Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

15.2 カレンダ固有の識別子 (calid) の作成

Calendar Server データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ識別子 (ID) または calid によって識別されます。カレンダを作成するとき、calid を指定する必要があります。

ここでは、次の内容について説明します。

15.2.1 Calid 構文

データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ ID (calid) によって識別されます。次の calid 構文には、指定する項目が 3 つあります。

userid[@domain][:calendar-name]

指定する 3 つの項目は次のとおりです。

userid

Calendar Server インスタンスのドメインで一意のユーザー ID。

domain

ユーザーのドメイン名。

ドメインが 1 つしかない場合、ユーザーが属しているドメインには曖昧さがないため、ドメインの部分は省略可能です。

複数のドメインがあり、ドメインの部分が指定されていない場合、Calendar Server では ics.confservice.defaultdomain で指定された値をドメインに使用します。ユーザーがデフォルトのドメインに属していない場合は、ドメイン部分を指定する必要があります。

複数のドメイン環境の詳細については、第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」第 13 章「Calendar Server ドメインの管理」を参照してください。

calendar-name

特定のユーザーにとって一意となるカレンダの名前で、省略可能です。所有者のデフォルトカレンダは 1 つだけですが、さまざまな目的のほかのカレンダを所有することが可能です。このようなデフォルト以外の各カレンダは、カレンダ名によって識別されます。たとえば、ユーザー John Doe の uidjdoe である場合、そのデフォルトカレンダは jdoe@sesta.com になります。たとえば、リトルリーグチームのコーチが試合の記録を取るために使用する補助カレンダは、次の calid として識別されることもあります。jdoe@sesta.com:baseball

15.2.2 カレンダ ID の作成規則

ここでは、カレンダ ID (calid ) の作成規則について説明します。

calid を作成する場合、次の規則を念頭に置いてください。

15.2.3 ドメインではない Calid から複数のドメイン形式の Calid への変換

ドメインを持つ前に作成された calid があり、それらをドメイン固有の calid に変換する場合、既存の calid にドメイン部分を追加するために使用できる csvdmig というユーティリティーがあります。このユーティリティーの使用方法については、「3.6 csvdmig」 を参照してください。

ドメイン名を既存の calid に追加しない場合、システムはそれらがデフォルトドメインに属していると仮定します。