カレンダデータベースは、ics.conf ファイルで local.autoprovision="yes" と設定することで、自動的に設定できます。さらに、ドメインはカレンダ対応である (カレンダサービスを持つ) 必要があります。つまり、ドメイン LDAP エントリに icsCalendar オブジェクトクラスが含まれている必要があります。
デフォルトカレンダを自動的に作成するには、2 通りの方法があります。
ユーザーの初回ログイン時にユーザーの LDAP エントリが見つかると、システムはそのエントリに対してカレンダサービスを有効にし、デフォルトカレンダを作成します。
デフォルトカレンダが作成される前に LDAPユーザー、グループ、またはリソースが予定に出席を依頼されると、システムはそのエンティティーに対してデフォルトカレンダを作成します。
たとえば、ディレクトリサーバーに tchang が存在するが、カレンダ機能はまだ有効になっていない (つまり、デフォルトカレンダを持っていない) と仮定します。自動プロビジョニングがオンになっており、ドメインカレンダが有効になっている場合は、次のようになります。
tchang の Calendar Server への初回ログイン時に、システムはカレンダ機能の tchang を自動的に有効にし、calid tchang@hisdomain.com を実行してデフォルトカレンダを作成します。
あるいは、デフォルトカレンダが作成される前に、誰かが tchang を予定に出席依頼すると、システムは ics.conf ファイルで user.invite.autprovision="yes" と設定されていれば、tchang のデフォルトカレンダを自動的に作成します。
出席依頼されたグループに対し、次の ics.conf パラメータが設定されていれば、デフォルトのグループカレンダが作成されます。groupAutoprovisioning="yes"
同様に、リソースに対しても、次の ics.conf パラメータが設定されていれば、デフォルトのリソースカレンダが作成されます。resource.invite.autoprovision="yes"
ユーザー、リソース、およびグループに必須の設定ファイルパラメータについて詳しくは、「4.3 LDAP ユーザー、グループ、およびリソースのカレンダの設定」を参照してください。