k yes|no

会議室などのリソースに関連するカレンダで、複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。たとえば、yes を指定した場合は、リソースカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

-k オプションを省略した場合のデフォルトは、ics.conf ファイルの resource.allow.doublebook パラメータの設定から取得されます。ただし、resource.allow.doublebook パラメータはカレンダの作成時にだけ使用されます。

カレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティーデータベース (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。カレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを再実行します。

-m email

リソースの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 

-o owner

一次所有者。 

デフォルトは ics.conf ファイルの service.siteadmin.userid パラメータの設定から取得されます。

-y otherowners

その他の所有者。複数の所有者を指定する場合は引用符 ( " ") で囲み、空白文字で区切ります。デフォルトはその他の所有者なしです。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

D.15.3 例

D.16 csrestore

csrestore ユーティリティーは、csbackup または csexport ユーティリティーを使用して作成したカレンダデータベース、指定のカレンダ、またはユーザーのデフォルトカレンダを復元します。次のコマンドがあります。

バックアップしたカレンダデータベースのバージョン番号は、指定したバックアップディレクトリ内のバージョンファイル caldb.conf に記録されます。


注意 – 注意 –

Calendar Server バージョン 6.3 の csrestore ユーティリティーは、Calendar Server バージョン 2 の csrestore との互換性を持ちません。データを喪失する可能性があるので、バージョン 2 の csrestore ユーティリティーでバックアップしたデータを復元しないでください。


D.16.1 要件


注 –

csrestore はユーザーの LDAP エントリ、登録済みカレンダ、または独自のカレンダを処理しません。個人のカレンダを複数値の属性 icsSubscribed に戻すには、ユーザー LDAP エントリ上で手動で実行する必要があります。


D.16.2 構文


csrestore [-v|-q] 
          [-f] 
          database inputdir

csrestore [-v|-q] 
           -c calid 
          calendar inputfile

csrestore [-v|-q] 
           -a userid
          [-b basedn] 
          defcal inputfile

次の表は、csrestore ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–28 csrestore ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

database inputdir

指定した入力ディレクトリ、またはバックアップカレンダデータベースが含まれる入力ファイルからカレンダデータベースを復元します。この操作によって、現在のカレンダデータベースにそれまで含まれていたすべての内容は上書きされます。 

calendar inputfile

指定した入力ファイルから指定のカレンダ ID でカレンダを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar).

  • .xml for XML (text/xml).

    指定したカレンダ ID がすでに存在する場合は、復元前にそのカレンダのデータはクリアされます。

defcal inputfile

指定した入力ファイルから指定したユーザー ID のデフォルトカレンダを復元します。ファイルのデータ形式は、指定したファイル名の拡張子によって決定されます。 

  • .ics for iCalendar (text/calendar).

  • .xml for XML (text/xml).

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csrestore ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–29 csrestore ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-a userid

復元対象となるユーザーのユーザー ID。デフォルトオプションでは、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。 

-b basedn

指定したユーザー ID に適用される LDAP ベース DN (識別名)。デフォルトは、ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。

-f

既存のデータベースファイルの削除を強制します。 

-c calid

復元対象となるカレンダのカレンダ ID。calendar コマンドを使用する場合は、このオプションの指定は必須です。デフォルト値はありません。

詳細は、「15.2 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成」を参照してください。

D.16.3 例

D.17 csschedule

csschedule ユーティリティーは、GSE (グループスケジューリングエンジン) キューに格納されているスケジュールエントリを管理します。次のコマンドがあります。

D.17.1 要件

D.17.2 構文


csschedule [-q|-v] 
           [-c count] 
           [-e endtime] 
           [-s starttime]
           [-t scheduletime
             -o offset] 
           [-u uid] 
           list [calid]

csschedule [-q|-v] 
           [-t scheduletime 
             -o offset 
             -u uid 
             -n sequencenumber 
             -r rid] 
           list [calid]

csschedule [-q|-v]  
           [-t scheduletime 
             -o offset 
             -u uid 
             -n sequencenumber 
             -r rid] 
           delete [calid]

csschedule [-q|-v] 
           [-s starttime] 
           [-e endtime] 
           delete [calid]

         

次の表は、csschedule ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–30 csschedule ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

list

指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを表示します。 

delete

指定したカレンダ ID によって特定される、GSE キュー内のエントリを削除します。 

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csschedule ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–31 csschedule ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-c count

表示する GSE キューのエントリ数。たとえば、キューに含まれる 10 のエントリを調べる場合は 10 を指定します。 

-e endtime

GSE キューのエントリを時間範囲で指定する場合の終了時刻。0 を指定した場合は、開始時刻以後のすべてのエントリが対象となります。デフォルトは 0 (ゼロ)。 

-n sequencenumber

キューに含まれる予定または作業のシーケンス番号。 

-o offset

予定時刻のオフセット値。同時刻に複数のエントリがスケジューリングされている場合、このオフセット値が GSE 内のエントリを一意に識別します。 

-r rid

予定または仕事の定期予定 ID (RID)。RID は、定期的な予定または仕事の個々の予定を識別する、セミコロンで区切られたリスト形式の文字列です。

-s starttime

GSE キューのエントリを時間範囲で指定する場合の開始時刻。0 を指定した場合は、終了時刻以前のすべてのエントリが対象となります。デフォルトは 0 (ゼロ)。 

-t scheduletime

予定時刻。例: 20001231T103045Z

-u uid

GSE キューのエントリの一意の ID (UID)。

D.17.3 例

D.18 csstats

csstats ユーティリティーは、Calendar Server の統計情報を表示します。次のコマンドがあります。

カウンタについては、「E.3 カウンタ設定ファイル (counter.conf)」を参照してください。

D.18.1 要件

D.18.2 構文


csstats [-q|v] 
        [-r registry] 
        [-i iterations] 
        [-s delay] 
        list [subsystem] 

次の表は、csstats ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–32 csstats ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

list [subsystem]

指定した Calendar Server サブシステムのカウンタ統計情報を表示します。または、サブシステムを指定しない場合は、次のサブシステムのうち、使用可能なサブシステムの基本情報を表示します。 

  • alarm: サービスアラーム通知の監視

  • auth: ログイン認証

  • db: カレンダデータベース

  • disk: ディスク使用率の監視

  • gse: GSE (グループスケジューリングエンジン)

  • http: HTTP トランスポート

  • response: サーバーの応答時間

  • sess: サーバーセッションの状態

  • wcap: Web カレンダアクセスプロトコル

Version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csstats ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–33 csstats ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-i iterations

統計情報のルックアップを繰り返す回数。デフォルトは、1 です。 

-r registry

カウンタ統計情報を格納しているファイルの名前と場所。デフォルトは次のとおりです。 

/opt/SUNWics5/cal/lib/counter/counter

-s delay

統計情報の検索間隔を秒単位の時間で指定します。デフォルトは 1 秒です。 

D.18.3 例

D.19 csuser

csuser ユーティリティーは、Schema バージョン 1 モードでのみ機能します。これは、カレンダのユーザーの LDAP エントリとユーザーのデフォルトカレンダを管理します。次のコマンドがあります。


注 –

このユーティリティーは Communications Express で必要な Address Book のユーザーを有効にしません。ldapmodify を使用して手動で行う必要があります。


Directory Server を使用している場合は、ldapsearch ユーティリティーと ldapmodify ユーティリティーも使用できます。これらのユーティリティーについては、次の Web サイトで入手できる Directory Server のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/coll/1316.2

D.19.1 要件

D.19.2 構文


csuser [-q|-v]
       [-a aces] 
       [-b basedn]
        -m email address 
       [-d domain]
        -f filename
        -g givenname 
       [-k yes|no] 
       [-l langcode] 
        -s surname 
        -y userpassword
       create userid

csuser [-q|-v] 
       [-b basedn] 
       [-d domain] 
       [-h host] 
       list [userid]

csuser [-q|-v] 
       [-b basedn] 
       [-d domain]
       [check|delete|disable|enable|reset] userid

         

次の表は、csuser ユーティリティーで使用できるコマンドを示しています。

表 D–34 csuser ユーティリティーのコマンド

コマンド 

説明 

check userid

指定したユーザー ID のユーザーがカレンダ機能を利用できるかどうかを調べます。 

create userid

指定したユーザー ID のユーザーを作成し、このユーザーによる Calendar Server へのログインを有効にします。 

delete userid

指定したユーザー ID のユーザーを削除します。 

disable userid

ユーザーの LDAP エントリに icsAllowedServiceAcess="http" を追加して、指定したユーザー ID のカレンダを無効にします。

enable userid

ユーザーの LDAP エントリから icsAllowedServiceAcess="http" を削除して、指定したユーザー ID のカレンダを有効にします。

list [userid]

指定したユーザー ID のユーザーのカレンダ属性を表示します。ユーザー ID を指定しない場合は、有効なすべてのユーザーの属性がリスト表示されます。 

-h server-name オプションが指定されている場合、そのバックエンドサーバー上の指定のユーザー ID (または有効なすべてのユーザー) のカレンダ属性が表示されます。

reset userid

指定したユーザー ID のユーザーのすべてのカレンダ属性をデフォルトの設定にリセットします。 

注: ユーザー ID のカレンダ属性がリセットされると、ユーザーの LDAP エントリからすべてのカレンダ属性 icsCalendarUser (オブジェクトクラス)、icsSubscribed icsCalendarOwnedicsCalendar、および icsDWPHost (ユーザーが LDAP CLD 設定に含まれる場合) が削除されます。Calendar Server 管理者がユーザーに代わってカレンダを作成することはできません。

Calendar Server 管理者がそのユーザーに対して csuser enable コマンドを実行すると、これらの属性はユーザーの LDAP エントリ内に復元されます。

version

ユーティリティーのバージョンを表示します。 

次の表は、csuser ユーティリティーのコマンドオプションを示しています。

表 D–35 csuser ユーティリティーのコマンドオプション

オプション 

説明 

-v

冗長モードで実行します。実行コマンドに関するすべての情報が表示されます。デフォルトはオフです。 

-q

非出力モードで実行します。 

  • エラーが検出された場合にだけ情報を表示し、正常に処理が完了した場合は情報を表示しません。

  • 危険なコマンドの実行確認は行われません。

    デフォルトはオフです。

-b basedn

すべての LDAP ユーザーに使用されるベース DN。デフォルト値は、 ics.conf ファイルの local.ugldapbasedn の設定から取得されます。

-d domain

ドメインの名前を指定します。デフォルトはics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータの設定から取得されます。

-a [aces]

指定したカレンダの ACE (アクセス制御エントリ) です。ACE は、グループスケジュールのためにカレンダにアクセスできるユーザー、およびこれらのユーザーが持つアクセス権の種類 (作成、削除、読み取り、書き込みなど) を決定します。ACE 文字列または ACL (アクセス制御リスト) は、引用符 ("") で囲む必要があります。

デフォルトは次のとおりです。 

"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;
@^a^sf^g;@^c^^g;@^p^r^g"

ACE の形式については、「E.2.9 Calendar Server サービス設定」を参照してください。

-f filename

パスワード (-y パラメータ) を必要とするオプション用にパスワードを記録したファイルの名前です。スクリプトから csuser を実行する場合、セキュリティーのためにパスワードをこのファイルに指定します。

-g givenname

ユーザーの LDAP givenName 属性 (姓名の名) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 

-h host

ユーザーカレンダが存在するバックエンドサーバーの名前を指定します。このオプションは list コマンドだけに適用されます。 

-p port

LDAP サーバーが待機しているポートの番号です。デフォルト値は、ics.conf ファイルの local.ugldapport の設定から取得されます。

-k yes|no

ユーザーカレンダで複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。yes を指定した場合は、ユーザーカレンダの同じ時間帯に複数の予定をスケジューリングできます。

デフォルトは、ics.conf ファイルの user.allow.doublebook の設定から取得されます。

-l [langcode]

言語コードです。デフォルトは ics.conf ファイルの local.sitelanguage の設定です。

-m email address

ユーザーの LDAP mail 属性 (一次電子メールアドレス) を指定します。 

-s surname

ユーザーの LDAP surName 属性 (姓名の姓) です。このオプションは必須です。デフォルト値はありません。 

D.19.3 例


注 –

このコマンドを実行することで、jsmith@sesta.com は Calendar Server にログインしてカレンダデータにアクセスすることができなくなりますが、jsmith のデータはカレンダデータベースから削除されません。ただし、jsmith が現在 Calendar Server にログインしている場合は、ログオフするまでカレンダデータへのアクセスを維持できます。


D.20 start-cal

start-cal ユーティリティーは次の順序で Calendar Server サービスを開始します。

D.20.1 要件

D.20.2 構文

start-cal

D.20.3 例

cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal

詳細は、「12.1 Calendar Server 6.3 プロセスの起動と停止」を参照してください。

D.21 stop-cal

stop-cal ユーティリティーは、すべての Calendar Server サービスを終了します。

D.21.1 要件

D.21.2 構文

stop-cal

D.21.3 例

cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/stop-cal

詳細は、「12.1 Calendar Server 6.3 プロセスの起動と停止」を参照してください。

付録 E Calendar Server の構成パラメータ

Calendar Server の構成パラメータは、ics.conf および counter.conf などの設定ファイルに格納されます。

この章では、次の内容について説明します。

E.1 ics.conf 設定ファイルの編集

Calendar Server の構成パラメータは、次のファイルに格納されます。

/etc/opt/SUNWics5/config/ics.conf

ics.conf ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、各行にパラメータとその値が定義されています。パラメータの初期化は、Calendar Server のインストール時に行われます。インストール後は、テキストエディタでファイルを編集できます。


注意 – 注意 –

ics.conf ファイル内のパラメータ設定の変更は、Sun のマニュアルで解説されている場合、またはカスタマサポート担当者からの指示があった場合にだけ行なってください。

次に例を示します。Calendar Server はリモート管理をサポートしていません。service.admin.port パラメータの値はすでに Calendar Server によって適切な値に設定されているので、変更しないでください。この値を変更すると、csadmind プロセスが正常に実行されないことがあります。


Procedureics.conf ファイルを編集するには

  1. Calendar Server が稼動しているシステムの管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

  2. ics.conf ファイルが格納されている /etc/opt/SUNWics5/config ディレクトリに移動します。

  3. vi などのテキストエディタを使用して ics.conf ファイルのパラメータを編集します。パラメータの表記規則は次のとおりです。

    • すべてのパラメータは小文字のみで記述します。

      • パラメータとその値は等号 (=) で区切り、等号の前後には空白文字を挿入します。次に例を示します。

        service.http.idletimeout = "120"

      • パラメータの値は二重引用符 (") で囲む必要があります。パラメータが複数の値をとれる場合は、値文字列全体を二重引用符で囲みます。次に例を示します。

        calstore.calendar.owner.acl=
        "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"
      • コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報の提供だけを目的とし、Calendar Server からは無視されます。

        一部のパラメータはコメントとして記録されており、先頭に 1 つまたは 2 つの感嘆符 (! または !!) が付けられています。このようなパラメータを使用するには、感嘆符を削除し、必要に応じて値を指定します。また、新しいパラメータが適用されるように Calendar Server を再起動する必要があります。

        たとえば、!!caldb.dwp.server.[ hostname].ip を使用するには、先頭の感嘆符(!!) を削除し、hostname の部分に値を指定してから Calendar Server を再起動します。

      • ics.conf ファイルに記録されていないパラメータを使用するには、パラメータとその値をファイルに追加します。

      • 同じパラメータを複数回記録した場合、リストの最後にあるパラメータの値が、それ以前のパラメータに優先して適用されます。

      • すべてのオプションは行頭から始める必要があります。

  4. ics.conf ファイルでパラメータを変更したら、新しい設定値が適用されるように Calendar Server を停止し、再起動します。

    ics.conf ファイルの編集前に Calendar Server を停止しておくこともできます。詳細は、「12.1 Calendar Server 6.3 プロセスの起動と停止」を参照してください。

E.2 構成パラメータファイル (ics.conf)

ここでは、ics.conf ファイルのさまざまな構成パラメータについて説明します。わかりやすいように、次のような機能グループに分類しています。


注意 – 注意 –

次のパラメータは、デフォルト設定のみを示しています。特定の機能を実装するには、場合によって 1 つまたは複数のパラメータを別の値に変更する必要があります。使用するパラメータとそれに割り当てる値を含め、機能を実装する方法については、パート III「Calendar Server の設定のカスタマイズ」の章を参照してください。



注 –

ics.conf ファイルでは、パラメータが重複していてもかまいません。システムはファイル内のパラメータの最後のインスタンスの値を使用します。


E.2.1 設定ファイルのカスタマイズのヒント

設定ファイルは大きなファイルです。多数のパラメータが含まれています。カスタマイズすると、それらを見つけたり、値を変更した理由を思い出すことが困難な場合があります。混乱を避けるには、ファイルの最後にカスタマイズ用のセクションを作成し、そこにカスタマイズを追加します。たとえば、次のようなコメント行を作成できます。! My ics.conf Changes。その後、新しいパラメータや変更しているパラメータとそれらの値を追加します。変更理由を説明するコメントを現在の日付とともに各パラメータに追加します。こうすれば、あとでシステムに対して行なった変更の履歴がわかります。

Calendar Server を起動または再起動するたびに、システムは設定ファイル全体を読み取ります。システムが処理する必要のあるパラメータが多いほど、システムの起動に時間がかかります。重複したパラメータが多数あると、処理が非常に遅くなる可能性があります。これを避けるために、古い重複したパラメータはコメントアウトしてください。

E.2.2 Calendar Server ローカルインスタンス構成パラメータ

次の表は、 local. で始まる構成パラメータを示し、各パラメータのデフォルト値と説明を記載しています。

表 E–1 ics.conf ファイルのローカルサーバーインスタンス構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

local.autoprovision

"yes"

ユーザーのカレンダの自動プロビジョニングを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。

local.domain.language

"en"

この Calendar Server インスタンスでのドメインのデフォルト言語。 

local.hostname

" "

Calendar Server がインストールされているマシンのホスト名。 

local.installeddir

cal-svr-base/SUNWics5/ cal

Calendar Server がインストールされている場所へのディレクトリパス。 

local.instancedir

cal-svr-base/SUNWics5/ cal

Calendar Server のこのインスタンスの設定ファイルとデータがインストールされている場所へのディレクトリパス。 

local.instance.lockdir.path

cal-svr-base/SUNWics5/ cal/data/lock

このサーバーインスタンスのロックファイルが格納されている場所を指定します。 

local.instance.counter.path

cal-svr-base/SUNWics5/ cal/lib/counter

このサーバーインスタンスのカウンタファイルが格納されている場所を指定します。 

local.plugindir.path

" "

Calendar Server のこのインスタンスの CSAPI プラグインがインストールされている場所へのディレクトリパス。 

local.rfc822header.allow8bit

"no"

このサーバーが送信する電子メールメッセージでの 8 ビットヘッダーの使用を許可 (y) または拒否(n) します。

local.servergid

"icsgroup"

カウンタやログなどの Calendar Server ファイルのグループ ID (gid)。

local.serveruid

"icsuser"

カウンタやログなどの Calendar Server ファイルのユーザー ID (UID)。

local.sitelanguage

"en"

Calendar Server のこのインスタンスのデフォルト言語。 

local.smtp.defaultdomain

" "

電子メールアドレスに対応する出席者のカレンダ ID の検索で使用されるデフォルトドメインの名前。たとえば、この値が "sesta.com" に設定されている場合、jsmith は jsmith@sesta.com として解決されます。

local.supportedlanguages

"en"

Calendar Server のこのインスタンスがサポートしているユーザー言語。 

E.2.3 Calendar Server LDAP 認証構成パラメータ

表 E–2 ics.conf ファイルの LDAP 認証構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

local.authldapbasedn

" "

LDAP 認証のベース DN。指定しない場合は local.ugldapbasedn の設定が適用されます。

local.authldaphost

"localhost"

LDAP 認証用のホスト。指定しない場合は local.ugldaphost の設定が適用されます。

local.authldapbindcred

" "

local.authldapbinddn で指定された、ユーザーのバインドに必要な資格情報 (パスワード)。

local.authldapbinddn

" "

ユーザー DN の検索時に LDAP 認証ホストへのバインドに使用される DN。指定しない場合、または値が " " の場合、匿名バインドです。

local.authldapport

"389"

LDAP 認証用のポート。指定しない場合は local.ugldapport の設定が適用されます。

local.authldappoolsize

"1"

LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最小数。指定しない場合は local.ugldappoolsize の設定が適用されます。

local.authldapmaxpool

"1024"

LDAP 認証用に維持される LDAP クライアント接続の最大数。指定しない場合は local.ugldapmaxpool の設定が適用されます。

E.2.4 Calendar Server LDAP ユーザーとグループの検索構成パラメータ

表 E–3 ics.conf ファイルの LDAP 認証構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

local.lookupldap.search.minwildcardsize

"3"

出席者ルックアップ検索のワイルドカード検索に使用する文字列の最小サイズを指定します。ゼロ (0) は常にワイルドカード検索を行うことを意味します。 

local.ugldaphost

"localhost"

LDAP ユーザー設定を格納するマシンのホスト名。 

E.2.5 Calendar Server ユーザー設定構成パラメータ

表 E–4 ics.conf ファイルのユーザー設定構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

local.enduseradmincred

" "

LDAP ユーザー設定認証用のバインド信用情報 (パスワード)。 

local.enduseradmindn

" "

LDAP ユーザー設定ホストへのバインドに使用される DN。デフォルト DN はありません。値が " " または指定されていない場合、匿名バインドと仮定されます。

local.ugldapbasedn

" "

LDAP ユーザー設定のベース DN。指定が必須であり、空白は許可されません。 

local.ugldapicsextendeduserprefs

"ceColorSet,

ceFontFace,

ceFontSizeDelta,

ceDateOrder,

ceDateSeparator,

ceClock,

ceDayHead,

ceDayTail,

ceInterval,

ceToolText,

ceToolImage,

ceDefaultAlarmStart,

ceSingleCalendarTZID,

ceAllCalendarTZIDs,

ceDefaultAlarmEmail,

ceNotifyEmail,

ceNotifyEnable,

ceDefaultView,

ceExcludeSatSun,

ceGroupInviteAll"

icsExtendedUserPrefs 属性のオプションの値。

local.user.authfilter

"uid=%u"

ユーザー検索に使用するフィルタ。 

E.2.6 Calendar Server カレンダストア構成パラメータ

次の表は、カレンダストア設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。カレンダストアは、予定と仕事の記録をすべて格納しています。

表 E–5 ics.conf ファイルのカレンダストア構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

calstore.anonymous.calid

"anonymous"

匿名ログインに使用されるカレンダ ID (calid)。

user.allow.doublebook

"yes"

カレンダの作成時に、ユーザーカレンダの同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。 

  • "no": 複数のユーザーからの予約は拒否されます。

  • "yes": 複数のユーザーからの予約は許可されます。

calstore.calendar.default.acl

"@@o^a^r^g;
@@o^c^wdeic^g;
@^a^fs^g;
@^c^^g;
@^p^r^g"

ユーザーがカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。形式は、ACE (アクセス制御エントリ) 引数をセミコロンで区切ったリスト形式の文字列です。 

ACE の形式については、「15.4 カレンダのアクセス制御」を参照してください。

コマンド行ユーティリティーを使用して 1 つ以上の ACE (アクセス制御エントリ) を指定する方法については、「D.5 cscalを参照してください。

calstore.calendar.owner.acl

"@@o^a^rsf^g;
@@o^c^wdeic^g"

カレンダ所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定します。 

calstore.calendar.create.

lowercase

"no"

カレンダの新規作成時、または LDAP CLD プラグインを使用してカレンダを検索する場合に、Calendar Server がカレンダ ID (calid) を小文字に変換するかどうかを指定します。

calstore.default.timezoneID

"America/
New_York"

次の状況で使用するタイムゾーン ID。 

  • タイムゾーン ID が指定されていない

  • カレンダのタイムゾーン ID が見つからない

  • ユーザーのタイムゾーン ID が見つからない

    無効な値を指定した場合、サーバーは GMT (グリニッジ標準時) タイムゾーンを適用します。

calstore.filterprivateevents

"yes"

Calendar Server が、非公開の、および時刻と日付のみが公開される (極秘の) 予定と作業をフィルタリング (認識) できるかどうかを指定します。"no" に設定すると、Calendar Server はそれらを公開の予定および作業と同様に扱います。

calstore.freebusy.include.

defaultcalendar

"yes"

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストに含めるかどうかを指定します。 

calstore.freebusy.remove.

defaultcalendar

"no"

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの空き/予定ありカレンダリストから削除できるかどうかを指定します。 

calstore.group.attendee.maxsize

"0"

出席依頼のために拡張される LDAP グループの最大サイズ。"0" の値はサイズに関係なくグループを拡張することを意味します。-1 の値は、LDAP グループを拡張できないことを意味します。

calstore.recurrence.bound

"60"

定期拡張で作成できる予定の最大数。 

calstore.subscribed.include.

defaultcalendar

"yes"

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストに含めるかどうかを指定します。 

calstore.subscribed.remove.

defaultcalendar

"no"

ユーザーのデフォルトカレンダを、そのユーザーの登録済みカレンダリストから削除できるようにするかどうかを指定します。 

calstore.userlookup.maxsize

"200"

ユーザー検索の LDAP ルックアップで返される結果の最大数。値 "0" は制限のないことを意味します。

calstore.unqualifiedattendee.

fmt1.type

"uid"

予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoejdoe:tv などの文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uidcngidresmailtocap

calstore.unqualifiedattendee.

fmt2.type

"mailto"

Calendar Server が予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、jdoe@sesta.com などのアットマーク (@) を含む文字列をどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uidcngidresmailtocap

calstore.unqualifiedattendee.

fmt3.type

"cn"

予定の出席者についてディレクトリルックアップを行うときに、john doe などの空白文字を含む文字列を Calendar Server がどのように扱うかを指定します。設定できる値は、次のとおりです。uidcngidrescap

store.partition.primary.path

"."

カレンダ情報が格納される一次ディスクパーティションの場所。 

E.2.7 カレンダログ情報の構成パラメータ

次の表は、カレンダログ設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–6 ics.conf ファイルのカレンダログ構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

logfile.admin.logname .

"admin.log"

ログ記録管理ツール用のログファイルの名前。 

logfile.buffersize

"0"

ログバッファーのサイズ (バイト単位)。 

logfile.dwp.logname

"dwp.log"

DWP (データベースワイヤプロトコル) に関する情報のログ記録管理ツール用ログファイルの名前。 

logfile.expirytime

"604800"

ログファイルの有効期限 (秒単位)。 

logfile.flushinterval

"60"

バッファーの内容をログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。 

logfile.http.access.logname

"httpd.access"

現在の HTTP アクセスログファイルの名前。 

logfile.http.logname

"http.log"

cshttpd サービスの現在のログファイルの名前。

logfile.http.access.

logname

"httpd.access"

現在の HTTP アクセスログファイルの名前。 

logfile.logdir

"logs"

ログファイルが格納されるディレクトリ。 

logfile.loglevel

"NOTICE"

サーバーがログに記録する情報の詳細度を指定します。各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICALALERTERRORWARNINGNOTICEINFORMATIONDEBUG

logfile.maxlogfiles

"10"

ログディレクトリ内のログファイルの最大数。 

logfile.maxlogfilesize

"2097152"

各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)。 

logfile.maxlogsize

"20971520"

すべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。 

logfile.minfree

diskspace

"5242880"

ログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。 

logfile.notify.logname

"notify.log"

csnotifyd サービスのログファイル名。

logfile.rollovertime

"86400"

ログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。 

logfile.store.logname

"store.log"

ストアログファイル名。 

service.http.commandlog

"no"

このパラメータはデバッグ専用です。"yes" に設定すると、システムは受信コマンドをすべて http.commands ログファイルにログ記録します。

本稼働中には使用しないでください。ログファイルがすぐに満杯になり、パフォーマンスが低下する可能性があります。 

E.2.8 Calendar Server 管理者構成パラメータ

次の表は、管理者に関する ics.conf パラメータを示しています。

表 E–7 管理者の構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

service.siteadmin.

cred

" "

Calendar Server 管理者として指定されたユーザー ID のパスワード。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求されます。 

service.siteadmin.

userid

"calmaster"

Calendar Server 管理者として指定されたユーザーのユーザー ID。この値の指定は、インストール時にインストーラによって要求されます。 

service.admin.calmaster.

overrides.accesscontrol

"no"

Calendar Server の管理者がアクセス制御の適用に反してアクセスできるかどうかを指定します。 

service.admin.calmaster.

wcap.allowgetmodify

userprefs

"no"

Calendar Server 管理者が WCAP コマンドを使用してユーザー設定を取得、設定できるかどうかを指定します。 

service.admin.ldap.enable

"yes"

"yes" を指定すると、service.siteadmin.userid に設定されるユーザーのユーザー認証で LDAP が有効になります。

E.2.9 Calendar Server サービス設定

次の表は、各種のサービス設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–8 ics.conf ファイルのサービス構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

service.admin.alarm

"yes"

管理ツールのアラーム通知を有効 ("yes")、または無効 ("no") にします。

local.store.

checkpoint.enable

"yes"

"yes" に設定すると、csadmind データベースチェックポイントスレッドが開始されます。

service.admin.

dbcachesize

"8388608"

管理セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ (バイト単位)。 

local.store.

deadlock.enable

"yes"

"yes" に設定すると、csadmind データベースデッドロック検出スレッドが開始されます。

service.admin.

diskusage

"no"

"yes" に設定すると、csadmind ディスク容量低下監視スレッドが開始されます。

service.admin.enable

"yes"

"yes" に設定すると、すべてのサービスを開始するときに csadmind サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csadmind サービスを終了します。

service.admin.

idletimeout

"120"

csadmind で HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。

service.admin.

maxsessions

"100"

許容される管理セッションの最大数。 

service.admin.

maxthreads

"10"

1 管理セッションで実行されるスレッドの最大数。 

service.admin.

numprocesses

なし 

同時に実行可能な管理プロセスの最大数。 

service.admin.port

なし 

注意 

システムによって設定されます。変更しないでください。 

service.admin.

resourcetimeout

"900"

管理接続をタイムアウトにするまでの秒数。 

service.admin.

serverresponse

"no"

"yes" に設定すると、csadmind サービス応答スレッドが開始されます。

service.admin.

sessiondir.path

" "

管理セッション要求用の一時ディレクトリ。 

service.admin.

sessiontimeout

"1800"

csadmind で HTTP セッションをタイムアウトにするまで待機する秒数。

service.admin.

sleeptime

"2"

カレンダサービスの状態 (稼動、終了、待機) を調べる間隔 (秒単位)。 

service.admin.

starttime

"300"

カレンダサービスが開始するまで待機する秒数。 

service.admin.

stoptime

"300"

カレンダサービスが終了するまで待機する秒数。 

service.admin.

stoptime.next

"60"

カレンダサービスに終了コマンドを送信するまで待機する秒数。 

service.dcroot

"o=internet"

ディレクトリ内の DC ツリーのルートサフィックス。 

service.

dnsresolveclient

"no"

"yes" を指定すると、HTTP アクセスが許可されるかどうかについて DNS に対してクライアント IP アドレスがチェックされます。

service.plaintext

loginpause

"0"

プレーンテキスト形式のパスワードによるユーザーの認証に成功した後の遅延時間 (秒単位)。 

service.http.admins

"calmaster"

この Calendar Server の管理権限を持つユーザー ID を空白文字で区切って指定します。 

service.http.

allowadminproxy

"yes"

"yes" に設定すると、プロキシ経由のログインが許可されます。

service.http.

allowanonymouslogin

"yes"

"yes" に設定すると、匿名アクセス (認証なし) が許可されます。これは特殊なタイプのログインであり、指定した制限付きのアクセス (通常は公開カレンダへの読み取り専用アクセス) のみが許可されます。

service.http

calendarhostname

"" (Null)

HTML ドキュメントを取得するための HTTP ホスト。 

service.http.cookies

"yes"

cookie をサポートするかどうかをサーバーに指示します。シングルサインオンを有効にするには、"yes" に設定する必要があります。

service.http.

dbcachesize

"8388608"

HTTP セッション用の Berkeley データベースの最大キャッシュサイズ。 

service.http.

domainallowed

"" (Null)

"" 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが許可されます。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによるローカル HTTP アクセスが許可されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。

service.http.

domainnotallowed

"" (Null)

" " 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってアクセスが拒否されます。たとえば、「ALL:LOCAL.sesta.com」と指定した場合は、sesta.com ドメインのすべてのユーザーによる HTTP アクセスが拒否されます。複数のフィルタを指定する場合は、CR-LF (改行) で区切ります。

service.http.

attachdir.path

"."

インポートされたファイルが一時的に格納されるディレクトリの、local.queuedir を起点とする相対パス (絶対パスが指定されている場合はそれを使用)。

service.http.

ipsecurity

"yes"

"yes" を指定すると、既存のセッションを参照するすべての要求は、同じ IP アドレスから発せられているものとして検証されます。 

service.http.enable

"yes"

"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに cshhpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに cshhpd サービスを終了します。

service.http.

idletimeout

"120"

HTTP 接続をタイムアウトにするまでの秒数。 

service.http.

ldap.enable

"yes"

"yes" を指定すると、認証用の LDAP 接続とユーザー設定が作成、維持されます。 

service.http.listenaddr

"INADDR_ANY"

HTTP サービスがクライアント要求を待機する TCP アドレスを指定します。"INADDR_ANY" は任意のアドレスを意味します。

service.http.logaccess

"no"

"yes" を指定すると、サーバーへの HTTP 接続が完全にログに記録されます。 

service.http.

maxsessions

"5000"

cshttpd サービスでの HTTP セッションの最大数。

service.http.

maxthreads

"20"

cshttpd サービスでの HTTP 要求を処理するスレッドの最大数。

service.http.

numprocesses

"1"

サーバーでの実行が必要な HTTP サービス (cshttpd) プロセスの最大並行実行数。

複数の CPU を持つサーバーについては、「21.8 複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。

service.http.port

"80"

Calendar Server ユーザーからの HTTP 要求用のポート。 

service.http.

proxydomainallowed

""

"" 以外を指定した場合は、TCP ドメインに基づくフィルタリングによってプロキシログインが許可されます。構文は service.http.domainallowed と同じです。

service.http.

resourcetimeout

"900"

HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。 

service.http.

sessiondir.path

"http"

HTTP セッション用の一時ディレクトリ。 

service.http.sessiontimeout

"1800"

cshttpd サービスで HTTP セッションをタイムアウトにするまでの秒数。

service.http.sourceurl

" "

実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。 

service.http. tmpdir

 

実行可能ファイルへのすべての URL 参照が格納されるディレクトリの、実行可能ファイルに対する相対パス。 

デフォルトは次のとおりです。/var/opt/SUNWics5/tmp

service.http.uidir.path

"html"

デフォルトのカレンダクライアントが格納されるディレクトリ。WCAP アクセスだけを許可する場合は "" を指定します。

service.ldapmemcache

"no"

"yes" を指定すると、LDAP SDK でキャッシュが使用されます。 

service.ldapmemcachettl

"30"

service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡されます。これは項目をキャッシュしておける最大秒数です。0 を指定した場合、項目をキャッシュしておける時間に制限が適用されなくなります。

service.ldapmemcachesize

"131072"

service.ldapmemcache に "yes" を指定した場合に、この値は LDAP SDK に渡されます。これはキャッシュに使用できるメモリーの最大容量 (バイト単位) です。0 を指定した場合、キャッシュ容量の制限は適用されなくなります。

service.wcap.anonymous

allowpubliccalendarwrite

"yes"

"yes" を指定すると、書き込み可能な公開カレンダに対する匿名ユーザーによる書き込みが許可されます。 

service.wcap.format

"text/calendar"

現在は空き/予定ありだけに適用されているコマンドのデフォルトの出力形式を指定します。 

service.wcap.

freebusybegin

"30"

get_freebusy の範囲指定の開始時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定します (日単位)。

service.wcap.

freebusyend

"30"

get_freebusy の範囲指定の終了時刻に適用される、現在時刻からのデフォルトのオフセットを指定します (日単位)。

service.wcap.freebusy.

redirecturl

““ 

移行プロセスの場合、移行が部分的に行われると、カレンダが元のデータベースと Calendar Server のターゲットデータベースに分かれます。カレンダが Calendar Server データベースに見つからない場合に検索するための元のデータベースの URL です。 

service.wcap.allow

createcalendars

"yes"

"yes" を指定すると、カレンダの作成が許可されます。

service.wcap.allow

deletecalendars

"yes"

"yes" を指定すると、カレンダの削除が許可されます。

service.wcap.allow

changepassword

"no"

"yes" を指定すると、ユーザーによるパスワードの変更が許可されます。

service.wcap.allow

publicwritablecalendars

"yes"

"yes" に設定すると、ユーザーは、書き込み可能な公開カレンダを所有できます。

service.wcap.allow

setprefs.cn

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の cn (LDAP ユーザーの共通名) の変更が許可されます。

service.wcap.allow

setprefs.givenname

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の givenname (LDAP ユーザーの名 (姓名の名)) の変更が許可されます。

service.wcap.allow

setprefs.icsCalendar

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の icsCalendar (ユーザーのデフォルトカレンダ ID) の変更が許可されます。

service.wcap.allow

setprefs.mail

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の mail (ユーザーの電子メールアドレス) の変更が許可されます。

service.wcap.allowsetprefs.

preferredlanguage

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の preferredlanguage (LDAP ユーザーの選択言語) の変更が許可されます。

service.wcap.allow

setprefs.sn

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の sn (LDAP ユーザーの姓) の変更が許可されます。

service.wcap.allow

setprefs.nswccalid

"no"

"yes" を指定すると、set_userprefs.wcap 属性によるユーザー設定の nswccalid (ユーザーのデフォルトカレンダ ID) の変更が許可されます。

service.wcap.login.

calendar.publicread

"no"

"yes" を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。"no" を指定すると、ユーザーのデフォルトカレンダは非公開読み取り/非公開書き込みに初期設定されます。

service.wcap.userprefs.

ldapproxyauth

"no"

"yes" を指定すると、get_userprefs.wcap コマンドの LDAP プロキシ認証が有効になります。"no" に設定すると、匿名の LDAP 検索が行われます。

service.wcap.validateowners

"no"

"yes" に設定すると、サーバーはディレクトリ内に存在するカレンダの各所有者を検証する必要があります (LDAP、または CSAPI 互換のユーザーディレクトリメカニズムを使用)。

service.wcap.version

"3.0"

WCAP のバージョン。 

E.2.10 Calendar Server SSL 構成パラメータ

次の表は、ics.conf の SSL 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。SSL パラメータのほとんどはデフォルト値を使用しますが、2 つのパラメータには SSL のデフォルト値を次のように変更する必要があります。

次の表に、ics.conf パラメータとそのデフォルト設定を示します。ics.conf パラメータに適切な値が設定されているかどうかを確認してください。

表 E–9 SSL の構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

encryption.rsa.

nssslactivation

"on"

SSL 用の RSA Cypher Encryption Family サービスを有効にします。 

encryption.rsa.

nsssltoken

"internal"

RSA Cypher Encryption Family トークンの場所を指定します。 

encryption.rsa.

nssslpersonalityssl

"SampleSSLServerCert"

RSA Cypher Encryption Family の証明書名を指定します。 

service.http.tmpdir

/var/opt/SUNWis5/tmp

一時ディレクトリを指定します。 

service.http.uidir.

path

"html"

UI ファイルが格納されているディレクトリを指定します。 

service.http.ssl.

cachedir

"."

SSL キャッシュの場所への物理パスを指定します。 

service.http.ssl.

cachesize

"10000"

SSL キャッシュデータベースの最大サイズを指定します。 

service.http.ssl.

usessl

"no"

SSL 設定のために、値を "yes" に変更します。

cshttpd プロセスが SSL サブシステムを使用するかどうかを指定します。

service.http.ssl.

port.enable

"no"

SSL 設定のために、値を “yes” に変更します。 


注 –

これによって、そのポートで待機するために HTTP プロセスが無効になることはありません。HTTP を実際に無効にする方法はありませんが、機能していない別のポートに HTTP を割り当てることができます。

service.http.enable="no" を設定しないでください。HTTPS プロセスも無効になります。


service.http.ssl.

port

"443"

cshttpd プロセスが Calendar Server ユーザーからの HTTPS 要求を待機する SSL ポートの番号を指定します。

この値を、HTTP が使用するのと同じデフォルトポート ("80") に設定しないでください。

service.http.ssl.

securesession

"yes"

セッション全体を暗号化するかどうかを指定します。 

local.ssldbpath

"/etc/opt/SUNWics5/
config"

SSL 証明書データベースの場所への物理パスを指定します。 

service.http.ssl.certdb.password — このパラメータは、ics.conf ファイルから削除されました。これは、設定ファイルに置き換えられました。

sslpassword.com

sslpassword.conf は、証明書データベースのパスワードを記録したテキストファイルです。

これは certutil ユーティリティーが使用するファイルで、Calendar Server は使用しません。次のディレクトリに sslpassword.conf を作成します。

/etc/opt/SUNWics5/config

service.http.ssl.

sourceurl

"https://localhost:443"

発信元ソース URL の SSL ホスト名とポート番号を指定します。 

service.http.ssl.

ssl2.ciphers

""

SSL2 用の暗号化方式を指定します。 

service.http.ssl.

ssl2.sessiontimeout

"0"

SSL2 のセッションタイムアウトを指定します。 

service.http.ssl.

ssl3.ciphers

"rsa_rc4_40_md5,
rsa_rc2_40_md5,
rsa_des_sha,
rsa_rc4_128_md5,
rsa_3des_sha"

サポートされる、または有効な SSL 暗号化方式のリストを指定します。 

service.http.ssl.

ssl3.sessiontimeout

"0"

SSL セッションのタイムアウト値を指定します。 

E.2.11 Calendar Server ドメインの構成パラメータ

次の表は、ドメインの構成パラメータ、各パラメータのデフォルト値、その説明を示しています。

表 E–10 複数のドメインをサポートするための構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

local.domain.language

"en"

Calendar Server のこのインスタンスのドメインのデフォルト言語。 

local.schemaversion

"1"

LDAP スキーマのバージョンを指定します。 

  • "1" = Sun LDAP Schema バージョン 1。 service.dcroot も参照してください。

  • "2" = Sun LDAP Schema バージョン 2。service.schema2root も参照してください。

service.dcroot

" "

local.schemaversion = 1 の場合に、LDAP ディレクトリの DC ツリーのルートサフィックスを指定します。次に例を示します。"o=internet"

service.schema2root

" "

local.schemaversion = 2 の場合に、下にすべてのドメインが属するルートサフィックスを指定します。次に例を示します。"o=sesta.com"

service.defaultdomain

" "

Calendar Server のこのインスタンスのデフォルトドメインを指定します。ログイン時にドメイン名が指定されない場合は、このドメイン名が適用されます。次に例を示します。"sesta.com"

service.loginseparator

"@+"

Calendar Server が userid[login-separator ]domain をパースするときに login-separator で使用される区切り文字を指定します。Calendar Server は各区切り文字を順に使用します。

service.siteadmin.userid

" "

ドメイン管理者のユーザー ID を指定します。 

service.siteadmin.cred

" "

ドメイン管理者のパスワードを指定します。 

service.virtualdomain.

support

"yes"

複数のドメインモードのサポートを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。


注意 – 注意 –

このパラメータを "no" に変更しないでください。Calendar Server は、デフォルトで複数のドメインをサポートしています。


E.2.12 電子メール通知を有効にする構成パラメータ

次の 3 つのパラメータは、システムによる取り消し、出席依頼、返信の通知の送信を有効または無効にします。

表 E–11 ics.confファイルのアラーム通知構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

ine.cancellation.enable

"yes"

予定が取り消された場合に電子メール通知が出席者に送られるかどうかを決定します。 

ine.invitation.enable

"yes"

予定への出席を依頼された出席者に電子メール通知が送られるかどうかを決定します。 

ine.reply.enable

"yes"

出席者が出席依頼に返信した場合に企画者に電子メール通知が送られるかどうかを決定します。 

E.2.13 アラーム通知のパラメータ

次の表は、アラーム通知サーバー設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–12 ics.confファイルのアラーム通知構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

alarm.diskstat.

msgalarmdescription

"percentage calendar partition disk space available"

ディスク容量の不足時に送信されるメッセージ。 

alarm.diskstat.

msgalarmstatinterval

"3600"

ディスク容量を監視する間隔 (秒単位)。 

alarm.diskstat.

msgalarmthreshold

"10"

警告メッセージの送信対象となる使用可能なディスク容量の割合 (パーセント)。 

alarm.diskstat.

msgalarmthresholddirection

"-1"

alarm.diskstat.msgalarmthreshold に設定される割合を上回っているか、または下回っているか。-1 は下回っており、1 は上回っています。

alarm.diskstat.

msgalarmwarninginterval

"24"

不十分なディスク容量に関する警告メッセージを送信する間隔 (時間単位)。 

alarm.msgalarmnoticehost

"localhost"

サーバーアラームの送信に使用される SMTP サーバーのホスト名。 

alarm.msgalarmnoticeport

"25"

サーバーアラームの送信に使用される SMTP ポート。 

alarm.msgalarmnoticercpt

"Postmaster
@localhost"

サーバーアラームの送信先電子メールアドレス。 

alarm.msgalarmnoticesender

"Postmaster
@localhost"

サーバーが送信するアラームの送信元として指定される電子メールアドレス。 

alarm.msgalarmnoticetemplate

""

送信する電子メールアラームのデフォルト形式。 

"From: %s\nTo: %s\nSubject: ALARM: %s of \"%s\" is n\n%s\n"

alarm.responsestat.

msgalarmdescription

"calendar service not responding"

サービスからの応答がない場合に送信されるメッセージ。 

alarm.responsestat.

msgalarmstatinterval

"3600"

サービスを監視する間隔 (秒単位)。 

alarm.responsestat.

msgalarmthreshold

"100"

サービスの応答がない場合にだけ警告メッセージの送信をトリガーします。 

alarm.responsestat.

msgalarmthresholddirection

"-1"

alarm.responsestat. かどうかを指定します。

msgalarmthreshold の割合を上回っているか、または下回っているかを指定します。

-1 は下回っており、1 は上回っています。

alarm.responsestat.

msgalarmwarninginterval

"24"

サービスからの応答がないことに関する警告メッセージを送信する間隔 (時間単位)。 

E.2.14 カレンダ検索データベースの設定

次の表は、カレンダ検索データベース (CLD) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–13 ics.confファイルのカレンダ検索データベース (CLD) 構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

csapi.plugin.calendarlookup

"no"

カレンダ検索プラグインを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。

csapi.plugin.calendarlookup.name

"*"

ロードするカレンダ検索プラグインの名前を指定します。この値にアスタリスク ("*") を指定すると、Calendar Server はすべてのプラグインをロードします。

caldb.cld.type

"local"

すべてが同じマシン上にあるマシンやバックエンドマシンとしてのみ機能するマシンには、"local" を使用します。

フロントエンドのみのマシンや、フロントエンドとバックエンドの両方として機能するマシンには、"directory" を使用します。

caldb.dwp.server.default

" "

LDAP サーバーデータベース内のユーザーまたはリソースのカレンダエントリが icsDWPHost 属性を持たない場合に、Calendar Server が使用するデフォルトの DWP サーバーの名前を完全修飾名で指定します。

Calendar Server にログインするユーザーの LDAP エントリ (login.wcap ) が icsDWPHost 属性を持たない場合、Calendar Server はこのパラメータの値を使用して属性を追加します。

ユーザーの LDAP エントリがすでに icsDWPHost 属性を持っている場合は、caldb.dwp.server.default は使用されません。

この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要があります。 

caldb.cld.cache.enable

"yes"

カレンダ検索データベース (CLD) のキャッシュオプションを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。LDAP CLD プラグインのパフォーマンスを最適にするには、"yes" を指定します。

caldb.cld.cache.logfilesizemb

"10"

チェックポイントファイルの最大サイズを M バイト単位で指定します。 

caldb.cld.cache.mempoolsizemb

"4"

共有メモリーのサイズを M バイト単位で指定します。 

caldb.cld.cache.maxthread

"1000"

データベーススレッドの最大数を指定します。 

caldb.cld.cache.homedir.path

"."

CLD キャッシュオプションのデータベース予定、作業、アラームファイルの場所を指定します。デフォルト値の "." を指定した場合、これらのファイルは /var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリに格納されます。

caldb.cld.cache.checkpointinterval

"60"

チェックポイントの間隔を秒単位で指定します。 

caldb.cld.cache.circularlogging

"yes"

CLD キャッシュオプション用に同期されたあとにチェックポイントファイルを削除するかどうかを指定します。 

caldb.dwp.server.host-name .ip

" "

カレンダデータベースを格納するサーバーのホスト名を指定します。このサーバーでは、DWP (csdwpd) サービスが稼動している必要があります。この名前は、DNS (ドメイン名サービス) によって有効な IP アドレスに解決できる必要があります。このパラメータには、LDAP CLD プラグインによって使用されます。 

注: パラメータの各部で同じ host-name を完全修飾名で指定します。次に例を示します。

caldb.dwp.server.sesta.com.ip="sesta.com"

caldb.dwp.connthreshold

"1"

サーバーが新しいネットワーク接続を獲得する前にバックログされる要求の最大数。 

caldb.dwp.initconns

"2"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスクライアントが各 DWP サービスホストに対して確立する接続の初期数。 

caldb.dwp.initthreads

"2"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求を処理するスレッドの初期数。 

caldb.dwp.maxcons

"1000"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容される接続の最大数。 

caldb.dwp.maxthreads

"20"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーに許容されるスレッドの最大数。 

caldb.dwp.md5

"no"

すべての DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス要求に対してサーバーが MD5 (Message Digest 5) の一方向ハッシュチェックを行うかどうかを指定します。一方向ハッシュ機能は、メッセージ認証用の電子署名を作成するために使用されます。 

  • "no": MD5 ハッシュチェックを無効にします。

  • "yes": MD5 ハッシュチェックを有効にします。

caldb.dwp.server.hostname.ip

" "

指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーの IP アドレスを指定します。 

caldb.dwp.server.hostname.port

"59779"

指定したマシンのホスト名で DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスを使用するサーバーのポート番号を指定します。 

caldb.dwp.server.back-end-server .admin

" "

フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続の認証に使用されるユーザー ID を指定します。back-end-server はサーバー名です。 

caldb.dwp.server.back-end-server .cred

" "

フロントエンドサーバーで、バックエンドサーバーとの DWP 接続の認証に使用されるパスワードを指定します。back-end-server はサーバー名です。

caldb.dwp.stacksize

"65536"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドのスタックサイズ。 

caldb.cld.directory.ldapbasedn

なし 

LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用されている場合の認証するベース DN。 

caldb.cld.directory.ldaphost

なし 

LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのホスト名。 

caldb.cld.directory.ldapbindcred

なし 

LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合に local.authldapbinddn の設定で指定されたユーザーのバインド資格情報 (パスワード)。

caldb.cld.directory.ldapbinddn

なし 

LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合に、ユーザーの DN を検索するための認証用のバインドに使用する DN。 

caldb.cld.directory.ldapport

"389"

LDAP プラグインがカレンダ検索機構に使用される場合にアクセスする LDAP サーバーのポート番号。 

csapi.plugin.authentication

"no"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されるプラグインだけがロードされます。指定しない場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。認証には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。

csapi.plugin.authentication.name

" "

csapi.plugin.loadall に "no" を指定し、csapi.plugin.authentication に "yes" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべての認証クラスプラグインがロードされます。

logfile.dwp.buffersize

"0"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログバッファーのサイズ (バイト単位)。 

logfile.dwp.expirytime

"604800"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルの有効期限が切れるまでの時間 (秒単位)。 

logfile.dwp.flushinterval

"60"

バッファーの内容を DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルにフラッシュする間隔 (秒単位)。 

logfile.logdir

"logs"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルが格納されるディレクトリ。 

logfile.dwp.loglevel

"Notice"

サーバーがログに記録する DWP (データベースワイヤプロトコル) の情報の詳細度を指定します。DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログレベルには、次のいずれかのレベルが割り当てられます。CRITICAL、ERROR、WARNING、NOTICE、INFORMATION、DEBUG (重要度順)。この詳細度を CRITICAL に設定した場合、サーバーがログに記録する情報の詳細度はもっとも低くなります。もっとも高い詳細度でログを記録するには、DEBUG を指定します。たとえば、WARNING を指定した場合は、CRITICAL、ERROR、WARNING の各レベルのログエントリだけが記録されます。 

logfile.dwp.maxlogfiles

"10"

ログディレクトリ内の DWP (データベースワイヤプロトコル) に関連したログファイルの最大数。 

logfile.dwp.maxlogfilesize

"2097152"

DWP (データベースワイヤプロトコル) の各ログファイルの最大サイズ (バイト単位)。 

logfile.dwp.maxlogsize

"20971520"

DWP (データベースワイヤプロトコル) のすべてのログファイルの最大合計ディスク容量 (バイト単位)。 

logfile.dwp.minfreediskspace

"5242880"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスアクティビティーのログ記録用に必要な最小ディスク空き容量 (バイト単位)。この値に達すると、サーバーは古いログファイルの有効期限を終了してディスクの空き容量を増やそうとします。最小空き容量を回復できない場合、すべてのログの記録は一時的に停止されます。 

logfile.dwp.rollovertime

"86400"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスのログファイルのローテーション間隔 (秒単位)。 

service.dwp.admin.userid

" "

バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するユーザー ID を指定します。このパラメータはオプションです。バックエンドサーバーがユーザー ID を指定しない場合、認証は行われません。 

service.dwp.admin.cred

" "

バックエンドサーバーで、DWP 接続の認証に使用するパスワードを指定します。このパラメータはオプションです。バックエンドサーバーがパスワードを指定しない場合、認証は行われません。 

service.dwp.calendarhostname

"localhost"

DWP (データベースワイヤプロトコル) を実行しているマシンのホスト名。 

service.dwp.maxthreads

"1000"

並行して実行できる DWP (データベースワイヤプロトコル) サービススレッドの最大数。 

service.dwp.numprocesses

"1"

サーバーでの実行が必要な DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) プロセスの最大並行実行数。

複数の CPU を持つサーバーについては、「21.8 複数 CPU 間でのロードバランスの使用」を参照してください。

service.dwp.enable

"no"

"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csdwpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csdwpd サービスを終了します。

service.dwp.idletimeout

"86400"

アイドル状態にある DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスの持続的接続を閉じるまでの時間 (秒単位)。 

service.dwp.port

"59779"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービスが待機するポートの番号。この値は、LDAP CLD プラグインのデフォルトポート番号です。 

service.dwp.ldap.enable

"yes"

DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd) のリモートユーザーの認証で LDAP を有効 ("yes") または無効 ("no") にします。

service.calendarsearch.ldap

"yes"

Calendar Server が LDAP ディレクトリの後にカレンダデータベースを検索するか ("yes")、カレンダデータベースだけを検索するか ("no") を指定します。

E.2.15 Calendar Server LDAP データキャッシュの構成パラメータ

次の表は、ics.conf ファイル内の LDAP データキャッシュに関するパラメータを示しています。

表 E–14 LDAP データキャッシュの構成パラメータ

パラメータ 

説明 

local.ldap.cache.enable

LDAP データキャッシュを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。デフォルトは "no" です。

local.ldap.cache.checkpointinterval

チェックポイントスレッドがスリープするまでの秒数を指定します。デフォルトは "60" 秒です。

local.ldap.cache.circularlogging

古いキャッシュファイルを削除するかどうかを指定します。デフォルトは "yes" です。

local.ldap.cache.homedir.path

LDAP データキャッシュデータベースの物理的な場所を指定します。デフォルトは /var/opt/SUNWics5/csdb/ldap_cache です。

local.ldap.cache.logfilesizemb

チェックポイントファイルの最大サイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは "10"M バイトです。

local.ldap.cache.maxthreads

LDAP データキャッシュデータベースの最大スレッド数を指定します。デフォルトは "1000" です。

local.ldap.cache.mempoolsizemb

共有メモリーのサイズを M バイト単位で指定します。デフォルトは "4"M バイトです。

local.ldap.cache.entryttl

LDAP データキャッシュエントリの存続時間 (TTL) を秒単位で指定します。デフォルトは "3600" 秒 (1 時間) です。

local.ldap.cache.stat.enable

LDAP データキャッシュへのアクセスをログに記録し、ログファイルに統計情報を出力するかどうかを指定します。デフォルトは "no" です。

注: このパラメータはデバッグモードだけに適用されます。 

local.ldap.cache.stat.interval

統計情報レポートをログファイルに書き込む間隔を秒単位で指定します。デフォルトは "1800" 秒 (30 分) です。

local.ldap.cache.cleanup.interval

データベースクリーンアップの間隔を秒単位で指定します。デフォルトは "1800" 秒 (30 分) です。

E.2.16 グループおよびリソースカレンダの構成パラメータ

グループおよびリソースカレンダを設定するには、次の表のパラメータを使用します。

表 E–15 リソースカレンダの構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

次のパラメータはグループにのみ使用します。 

local.lookupldap

searchattr.groupid

"groupid"

これは、グループの一意の識別子です。ユーザーの uid とよく似ています。

group.allow.doublebook

"no"

カレンダの作成時に、グループカレンダの同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。 

  • "no": 複数のユーザーからの予約は拒否されます。

  • "yes": 複数のユーザーからの予約は許可されます。

    このパラメータは、グループカレンダの作成時にのみ使用されます。

    グループカレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティー (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。

group.default.acl

右側の説明を参照 

グループカレンダのデフォルトのアクセス制御リスト。 

デフォルトは次のとおりです。"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g"

group.invite.

autoprovision

"yes"

出席依頼がデフォルトカレンダをまだ持っていないグループに送信された場合に、グループカレンダを作成するかどうかを指定します。 

group.invite.

autoaccept

"no"

グループへの出席依頼を自動的に受け入れるかどうかを指定します。 

group.invite.expand

"yes"

出席を依頼された場合、出席依頼にすべてのメンバーが表示されるようにグループを拡張するかどうかを指定します。 

次のパラメータはリソースにのみ使用します。 

resource.allow.

doublebook

"no"

カレンダの作成時に、リソースカレンダ (会議室や視聴覚機器などのリソースのカレンダ) の同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるように設定するかどうかを指定します。 

  • "no": 複数のユーザーからの予約は拒否されます。

  • "yes": 複数のユーザーからの予約は許可されます。

    このパラメータは、リソースカレンダの作成時にのみ使用されます。

    リソースカレンダの作成後は、Calendar Server はカレンダのプロパティー (ics50calprops.db) を参照して複数のユーザーからの予約の可否を決定します。

    リソースカレンダのカレンダプロパティーを変更して複数のユーザーからの予約の可否を変更する場合は、-k オプションを指定した csresource コマンドを実行します。

resource.default.acl

 

リソースカレンダを作成するときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。 

デフォルトは次のとおりです。"@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g"

resource.invite.

autoprovision

"yes"|"no"

出席依頼がデフォルトカレンダをまだ持っていないリソースに送信された場合に、リソースカレンダを自動的に作成するかどうかを指定します。 

resource.invite.

autoaccept

"yes"|"no"

リソースに送信された出席依頼を自動的に受け入れるかどうかを指定します。 

次のパラメータは、グループとリソースの両方に使用します。 

local.lookupldap

searchattr.owner

"owner"

グループとリソースの所有者に使用する属性。デフォルトは、"owner" です。グループとリソースの両方にデフォルトとして同じ属性を使用します。片方の属性を変更するともう一方も変更されます。

local.lookupldap

searchattr.coowner

 

グループとリソースの所有者に使用する属性。グループとリソースの両方にデフォルトとして同じ属性を使用します。片方の属性を変更するともう一方も変更されます。 

デフォルトは、"icsSecondaryowners" です。

local.lookupldap

searchattr.defaultacl

 

グループとリソースのデフォルトアクセス制御文字列を含めるために使用する属性。 

デフォルトは、"icsDefaultacl" です。

local.lookupldap

searchattr.doublebook

 

同一時間帯に複数の予定をスケジューリングできるかどうかを指定するために、グループカレンダおよびリソースカレンダの自動プロビジョニングで使用する属性。 

デフォルトは、"icsDoublebooking" です。

local.lookupldap

searchattr.autoaccept

 

予定を自動的に受け入れるかどうかを指定するために、グループおよびリソースカレンダの自動プロビジョニングで使用する属性。 

デフォルトは、"icsAutoaccept" です。

local.lookupldap

searchattr.timezone

 

カレンダが使用する時間帯を指定するためにグループおよびリソースカレンダの自動プロビジョニングで使用する属性。 

デフォルトは、"icsTimezone" です。

E.2.17 Calendar Server シングルサインオン(SSO) の構成パラメータ

E.2.17.1 Access Manager による SSO の設定

次の表は、Access Manager を使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–16 ics.conf ファイルの SSO 構成パラメータ (Access Manager を使用する場合)

パラメータ 

デフォルト 

説明 

local.calendar.sso.

singlesignoff

”yes”

Calendar Server の SSO を有効 (“yes”) または無効 (“no”) にします。

local.calendar.sso.

amcookiename

“iPlanetDirectoryPro”

Access Manager の SSO cookie 名を指定します。 

local.calendar.sso.

amnamingurl

”http://AccessManager:port
/amserver/namingservice”

Access Manager の SSO ネーミングサービスの URL を指定します。

local.calendar.sso.

amloglevel

”3”

Access Manager SSO のログレベルを指定します。範囲は 1 (非出力) から 5 (詳細) です。 

local.calendar.sso.

logname

“am_sso.log” です。

Access Manager の SSO API ログファイル名を指定します。 

E.2.17.2 Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを利用した SSO の設定

次の表は、Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを使用する場合の SSO 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–17 ics.conf ファイルの SSO 構成パラメータ (Communications サーバーの信頼できるサークルテクノロジを使用する場合)

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

sso.appid

"ics50"

Calendar Server のこのインストールの一意のアプリケーション ID。信頼できるそれぞれのアプリケーションは、一意のアプリケーション ID を持ちます。次に例を示します。sso.appid="ics50"

sso.appprefix

"ssogrp1"

SSO cookie のフォーマットに使用される接頭辞値。Calendar Server は、この接頭辞を持つ SSO cookie だけを認識するため、信頼できるすべてのアプリケーションがこれと同じ値を使用する必要があります。 

Calendar Server が値にハイフン (-) を追加するため、アプリケーションの接頭辞はハイフンで終わってはいけません。次に例を示します。

sso.appprefix="ssogrp1"

sso.appid.url

なし 

sso.appid に指定された値の検証 URL。次に例を示します。

"sso.ics50.url="http://siroe.com:80/
default.html"

sso.nnn.ip

なし 

sso.appid に指定された値の IP アドレス。次に例を示します。 sso.ics50.ip=

"123.12.456.123"

sso.cookiedomain

"."

指定ドメイン内のサーバーだけに cookie を送信するようにブラウザに指示します。 

この値は、ピリオド (.) から開始する必要があります。次に例を示します。

".sesta.com"

sso.enable

"1"

SSO を有効または無効にします。 

  • "1" (デフォルト): SSO 機能を有効にします。

  • "0": SSO 機能を無効にします。

    このパラメータが ics.conf に指定されていない場合、Calendar Server は SSO 機能を無視します。

sso.singlesignoff

"true"

"true" を指定すると、ユーザーがログアウトするときに、サーバーは sso.apprefix の設定値と一致するユーザーのすべての SSO cookie を削除します。"false" を指定した場合は、サーバーは SSO ユーザー cookie だけを削除します。

sso.userdomain

" "

ユーザーの SSO 認証の一部として使用されるドメインを指定します。 

sso.appid.url

" "

ピア SSO ホストの検証 URL 値を指定します。信頼できるピアごとにこのパラメータが必要となります。 

appid は、SSO cookie が信頼できるピア SSO ホストのアプリケーション ID です。Calendar Server の appidics50 です。

verifyurl は、次の形式で信頼できるピアの URL を識別します。"http://host:port/VerifySSO?"VerifySSO のあとの疑問符 (?) を省略しないでください。

host はホストの URL、port はホストのポート番号を示します。 

たとえば、ポート番号 8883 の sesta.com 上の Calendar Server であれば、次のように指定します。

sso.ics50.url=

"http://sesta.com:8883/VerifySSO?"

E.2.18 Calendar Server GSE (グループスケジューリングエンジン) の構成パラメータ

次の表は、GSE (グループスケジューリングエンジン) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–18 ics.conf ファイルの GSE (グループスケジューリングエンジン) 構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

gse.autorefresh

replystatus

"yes"

自動再読み込み機能を有効または無効にします。自動再読み込みを有効にすると、出席者が予定企画者に返信したあとに、その出席者の返信状態が、予定されているその予定のその他の出席者にも自動的に反映されます。 

  • "yes": 自動再読み込みを有効にします。

  • "no": 自動再読み込みを無効にします。

gse.belowthreshold

timeout

"3"

受信ジョブのスケジュールキューをサーバーが走査するまでの時間を秒単位で指定します。キューに含まれるジョブが許容最大しきい値より多い場合、最後のスレッドが常にジョブキューをもう一度走査します。このため、この設定はジョブの数が最大しきい値より少ない場合にだけ適用されます。 

この値を大きくすると、サーバーがジョブキューを走査する回数が減り、全体的なパフォーマンスが向上します。 

gse.maxthreads

"10"

スケジュールキューを処理するためにサーバーが並行して使用できるスレッドの最大数を指定します。各スレッドは、キュー内の 1 つのジョブを処理します。 

gse.retryexpired

interval

"86400"

サーバーがグループスケジューリングジョブの完了を再試行する最大時間を秒単位で指定します。再試行の時間が指定の最大時間を超えると、サーバーは再試行有効期限が切れた状態としてそのジョブを扱い、エラーを出力します。 

デフォルト値の 86400 秒は 1 日を意味することに注意してください。 

gse.retryinterval

"300"

直前に失敗したジョブをサーバーが再試行する頻度を秒単位で指定します。サーバーは、ネットワークエラーが発生した場合にだけ失敗ジョブを再試行します。ただし、このようなエラーのほとんどは致命的なエラーとして扱われ、再試行とは見なされません。 

gse.stacksize

"65535"

グループスケジューリングスレッドの最大スタックサイズを指定します (バイト単位)。 

E.2.19 Calendar Server Berkeley データベース構成パラメータ

次の表は、データベース処理の設定で使用される ics.conf パラメータを一覧表示し、各パラメータのデフォルト値と説明を示しています。

表 E–19 ics.conf ファイルのデータベース構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

caldb.berkeleydb.

.checkpointinterval

"60"

チェックポイントデータベーストランザクションの間隔 (秒単位)。 

caldb.berkeleydb.

circularlogging

"yes"

"yes" を指定すると、トランザクションの同期がとれた後でデータベースチェックポイントファイルが削除されます。自動バックアップを有効にしていないかぎり、この値を “no” に設定しないでください。

caldb.berkeleydb.

deadlockinterval

"100"

ブレークが必要なデータベースデッドロックのチェック間隔 (ミリ秒単位)。 

caldb.berkeleydb.

homedir.path

"."

データベース予定、作業、アラームファイルが格納されるディレクトリ (プログラム実行可能ファイルに対する相対パス、または絶対パス)。デフォルトは、“.”で、これは次を指定します。 

/var/opt/SUNWics5/csdb

caldb.berkeleydb.

logfilesizemb

"10"

データベースチェックポイントファイルの最大サイズ (M バイト単位)。 

caldb.berkeleydb.

maxthreads

"10000"

データベース環境で準備が必要なスレッドの最大数。 

caldb.berkeleydb.

mempoolsizemb

"4"

データベース環境の共有メモリーのサイズ (M バイト単位)。 

caldb.calmaster

" "

データベースの管理を担当するユーザーまたはエイリアスの電子メールアドレス。 

caldb.counters

"yes"

"yes" を指定すると、データベース統計情報 (読み取り、書き込み、削除) がカウントされます。

caldb.counters.

maxinstances

"100"

カウンタを持てるカレンダの最大数。カレンダでカウンタを有効にするには、cscal コマンド行ユーティリティーを使用します。

caldb.smtpmsgfmtdir

"en"

電子メール通知のフォーマットに使用するファイルのローカライズされたバージョンを含む、/etc/opt/SUNWics5/config 内のディレクトリを指定します。

たとえば、"en" は英語にローカライズされたバージョンのディレクトリを指定し、"fr" はフランス語にローカライズされたバージョンのディレクトリを指定します。 

caldb.smtpport

"25"

SMTP ホストのポート。 

local.caldb.deadlock.autodetect

"no"

Berkeley データベースがデッドロック状態にあるかどうかを定期的に調べます。デッドロック状態にある場合は、データベースのリセットを指示します。 

E.2.20 カレンダデータベースの自動バックアップ

次の表は、自動バックアッププロセス (csstored) で使用されるパラメータを一覧表示し、使用可能なデフォルト値と ics.conf パラメータの説明を示しています。

表 E–20 自動バックアッププロセスで使用される ics.conf パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

logfile.store.logname

defaultstore.log

ログファイルの名前。 

logfile.logdir

"."

ログディレクトリへのパス。 

caldb.berkeleydb.homedir.

path

なし 

ライブデータベースへのパス。 

caldb.berkeleydb.archive.

path

なし 

アーカイブバックアップへのパス。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.

path

なし 

ホットバックアップへのパス。 

caldb.berkeleydb.archive.

enable

"yes"

自動的なアーカイブバックアップを有効または無効にします。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.

enable

"yes"

自動的なホットバックアップを有効または無効にします。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.

mindays

"3"

ディスク上に保持するホットバックアップコピーの最小日数。 

caldb.berkeleydb.hotbackup.

threshold

"70"

古いホットバックアップコピーの破棄をトリガーする使用ディスク容量の割合 (パーセント)。 

caldb.berkeleydb.archive.

interval

"86400"

バックアップ間の間隔を秒単位で表した値。デフォルトは 24 時間、つまり 86400 秒です。 

caldb.berkeleydb.archive.

mindays

"3"

ディスク上に保持するアーカイブバックアップコピーの最小日数。 

caldb.berkeleydb.archive.

maxdays

"7"

ディスク上に保持するアーカイブバックアップコピーの最大日数。 

caldb.berkeleydb.archive.

threshold

"70"

古いアーカイブバックアップのコピーの破棄をトリガーする使用ディスク容量の割合 (パーセント)。 

caldb.berkeleydb.

circularlogging

"yes"

バックアップコピー数および占有するディスク容量の管理を有効または無効にします。 

caldb.berkeleydb.archive.

interval

"86400"

バックアップ間の秒単位の間隔。 

デフォルトは 24 時間、つまり 86400 秒です。 

service.store.enable

(ics.conf ファイルに含まれない)

"yes"

start-cal によって、csstored を起動できるようにします。start-cal によって csstored を起動できないようにする場合は、ics.conf ファイルに追加して、"no" に設定する必要があります。

E.2.21 ENS メッセージ用のカレンダデータベースパラメータ

次の表は、カレンダデータベースの設定で使用されるパラメータ、デフォルト値、およびその説明を示しています。デフォルト値以外の値を指定するときは、ics.conf ファイルで設定する必要があります。

表 E–21 ENS メッセージ用のカレンダデータベースパラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

caldb.serveralarms.url

"enp:///ics/alarm"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.serveralarms.

contenttype

""

アラームデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createcal

"no"

カレンダの作成時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createcal.url

"enp:///ics/calendarcreate"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createcal.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletecal

"no"

カレンダの削除時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletecal.url

"enp:///ics/calendardelete"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletecal.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifycal

"no"

カレンダの修正時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifycal.url

"enp:///ics/calendarmodify"

ENS メッセージの URL。 

caldb.berleleydb.ensmsg.

modifycal.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createevent

"no"

予定の作成時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createevent.url

"enp:///ics/caleventcreate"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berleleydb.ensmsg.

createevent.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifyevent

"no"

予定の修正時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifyevent.url

"enp:///ics/caleventmodify"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berleleydb.ensmsg.

modifyevent.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deleteevent

"no"

予定の削除時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deleteevent.url

"enp:///ics/caleventdelete"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deleteevent.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createtodo

"no"

仕事の作成時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createtodo.url

"enp:///ics/caltodocreate"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berleleydb.ensmsg.

createtodo.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifytodo

"no"

仕事の修正時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifytodo.url

"enp:///ics/caltodomodify"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berleleydb.ensmsg.

modifytodo.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletetodo

"no"

仕事の削除時に ENS メッセージを作成します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletetodo.url

"enp:///ics/caltododelete"

ENS メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletetodo.contenttype

"text/xml"

メッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" (デフォルト) または "text/calendar" を指定できます。

E.2.22 ENS (予定通知サーバー) の設定

Calendar Server は、ENS (外部通知サーバー) という外部の汎用サービスを使用するように設定できます。ENS は、特定の領域に分類できるサーバーレベルの予定レポートを受け付け、特定の予定カテゴリが登録されている他のサーバーに、そのカテゴリの予定について通知します。Calendar Server は ENS を使用してアラーム通知を送受信します。この通知には、運用上の一般的な警告やエラーメッセージだけでなく、カレンダ予定および作業の作成、削除、修正も含まれます。

次の表は、ics.conf ファイル内の ENS (予定通知サーバー) 構成パラメータを示しています。また、各パラメータのデフォルト値と説明も示しています。

表 E–22 ics.conf ファイルの ENS (予定通知サーバー) 構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

service.ens.enable

"yes"

"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに enpd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに enpd サービスを終了します。

service.ens.host

"localhost"

ENS が稼働するマシンのホスト名。 

service.ens.port

"57997"

ENS が稼働するマシンのポート番号。 

service.ens.library

"xenp"

ENS プラグインの名前。 

service.notify.enable

"yes"

"yes" を指定すると、すべてのサービスを開始するときに csnotifyd サービスを開始し、すべてのサービスを終了するときに csnotifyd サービスを終了します。

service.notify.

maxretrytime

"-1"

ENS への接続に失敗した場合に csnotifyd が何回連続して再試行するかを指定します。 

"-1" を指定すると、アラームスレッドが無制限に再試行を繰り返します。

service.notify.

retryinterval

"3"

ENS への接続に失敗したあとに、csnotifyd が再試行を開始するまでの秒数。

service.notify.

startupretrytime

"0"

Calendar Server が ENS への接続試行を停止するまでの合計秒数。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime に似ていますが、アラームスレッドが最初に開始された場合にだけ適用されるという点が異なります。アラームスレッドが正常に開始されたあとは、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用されます。

"0" を指定すると、起動時に ENS への接続に失敗した直後にアラームスレッドが終了します。

ens.startlistener

"0"

許容できる値は次のとおりです。 

  • "1"

  • "0"

caldb.berkeleydb.

alarmretrytime

"300"

復元可能なアラーム配信エラーの発生後、再試行までの時間を秒単位で指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createcal

"no"

"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが作成されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 

enp://ics/createcal?calid=cal

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifycal

"no"

"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが修正されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

enp://ics/modifycal?calid=cal

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletecal

"no"

"yes" を指定すると、次の形式のカレンダが削除されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

enp://ics/deletecal?calid=cal

caldb.berkeleydb.ensmsg.

advancedtopics

"no"

修正予定通知の配信方法を指定します。 

  • "yes": システムは次のそれぞれのトピックに配信することによって、replyrefresh、または modify の各トランザクションを区別します。

    caldb.berkeleydb.ensmsg.replyevent

    caldb.berkeleydb.ensmsg.refreshevent

    caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent

  • "no": システムは 3 つのタイプ (replyrefreshmodify) のすべてを次のトピックに配信します。

    caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createevent

"no"

"yes" を指定すると、予定の作成時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deleteevent

"no"

"yes" を指定すると、予定の削除時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifyevent

"no"

"yes" を指定すると、予定の修正時に ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

refreshevent

"no"

予定の再読み込み時に Calendar Server が ENS (予定通知サービス) メッセージを作成するかどうかを指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

refreshevent.contenttype

"text/xml"

予定の再読み込みに関するメッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

refreshevent.url

"enp:///ics/
caleventrefresh"

予定の再読み込みに関する ENS (予定通知サービス) メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

replyevent

"no"

予定の返信に関する ENS (予定通知サービス) メッセージを Calendar Server が作成するかどうかを指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

replyevent.contenttype

"text/xml"

予定の返信に関するメッセージデータの内容の種類を指定します。"text/xml" または "text/calendar" を指定できます。

caldb.berkeleydb.ensmsg.

replyevent.url

"enp:///ics
/caleventreply"

予定の返信に関する ENS (予定通知サービス) メッセージの URL を指定します。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

createtodo

"no"

"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が作成されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

enp://ics/createtodo?
uid=uid&rid=rid

caldb.berkeleydb.ensmsg.

modifytodo

"no"

"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が修正されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。 

enp://ics/modifytodo?
uid=uid&rid=rid

caldb.berkeleydb.ensmsg.

deletetodo

"no"

"yes" を指定すると、次の形式の仕事 (作業) が削除されたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

enp://ics/deletetodo?uid=uid&rid=rid

caldb.berkeleydb.ensmsg.

qsize

"10000"

メモリー内の ENS (予定通知サーバー) メッセージキューの初期サイズ。このキューには、アラーム以外の ENS メッセージが格納されます。 

caldb.berkeleydb.ensmsg.

schedreq

"no"

"yes" を指定すると、次の形式の削除されたカレンダにスケジューリング要求が書き込まれたときに ENS (予定通知サービス) メッセージが作成されます。

enp://ics/schedreq?calid=cal
&method=method&type={event|todo}
&uid=uid&rid=rid

caldb.serveralarms

"yes"

"yes" を指定すると、アラーム電子メールが送信されます。 

caldb.serveralarms.

acktimeout

"30"

ENS (予定通知サーバー) のアラームスレッドが、アラーム通知の配信後、csnotifyd からの受信確認を待つ秒数を指定します。この時間が経過すると、アラームスレッドはアラーム通知が処理されていないものと見なし、アラーム通知を再配信します。 

caldb.serveralarms.

dispatchtype

"ens"

Calendar Server アラームの送信タイプを指定します。 

  • "ens": サーバーは外部の ENS (予定通知サーバー) を使用してアラームを送受信します。

  • "smtp": サーバーは ENS (予定通知サーバー) をバイパスし、標準の SMTP メッセージとしてアラームを送信します。

caldb.serveralarms.

initthreads

"10"

サーバーアラームスレッドの初期数。 

caldb.serveralarms.

maxretrytime

"-1"

ENS (予定通知サーバー) への接続に失敗した場合にアラームスレッドが何回連続して再試行するかを指定します。 

"-1" を指定すると、アラームスレッドが無制限に再試行を繰り返します。

caldb.serveralarms.

maxthreads

"10"

サーバーアラームスレッドの最大数。 

caldb.serveralarms.

retryinterval

"5"

アラームスレッド (csadmind に含まれる) が ENS (予定通知サーバー) への再接続を試行するまでの秒数。 

caldb.serveralarms.

stacksize

"65536"

サーバーアラームスレッドのスタックフレームのサイズ。 

caldb.serveralarms.startup

retrytime

"0"

Calendar Server が、失敗するまでに ENS への接続試行を続ける合計秒数。この設定は caldb.serveralarms.maxretrytime に似ていますが、アラームスレッドが最初に開始された場合にだけ適用されるという点が異なります。アラームスレッドが正常に開始されたあとは、caldb.serveralarms.maxretrytime が使用されます。 

"0" を指定すると、起動時に ENS への接続に失敗した直後にアラームスレッドが終了します。

caldb.smtphost

"localhost"

この SMTP ホストにアラーム電子メールが送信されます。 

E.2.23 Calendar Server API の設定

次の表は、Calendar Server API (CSAPI) 設定用のパラメータ、各パラメータのデフォルト値、説明を示しています。

表 E–23 ics.conf ファイルの CSAPI 構成パラメータ

パラメータ 

デフォルト値 

説明 

csapi.plugin.authentication

"no"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されているプラグインだけがロードされます。

csapi.plugin.accesscontrol

"no"

アクセス制御プラグインを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。

csapi.plugin.authentication

"no"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.authentication.name に設定されているプラグインだけがロードされます。

"no" を指定する、または値を指定しない場合は、すべての認証クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。認証には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。

csapi.plugin.authentication.

name

" "

csapi.plugin.loadall"no" を指定し、csapi.plugin.authentication"yes" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべての認証クラスプラグインがロードされます。

csapi.plugin.database

"yes"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.database.name に設定されているプラグインだけがロードされます。

"no" を指定する、または指定しない場合、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順にロードされます。

csapi.plugin.database.name

"cs_caldb
_berkeley"

csapi.plugin.loadall"no" を指定し、csapi.plugin.database"yes" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべてのデータベースプラグインがアルファベット順にロードされます。

csapi.plugin.datatranslator

"yes"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.datatranslator.name に設定されるプラグインだけがロードされます。指定しない場合は、すべてのデータ変換クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。データ変換には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。

csapi.plugin.datatranslator.

name

"cs_data
translatorcsv"

csapi.plugin.loadall"no" を指定し、csapi.plugin.datatranslator"yes" を指定した場合、このプラグインだけがロードされます。

空白 (" ")、または指定しない場合、すべてのデータ変換クラスプラグインがロードされます。

csapi.plugin.dbtranslator

"yes"

データベースからの出力をフォーマットするプラグインを有効 ("yes") または無効 ("no") にします。

csapi.plugin.dbtranslator.name

"*"

csapi.plugin.dbtranslator"yes" を指定した場合は、次のいずれかの処理が行われます。

  • この値が "*" であれば、データベースからの出力をフォーマットするすべてのプラグインがロードされます。

  • この値がライブラリ名であれば、この特定のプラグインだけがロードされます。

 

csapi.plugin.dbtranslator"no" を指定した場合は、この設定は無視されます。

csapi.plugin.loadall

"no"

"yes" を指定すると、プラグインディレクトリ内のすべてのプラグインがロードされます。プラグインには .so という拡張子が付けられています。

"no", を指定した場合、対応するパラメータによってフラグが付けられた特定クラスのプラグインだけがロードされます。たとえば、csapi.plugin.authentication"yes" を設定した場合は、認証クラスプラグインがロードされます。

csapi.plugin.userprefs

"no"

"yes" を指定すると、csapi.plugin.userprefs.name に設定されるプラグインだけがロードされます。指定しない場合は、すべてのユーザー設定クラスプラグインがアルファベット順にロードされます。ユーザー設定には、これらのプラグインがアルファベット順に使用されます。

csapi.plugin.userprefs.

name

" "

csapi.plugin.loadall"no" を指定し、csapi.plugin.userprefs"yes" を指定した場合は、このパラメータが使用されます。指定しない、または空白 (" ") の場合、すべてのユーザー設定クラスプラグインがロードされます。それ以外の場合は、この指定プラグインだけがロードされます。

E.3 カウンタ設定ファイル (counter.conf)

Calendar Server のカウンタ (統計情報) 構成パラメータは、次のファイルに格納されます。

/etc/opt/SUNWics5/config/counter.conf

counter.conf ファイルは ASCII テキストファイルで、各行にカウンタとそのパラメータが定義されています (名前、種類、サイズ (バイト単位)、説明)。空白文字を含むパラメータは二重引用符 (" ") で囲む必要があります。コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報提供のみに使用されます。

カウンタ名の最初の部分は、csstats ユーティリティーで使用されるカウンタオブジェクトを識別しています。コマンド行ユーティリティーについては、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。


注 –

カスタマサポート担当者からの指示がないかぎり、counter.conf ファイルの内容を変更しないでください。


ここでは、Calendar Server の counter.conf パラメータについて、次の項目を説明します。

E.3.1 アラームカウンタ

次の表は、各アラームカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–24 counter.conf ファイルのアラームカウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

alarm.high

GAUGE 

記録された最高値。 

alarm.low

GAUGE 

記録された最低値。 

alarm.current

GAUGE 

監視対象の現在の値。 

alarm.warningstate

GAUGE 

警告状態: 真 (1) または偽 (0)。 

alarm.countoverthreshold

COUNTER 

しきい値に達した回数。 

alarm.countwarningsent

COUNTER 

警告の送信回数。 

alarm.timelastset.desc

TIME 

現在の値が設定された最終時刻。 

alarm.timelastwarning

TIME 

警告が送信された最終時刻。 

alarm.timereset

TIME 

リセットが行われた最終時刻。 

alarm.timestatechanged.desc

TIME 

アラーム状態が変化した最終時刻。 

E.3.2 ディスク使用率カウンタ

次の表は、各ディスク使用率カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–25 counter.conf ファイルのディスク使用率カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

diskusage.availSpace

GAUGE 

ディスクパーティション内で使用できる合計容量。 

diskusage.lastStatTime

TIME 

統計情報が得られた最終時刻。 

diskusage.calPartitionPath

STRING 

512 

カレンダパーティションのパス。 

diskusage.percentAvail

GAUGE 

ディスクパーティション内の使用可能容量の割合 (パーセント)。 

diskusage.totalSpace

GAUGE 

ディスクパーティション内の合計容量。 

E.3.3 HTTP カウンタ

次の表は、各 HTTP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–26 counter.conf ファイルの HTTP (httpstat) カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

httpstat.avgConnectionTime

GAUGE 

接続応答の平均時間。 

httpstat.currentStartTime

TIME 

Calendar Server の起動時刻。 

httpstat.lastConnectionTime

TIME 

新規クライアント接続が受け付けられた最終時刻。 

httpstat.maxConnections

COUNTER 

現在の接続が処理される最大回数。 

httpstat.maxSessions

COUNTER 

WCAP セッションが処理される最大回数。 

httpstat.numConnections

COUNTER 

処理された接続の総数。 

httpstat.numCurrentConnections

GAUGE 

アクティブな接続の現在の数。 

httpstat.numCurrentSessions

GAUGE 

WCAP セッションの現在の数。 

httpstat.numFailedConnections

COUNTER 

処理された接続失敗の総数。 

httpstat.numGoodLogins.desc

COUNTER 

現在の HTTP サーバーによって処理された成功ログインの回数。 

httpstat.numFailedLogins

COUNTER 

現在の HTTP サーバーによって処理された失敗ログインの回数。 

E.3.4 グループスケジューリングカウンタ

次の表は、各 GSE (グループスケジューリングエンジン) カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–27 counter.conf ファイルの GSE (グループスケジューリングエンジン) カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

gsestat.lastWakeUpTime

TIME 

GSE が稼動し、ジョブを処理した最終時刻。 

gsestat.lastJobProcessedTime

TIME 

GSE がジョブを処理した最終時刻。 

gsestat.numJobsProcessed

COUNTER 

GSE が処理したジョブの総数。 

gsestat.numActiveWorkerThreads

COUNTER 

アクティブなワーカースレッドの総数。 

E.3.5 認証カウンタ

次の表は、各認証カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–28 counter.conf ファイルの認証 (authstat) カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

authstat.lastLoginTime

TIME 

ユーザーがログインした最終時刻。 

authstat.numSuccessfulLogins

COUNTER 

処理された成功ログインの総数。 

authstat.numFailedLogins

COUNTER 

処理された失敗ログインの総数。 

E.3.6 WCAP カウンタ

次の表は、各 WCAP カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–29 counter.conf ファイルの WCAP (wcapstat) カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

wcapstat.numRequests

COUNTER 

WCAP 要求の総数。 

E.3.7 データベースカウンタ

次の表は、各データベースカウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–30 counter.conf ファイルのデータベース (dbstat) カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

説明 

dbstat.numReads

COUNTER 

データベース読み取りの総数。 

dbstat.numWrites

COUNTER 

データベース書き込みの総数。 

dbstat.numDeletes

COUNTER 

データベース削除の総数。 

dbstat.lastReadTime

TIME 

データベース読み取りの最終時刻。 

dbstat.lastWriteTime

TIME 

データベース書き込みの最終時刻。 

dbstat.lastDeleteTime

TIME 

データベース削除の最終時刻。 

E.3.8 サーバー応答カウンタ

次の表は、各サーバー応答カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–31 counter.conf ファイルのサーバー応答カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

スケール 

説明 

serverresponse.lastStatTime

TIME 

 

統計情報が得られた最終時刻。 

serverresponse.responseTime

GAUGE 

サーバーの応答時間 (ミリ秒単位)。 

E.3.9 セッション状態カウンタ

次の表は、各セッション状態カウンタの名前、種類、サイズ、説明を示しています。

表 E–32 counter.conf ファイルのセッション状態カウンタ

名前 

種類 

サイズ 

スケール 

説明 

sessstat.maxSessions.desc

COUNTER 

HTTP セッションが処理される最大回数。 

sessstat.numCurrentSessions

GAUGE 

HTTP セッションの現在の数。 

E.4 Calendar Server 電子メール通知

Calendar Server は、「E.4.1 Calendar Server 電子メール通知の構成パラメータとフォーマットファイル」で説明している各種電子メールメッセージを送信します。これらのメッセージの形式は、表に示されるフォーマットファイル (.fmt) によって制御されます。フォーマットファイルは、次のディレクトリ内の各ロケールのディレクトリ (英語であれば /en、フランス語であれば /fr など) に格納されています。

/etc/opt/SUNWics5/config

たとえば、英語バージョンの作業 (仕事) アラームメッセージの形式は、次のファイルに指定されています。

/etc/opt/SUNWics5/config/en/mail_todoalarm.fmt

ここで説明する内容は、次のとおりです。

E.4.1 Calendar Server 電子メール通知の構成パラメータとフォーマットファイル

次の表は、Calendar Server の各メールパラメータのメッセージタイプ、ics.conf パラメータ名、デフォルトフォーマットファイル、説明、受信者を示しています。

表 E–33 ics.conf ファイルの Calendar Server 電子メールフォーマットパラメータ

メッセージタイプ 

パラメータ 

フォーマットファイル (デフォルト) 

説明 

受信者 

予定の公開 

calmail.imipeventpublish.

fname

"mail_eventpublish.fmt"

予定の公開、または既存予定の変更を通知します。 

通知登録ユーザー 

予定の取り消し 

calmail.imipeventcancel.

fname

"mail_eventcancel.fmt"

予定の取り消しを通知します。 

通知登録ユーザー 

予定への返信 

calmail.imipeventreply.

fname

"mail_eventreply.fmt"

予定通知に返信します。 

通知登録ユーザー 

予定の要求 

calmail.imipeventrequest.

fname

"mail_eventrequest.fmt"

予定通知に登録します。 

通知登録ユーザー 

予定アラーム 

calmail.eventreminder.

fname

"mail_eventreminder.fmt"

次の予定のアラーム。 

アラーム登録ユーザー 

定期的な予定の通知 

calmail.imipevent

notificationrecur.fname

"mail_event

notificationrecur.fmt"

定期的な予定の通知。 

通知登録ユーザー 

予定の取り消し通知 

calmail.imipeventcancel

notification.fname

"mail_eventcancel

notification.fmt"

取り消された予定の通知。 

通知登録ユーザー 

定期的な予定の取り消しの通知 

calmail.imipeventcancel

notificationrecur.fname

"mail_eventcancel

notificationrecur.fmt"

取り消された定期的な予定の通知。 

通知登録ユーザー 

出席者の返信: 受け入れ通知 

calmail.imipeventaccept

notification.fname

"mail_eventaccept

notification.fmt"

出席者が依頼を受け入れたことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

出席者の返信: 拒否通知 

calmail.imipeventdecline

notification.fname

"mail_eventdecline

notification.fmt"

出席者が依頼を拒否したことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

出席者の返信: 一時的な受け入れ通知 

calmail.imipeventtentative

acceptnotification.fname

"mail_eventtentative

acceptnotification.fmt"

出席者が一時的に依頼を受け入れたことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

出席者の返信: 定期的な予定の受け入れ通知 

calmail.imipeventaccept

notificationrecur.fname

"mail_eventaccept

notificationrecur.fmt"

出席者が定期的な予定への依頼を受け入れたことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

出席者の返信: 定期的な予定の拒否通知 

calmail.imipeventdecline

notificationrecur.fname

"mail_eventdecline

notificationrecur.fmt"

出席者が定期的な予定への依頼を拒否したことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

出席者の返信: 定期的な予定の一時的な受け入れ通知 

calmail.imipevent

tentativeaccept

notificationrecur.fname

"mail_eventtentative

acceptnotificationrecur.fmt"

出席者が定期的な予定への依頼を一時的に受け入れたことを予定の企画者に通知します。 

予定の企画者 

作業の公開 

calmail.imiptodopublish.

fname

"mail_todopublish.fmt"

作業または既存作業の変更を通知します。 

通知登録ユーザー 

作業の取り消し 

calmail.imiptodocancel.fname

"mail_todocancel.fmt"

作業の取り消しを通知します。 

通知登録ユーザー 

作業への返信 

calmail.imiptodoreply.

fname

"mail_todoreply.fmt"

作業通知に返信します。 

通知登録ユーザー 

仕事の要求 

calmail.imiptodorequest.

fname

"mail_todorequest.fmt"

仕事通知に登録します。 

通知登録ユーザー 

作業アラーム 

calmail.todoreminder.

fname

"mail_todoreminder.fmt"

次の作業のアラーム。 

アラーム登録ユーザー 

Calendar Server は、特定の予定または作業を組み合わせ、フォーマットファイルに基づいて通知メッセージを生成します。予定または作業内のデータフィールドの値は、メッセージに出力することができます。通知メッセージには、MIME ヘッダー行と関連する特殊値を含めることもできます。特殊文字列 (フォーマット表記) を使用することで、予定、作業、MIME ヘッダーの値をメッセージに含めることができます。フォーマットファイル内の行は、メールメッセージの生成時にカレンダデータフィールドからの実際の値に置き換えられる特殊文字列から構成されます。特殊文字列には 2 つの文字が含まれます。1 つはパーセント記号 (%) で、もう 1 つの文字は特別なフォーマット表記を表します。

次に、これらの特殊文字列について説明します。

E.4.2 予定の通知に対する Calendar Server の特殊文字列

次の表は、フォーマットコードと、予定通知用の特殊文字列の意味を示しています。

表 E–34 予定通知用の特殊文字列

フォーマットコード 

意味 

%0

ローカライズされたフォーマットでの開始時刻 

%1

ローカライズされたフォーマットでの終了時刻 

%A

iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列)

%a

iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列)

%B

開始時刻 (%Z も参照)

%b

開始時刻と終了時刻を iCalendar 形式で出力します。開始時刻のパラメータの値と日付が等しければ、日付の月 / 日 / 年の部分だけが出力されます。終了時刻の月 / 日 / 年の値が開始時刻と等しい場合は、開始時刻だけが生成されます。 

%C

作成時刻 

%c

イベントクラス 

%d

予定の説明 (%F も参照)

%E

終了時刻 (%Z 参照)

%e

iCalendar 形式の例外規則 

%F

予定の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照)

%G

予定の地理的な場所 (緯度と経度) 

%g

企画者の電子メールアドレス。この値の信頼性は保証されません。 

%K

企画者の mailto:url 形式の電子メールアドレス

%k

アラームカウント 

%L

保存場所 

%l

iCalendar 形式の繰り返し規則 

%M

修正時刻 

%N

新規行 

%n

DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ

%P

優先順位 

%r

定期予定 ID (この予定が繰り返し予定でない場合は空白) 

%S

予定のシーケンス番号 

%s

サマリー 

%t

予定の状態 

%U

一意の予定識別子 

%Z

時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示します。(%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する)

%%

パーセント記号 (%) を通常文字として表示します。

%

コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定します (詳細は、「E.4.3 Calendar Server 通知の日付のサブフォーマット文字列」を参照)。

E.4.3 Calendar Server 通知の日付のサブフォーマット文字列

日時の値は、さまざまな形式に設定できます。サブフォーマットを使用することで、日時値の形式について追加情報を指定することができます。サブフォーマットを指定しない場合、サーバーはデフォルトの形式で日時値を出力します。サブフォーマットフィールドを使用することで、適用する形式を具体的に指定することができます。

たとえば、%B は、出力文字列に予定の開始時刻を含めることを指定します。このデフォルトフォーマットでは、日付に関連するすべての情報 (日付、時刻、タイムゾーンなど) が出力されます。日付値のサブフォーマット文字列は、strftime フォーマット文字列です (「E.4.6 日付用の特殊文字列」を参照)。開始時刻の月と年だけが重要な場合は、%B の代わりに %(%m %Y)B というフォーマットを使用します。

E.4.3.1 例

次に例を示します。


The event begins: %B%N
 The event ends: %(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N

これは、次のような通知として出力されます。


The event begins Feb 02, 1999 23:30:00 GMT Standard Time
 The event ends Feb 03, 1999 02:30 AM

E.4.4 Calendar Server 通知の条件付き出力フォーマット

特定の条件が満たされる場合にだけ行を出力できると便利なことがあります。たとえば、次のような行です。


title: %S%N
 start: %B%N
 end: %E%N  

これは、次のような通知として出力されます。


title: Staff Meeting
 start: Feb 04, 1999 09:00:00
 end: Feb 04, 1999 10:00:00 

ただし、上の例には不正確な結果を招く 2 つの条件があります。

このような状況では、終了時刻を一切出力しない方法が最適です。デフォルトでは、タイムスタンプが all-day という属性を持つ場合、年、月、日だけが出力されます。さらに、予定の開始時刻が all-day 属性を持ち、予定が開始日と同じ日に終了する場合、特別な条件フラグが設定されます。特別な条件フラグが設定されていない場合にだけ ? 修飾子を使用して条件値を出力します。

たとえば、上の例の行を次のように変更します。


title: %S%N
 start: %B%N
 end: %?E%N 

最後の行は、開始日と終了日が同じ終日予定では出力されません。これは、一般的な終日予定 (誕生日や記念日など) について次のように出力します。


title: Staff Meeting
 start: Feb 04, 1999

? フラグは、その他の修飾子と組み合わせて使用することができます。次に例を示します。

The event ends: %?(%b %d, %Y %I:%M %p)E%N

E.4.5 作業通知用の特殊文字列

次の表は、フォーマットコードと、作業通知用の特殊文字列の意味を示しています。

表 E–35 作業通知用の特殊文字列

フォーマットコード 

意味 

%A

iCalendar 形式の exdates (除外する日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列)

%a

iCalendar 形式の rdates (予定日付をセミコロンで区切ったリスト形式の ISO 8601 日付文字列)

%B

開始時刻 (%Z も参照)

%C

作成時刻 

%c

作業クラス 

%D

締め切り日時 

%d

作業の説明 (%F も参照)

%E

IMIP 形式の締め切り日時 

%e

iCalendar 形式の例外規則 

%F

作業の説明、iCalendar 形式の折り返し行 (%d も参照)

%G

作業の地理的な場所 (緯度と経度) 

%g

企画者の電子メールアドレス (この値の信頼性は保証されない) 

%K

企画者の mailto:URL 形式の電子メールアドレス

%k

アラームカウント 

%L

場所 

%l

iCalendar 形式の繰り返し規則 

%M

修正時刻 

%N

新規行 

%n

現在 (DTSTAMP で使用される現在のタイムスタンプ)

%P

優先度 

%r

定期予定 ID (この作業が繰り返し作業でない場合は空白) 

%S

作業のシーケンス番号 

%s

概要 

%t

状態 

%U

UID

%Z

時刻フィールドコードと組み合わせて使用され、UTC 時間で時間を表示します (%B は開始時刻を現地時間で表示し、%ZB は開始時刻を UTC 時間で表示する)

%%

% 記号を通常文字として表示します

% (サブフォーマットコード)

コードによって識別されるデータのサブフォーマットを指定します (詳細は、「E.4.3 Calendar Server 通知の日付のサブフォーマット文字列」を参照)

E.4.6 日付用の特殊文字列

次の表は、フォーマットコードと、日付用の特殊文字列の意味を示しています。


注 –

ここに示す特別な日付フォーマットコードは、利便性だけを目的に紹介されています。Calendar Server がコードを書き換えるわけではなく、実際にはオペレーティングシステムに実装されているものが使用されます。


表 E–36 日付用の特殊文字列

フォーマットコード 

意味 

%a

曜日の略号表記 

%A

曜日の完全表記 

%b

月名の略号表記 

%B

月名の完全表記 

%c

ロケールに基づいて表示される日時 

%d

月の日付の 10 進表記 (0131)

%H

時間の 24 時間制表記 (0023)

%I

時間の 12 時間制表記 (0112)

%j

年の日付の 10 進表記 (001336)

%m

月の 10 進表記 (0112)

%M

分の 10 進表記 (0059)

%p

12 時間制表記用の、現在のロケールの A.M./P.M. 

%S

秒の 10 進表記 (0059)

%U

日曜日を週の先頭とした場合の年初からの週数 (0053)

%w

曜日の 10 進表記 (06、日曜日が 0)

%W

月曜日を週の先頭とした場合の年初からの週数 (0053)

%x

現在のロケールの日付表記 

%X

現在のロケールの時刻表記 

%y

世紀部分を含まない年の 10 進表記 (0099)

%Y

世紀部分を含む年の 10 進表記 

%Z

タイムゾーンの名前または略号、タイムゾーンが不明の場合は何も出力されません 

%%

パーセント記号 

E.4.7 単純な予定アラームの例

次の例は、デフォルトの予定アラームメッセージのフォーマットを示しています。


1  EVENT REMINDER
 2  ~~MIME-Version: 1.0%N
 3  ~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N
 4  ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N
 5      Summary: %s%N
 6        Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N
 7        End: (%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N
 8      Location: %L%N%N
 9  Description: %N%d%N

         

この例の各行について説明します。

次の例は、上の例から生成される通知メッセージのサンプルを示しています。


From: jsmith@sesta.com (James Smith)
 Date: Wed, 15 Nov 1999 19:13:49
 To: jsmith@sesta.com
 Subject: EVENT REMINDER
 MIME-Version: 1.0
 Content-Type: text/plain; charset=us-ascii
 Content-Transfer-Encoding: 7bit
   Summary: smtp_rig event 1
       Start: Tues, 16 Nov 1999 02:00 PM
       End: Tues, 16 Nov 1999 03:00 PM
   Location: Green Conference Room
   Description: This is the description for a randomly generated event.

E.4.8 複雑な予定アラームの例

次の例は、より複雑な複数部分から構成されるメッセージを示しています。この例には、テキスト部分と IMIP PUBLISH 部分が含まれます。


EVENT PUBLICATION
 ~~MIME-Version: 1.0%N
 ~~Content-Type: multipart/mixed; boundary="%b"%N%N
 This is a multi-part message in MIME format.%N
 ~~--%b%N
 ~~Content-Type: text/plain; charset=%s%N
 ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N
     Summary: %s%N
       Start: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)B%N
       End: %(%a, %d %b %Y %I:%M %p)E%N
     Location: %L%N%N
    Description: %N%d%N%N
 ~~--%b%N
 ~~Content-Type: text/calendar; method=%m; component=%c; charset=%s%N
 ~~Content-Transfer-Encoding: %x%N%N
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