Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

1.11 Calendar Server バージョン 6.3 のパブリック API

Calendar Server には次の API が含まれます。

1.11.1 Calendar Server バージョン 6.3 の Web カレンダアクセスプロトコル (WCAP)

Calendar Server は、クライアントの通信に利用する、高レベルのコマンドベースプロトコルである WCAP 3.0 をサポートします。クライアントは、WCAP コマンド (拡張子は .wcap ) を使用して、カレンダコンポーネント、ユーザー設定、カレンダプロパティー、タイムゾーンなどのその他のカレンダ情報を取得、変更、削除します。時刻、文字列、パラメータなど、WCAP 要素の多くは RFC 2445、RFC 2446、RFC 2447 仕様に準拠します。

WCAP は、次の形式の HTTP メッセージとして出力カレンダデータを返します。

WCAP コマンドを使用し、login.wcap を使用してログインする Calendar Server 管理者は、次の権限を持ちます。

詳細は、『Sun Java System Calendar Server 6.3 WCAP Developer’s Guide 』を参照してください。

1.11.2 Calendar Server バージョン 6.3 の予定通知サービス (ENS) API

ENS (予定通知サービス) は、アラームキューで予定を検出すると、これらの予定に関する通知を登録者に送信します。プログラマは ENS API を使用して Calendar Server が使用する公開と登録機能を変更し、予定の登録、予定の登録解除、登録者への予定の通知などの機能を実行させることができます。ENS API は、Publisher API、Subscriber API、Publish and Subscribe Dispatcher API から構成されます。

ENS API については、『Sun Java Communications Suite 5 Event Notification Service Guide 』を参照してください。


注 –

Calendar Server ソフトウェアは、通知を行う Java Message Queue もサポートしていますが、csnotifyd は Java Message Queue に登録されていません。したがって、デフォルトのアラームおよび通知システムの一部ではありません。詳細については、Sun Java System の Java Message Queue のマニュアルを参照してください。