Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

第 13 章 Calendar Server ドメインの管理

ここでは、Calendar Server 配備でのドメインを管理するうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。

ここでは、複数のドメインの管理に関する次の項目について説明します。

13.1 適切なユーザー管理ツールの選択

Calendar Server ドメインを管理するには 2 通りの方法があります。

次のいずれかのツールセットを使用します。

特定のオブジェクトクラスおよび属性については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Schema Reference』を参照してください。

複数ドメインの概要や、その他の入門的な内容については、第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」を参照してください。


注意 – 注意 –

Calendar Server は、Access Manager コンソールを使用してのドメイン管理はサポートしていません。


13.2 新規の Calendar Server ドメインの作成

ここでは、Calendar Server 配備でのドメインを追加するうえでの概念情報を提供し、その手順について説明します。複数ドメインでは、いずれかのスキーマを使用できます。ただし、選択できる場合は、Schema バージョン 2 の卓越したツールセットを活用してください。

ここでは、次の内容について説明します。

13.2.1 Calendar Server ドメインの作成の概要

Calendar Server ソフトウェアには、デフォルトで複数ドメインが有効になっています。次の ics.conf パラメータの値を変更しないでください。 service.virtualdomain.support="yes"

第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」で解説されている準備作業が完了すると、新規ドメインを追加できます。

各ドメインには、設定可能な属性とユーザー設定があります。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。属性には、アクセス権、アクセス制御リスト (ACL)、ドメイン検索、ドメイン検索のアクセス権、ユーザーの状態、プロキシログインなどのユーザー設定が含まれます。

13.2.2 Schema バージョン 2 モードにドメインを追加するには

ここでは、Schema バージョン 2 モードにドメインを追加する方法について説明します。

Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティーのいずれかを使用できます。

13.2.3 Schema バージョン 1 モードにドメインを追加するには

ここでは、csdomain ユーティリティーを使用するための簡易的なサンプル例を示します。

Schema バージョン 1 でドメインを作成するには、csdomain create を使用します。たとえば、west.sesta.com を作成するには、次のコマンドを使用します。

csdomain create west.sesta.com

複数ドメインを設定する方法については、第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」を参照してください。

13.3 ドメイン間の検索の有効化

ドメイン間検索を有効にする方法について説明します。

ここでは、ドメイン間の検索を有効にするために必要な 2 つの作業について説明します。

これを実行するには、次のいずれかのツールを使用できます。ldapmodify (Schema バージョン 1 および 2)、または Delegated Administrator コンソールまたはユーティリティー (Schema バージョン 2 の場合)

13.3.1 このドメインの検索を許可するドメインの名前を追加する

各ドメインの LDAP エントリは、icsExtendedDomainPrefs 属性の domainAccess パラメータで定義されている ACE のアクセス権を指定します。外部ドメインにこのドメインの検索を許可する方法には、次の 2 種類があります。

ACI の構造について詳しくは、「1.8 Calendar Server バージョン 6.3 のアクセス制御」を参照してください。

13.3.1.1 特定のドメインにこのドメインの検索を許可するには

これを実行する方法には次の 3 つがあります。


注 –

上に挙げた最初の 2 つの方法ではドメインに与える正確なアクセス権を指定できますが、最後の Delegated Administrator コンソールを使用する方法の場合は、管理者に同様の権限が許可されません。アクセス権の一覧が事前に設定されています。許可されているアクセス権は、空き/予定ありアクセスと、予定スケジュールアクセスです。カレンダの所有者がすべてのユーザーに対して読み取りアクセス権を設定しないかぎり、ユーザーは予定の詳細を参照できません。


13.3.1.2 すべての外部ドメインにこのドメインの検索を許可するには

すべての外部ドメインにこのドメインの検索を許可するには、次の 3 つの方法があります。


注 –

上に挙げた最初の 2 つの方法ではドメインに与える正確なアクセス権を指定できますが、最後の Delegated Administrator コンソールを使用する方法の場合は、管理者に同様の権限が許可されません。アクセス権の一覧が事前に設定されています。許可されているアクセス権は、空き/予定ありアクセスと、予定スケジュールアクセスです。カレンダの所有者がすべてのユーザーに対して読み取りアクセス権を設定しないかぎり、ユーザーは予定の詳細を参照できません。


13.3.2 このドメインによって検索されるドメインの名前を追加する

ここでは、検索対象のドメイン名を追加する方法について説明します。

このドメインによって検索される外部ドメインを追加するには、次の 3 つの方法があります。