Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド

1.10 Calendar Server バージョン 6.3 でデーモンとして実行されるサービス

Calendar Server サービスは、デーモン (プロセス) として実行されます。次のサービスがあります。

1.10.1 管理サービス: Calendar Server バージョン 6.3 の csadmind

csadmind サービスはアラーム通知やグループスケジュール要求を管理します。

1.10.2 HTTP サービス: Calendar Server バージョン 6.3 の cshttpd

Calendar Server はプライマリトランスポートとして HTTP を使用するため、cshttpd サービスは Calendar Server エンドユーザーからの HTTP コマンドを待機し、ユーザーコマンドを受け取って、受信した WCAP コマンドで指定された形式に応じたカレンダデータを返します。データは、標準の RFC 2445 iCalendar 形式 (text/calendar) または XML 形式 (text/xml) でフォーマットできます。

1.10.3 自動バックアップサービス: Calendar Server バージョン 6.3 の csstored

設定が正しく行われると、csstored サービスによってカレンダデータベースの自動バックアップが作成されます。Calendar Server の自動バックアップの設定は、csconfigurator.sh 設定プログラムの実行時に行うことも、このマニュアルの説明に従ってあとで行うこともできます。

サービスが無効の状態で起動されると、自動バックアップが無効になっていることを示すメッセージが 24 時間ごとに管理者に送信されます。

バックアップが実行されるようにこのサービスを設定する方法については、第 9 章「自動バックアップ (csstored) の設定」を参照してください。

設定が正しく行われると、サービスには次の機能が備わります。

1.10.4 予定通知サービス (ENS): Calendar Server バージョン 6.3 の csnotifyd および enpd

ENS サービスは、次のサービスから構成されます。


注 –

enpd サービスと csnotifyd サービスは、cshttpdcsdwpd、または csadmind プロセスと同じサーバーで実行する必要はありません。


1.10.5 分散データベースサービス: Calendar Server バージョン 6.3 の csdwpd

csdwpd を使用すると、分散カレンダストアを作成できます。つまり、csdwpd を使用して、同じ Calendar Server 構成内の複数のバックエンドサーバーに分散されたカレンダデータベースを管理します。

csdwpd サービスはバックエンドサーバーでバックグラウンド実行され、カレンダデータベースへのアクセスを必要とする DWP (データベースワイヤプロトコル) 準拠の要求を受け入れます。DWP は、Calendar Server データベースのネットワーク機能を提供する内部プロトコルです。