この章では、カレンダの作成や管理を行うための Calendar Server コマンド行ユーティリティーの使用方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Delegated Administrator では、カレンダの作成または管理は行えません。付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」 で説明している Calendar Server ユーティリティーを使用してください。
カレンダを作成する前に、次の情報を確認しておく必要があります。
カレンダには、ユーザーカレンダ、リソースカレンダ、グループカレンダの 3 つのタイプがあります。
ユーザーカレンダは、作業や活動のスケジュールリングを目的としています。リソースカレンダは、会議室やビデオ機器などの施設設備を使用するためのスケジューリングを目的としています。グループカレンダは、ユーザーのグループの活動のスケジューリングを目的としています。
どのタイプのカレンダも、一意のカレンダ識別子 (calid) によって識別されます。
cscal を使用してユーザーカレンダを作成します。または、ログイン時に自動プロビジョニングを有効にします。「15.3 カレンダの自動作成」を参照してください。
csresource を使用してリソースカレンダを作成します。リソースカレンダの自動プロビジョニング機能はありません。
グループカレンダを作成します。
cscal または csresource を実行するには、Calendar Server が稼動しているシステムの管理権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。これらのコマンドは、必ず /opt/SUNWics5/cal/sbin ディレクトリから実行してください。つまり、sbin ディレクトリに移動する必要があります。パスを指定して別のディレクトリから実行することはできません。
Calendar Server データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ識別子 (ID) または calid によって識別されます。カレンダを作成するとき、calid を指定する必要があります。
ここでは、次の内容について説明します。
データベース内の各カレンダは、一意のカレンダ ID (calid) によって識別されます。次の calid 構文には、指定する項目が 3 つあります。
userid[@domain][:calendar-name]
指定する 3 つの項目は次のとおりです。
Calendar Server インスタンスのドメインで一意のユーザー ID。
ユーザーのドメイン名。
ドメインが 1 つしかない場合、ユーザーが属しているドメインには曖昧さがないため、ドメインの部分は省略可能です。
複数のドメインがあり、ドメインの部分が指定されていない場合、Calendar Server では ics.conf の service.defaultdomain で指定された値をドメインに使用します。ユーザーがデフォルトのドメインに属していない場合は、ドメイン部分を指定する必要があります。
複数のドメイン環境の詳細については、第 10 章「Calendar Server 6.3 の複数ドメイン環境の設定」と第 13 章「Calendar Server ドメインの管理」を参照してください。
特定のユーザーにとって一意となるカレンダの名前で、省略可能です。所有者のデフォルトカレンダは 1 つだけですが、さまざまな目的のほかのカレンダを所有することが可能です。このようなデフォルト以外の各カレンダは、カレンダ名によって識別されます。たとえば、ユーザー John Doe の uid が jdoe である場合、そのデフォルトカレンダは jdoe@sesta.com になります。たとえば、リトルリーグチームのコーチが試合の記録を取るために使用する補助カレンダは、次の calid として識別されることもあります。jdoe@sesta.com:baseball
ここでは、カレンダ ID (calid ) の作成規則について説明します。
calid を作成する場合、次の規則を念頭に置いてください。
カレンダ ID の大文字と小文字は区別されます。たとえば、JSMITH と jsmith は別の ID として認識されます。(この方法は、メールアドレスの場合とは異なります。メールアドレスは大文字と小文字が区別されません。たとえば、jsmith@sesta.com と JSMITH@SESTA.COM では、同じアドレスを指します。)
カレンダ ID に空白文字を含めることはできません。使用できる文字は次の文字に限定されています。
アルファベット (a-z、A-Z) と数字 (0-9) (つまり、ASCII 以外の文字は使用できない)
特殊文字: ピリオド (.)、下線 (_)、ハイフンまたはダッシュ (-)、アットマーク (@)、アポストロフィー (')、パーセント記号 (%)、スラッシュ (/)、感嘆符 (!) の特殊文字
ユーザー ID は calid の一部であるため、ユーザー ID に空白文字を含める (たとえば j smith) ことはできません。空白文字が含まれるユーザー ID を持つユーザーは Calendar Server にログインすることはできますが、空白文字によってログイン後に問題が生じる可能性があります。
次に適切なカレンダ ID の例を示します。
jsmithjsmith:private_calendar jsmith@calendar.sesta.com:new-cal
ドメインを持つ前に作成された calid があり、それらをドメイン固有の calid に変換する場合、既存の calid にドメイン部分を追加するために使用できる csvdmig というユーティリティーがあります。このユーティリティーの使用方法については、「3.6 csvdmig」 を参照してください。
ドメイン名を既存の calid に追加しない場合、システムはそれらがデフォルトドメインに属していると仮定します。
ここでは、Calendar Server 機能を使用してユーザーの最初のログイン時にカレンダを自動的に作成する方法と概念情報について説明します。
カレンダ自動作成は、デフォルトで有効になっています。有効な場合、次の 2 つの状況下でシステムは自動的にカレンダを作成します。
ユーザーの最初のログイン時にユーザーの LDAP エントリがカレンダサービスを追加するよう更新されれば、デフォルトカレンダが作成されます。ユーザーのエントリは、LDAP ディレクトリ内にすでに存在している必要があります。存在しない場合、エラーが返されます。
適切に設定されている場合、ユーザー、グループ、またはリソースが予定への出席を最初に依頼された時に既存のデフォルトカレンダがなければ、デフォルトカレンダが作成されます。
この状況でカレンダの自動作成を実装するために必要な設定情報については、「グループ用に Calendar Server を設定するには」を参照してください。
ここでは、次の内容について説明します。
Calendar Server は、新しいデフォルトカレンダに対して、ユーザー ID とドメイン名からカレンダ ID (calid) を作成します。
たとえば、John Smith のユーザー ID は jsmith で、彼の LDAP エントリは sesta.com ドメインにあります。彼が Calendar Server に初めてログインすると、システムは calid として jsmith@sesta.com が設定されたデフォルトカレンダを自動的に作成します。それ以降に John Smith が作成する各カレンダの calid は、カレンダ名の先頭に jsmith@sesta.com: が追加されます。たとえば、John Smith があとで meetings という名前の新しいカレンダを作成する場合、新しいカレンダの calid は jsmith@sesta.com:meetings です。
デフォルトカレンダを持たないユーザー、グループ、またはリソースが予定の出席者リストに表示されている場合、システムは予定の所有者として予定の所有者のドメイン内の LDAP の uid を検索します。所有者にドメインが割り当てられていない場合、デフォルトドメインを検索します。システムは、ドメインを uid に追加して calid を構築します。
システムが予定の所有者のドメインで uid を見つけられない場合は、予定の所有者が検索できるその他のドメインを検索します。詳細は、「11.2 Calendar Server 6.3 システムでのドメイン間の検索」を参照してください。
カレンダの自動プロビジョニングはデフォルトで有効にされています。しかし、自動プロビジョニングを無効にした後に再び有効にする必要がある場合は、次の手順を実行します。
設定権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す、Calendar Server 設定ファイル ics.conf に含まれる 1 つ以上のパラメータを編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
local.autoprovision |
“yes” に設定すると、ユーザーが最初にログインしたときにデフォルトのカレンダが自動的に作成されます。自動プロビジョニングはデフォルトで有効にされています。 この機能を無効にするには、値を “no” に設定します。 |
ユーザーの LDAP エントリがカレンダに対して有効になっていることを検証します。
このエントリには、icsCalendarUser オブジェクトクラスが含まれている必要があります。ユーザーの LDAP エントリにクラスがない場合は、追加します。
サイトで複数のドメインを使用している場合、カレンダの自動プロビジョニングを有効にする前に、ユーザーのドメインでカレンダが有効にされている必要があります。ドメインエントリに icsCalendarDomain オブジェクトクラスが含まれている必要があります。
ファイルを保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
設定権限を持つ管理者としてログインします。
stop-cal コマンドを発行して Calendar Server サービスを停止します。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示す、Calendar Server 設定ファイル ics.conf に含まれる 1 つ以上のパラメータを編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
local.autoprovision |
パラメータを no に設定すると、ユーザーカレンダの自動プロビジョニングが無効になります。 |
ファイルを保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal-svr-base/SUNWics5/cal/sbin/start-cal
自動プロビジョニングが無効の場合、正常にログインするためには、そのユーザーに対して明示的にカレンダが作成されている必要があります。
Calendar Server は、アクセス制御リスト (ACL) を使用して、カレンダ、カレンダプロパティー、予定や仕事 (作業) などのカレンダコンポーネントへのアクセスを制御します。
ここでは、次の内容について説明します。
次の表は、Calendar Server がアクセス制御に使用する、ics.conf ファイル内の構成パラメータを示しています。
表 15–1 アクセス制御の構成パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
ユーザーがカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^fs^g;@^c^^g;@^p^r^g" |
|
カレンダ所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g" |
|
リソースカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^rsf^g" |
新しい予定または仕事を作成するときに、ユーザーは予定または仕事に公開、非公開、または時刻と日付のみの公開 (極秘) を指定できます。
ユーザーのカレンダに対する読み取りアクセス権を持つ誰もが予定または仕事を表示できます。
カレンダの所有者だけが予定または仕事を表示できます。
これらは極秘の予定および仕事です。カレンダの所有者は予定または仕事を表示できます。カレンダに対する読み取りアクセス権を持つユーザーがカレンダにアクセスすると、「タイトルなしの予定」とカレンダに表示されます。
Calendar Server フィルタが非公開の、および時刻と日付のみが公開される極秘の予定と仕事を認識できるかどうかは、calstore.filterprivateevents によって決定されます。このパラメータはデフォルトで "yes" に設定されます。calstore.filterprivateevents を "no" に設定すると、Calendar Server は非公開の、および時刻と日付のみが公開される予定と仕事を、公開されているものと同様に扱います。
次の表は、アクセス制御用の ACL を設定または変更するための Calendar Server コマンド行ユーティリティーを示しています。
表 15–2 アクセス制御のためのコマンド行ユーティリティー
ユーティリティー |
説明 |
---|---|
特定のユーザーまたはリソースのカレンダの ACL を設定するときは、-a オプションを指定して create コマンドまたは modify コマンドを実行します。 |
|
リソースカレンダに ACL を設定するには、csresource ユーティリティーに -a オプションを指定して実行します。 |
|
csuser |
Schema バージョン 2 の Delegated Administrator コンソールまたは Delegated Administrator ユーティリティー、commadmin を使用して、ユーザーカレンダを作成するときに使用するデフォルト ACL を変更します。 ユーザーがカレンダを作成するときに使用するデフォルト ACL を変更するには、Schema バージョン 1 の csuser ユーティリティーに -a オプションを指定して実行します。 |
Delegated Administrator コンソールでアクセス権限を設定する場合は、「組織のプロパティー」ページ (または「新しい組織を作成」ウィザード) で「拡張権限を設定」ボタンをクリックすると、コンソールから管理できるアクセス権限のリストが表示されます。
ここでは、カレンダの作成方法についての概念情報と手順について説明します。
次の各項目について説明します。
ここで説明する内容と例は次のとおりです。
次の例は、前の例と似たカレンダを作成しますが、グループスケジュール機能のアクセス制御設定が適用されます。
cscal -n Hobbies -o jsmith -a "@@o^a^sfr^g" create Personal
文字列 -a "@@o^a^sfr^g" は、このカレンダのコンポーネントとカレンダの両方のプロパティーに対するグループスケジュール機能のスケジュール権限、空き/ 予定ありの設定権限、読み取りアクセス権限を、ほかの所有者に与えます。
新しいカレンダを作成するには、cscal ユーティリティーの create コマンドを使用します。ユーザーまたはリソースのエントリは、LDAP ディレクトリ内にすでに存在している必要があります。LDAP ディレクトリへのユーザーやリソースの追加については、第 14 章「ユーザー、グループ、およびリソースの管理」を参照してください。
サイトで LDAP カレンダ検索データベース (CLD) プラグインを使用している場合、ユーザーまたはリソースのエントリの icsDWPHost LDAP 属性で指定されているのと同じバックエンドサーバー上で特定のユーザーまたはリソースのすべてのカレンダを作成する必要があります。別のバックエンドサーバーにカレンダを作成しようとすると、cscal ユーティリティーはエラーを返します。LDAP CLD プラグインについては、第 5 章「Calendar Server バージョン 6.3 での複数のマシンへのカレンダデータベースの分散の設定」を参照してください。
新しいカレンダを作成するために最低限必要なコマンドは次のとおりです。
cscal -o uid create calid
たとえば、jsmith というカレンダ ID と一意の ID を持つ John Smith というユーザーに対して、コマンドは次のようになります。
cscal -o jsmith create jsmith
コマンドの構成要素は、次のようになります。
ユーティリティーの名前。
このカレンダの一次所有者の一意の ID (uid)
新しいカレンダを作成するためのコマンド。
このカレンダに割り当てられるカレンダ ID。
cscal ユーティリティーの詳細については、本書にある 「D.5 cscal」を参照してください
デフォルトのアクセス制御設定は、ics.conf ファイルの calstore.calendar.default.acl によって定義されます。
どのユーザーに対しても複数のカレンダを作成できます。ただし、それらは常にデフォルトカレンダのサブカレンダとして認識されます。新しいカレンダの完全修飾名では、コロンの区切り記号の左側がデフォルトカレンダ名、コロンの区切り記号の右側が新しいカレンダ名になります。
次の例は、ユーザー John Smith に対して Personal という新しいカレンダ名を持つ別のカレンダ (デフォルト以外) の作成方法を示しています。
cscal -o jsmith@sesta.com create Personal
コマンドの構成要素は次のとおりです。
ユーティリティーの名前。
このカレンダの一次所有者の一意の ID (uid)
新しいカレンダを作成するためのコマンド。
このカレンダに割り当てるカレンダ ID (calid) の2 番目の部分。
完全修飾カレンダ ID は jsmith@sesta.com:Personal になります。
この例は、前の例で作成した Personal というデフォルト以外のカレンダに「Hobbies」という別の表示名を付ける方法を説明します。
cscal -o jsmith@sesta.com -n Hobbies create Personal
jsmith@sesta.com は、一次所有者のユーザー ID を指定します。
Hobbies は、カレンダの表示名を指定します。
John Smith のこの新しい追加カレンダの名前。
calid 全体は次のようになります。jsmith@sesta.com: Personal。
次の例は、前の例に似た Personal というカレンダを新規作成しますが、カレンダを sports というカテゴリに関連付け、複数のユーザーからの予約を有効にして Ron Jones というもう一人の所有者を指定します。
cscal -n Hobbies -o jsmith - g sports -k yes -y rjones create Personal
コマンドの構成要素は、次のようになります。
ユーティリティーの名前。
このカレンダの一次所有者の一意の ID (uid)
このオプションはカレンダ Personal を sports という名前のカテゴリに関連付けます。
rjones@sestas.com という値はカレンダのもう一人の所有者を指定します。
このオプションは、同一時間帯に複数のユーザーからの予約を有効または無効にします。
yes という値は、複数のユーザーからの予約を有効にします。 no という値は、複数のユーザーからの予約を無効にします。
新しいカレンダを作成するためのコマンド。
このカレンダに割り当てられるカレンダ ID。
リソースカレンダは、スケジューリングが可能な会議室、ノートパソコン、OHP、その他の機器などに関連付けられます。リソースカレンダにはアクセス制御リストが必要です。
表 15–3 に示すように、ics.conf ファイルの 2 つの構成パラメータがリソースカレンダに適用されます。
デフォルトのアクセス制御リスト
複数のユーザーからの予約を許可または禁止するパラメータ
表 15–3 に示すように、これらのパラメータのデフォルト値を変更するには、ics.conf ファイルを編集します。デフォルト値の変更は、新しいリソースカレンダだけに適用されます。既存のリソースの値は変更されません。
Schema バージョン 1 の場合は、Calendar Server ユーティリティー cscal を使用して、既存のリソースカレンダの値を変更します。csresource ユーティリティーには modify コマンドはありません。
Schema バージョン 2 の場合は、Delegated Administrator ユーティリティーコマンド commadmin resource modify を使用します。Delegated Administrator コンソールでは、カレンダリソースについてのこれらの値を変更することはできません。
Calendar Server の通知ソフトウェアは、リソースに通知を送信するようにプログラミングされていません。通知を受け取るのはユーザーだけです。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
resource.default.acl |
このパラメータには、リソースカレンダの作成時にデフォルトで適用されるアクセス制御設定を特定します。デフォルトのアクセス許可は、次の ACL (アクセス制御リスト) によって指定されます。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g;@^a^rsf^g" この ACL は、コンポーネントとプロパティーの両方に対する読み取り、スケジュール、空き/予定ありの設定アクセス権をすべてのカレンダユーザーに付与します。 リソースに対するアクセス権を変更するには、csresource ユーティリティーの create コマンドを使用してカレンダを作成するときに -a オプションを指定します。 |
resource.allow.doublebook |
このパラメータには、リソースカレンダが複数のユーザーからの予約を許可するかどうかを指定します。複数のユーザーからの予約が許可される場合、リソースカレンダでは同時に複数の予定をスケジュールできます。 デフォルト値は "no"— で、複数のユーザーからの予約は許可されません。 リソースカレンダの複数のユーザーからの予約を許可するには、csresource ユーティリティーの create コマンドを使用してカレンダを作成するときに -k オプションを指定します。 |
resource.invite.autoprovision |
デフォルト値は "yes" です。 |
resource.invite.autoaccept |
デフォルト値は "yes" です。 |
ics.conf パラメータ resource.invite.autoprovision の値が "yes" の場合、リソースカレンダは最初の出席依頼時に作成されます。つまり、このリソースがデフォルトカレンダを持っていない場合、初めて出席依頼がスケジュール設定された時にリソースカレンダが作成されます。
次のいずれかの方法でリソースを作成します。
csresource create コマンドを使用します。
このユーティリティーは、リソースの LDAP エントリとデフォルトカレンダの両方を作成します。
リソースの LDAP エントリがすでに存在する場合、csresource ではカレンダのみが作成されます。LDAP エントリは重複して作成されません。
たとえば、カレンダ ID が aud100、表示名が Auditorium、およびデフォルトの設定を持つリソース LDAP エントリを作成するには、次のコマンドを実行します。
csresource -m aud100@siroe.com -c aud100 create Auditorium
2 つのコマンドを組み合わせて使用します。
LDAP エントリを作成するには、Delegated Administrator ユーティリティーコマンド commadmin resource create。
デフォルトカレンダを作成するには、Calendar Server ユーティリティーコマンド csresource create。
Delegated Administration Console で LDAP リソースを作成するには、組織リストからこのリソースを配置する組織を選択します。該当する組織の「カレンダリソース」ページで、「新規」をクリックして「新規カレンダリソースを作成」ウィザードを起動します。
Delegated Administrator ユーティリティーについては、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide 』を参照してください。
Delegated Administrator Console については、オンラインヘルプを参照してください。
csresource については、付録 D 「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。
デフォルトでは、Calendar Server はリソースカレンダでの複数のユーザーからの予約 (resource.allow.doublebook パラメータ) を許可しません。このデフォルト設定は、部屋や装置などのリソースで予定の競合が生じることを防ぎます。ただし、リソースカレンダでの複数のユーザーからの予約を可能にするには、カレンダの作成時に csresource -k オプションを “yes” に設定します。
次のコマンドは、リソースの LDAP エントリとカレンダを作成しますが、-k オプションによってカレンダでの複数のユーザーからの予約が許可され、-o オプションによってカレンダの 所有者が bkamdar に設定されます。また、-y オプションによってもう一人の所有者が jsmith@sesta.com に設定されます。
csresource -m aud100@siroe.com -c aud100 -k yes -o bkamdar -y jsmith@sesta.com create Auditorium
特定のリソースの予定を指定できるユーザーを制御するには、リソースカレンダに対して書き込みアクセス権を持つユーザーを制限してください。たとえば、会議室の予定設定や機器の使用予約を特定のユーザーに限定することができます。
リソースカレンダの所有者を指定しない場合、ics.conf ファイルの service.siteadmin.userid パラメータの値が適用されます。
ここでは、Calendar Server ユーティリティー 「D.5 cscal」を使用してユーザーカレンダを管理する手順について説明します。
ここでは、次の管理作業について説明します。
すべてのカレンダ、あるユーザーが所有するすべてのカレンダ、または特定のカレンダのプロパティーを表示するときは、cscal ユーティリティーの list コマンドを使用します。
次の例は、cscal を使用した 3 つの異なる作業を示しています。
カレンダデータベース内のすべてのカレンダを表示するには、次のように実行します。
cscal list
jsmith が所有するすべてのカレンダを表示するには、次のように実行します。
cscal - o jsmith list
カレンダ ID が jsmith:meetings のカレンダのすべてのプロパティーを表示するには、次のように実行します。
cscal -v list jsmith:meetings
Calendar Server から 1 つ以上のカレンダを削除するには、cscal ユーティリティーの delete コマンドを使用します。このユーティリティーはカレンダを削除しますが、ディレクトリサーバーからユーザーを削除することはありません。
次の 2 つの例は、cscal delete を使用して実行できる異なる作業を示しています。
jsmith@sesta.com:meetings というカレンダ ID を持つカレンダを削除するには、次のように実行します。
cscal delete jsmith@sesta.com:meetings
一次所有者が jsmith@sesta.com のすべてのカレンダを削除するには、次のように実行します。
cscal -o jsmith@sesta.com delete
delete コマンドはすべてのカレンダ情報をカレンダデータベースから削除します。実行した処理を取り消すことはできません。カレンダを削除すると、それを復元できるのはカレンダデータがバックアップされている場合だけです。詳細は、第 17 章「Calendar Server データのバックアップと復元」を参照してください。
Calendar Server Utility コマンド csuser delete、あるいは Delegated Administrator Console または Utility を使用して 1 つ以上のユーザーを削除した場合、そのユーザーが所有していたカレンダがまだデータベース内に存在している可能性があります。
ユーザーのカレンダを消去するには、次の 2 つの方法があります。使用する方法は、ユーザーを削除するのに使用したツールにより異なります。
csuser ユーティリティーは、LDAP ディレクトリからユーザーを消去して、ユーザーのデフォルトのカレンダを消去しますが、ユーザーが所有していたその他のカレンダは消去しません。cscal を使用してこれらのカレンダを消去する方法については、「Calendar Server バージョン 6.3 で csuser を使用して削除されたユーザーのすべてのカレンダを消去するには」を参照してください。
Delegated Administrator はカレンダを消去しません。Delegated Administrator を使用して削除するユーザーをマークし、Calendar Server Utility の csclean を使用してマークしたユーザーのカレンダを消去します。
csclean を使用して削除されたユーザーのカレンダを消去する方法については、「Delegated Administrator を使用して削除されたユーザーのすべてのカレンダを消去するには」を参照してください。
Delegated Administrator Utility の使用方法については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator Guide 』を参照してください。
Delegated Administrator Console の使用方法については、オンラインヘルプを参照してください。
削除された所有者の uid のすべてのカレンダを検索するには、cscal list コマンドを実行します。
cscal -o owner list
所有者のすべてのカレンダを消去するには、cscal コマンドを使用します。
cscal -o owner delete
csuser list を再実行して、すべてのカレンダが消去されていることを確認します。
commadmin を使用してユーザーを「削除」としてマークし、ユーザーの LDAP エントリが削除されている場合は、この手順を使用します。
Delegated Administrator はカレンダを消去しません。Delegated Administrator によって「削除」とマークされたユーザーのすべてのカレンダを消去するには、csclean ユーティリティーを使用します。
csclean を使用して、「削除」とマークされているがまだ削除されていないユーザーのすべてのカレンダを消去します。
たとえば、過去 10 日間で sesta.com ドメ イン内の「削除」とマークされたユーザーのすべてのカレンダを消去するには、次の コマンドを実行します。
csclean -g 10 clean sesta.com
ユーザーが LDAP から削除されている場合は、cscal を使用してください。
手順については、「Calendar Server バージョン 6.3 で csuser を使用して削除されたユーザーのすべてのカレンダを消去するには」を参照してください。
ユーザーがカレンダにアクセスできるようにするには、まず cscal enable コマンドを使用してカレンダを有効にする必要があります。
次の例は、カレンダを有効にする方法を示しています。
デフォルト設定を適用した jsmith@sesta.com:meetings カレンダを有効化するには、次のように実行します。
cscal enable jsmith@sesta.com:meetings
jsmith@sesta.com:meetings カレンダを有効化し、複数のユーザーからの予約を禁止するには、次のように実行します。
cscal -k no enable jsmith@sesta.com:meetings
ユーザーがカレンダにアクセスできないようにするには、cscal ユーティリティーの disable コマンドを使用します。disable コマンドはユーザーによるカレンダへのアクセスを禁止しますが、カレンダデータベースから情報を削除するわけではありません。
たとえば、ユーザーが jsmith@sesta.com:meetings にアクセスできないようにするには、次のように実行します。
cscal disable jsmith@sesta.com:meetings
カレンダプロパティーを変更するには、cscal ユーティリティーの modify コマンドを使用します。
たとえば、AllAdmins のグループスケジュール設定のアクセス制御設定を変更し、もう一人の所有者として RJones@sesta.com を指定するには、次のように実行します。
cscal -a "@@o^c^wd^g" -y RJones@sesta.com modify AllAdmins
この例で使用されている 2 つのコマンド変数の意味は次のとおりです。
-a "@@o^c^wd^g" は、AllAdmins のコンポーネント (予定および作業) に対する書き込みと削除のアクセス権を所有者に付与します。
-y RJones@sesta.com は、もう一人の所有者のユーザーID を指定します。
カレンダからプロパティー値を消去するには、cscal modify コマンドを使用し、オプションの値を 2 つの二重引用符("") で指定します。
次の 3 つの例は、異なるプロパティーを消去する方法を示しています。
jsmith@sesta.com:meetings から説明を消去するには、次のように実行します。
cscal -d "" modify jsmith@sesta.com:meetings
jsmith@sesta.com:meetings カレンダからすべてのカテゴリを消去するには、次のように実行します。
cscal -g "" modify jsmith@sesta.com:meetings
jsmith@sesta.com:meetings からその他の所有者を消去するには、次のように実行します。
cscal -y "" modify jsmith@sesta.com:meetings
ユーザーのデフォルトカレンダが Communications Express のユーザーインタフェースクライアントには表示されないが、データベースには存在する場合、ユーザーの LDAP エントリの 2 つの属性を更新することで、カレンダを復元し、再表示可能にできます。
カレンダを復元するには、ユーザーの LDAP エントリの次の属性の値がユーザーの完全修飾 calid であることを確認します。
icsCalendar
icsSubscribed
Schema バージョン 2 の場合は、次のいずれかの方法を使用して属性を更新します。
ldapmodify Directory Server ユーティリティーを使用します。
Calendar Server Utility の csuser reset コマンドを使用します。
Delegated Administrator Utility の commadmin user modify コマンドを使用します。
Delegated Administrator Console を使用して、「ユーザーのプロパティー」ページを編集してデフォルトのカレンダ名を追加します。
Schema バージョン 1 の場合は、csattribute add コマンドを使用して属性を更新できます。
あるバックエンドサーバーから別のバックエンドサーバーにユーザーカレンダを移動するには、次の手順を実行します。
元のサーバーで、「D.19 csuser」 ユーティリティーを実行してカレンダユーザーを無効にします。たとえば、ユーザー ID と calid が bkamdar のユーザーを無効にするには、次のように実行します。
csuser disable bkamdar
元のサーバーで、「D.10 csexport」 ユーティリティーを実行してカレンダデータベースからファイルにユーザーの各カレンダをエクスポートします。次に例を示します。
csexport -c bkamdar calendar bkamdar.ics
エクスポートしたカレンダファイル (*.ics) を元のサーバーから新しいサーバーにコピーします。
新しいサーバーで、エクスポートされた各カレンダに対して、「D.11 csimport」 ユーティリティーを実行してファイルからカレンダデータベースにカレンダをインポートします。次に例を示します。
csimport -c bkamdar calendar bkamdar.ics
LDAP ディレクトリサーバーで 「D.3 csattribute」 ユーティリティーを実行し、カレンダ所有者の icsDWPHost LDAP 属性が新しいバックエンドサーバーをポイントするように変更します。属性を変更するには、まず属性を削除し、新しい値を持つ属性を追加します。たとえば、新しいサーバー名を sesta.com に設定するには、次のように実行します。
csattribute -a icsDWPHost delete bkamdar csattribute -a icsDWPHost=sesta.com add bkamdar |
新しいサーバーで、「D.19 csuser」 ユーティリティーを使用してユーザーカレンダのカレンダユーザーを有効にします。次に例を示します。
csuser enable bkamdar
新しいサーバーで、次のコマンドを実行して属性が正しく、各カレンダが正常に移動されていることを確認します。次に例を示します。
cscal -v -o bkamdar list bkamdar ... csattribute -v list bkamdar |
元のサーバーで、移動した各カレンダを削除します。次に例を示します。
cscal -o bkamdar delete bkamdar
-o オプションを指定することで、一次所有者が bkamdar であるすべてのカレンダが削除されます。
CLD キャッシュオプションを使用している場合、カレンダを別のバックエンドサーバーに移動した後に、CLD キャッシュをクリアしてサーバー名を消去してください。CLD キャッシュに古いエントリが残されていると、フロントエンドサーバーが移動後のカレンダを見つけられなくなります。
CLD キャッシュをクリアするには、次の手順を実行します。
Calendar Server を停止します。
/var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリ内のすべてのファイルを消去します。ただし、cld_cache ディレクトリ自体は消去しません。
Calendar Server を再起動します。
ここでは、csresource ユーティリティーを使用してリソースカレンダを管理する方法について説明します。
リソースカレンダを管理する手順は次のとおりです。
リソースカレンダを表示するには、csresource ユーティリティーの list コマンドを使用します。
たとえば、次の作業を実行するためにユーティリティーを使用します。
たとえば、Calendar Server のすべてのリソースカレンダと、それに対応する LDAP 属性を表示するには、次のように実行します。
csresource list
Auditorium という特定のリソースカレンダのすべての LDAP 属性を表示するには、次のように実行します。
csresource - v list Auditorium
ここでは、リソースカレンダを変更する方法について説明します。csresource ユーティリティーには modify コマンドがないため、「D.5 cscal」 ユーティリティーコマンドを使用する必要があります。
たとえば、次のコマンドは、2 つの作業を同時に実行します。
所有者の uid を tchang に設定します。
uid が mwong である別の所有者を指定します。
cscal - o tchang -y mwong modify aud100
この例で、cscal ユーティリティーは、カレンダ名 (Auditorium) ではなくリソースの calid (aud100) が指定されている必要があります。
ユーザーが予定をスケジュール設定できないようにするには、リソースカレンダを無効化する必要があります。たとえば、改修中で会議室を利用できない場合や、OHP が修理中の場合などがこれに該当します。
リソースカレンダの無効化と有効化には、csresource ユーティリティーの enable コマンドまたは disable コマンドを使用します。
たとえば、Auditorium というリソースカレンダを無効化するには、次のように実行します。
csresource disable Auditorium
あとからリソースカレンダを有効な状態に戻すには、次のように実行します。
csresource enable Auditorium
リソースカレンダを削除するには、csresource ユーティリティーの delete コマンドを使用します。
たとえば、Auditorium というリソースカレンダを削除するには、次のように実行します。
csresource delete Auditorium
Calendar Server は次のメッセージを表示します。
Do you really want to delete this resource (y/n)?
カレンダを削除するときは y を入力し、処理をキャンセルするときは n を入力します。
y を入力すると、Calendar Server はカレンダを削除し、削除が完了したことを示すメッセージを表示します。
あるバックエンドサーバーから別のバックエンドサーバーにユーザーカレンダまたはリソースカレンダを移動するには、次の手順を実行します。
元のサーバーで、「D.15 csresource」 ユーティリティーを実行してカレンダリソースを無効にします。たとえば、Auditorium という共通名を持つリソースを無効化するには、次のように実行します。
csresource disable Auditorium
元のサーバーで、「D.10 csexport」 ユーティリティーを実行してカレンダデータベースからファイルに各リソースカレンダをエクスポートします。次に例を示します。
csexport -c aud100 calendar aud100.ics
エクスポートしたカレンダファイル (*.ics) を元のサーバーから新しいサーバーにコピーします。
新しいサーバーで、エクスポートされた各カレンダに対して、「D.11 csimport」 ユーティリティーを実行してファイルからカレンダデータベースにカレンダをインポートします。次に例を示します。
csimport -c bkamdar calendar bkamdar.ics
LDAP ディレクトリサーバーで 「D.3 csattribute」 ユーティリティーを実行し、カレンダ所有者の icsDWPHost LDAP 属性が新しいバックエンドサーバーをポイントするように変更します。属性を変更するには、まず属性を削除し、新しい値を持つ属性を追加します。たとえば、新しいサーバー名を sesta.com に設定するには、次のように実行します。
csattribute -a icsDWPHost delete bkamdar csattribute -a icsDWPHost=sesta.com add bkamdar
新しいサーバーで、「D.15 csresource」 ユーティリティーを実行してカレンダリソースを有効にします。次に例を示します。
csresource enable bkamdar
新しいサーバーで、次のコマンドを実行して属性が正しく、各カレンダが正常に移動されていることを確認します。次に例を示します。
cscal -v -o bkamdar list bkamdar csattribute - v list bkamdar
元のサーバーで、移動した各カレンダを削除します。次に例を示します。
cscal -o bkamdar delete bkamdar
-o オプションを指定することで、一次所有者が bkamdar であるすべてのカレンダが削除されます。
CLD キャッシュオプションを使用していて、カレンダを別のバックエンドサーバーに移動した場合は、CLD キャッシュをクリアしてサーバー名を消去するとよいでしょう。CLD キャッシュに古いエントリが残されていると、フロントエンドサーバーが移動後のカレンダを見つけられなくなります。CLD キャッシュをクリアするには、次の手順を実行します。
Calendar Server を停止します。
/var/opt/SUNWics5/csdb/cld_cache ディレクトリ内のすべてのファイルを消去します。ただし、cld_cache ディレクトリ自体は消去しません。
Calendar Server を再起動します。
各カレンダに対する読み取りアクセスが許可されている場合は、、1 つ以上のユーザーカレンダまたはリソースカレンダへのリンクを作成することができます。たとえば、カレンダへのリンクを Web ページや電子メールメッセージに埋め込むことができます。その他のユーザーは、Calendar Server にアクセスすることなく匿名でカレンダを表示できます。
1 つ以上のユーザーカレンダへのリンクを作成するには、次の構文を使用します。
http://CommunicationsExpresshostname: CommunicationsExpressport/uwc/ ?calid=calid-1[; ... ;calid-n]
複数のカレンダ ID (calid) を区切るときは、セミコロン (;) を使用します。
たとえば、jsmith@sesta.com および jdoe@siroe.com のデフォルトカレンダへのリンクは、次のようになります。
http://calendar.sesta.com:8080/uwc/?calid=jsmith@sesta;jdoe@siroe.com
calid が overhead_projector10 の OHP のリソースカレンダへのリンクは、次のようになります。
http://calendar.sesta.com:8080/uwc/?calid=overhead_projector10
カレンダデータをファイルにエクスポートしたり、ファイルからインポートしたりするには、csexport ユーティリティーと csimport ユーティリティーを使用します。サポートされているカレンダデータの形式は、iCalendar (.ics) と XML (.xml) です。
csexport と csimport は、Calendar Server がインストールされているマシンでローカルに実行する必要があります。Calendar Server は稼動中でも停止していてもかまいません。
csexport ユーティリティーを使用して作成したファイルからカレンダデータをインポートするときは、csimport を使用します。保存されているインポートファイルの形式は、そのファイルの拡張子 (.ics または .xml ) で示されます。
たとえば、カレンダ ID (calid) が jsmithcal@sesta.com のカレンダに iCalendar 形式 (text/calendar MIME) で保存された jsmith.ics というファイルからデータをインポートするには、次のように実行します。
csimport -c jsmithcal@sesta.com calendar jsmith.ics
この jsmithcal@sesta.com カレンダに XML 形式 (text/xml MIME) で保存された jsmith.xml というファイルからデータをインポートするには、次のように実行します。
csimport -c jsmithcal@sesta.com calendar jsmith.xml
カレンダデータをファイルにエクスポートするときは、csexport を使用します。ファイルの形式は、出力ファイルに指定する拡張子 (.ics または .xml ) によって決定されます。
次の例は、エクスポートユーティリティーの使用方法を示しています。
カレンダ ID (calid) が jsmithcal@sesta.com のカレンダを iCalendar 形式 (text/calendar MIME) の jsmith.ics というファイルにエクスポートするには、次のように実行します。
csexport - c jsmithcal@sesta.com calendar jsmith.ics
この jsmithcal@sesta.com カレンダを XML 形式 (text/xml MIME) の jsmith.xml というファイルにエクスポートするには、次のように実行します。
csexport -c jsmithcal@sesta.com calendar jsmith.xml